JA共済の火災保険は高い?建物更生共済の掛金と民間火災保険との違いを解説

JA共済の火災保険は高い?建物更生共済の掛金と民間火災保険との違いを解説

JA共済の掛金、高い気がするんだけど……なぜですか?

井村FP
井村FP

建物更生共済には満期共済金があり、地震を含む幅広い災害に備える仕組みだからです。

 

毎年の負担を抑えたい人は、民間の掛け捨て型火災保険も比較するとよいでしょう。

JA共済の建物更生共済は、民間の掛け捨て型火災保険の保険料と比べて、毎年の掛金が高く感じることがあります。

 

この記事では、JA共済の「建物更生共済」を中心に、掛金が高いと感じる理由や見直し方を紹介します。

 

▼この記事を読んでほしい人

  • JA共済の掛金が高く、見直すべきか迷っている人
  • JA共済と民間火災保険のどちらが自分に合うか知りたい人

このような人は、JA共済を続けるか、火災保険を見直すか判断できます。

この記事のポイント
  • JA共済の建物更生共済の掛金が高く見える理由
  • 建物更生共済の掛金と満期共済金の仕組み
  • 民間火災保険との比較方法
  • JA共済が向いている人、見直したほうがよい人
  • 火災保険の比較や見直しをFPへ相談する方法

まずは、JA共済の火災保険が本当に高いのか、確認していきましょう。

監修者「井村 那奈」

監修者井村 那奈ファイナンシャルプランナー

ファイナンシャルプランナー。1989年生まれ。大学卒業後、金融機関にて資産形成の相談業務に従事。投資信託や債券・保険・相続・信託等幅広い販売経験を武器に、より多くのお客様の「お金のかかりつけ医を目指したい」との思いから2022年に株式会社Wizleapに参画。

JA共済の火災保険は高いと言われているけど本当?

JA共済の建物更生共済は、地震を含む幅広い災害を保障し、満期共済金も受け取れるため、毎年の掛金だけを見て一概に「高い」とは判断できません

 

JA共済には住まいの保障として「建物更生共済」と「火災共済」があります。

 

火災共済は火災などを保障する掛け捨て型で、建物更生共済は火災・風水災・地震などを幅広く保障する共済です。

 

毎年の住まいの備えにかかる費用を抑えたい人は民間の掛け捨て型火災保険、満期共済金と幅広い災害保障を重視する人は建物更生共済が向いています。

 

民間の掛け捨て型火災保険と比べるときは、地震への備え、共済金額・保険金額、自己負担額、契約期間などをそろえて、年間の掛金・保険料を比較しましょう。 

JA共済の建物更生共済の掛金が高く見える理由

JA共済の建物更生共済の掛金が高く見える主な理由は、満期共済金を受け取れる仕組みと、地震を含む幅広い災害への保障が含まれているためです。

 

建物更生共済には、災害への保障に加えて、満期時に受け取る共済金も組み込まれています。

 

民間の掛け捨て型火災保険と比べるときは、毎年の支払額だけで高いかどうかを決めず、何に備えているか、満期時にいくら受け取れるかまで確認します。

 

ここでは、建物更生共済の掛金が高く見える2つの理由を詳しく紹介します。

満期共済金を受け取れる仕組みだから

建物更生共済は掛け捨てではなく、保障期間が満了すると満期共済金を受け取れる仕組みです。

 

支払う掛金には、災害への保障に加えて、満期時に受け取る共済金に関わる部分も含まれています

 

そのため、毎年の支払額だけを見ると、民間の掛け捨て型火災保険より負担が大きく感じられることがあります

 

満期共済金を受け取りたい人は、毎年の掛金と将来受け取れる金額の両方を確認します。

 

満期共済金を重視しない人は、必要な災害補償を付けた民間の掛け捨て型火災保険の保険料も比較してみましょう。

 

※参照:建物更生共済 むてきプラス「建物」|JA共済

地震を含む幅広い災害を保障するから

建物更生共済は、火災のほか、台風・ひょう・雪・水災・地震などによる損害も保障します。

 

民間火災保険と比べるときは、火災保険に地震保険を付け、風災・水災なども現在に近い補償内容にした場合の保険料を確認します。

 

