パートだと住宅ローンを組むのは難しい?住宅ローンの審査をパートの妻名義で申請した場合は?のサムネイル画像
近年は共働き世帯も増え、世帯主がパートやアルバイトなど非正規雇用の場合も少なくありません。

厚生労働省「毎月勤労統計調査 令和3年1月分結果速報」の調査結果によると、パートタイム労働者比率(事業規模5人以上が対象)は31.29%となっていました。

そのため、「パートでの住宅ローンは厳しいの?」「正社員じゃないと住宅ローンは組めないのかな」と疑問に感じる人も多いのではないでしょうか。

そこで、本記事では「パートだと住宅ローンを組むのは難しいのか」「パートでも住宅ローンの審査を通りやすくする方法」などについて解説していきます。

・パートでも住宅ローンを組めるのか知りたい
・住宅ローンの審査を通過できるポイントが分からない

という悩みをお持ちの人は、本記事を読むことで住宅ローンの審査を通過について正しく理解ができ、自分(もしくは配偶者など)が住宅ローン審査に通るのかを知るヒントになります。

内容をまとめると

  • 正社員に比べるとパートでは住宅ローンを組むのが難しくなってしまいがち。住宅ローンの審査では雇用形態を重視される傾向がある。
  • フラット35ならパートでも審査を通過できる可能性がある。フラット35は、一般的な住宅ローンとは審査基準や制度が異なっているのが特徴。
  • パートでも住宅ローンの審査を通りやすくするには、「信用情報を健全な状態にする」「返済負担率を下げる」などの方法もある。また、共働き夫婦なら収入合算やペアローンもある
  • 住宅ローンには様々なプランがあり、自分に適した料金形態や契約形態を選ぶ必要がある。そのため、無料でFPに相談できるマネーキャリアを利用して、客観的な意見を求める人も増えている。
この記事の監修者「谷川 昌平」

この記事の監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー

株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー証券外務員を取得。
>> 谷川 昌平の詳細な経歴を見る

この記事の目次

パートだと住宅ローンを組むのは難しい?

結論からお伝えすると、パート・アルバイトの方は正社員に比べると住宅ローンを組むのが難しいです。


その大きな理由として以下のものがあります。

  • リストラの対象になりやすい 
  • 減収の可能性が高い 
  • 長期間の雇用が見込めない

一般的な住宅ローンは20年や30年と返済期間が長く、住宅ローンの審査では雇用形態が重視されます。


そのため、パートでは正社員と同じくらいの年収であっても、住宅ローンの審査を通過する難易度は上がります。

しかし、「絶対にパートでは住宅ローンに通らない」というわけではなく、以下の場合は審査を通過できる可能性もあります。
  • 預貯金などの資産がある
  • 借入額が少ない
  • 頭金を多く入れる
住宅ローンでは「全額返済してもらえるか?」という点を金融機関が判断するため、頭金を多く入れるなどで、審査を通過できるケースも。

パートで住宅ローンの審査を通過したいなら、最低でも住宅購入金額の3割程度となる頭金を用意しておくべきです。

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フラット35ならパートでも住宅ローンを組める可能性がある

パートでも組める住宅ローンを探している場合、フラット35では審査を通過できる可能性があります。


住宅金融支援機構が主体となって各金融機関と連携しているフラット35は、一般的な住宅ローンとは審査基準や制度が異なっているのが特徴です。


フラット35と一般の住宅ローンを比較はこちら。

比較フラット35一般の住宅ローン
審査基準・比較的ゆるやか
・返済負担率
年収や勤続年数など厳しい
金利のタイプ全期間固定金利・変動金利
・期間選択型固定金利
・全期間固定金利
・ミックス型
使途親族居住用なども可能一般的に自己居住用のみ対象
団体信用生命保険の加入強制ではない一般的に強制
保証人不要必要となることが多い
保証料無料必要となるケースが多い


パートでも住宅ローンが組める可能性があるフラット35ですが、収入と返済の割合である返済負担率はしっかりと審査されています。


また、フラット35は、購入する住宅に関する審査が厳しく、建築基準法に基づく検査済証が交付されている必要があります。


フラット35を利用してマイホームを検討する場合は、25%以内の返済負担率を基準に借入金額を検討しておくのがおすすめ。


しかし、そうはいっても「検査済証とは?」「25%の返済負担率?」といった馴染みのない言葉への疑問が出てきますよね。


そんな方はお金の専門家であるFPに相談してみるのがおすすめ。特に相談実績80,000件越えのマネーキャリアではFPが無料で丁寧にアドバイスをくれるため利用必須です。


参照:住宅金融支援機構


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住宅ローンの審査をパートの妻名義で申請した場合は通る?

