「60歳の再雇用になったら給与がいくらになるか不安」
「なぜこんなに給与が下がるのか納得できない」
とお悩みではないですか?
結論から言うと、再雇用後の給与は定年前の65〜80%程度が相場で、職種・企業規模・交渉の有無によって大きく変わります。
本記事では給与相場の実態から、下がる理由・交渉術・高年齢雇用継続給付金(2025年改正)・在職老齢年金(2026年改正)・勤務延長との比較まで、最新情報をもとに徹底解説します。
次のような方は、ぜひ参考にしてください。
- 再雇用後の給与がいくらになるか知りたい方
- 給与が大幅に下がる理由を理解したい方
- 高年齢雇用継続給付金や在職老齢年金を活用して収入を補いたい方
再雇用になると給与がどのくらい下がるのか、生活が成り立つか不安です…。

給与の減少幅は制度の活用次第でカバーできます。高年齢雇用継続給付金や在職老齢年金の正しい知識を持つことが最大の対策です。
60歳以降のお金の設計はマネーキャリアのFPに何度でも無料でご相談ください。LINEから簡単に予約でき、全国どこからでもオンラインで対応します。
この記事の目次
- 60歳再雇用後の給与相場はどのくらい?
- 平均年収・月収の相場
- 職種・企業規模別の違い
- なぜ60歳再雇用で給与は下がるのか
- 高年齢者雇用安定法と再雇用制度の仕組み
- 同一労働同一賃金の原則と格差の現実
- 再雇用後の給与はどのように決まる?交渉術も解説
- 企業ごとの給与設定方式と交渉の余地
- 給与を上げるための交渉ポイント
- 給与以外の待遇はどう変わる?ボーナス・退職金・各種手当
- ボーナス・退職金への影響
- 各種手当と社会保険の変化
- 給与減少をカバーする公的給付金・補助金を活用しよう
- 高年齢雇用継続給付金(2025年4月改正)
- その他の活用できる支援制度
- 在職老齢年金との関係を理解して最適な収入を設計しよう
- 在職老齢年金とは(2026年4月改正の内容)
- 年金と再雇用給与の最適な組み合わせ方
- 勤務延長との違いと、どちらを選ぶべきかの判断基準
- 再雇用制度と勤務延長制度の違い
- どちらを選ぶべきか?判断基準
- よくある質問
- 再雇用の給与は定年前の6割・7割が相場?
- 再雇用でボーナスなしは普通?
- 給与5割以下の減額は違法になる?
- 再雇用と再就職、どちらが有利?
- まとめ|60歳再雇用の給与相場と手取りを最大化する5つのポイント
60歳再雇用後の給与相場はどのくらい?
定年後の再雇用では、現役時代より給与が大幅に下がるのが一般的です。まずは年収・月収の実態と、差が生まれる要因を確認しましょう。
平均年収・月収の相場
厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」によると、60歳以上の有期再雇用者の給与水準は定年前(55〜59歳)の65〜80%程度にとどまるケースが多いとされています。
| 年齢 | 月収の目安(男女計) | 参考:男性 / 女性 |
|---|---|---|
| 60〜64歳 | 約32.9万円 | 男性 約35.9万円 / 女性 約27.1万円 |
| 65〜69歳 | 約28.5万円 | 男性 約30.4万円 / 女性 約24.1万円 |
ボーナスの有無も含めた「年間総支給額」で比較することがポイントです。ボーナスが廃止になると、月収が同じでも年間で数十〜百万円単位の差が生じます。

給与明細が届いたら、社会保険料の変化も合わせて確認しましょう。同じ月収でも、手取り額が想定より少ないケースがあります。
職種・企業規模別の違い
産業や企業規模によって、60歳以降の給与水準は大きく変わります。厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」をもとに、自分の産業・職場と照らし合わせて確認してみましょう。
| 産業 | 60〜64歳の月収(男性) | 55〜59歳(定年前)比 |
|---|---|---|
| 教育,学習支援業 | 約49.6万円 | 約92% |
| 情報通信業 | 約47.1万円 | 約87% |
| 学術研究・専門技術サービス業 | 約45.3万円 | 約77% |
| 医療,福祉 | 約44.5万円 | 約90% |
| 金融業,保険業 | 約43.0万円 | 約67% |
| 建設業 | 約40.2万円 | 約86% |
| 卸売業,小売業 | 約36.8万円 | 約77% |
| 製造業 | 約33.2万円 | 約76% |
| 運輸業,郵便業 | 約29.5万円 | 約88% |
「教育・医療・IT・建設・運輸など多くの産業では定年前の86〜92%程度を維持している一方、金融業・保険業では約67%と下落幅が大きい傾向があります。製造業は約76%、卸売業・小売業は約77%と中間的な水準です。