住まいの備えにかかる支出を減らしたい人は、その見積額と現在の掛金を比べてみましょう。

 

保障内容を減らせば掛金も下げられる可能性がありますが、災害時に受け取れる金額も変わるため、掛金だけを基準に決めないことがポイントです

JA共済の建物更生共済の掛金はいくら?契約例で比較

JA共済の建物更生共済の掛金は、建物の構造や設定する共済金額などによって変わります。

 

ここでは、保障期間や共済金額などを以下の内容に設定して、建物構造別の掛金を比べてみましょう

 

【契約例の主な条件】

  • 保障期間:30年(共済期間10年・継続回数2回)
  • 火災共済金額:1,500万円
  • 満期共済金額:50万円
  • 協定共済価額:1,500万円
  • 実損てん補特約あり
  • 臨時費用共済金の支払割合:10%

建物の構造ごとの年払い・月払い掛金は、次のとおりです。

建物の構造

年払い掛金

月払い掛金

耐火造A

42,856円

3,666円

耐火造B・C

51,853円

4,431円

木・防火造

78,425円

6,710円

※当初10年間の共済掛金。「住宅物件」、共済掛金の払込経路が口座振替扱いの場合。令和8年4月現在。JA共済「掛け金シミュレーション」によるシミュレーション

 

同じ共済金額でも、耐火造Aは年42,856円、木・防火造は年78,425円となり、年間で35,569円の差があります。

 

自宅の掛金がこの契約例より高くても、「民間の火災保険より割高」とは限りません。

 

まずは建物の構造区分、火災共済金額、満期共済金額、付加している特約を確認し、自宅の契約内容に近い掛金を確認しましょう

 

JA共済の掛金シミュレーションでは、建物構造や火災共済金額、満期共済金額などを入力して掛金を試算できます。

井村FP
井村FP

掛金だけで見直すと、必要な保障まで減らしてしまうことがあります。

 

家計への負担と必要な保障のバランスを見て決めることがポイントです。

自宅に必要な補償を付けた場合の保険料を複数社で比べたいときは、FPに相談すると、補償内容と家計への負担をまとめて確認できます。

 

50社以上の保険会社を取り扱うマネーキャリアなら、FPを通して複数の火災保険を比較できます。

 

現在加入中の共済の保障内容と年間の負担を見直し、自宅に合う火災保険を選びましょう。

JA共済と民間火災保険は同じ条件で比較しよう

JA共済の建物更生共済と民間火災保険を比べるときは、掛金・保険料だけでなく、災害への備えや満期共済金の有無なども確認します。 

 

主に比べたい項目は、次のとおりです。

比較項目

確認する内容

年間の掛金・保険料

1年間に家計から支払う金額

災害への備え

火災・風災・水災・地震など、どの災害に備えられるか

共済金額・保険金額

災害時に受け取れる金額をどの程度に設定しているか

自己負担額

損害が発生した際に自分で負担する金額

契約期間

何年間の契約か

満期共済金

満期時に受け取れる金額があるか

毎年の負担を抑えたい人は、必要な備えを確保した場合にどちらの負担が軽いかを見ます。

 

満期共済金を重視する人は、契約期間中に支払う総額と満期時に受け取れる金額も含めて考えましょう。

 

たとえば年間の負担が民間火災保険より高くても、満期共済金を受け取る契約なら、支払額の差だけで建物更生共済が割高とは判断できません

 

反対に、満期共済金を必要としない人は、必要な災害補償を付けた民間火災保険と比べ、住まいの備えにかかる支出を抑えられるかが見直しのポイントになります。

JA共済の建物更生共済が向いている人

JA共済の建物更生共済は、満期共済金を受け取りたい人や、火災・風水災・地震まで一つの契約で備えたい人に向いています。

 

毎年の掛金を抑えることより、災害への保障と満期時の受け取りをまとめて確保したい人ほど、建物更生共済の特徴を活かせます。

 

建物更生共済を選ぶメリットが大きいのは、次のような人です。 

満期共済金を受け取りたい人

建物更生共済は、保障期間が満了すると満期共済金を受け取れる仕組みです。

 

そのため、民間の掛け捨て型火災保険の保険料と比べると、毎年の掛金は高くなりやすいものの、保障期間中は災害に備え、満期を迎えたときには共済金を受け取れます。

 