住宅ローンの審査をパートの妻名義とする場合、審査には通りにくくなります。


各金融機関の審査基準は公開されていないものの、住宅ローンにおける代表的な審査基準は以下のとおりです。

  • 完済時の年齢
  • 健康状態
  • 借入時の年齢
  • 年収
  • 勤続年数
  • 土地や不動産の担保評価
  • 返済負担率
勤続年数が短いパートの場合は、特に住宅ローンの審査に通りにくいのです。

また勤続年数が長い場合でも「リストラ対象となりやすい雇用形態であるパートでは、長期にわたる収入の安定性が確保しにくい」と判断されてしまいます。

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パートでも住宅ローンの審査を通りやすくするには?

一般的にパート勤務だと住宅ローンが難しいと言われていますが、以下のような条件を満たすことで審査を通過できる場合もあります。

  • 信用情報に傷がつかないようにする
  • 返済負担率が高くならないようにする
  • 頭金を十分に用意する
  • 審査が通りやすい金融機関を選ぶ
  • 今の勤務先で正社員になる
  • スキルアップして正社員で働ける企業へ転職する
信用情報が健全であることは最低条件ですが、返済能力があると金融機関に判断してもらうことが大切です。

それぞれ詳しく解説するので、住宅ローンを考えるなら覚えておくべきです。

信用情報を健全な状態にする

車のローンやクレジットカードなどで金融事故を起こすと、信用情報に傷がつき住宅ローンの審査が通らなくなってしまう可能性があります。


例えば以下のことは審査に落ちる原因になります。

  • 携帯代を支払っていない
  • 公共料金を支払っていない
  • クレジットカードや他のローンの支払いを遅延していた
支払いが遅れてしまうと、金融事故として信用情報機関に登録されてしまい、いわゆる「ブラックリスト」として扱われてしまいます。

信用情報はJICC(株式会社日本信用情報機構)・CIC(株式会社シー・アイ・シー)などの信用情報機関で確認することができます。


住宅ローンを考えているなら、まずは信用情報に傷がつけないことが大切です。

返済負担率を下げる

住宅ローンの審査でも重要な位置づけとなっている項目の1つが返済負担率で、審査に通るためには返済負担率を下げることが大切です。


年収に対して住宅ローンの年間返済額が多い場合、余裕を持った返済とみなされず住宅ローンの審査を通過できなくなってしまうのです。


返済負担率は以下のように計算でき、20~25%が理想とされています。

返済負担率(%)=住宅ローンの年間返済額÷年収×100

パートの年収が250万円の場合、毎月52,000円の返済となる住宅ローンなら24.96%となり審査が通る可能性も考えられます。


返済負担率を下げたい場合、2つの方法を検討することがおすすめです。

  • 頭金を多く入れる
  • 住宅ローンの借入額を減らす
年収と借入額が返済負担率に影響するため、住宅ローンを検討する際は事前に計算しておくべきです。

条件が合う借入先を見つける

審査に通りやすい金融機関を選ぶことも大きなポイントです。


実は、金融機関によって住宅ローンの審査基準は様々で、1つの金融機関で住宅ローン審査で落ちても、他の金融機関で審査が通ったというケースが多くあります。


たとえばA社とB社では、審査基準が以下のように異なります。

審査基準A社B社
雇用形態正社員または契約社員問わない
勤務年数2年以上問わない
年収前年度の年収が300万円以上安定かつ継続した収入がある

金融機関の審査によって借り入れできる金額や金利も異なってくるので、比較して検討する際は十分確認が必要。


なお、住宅ローンの審査には時間がかかるため、難しいと判断したら早めに他の金融機関で審査を受けることをおすすめします。


返済負担率の計算や条件に合う借入先の確認を自分で行うのは大変です。それ故に最近はマネーキャリアで無料でFPに相談してみるという方が増えています。


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共働き夫婦が住宅ローンを組むなら収入合算やペアローンも検討しよう