企業規模別にみると、大企業(1,000人以上)の60〜64歳男性の月収は約39.2万円、中企業(100〜999人)は約34.3万円、小企業(10〜99人)は約34.2万円となっています。
大企業は定年前の給与水準自体が高いため、再雇用後の絶対額も高くなる傾向があります。
自分の会社は相場より低い気がして不安です…。

補助金や給付金と組み合わせることで実質的な収入をカバーできます。
60歳以降の生活設計について不安がある方は、マネーキャリアの無料FP相談をご活用ください。あなたの状況をもとに最適なプランをご提案します。
なぜ60歳再雇用で給与は下がるのか
「同じ仕事をしているのに、なぜ給与がこれほど下がるのか」と感じる方は少なくありません。ここでは法的・制度的な背景を解説します。
高年齢者雇用安定法と再雇用制度の仕組み
2013年の高年齢者雇用安定法改正により、企業は65歳までの雇用継続が義務化されました。ただし義務付けられているのは「雇用の継続」であり、「定年前と同じ給与の維持」ではありません。

多くの企業では60歳定年後に一度退職させ、有期雇用契約として再雇用することで給与を新たに設定します。この際、役職が外れ・業務内容の変更を理由に給与が大幅に見直されるのが一般的です。
同一労働同一賃金の原則と格差の現実
2020年から「同一労働同一賃金」の原則が義務化されましたが、基本給の格差については企業側に一定の裁量が認められており、実態として定年前の65〜80%水準が続いています。
待遇格差に疑問を感じたら、まず会社の賃金規程を確認し、人事部門に説明を求めることが第一歩です。解決しない場合は都道府県労働局の「総合労働相談コーナー」も利用できます。

トラブルを防ぐために、定年前の1年以内に人事担当者と面談を設け、再雇用後の給与・待遇を文書で確認しておきましょう。
同じ業務なのに給与が大幅に減るのは、法的に問題ないのでしょうか…?

基本給の格差は「責任の範囲の違い」を理由に認められやすく、違法と言い切るのは難しいのが実情です。一方、手当の格差については不合理と判断される判例も増えています。
再雇用後の待遇に疑問や不安がある方は、マネーキャリアの無料FP相談でご相談ください。法的な観点のアドバイスと生活設計の見直しを一緒にサポートします。
再雇用後の給与はどのように決まる?交渉術も解説
給与がどのように決まるかを知ることで、不利な条件を回避したり、より良い待遇を引き出す準備ができます。
企業ごとの給与設定方式と交渉の余地
再雇用後の給与設定方式は企業によって異なります。
| 方式 | 内容 | 交渉余地 |
|---|---|---|
| 定率方式 | 定年前給与の一定割合(例:60%)を支給 | 少ない |
| 職能・役割基準制 | 再雇用後の職務・能力に基づいて設定 | あり |
| 市場賃金基準 | 同業他社の相場を参考に決定 | 根拠になる |
| 一律定額方式 | 全員一律の固定額を支給 | ほぼなし |

職能・役割基準制の企業では、スキルや貢献度を示すことで交渉の余地が生まれます。自社の方式を定年前に確認しておきましょう。
給与を上げるための交渉ポイント
再雇用後の給与は「最初の提示が確定」ではありません。以下の準備で交渉を有利に進められます。
- 定年前の業績・専門スキルを文書化しておく
- 業界相場を調べ、「市場より低い」と客観的に示す根拠を用意する
- 「辞めたら困る」ポイント(後継者育成・顧客維持)を明確に伝える
- 給与だけでなく、勤務日数・在宅勤務もセットで交渉する

交渉は定年の半年〜1年前に始めるのが理想です。余裕を持った準備が、条件改善につながります。
交渉したいですが、どう切り出せばいいか分かりません…。

感情的にならず「市場価値と実績」を客観的に示すことが効果的です。定年前の人事面談の場を活用して、まず話を聞いてもらうことから始めてみましょう。
再雇用後の条件交渉の準備や生活設計について、マネーキャリアの無料FP相談でサポートします。お気軽にご相談ください。
給与以外の待遇はどう変わる?ボーナス・退職金・各種手当
再雇用後に変わるのは給与だけではありません。ボーナス・退職金・手当も大きく変化します。事前に把握して生活費の計画に役立てましょう。
ボーナス・退職金への影響
ボーナスについては支給されないケースが多いのが実態です。支給される場合も、定年前と比べて減額されることが一般的で、定年時の50〜70%程度が目安とされています。
退職金は60歳の定年時点で計算・支給されるのが一般的で、再雇用後に追加の退職金は発生しません。退職金を受け取った後の資金計画を早めに立てておきましょう。