毎年の支出をできるだけ抑えることを優先する人には、掛け捨て型火災保険のほうが合う可能性があります。

 

一方、住まいの備えに支払うお金をすべて掛け捨てにしたくない人や、満期時にまとまった資金を受け取りたい人は、建物更生共済が向いています。

火災・風水災・地震をまとめて備えたい人

火災・風水災・地震まで幅広い災害に一つの契約で備えたい人も、建物更生共済が向いています。

 

建物更生共済は、火災に加えて台風や水災、地震などによる損害も保障対象です。

 

そのため、台風や豪雨の被害が気になる地域に住んでいる人や、地震への備えも住まいの保障に含めたい人は、幅広い災害をまとめてカバーできます。

 

掛金の安さより、火災・風水災・地震まで幅広く備えられることを重視する人は、建物更生共済を選ぶメリットがあります。 

JA共済を見直したほうがよい人

掛金の負担を抑えたい人や、満期共済金を重視しない人は、建物更生共済を見直す余地があります。

 

現在の保障や特約に過不足がないか気になる人も、今の契約内容が自分に合っているか確かめてみましょう。

 

そのうえで、掛金の負担、満期共済金の必要性、現在の保障内容の3点から、見直す必要があるかを考えてみましょう。

 

ここでは、どのような人が見直したほうがよいのかを具体的に紹介します。

掛金の負担を抑えたい人

住まいの備えにかかる家計負担を減らしたい人は、民間の掛け捨て型火災保険も比較してみましょう。

 

必要な災害への補償や保険金額を確保した民間火災保険の保険料が現在の掛金より低ければ、補償を確保したまま固定費を減らせます。

 

ただし、保険料が安くても必要な災害が補償されていなければ、災害時の自己負担が増えるため、保険料と補償内容の両方を見る必要があります。

 

満期時の受け取りより、掛金の負担を抑えて、ほかの生活費や貯蓄に回せるお金を増やしたい人は見直すメリットがあります。

満期共済金を重視しない人

住まいの備えと将来のための貯蓄を分けて考えたい人も、建物更生共済を見直す余地があります。

 

建物更生共済は掛け捨てではなく、保障期間が満了すると満期共済金を受け取れる仕組みです。

 

一方で、「災害への備えは火災保険で確保し、将来使うお金は預貯金やほかの方法で準備したい」と考える人もいます。

 

満期共済金を必要としていない人は、掛け捨て型火災保険も比較し、現在の建物更生共済を続ける必要があるか見直してみましょう。

現在の保障や特約が自分に必要かわからない人

加入した当時は必要だった保障や特約も、家族構成や家計、住まいを取り巻く環境が変われば、現在の生活に合わなくなることがあります。

 

たとえば家計の負担を減らしたい、必要な保障額が変わった、災害への備え方を変えたいといった場合は、現在の共済金額や特約を見直してみましょう。

 

ただし、掛金を抑えるために火災共済金額を減額しても、災害時の保障だけが小さくなるわけではありません。

 

建物更生共済では、満期共済金額も同じ割合で減額されます。

 

保障額を減らしすぎると、大きな修理や再建が必要になったときに共済金だけでは費用をまかなえず、自己資金で負担する金額が増えます。

 

そのため、掛金をいくら下げたいかと同時に、災害時に自己資金でどこまで負担できるかも考えて保障額を決めましょう

 

※参照:建物更生共済 むてきプラス ご契約のしおり・約款|JA共済(PDF)

井村FP
井村FP

必要な保障額は、建物の価額や現在の保障内容、家計から出せる自己資金をもとに考えます。

 

自分だけで決めにくい場合は、FPに相談してみましょう

FPにセカンドオピニオンを求めれば、加入中の保障や特約が現在の家計や必要な保障に合っているか確認してもらえます。

 

加入中の契約内容と現在の家計をFPに見てもらいたい人は、マネーキャリアを利用してFPに相談してみましょう

 

必要な保障や不要な特約について第三者の視点からアドバイスを受けられるため、自分だけでは決めにくい見直しにも活用できます。

 