共働きで住宅ローンを検討するなら、夫婦で住宅ローンを利用する方法を検討するのもおすすめです。

  • 借入額を増やすために夫婦の収入を合算する「収入合算」
  • 夫婦が個別で住宅ローンを組んで借入額を増やす「ペアローン」
借入額を増やして住宅ローンを組みたいなら、世帯収入で審査を受けたり、2つの住宅ローンを利用したりする方法があります。

収入合ペアローンは、金融機関によって取扱内容が異なります。

検討する際はそれぞれの特徴をよく理解して利用することが大切です。

収入合算とは?

夫婦の年収を合算して住宅ローンを契約できる収入合算は、パートの妻が低い収入でも住宅ローンを組みやすい特徴があります。


世帯収入として住宅ローンの審査を行うため、借入額を増やすことができるのです。


合算できるそれぞれの収入は金融機関によって異なり、「年収の半分だけを合算」や「年収全額を合算」などがあります。


収入合算を利用する場合は必ず金融機関に確認するのがポイント。


また、収入合算は連帯責任が必要となり、連帯債務と連帯保証のどちらかを選択しなければなりません。

  • 連帯債務:借入額に対して夫婦に同等の返済義務がある
  • 連帯保証:契約者が返済できなかった場合、片方に全額返済の義務が生じる

希望する借入額で住宅ローンが通らないときは、1つの住宅ローン契約に対して夫婦で返済する収入合算を検討しておくべきです。

ペアローンとは?

ペアローンの大きな特徴は、1つの購入住宅に対して2つの住宅ローンが存在し、夫婦それぞれに住宅ローンの返済を行うことです。


パートで働く妻の借入額が少なくても、夫も住宅ローンを組むことで借入額を増やして希望額に近づけるようになります。


夫婦それぞれ、年収に応じた住宅ローンを組み、お互いに連帯保証人となることも可能です。


ペアローンでは、夫・妻ともに年末調整で住宅ローン控除を利用することもできるので、節税に役立つメリットもあります。


ただし、以下のようなデメリットもあります。

  • 夫婦で個別の住宅ローンを組むことになるので、それぞれの契約で諸費用が必要
  • どちらかが退職したあとも返済は続く

また、離婚した場合、マイホームは夫婦共有の資産となるため、居住する人の名義でローンを1つにする必要があります。


その際、借入残額のローンが組めるかも課題になるため、頭に留めておくと安心です。


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パートでの住宅ローンについて相談したい人におすすめのサービス

以下では、「パートでも住宅ローンは組めるのか」と疑問に感じている人におすすめのサービスを紹介します。


パートの方が住宅ローンを組むためには、返済負担率を下げたり頭金を多く貯めておいたりすることが有効です。


そうはいっても返済負担率を下げるための具体的な方法や、頭金の適切な金額を自分で考えるのは非常に難しいです。


そのため、少しでも分からないと感じた方はお金の専門家であるファイナンシャルプランナーに相談するのがおすすめです。


特におすすめの窓口は80,000件の相談実績を誇り、98.6%の満足度を達成しているマネーキャリア


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まとめ:パートだと住宅ローンを組むのは難しい?住宅ローンの審査をパートの妻名義で申請した場合は?

ここまでパートの方が住宅ローンを組む際のポイントや注意点を見てきました。


結論として、パートの方が住宅ローンを組む難易度は高いですが、返済負担率を下げたり多めに頭金を用意することで通過する可能性を上げることができます。


夫婦どちらかの年収では希望する借入額に届かないなら、収入合算やペアローンを利用して借入額を増やすことも検討すべきです。


とはいえ、パートでの住宅ローンではローンの種類や頭金の貯め方、住宅購入予算の決め方など一人で考えるのは難しい点がほとんどです。


そこで、無料で何度でも、オンラインで住宅ローンに特化したファイナンシャルプランナーへ相談できるマネーキャリアを活用する人も増えつつあります。


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