退職金を一括受け取りする場合の退職所得控除の試算は、定年前に行っておくと安心です。受け取り方(一時金か年金形式か)で税負担が変わります。
各種手当と社会保険の変化
再雇用後は給与だけでなく、住宅手当や家族手当などの各種手当が廃止・減額されるケースも多く、実質的な収入減は給与の数字以上になることがあります。あらかじめ変化のポイントを押さえておきましょう。
| 手当の種類 | 再雇用後の扱い |
|---|---|
| 住宅手当 | 廃止されるケースが多い(同一労働同一賃金の観点から訴訟事例あり) |
| 家族手当 | 縮小または廃止 |
| 役職手当 | 管理職を外れる場合は廃止 |
| 通勤手当 | 継続されることが多い |

社会保険(健康保険・厚生年金)は週20時間以上・月収8.8万円以上などの要件を満たせば継続加入できます。 厚生年金への継続加入は将来の年金額増加につながるため、できるだけ維持しましょう。
手当がいくつも減ると、給与の減少分より実際の手取りはもっと少なくなりそうで不安です。交渉する余地はあるのでしょうか…?

すべてがどうにもならないわけではありません。住宅手当など正社員と同じ業務をしているにもかかわらず廃止する場合、同一労働同一賃金の観点から「不合理な格差」として争われた判例もあります。
まず再雇用前に就業規則と雇用契約書で各手当の扱いを確認し、疑問があれば人事担当者に書面で確認を取るのがおすすめです。
給与・手当・社会保険を含めた実質的な手取りのシミュレーションは、マネーキャリアのFP相談でまとめて行えます。
給与減少をカバーする公的給付金・補助金を活用しよう
再雇用後の給与が下がっても、国の給付金制度を活用することで実質的な収入を補えます。ここでは高年齢雇用継続給付金を中心に解説します。
高年齢雇用継続給付金(2025年4月改正)
60歳到達時の賃金と比べて再雇用後の給与が75%未満に低下した場合に、雇用保険から給付金が支給される制度です。
<主な受給条件>
- 雇用保険の被保険者期間が通算5年以上
- 再雇用後の月給が60歳到達時の75%未満に低下
- 60歳以降も雇用保険の被保険者であること
2025年4月改正により、給付率の上限が最大15%→最大10%に引き下げられました(2025年4月1日以降に60歳を迎える方が対象)。
| 賃金低下率(改正後) | 給付率 | 計算例(月給18万円) |
|---|---|---|
| 64%以下に低下 | 10%(上限) | 月1万8,000円 |
| 64%超〜75%未満 | 低下率に応じた率 | 月〜1万7,000円程度 |
| 75%以上 | 不支給 | — |

手続きは事業主(会社)がハローワークへ届け出るため、従業員本人が窓口へ出向く必要はありません。ただし、会社側で手続きが完了しているか入社(再雇用開始)後に確認しておくと安心です。契約更新時も同様に事業主が対応します。
その他の活用できる支援制度
高年齢雇用継続給付金のほかにも、60歳以降の生活を支える心強い公的制度があります 。代表的なものを表にまとめました。
| 制度名 | 概要 |
|---|---|
| 老齢年金の繰下げ受給 | 65歳からの受給を最大75歳まで遅らせることで、年金額が最大84%(月0.7%)増額される |
| 高年齢求職者給付金 | 65歳以降に離職(退職)した場合、一定条件を満たせば雇用保険から一時金を受け取れる |
| 国民健康保険料の軽減 | 退職や再雇用で収入が一定以下に下がった場合、保険料が軽減・免除される制度 |

それぞれ「対象となる要件」や「申請期限」が細かく異なるため、一人で網羅するのは大変です。
損をしないために、まずは自分に該当しそうな制度をリストアップした上で、組み合わせて使うことで実質的な総収入を効率よく高めましょう。
給付金の申請方法や組み合わせ方が複雑で、何をすればいいか整理できません…。