掛金だけで決めず、今の家計と災害時に必要な保障の両方に合う契約を選びましょう。

JA共済の掛金が高いと感じたときの見直し方

JA共済の掛金が高いと感じたら、現在の契約内容と、民間火災保険へ切り替えた場合の負担を比べ、見直しも検討してみましょう。

 

見直しの際は、掛金だけでなく、現在の共済の保障内容と切り替え後の民間火災保険の補償内容も比べ、必要な備えを減らさず負担を抑えられるかを考えることが大切です。

 

現在の契約を継続するか、保障内容を変更するか、民間火災保険へ切り替えるかを、次の3つの手順で確認しましょう

現在の共済金額・特約・年間掛金を把握する

最初に、現在の火災共済金額・満期共済金額・特約・掛金を確認します。

 

火災や風水災、地震など、どの災害にいくら備えているのかを確認し、現在の内容を維持するか、見直せる部分があるかを考えます。

 

共済金額や特約を変更するときは、災害時に受け取れる金額や、保障されなくなる災害がないかを確認しましょう。

 

火災共済金額を減額する場合は、変更後の保障額と満期時の受取額も見ながら、減額する金額を決める必要があります。

現在と同程度の備えで民間火災保険の見積もりを取る

現在の契約内容を把握したら、民間火災保険の見積もりを取ります

 

所在地や建物構造、保険金額のほか、火災・風災・水災・地震への備え、自己負担額、契約期間を現在の契約条件に近づけて保険料を出しましょう。

 

現在と近い条件でも民間火災保険のほうが安ければ、切り替えによって住まいの備えにかかる負担を減らせる可能性があります。

 

複数社から見積もりを取り、必要な補償を確保して現在より保険料を抑えられる契約があるか比べてみましょう。

解約返戻金を含めて継続・切り替えを判断する

民間火災保険へ切り替える前に、建物更生共済を現在解約した場合の解約返戻金を確認します。

 

解約返戻金は契約内容や加入からの経過期間によって変わるため、これまで支払った掛金の合計額より少ない、または受け取れないこともあります。

 

正確な金額は、加入先のJAへ問い合わせて確認しましょう。

 

そのうえで、継続した場合に今後支払う掛金と満期共済金、解約した場合の解約返戻金、民間火災保険へ切り替えた場合の保険料を比較します。

 

いくら民間火災保険の保険料が安くても、建物更生共済を途中で解約すると満期共済金は受け取れません。

 

現在の解約返戻金と今後支払う掛金、満期時の受取額まで含めて、切り替えるメリットがあるか考えましょう。 

井村FP
井村FP

保険料に差が出たときは、災害時に受け取れる金額や自己負担額も比べ、差額に見合う内容か確認することがポイントです。

複数の火災保険を見積もっても決めきれないときは、FPに相談すると、現在の共済の保障内容と候補となる火災保険の補償内容を一緒に比較できます。

 

相談するFPを自分で選びたい人は、マネーキャリアを利用するとよいでしょう

 

マネーキャリアでは、相談前にプロフィール・口コミ・経歴を確認して、自分に合ったFPを選ぶことができます。

 

継続と切り替えで迷うときは、現在の契約内容や見積もりをFPに見てもらい、必要な備えと家計負担のどちらも含めて相談してみましょう。

まとめ|毎年の負担を抑えたいなら民間火災保険も比較しよう

JA共済の建物更生共済は、民間の掛け捨て型火災保険の保険料より掛金が高く感じられても、それだけで割高とはいえません

 

満期時にお金を受け取りたいのか、地震を含む幅広い災害に備えたいのか、毎年の住まいの備えにかかる費用をできるだけ抑えたいのかによって、自分に合う契約は変わります。

 

現在の掛金が負担になっている人は、加入中の建物更生共済と近い条件で民間火災保険の見積もりも取り、今の契約にお金をかける価値を感じられるか考えてみましょう。

 

自分に必要な備えと家計から無理なく支払える金額のバランスを決めにくいときは、FPに相談するのも一つです。

 

マネーキャリアを利用すれば、特定の保険会社に偏らない立場のFPに相談し、現在の契約内容をもとに複数の解決方法を提案してもらえます。

 

掛金を下げることだけを目的にせず、必要な備えを確保したうえで家計負担を抑えられる契約をFPと一緒に考えてみましょう

相談満足度・相談実績について、最新数値はこちらのページをご確認ください。