どの給付金を申請できるかや組み合わせ方については、マネーキャリアの無料FP相談で、あなたの状況に合わせた最適な活用策を丁寧にご提案します。お気軽にご相談ください。
在職老齢年金との関係を理解して最適な収入を設計しよう
60歳以降に厚生年金に加入しながら働くと、給与と年金の合計額によって年金の一部が支給停止になることがあります。2026年の改正内容も含めて正しく理解しておきましょう。
在職老齢年金とは(2026年4月改正の内容)
在職老齢年金とは、給与(標準報酬月額)と老齢厚生年金の合計が基準額を超えると、年金の一部が支給停止になる仕組みです。
これまでは「月51万円」がその基準でしたが、2026年4月の法改正により、この基準額が「月65万円」へと大幅に引き上げられました。これにより、多くの再雇用者が年金をカットされることなく、満額受け取りながら働けるようになっています 。
| 条件 | 内容 |
|---|---|
| 給与+年金の合計が月65万円以下 | 年金は全額受給できる(2026年4月改正後) |
| 給与+年金の合計が月65万円超 | 超過分の半額が年金から支給停止される |
給与:月25万円 + 老齢厚生年金:月15万円 = 合計40万円
この場合、合計額が新しい基準である65万円を下回っているため、年金は1円もカットされず全額受給できます 。
まずは「ねんきんネット」などを活用し、ご自身の年金見込み額を確認した上で、今後の働き方をシミュレーションしておくのがおすすめです 。

毎月の給与だけでなく、「ボーナス(賞与)」がある方は注意が必要です 。賞与が支給されている場合は、その総額を12で割った「月額換算分」を給与に加算して合計額を計算しなければなりません。
年金と再雇用給与の最適な組み合わせ方
在職老齢年金の仕組み(月65万円の壁)を踏まえると、定年後の収入を最大化するための主な戦略は以下の2つです。
勤務日数や時間をあえて抑えてパートタイム勤務などにすることで、年金の減額を完全に回避し、給与と年金をどちらも満額受け取る方法です。
再雇用中の収入で生活費がまかなえる場合は、年金の受給開始を遅らせて将来の受給額を増やす方法です。70歳まで繰り下げると、年金額は生涯42%増額されます

ただし、繰下げ受給は「遅らせれば遅らせるほど誰でもお得になる」というわけではありません。 一般的には「75〜80歳以上」まで生きる見込みがある場合に損益分岐点を超えるとされていますが、個人の状況よって最適なタイミングは一人ひとり異なります。
繰下げ受給が自分に有利かどうか、どうやって判断すればいいのか分かりません…。

繰下げの損益分岐点は、単なる寿命の計算だけでなく、増額された年金にかかる「税金・社会保険料の負担増」や「家族全体の年金受給額(加給年金など)」も含めて総合的に判断する必要があります。
在職老齢年金を意識した働き方の調整や、あなたにとって最も手取りが多くなる年金の受給タイミングを知りたい方は、ぜひマネーキャリアの無料FP相談をご利用ください。あなたのライフプランに合わせた最適な収入プランをご提案します。
勤務延長との違いと、どちらを選ぶべきかの判断基準
60歳以降の雇用形態には「再雇用制度」と「勤務延長制度」の2種類があります。どちらを選ぶかで給与・退職金・待遇が大きく変わります。
再雇用制度と勤務延長制度の違い
再雇用と勤務延長では、労働条件が根本から異なります。まず制度の違いを整理しておきましょう。
| 項目 | 再雇用制度 | 勤務延長制度 |
|---|---|---|
| 雇用契約 | 一度退職後に有期雇用契約を締結 | 既存の雇用関係をそのまま継続 |
| 給与 | 定年前の65〜80%程度が多い | 定年前と同等の場合が多い |
| 退職金 | 60歳時点で計算・支給 | 勤務延長終了時に計算・支給 |
| 肩書・役職 | 役職が外れることが多い | 役職維持の場合も多い |
| 対象者 | 原則として全社員 | 管理職・専門職に限定が多い |
勤務延長は給与・役職の面では有利ですが、全従業員に用意されているわけではありません。まず自社に制度があるかを確認しましょう。

勤務延長は収入面でのメリットが大きい反面、現役時代と変わらない「責任の重さ」や心理的負担が続くという側面もあります。
一方で再雇用は、収入は下がるものの、役割が縮小することで段階的に仕事の負荷を下げやすい(私生活を優先しやすい)というメリットもあります。
どちらを選ぶべきか?判断基準
自分がどちらの働き方に進むべきかは、以下の3つの軸から判断するのがおすすめです。
- 退職金の最大化を優先→「再雇用」:60歳時点で退職金を受け取り、退職所得控除を活用
- 給与の維持を優先→「勤務延長」:役職・業務内容が変わらず、総収入ベースで有利になりやすい
- 柔軟な働き方を求める→「再雇用」:有期契約の更新時に勤務日数・業務内容を段階的に縮小しやすい

後悔のない選択をするために、定年前の1〜2年以内には「老後の生活費」「年金見込み額」「退職金額」を一度整理し、ライフプランの収支シミュレーションを行っておきましょう
勤務延長と再雇用で退職金や税金がかなり変わってくると聞きました。どう計算すればいいのか分かりません…。

退職金・税金・年金・給付金まで含めたトータルの損得は、個人の数字を入れてシミュレーションしないと正確には分かりません。どちらが有利かは人によって大きく異なります。
マネーキャリアの無料FP相談では、具体的な数字をもとに勤務延長・再雇用の損得を試算し、最適なプランをご提案します。ぜひご活用ください。
よくある質問
再雇用の給与は定年前の6割・7割が相場?
厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」によると、60〜64歳男性の所定内給与は55〜59歳の約80%程度(男女計では約83%程度)となっています。
ただし、この数値は産業・企業規模・職種によって大きく異なります。教育・医療・運輸業では定年前の86〜92%程度を維持している一方、金融業・保険業では約67%と下落幅が大きいケースもあります。
また、給与の数字だけでなく、住宅手当・家族手当などの各種手当が廃止・縮小されるケースも多く、実質的な手取りの減少は給与の数字以上になることがある点にも注意が必要です。
再雇用でボーナスなしは普通?
ボーナスが支給されないケースは多く、珍しいことではありません。定年後は有期雇用(嘱託・契約社員)に切り替わることが多く、就業規則上ボーナスの対象外となる企業が多数あります。
支給される場合も、定年時の50〜70%程度が目安とされています。長澤運輸事件の最高裁判決(平成30年)でも、退職金や年金との兼ね合いを考慮すればボーナス不支給が直ちに違法とはならないと判断されています。
給与5割以下の減額は違法になる?
給与が5割以下になること自体は、直ちに違法とはなりません。裁判所は賃金水準の妥当性を「その職務内容・責任の範囲・退職金・年金なども含めたトータルの処遇」で判断します。
ただし、正社員と職務内容や責任がほぼ同じにもかかわらず大幅に減額される場合は、同一労働同一賃金の観点から不合理な格差として問題になる可能性があります。納得できない場合は会社の人事部門または労働局に相談しましょう。
再雇用と再就職、どちらが有利?
一概にどちらとは言えず、状況によります。
再雇用のメリット:勤務先・人間関係・業務に慣れているため移行がスムーズ。退職金は60歳時点で受取済みのため資金計画が立てやすい。
再就職のメリット:給与・条件を改めて交渉できる。より自分の希望に合った働き方・職場を選べる可能性がある。
現在の会社での処遇に不満がある場合や専門スキルの市場価値が高い場合は再就職が有利なこともあります。どちらが得かは個人の状況によって異なるため、FP相談で収入シミュレーションをしてから判断するのがおすすめです。
まとめ|60歳再雇用の給与相場と手取りを最大化する5つのポイント
60歳再雇用後の給与と待遇について、この記事のポイントをまとめます。
- 再雇用後の給与相場は定年前(55〜59歳)の65〜80%程度が目安(月収約26〜36万円)
- 給与が下がる主な理由は有期雇用への切り替えと、企業側の再雇用規程の設定にある
- 住宅手当・家族手当などの各種手当も廃止・縮小されるケースが多く、実質的な手取り減は給与以上になることがある
- 高年齢雇用継続給付金(2025年改正で上限10%に引き下げ)・在職老齢年金(2026年改正で基準額65万円に引き上げ)・年金繰下げ受給の3制度をうまく活用することで手取りを底上げできる
- 定年前に再雇用条件(給与・手当・ボーナス)を確認し、必要に応じて交渉することが好条件を引き出す最大のポイント
「自分の場合はいくら受け取れるのか」「どの制度を申請すべきか」というお悩みは、FPへの相談がおすすめです。

マネーキャリアでは、以下のような特徴があります。
- 60歳以降の給付金・年金・家計に関するお悩みをなんでもご相談できる
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