「火災保険の家財保険金額はいくらに設定すればいい?」
「1人暮らしなら100万円で十分?」
「家族4人なら500万円で足りる?」
火災保険へ加入・更新する際、家財保険金額の目安が分からず悩む方は少なくありません。
家財保険金額は、少なすぎると補償不足となり、多すぎると保険料の無駄につながる可能性があります。そのため、ご自身の家財や生活環境に合った金額を設定することが大切です。
この記事では、火災保険の家財保険金額の目安や、自分に合った決め方を詳しく解説します。
- 火災保険の家財保険金額をいくらに設定すれば良いか分からない人
- 保険料を抑えながら、自分に合った補償内容を選びたい人
世帯やライフスタイルに合った家財保険金額の目安が分かれば、補償不足や保険料の無駄を防ぎつつリスクに備えられます。
- 世帯・住居タイプ別に家財保険金額の目安
- 家財保険金額の決め方や再調達価額の考え方
- 保険金額が少なすぎる・多すぎる場合のリスク
- 家財保険を見直すタイミングや判断ポイント

家財保険金額は、一律の正解があるわけではありません。家族構成や所有する家財、ライフスタイルによって適切な補償額は異なります。
「自分の場合はいくらが適切?」と悩んだ時は、シミュレーションを活用すれば、過不足のない火災保険を選びやすくなります。

家財保険金額は「一般的な目安」だけで決めるのではなく、ご自身の家財額に合っているか確認することが重要です。
判断に迷った場合は、シミュレーションやFP相談を活用することで、補償不足や保険料の無駄を防ぎやすくなります。
この記事の目次
- 火災保険の家財保険とは?建物保険との違い
- 家財保険で補償されるもの
- 建物保険との違い
- 【世帯・住居別】火災保険の家財保険金額の目安一覧
- 賃貸1人暮らし|100〜300万円
- 賃貸カップル・2人暮らし|300〜500万円
- 分譲マンション・ファミリー|500〜800万円
- 戸建て持ち家|800万円〜
- 【参考】国税庁の家庭用財産評価額
- 自分に合った家財保険金額を決める方法
- 家財を積み上げて計算する
- 簡易評価額を参考にする
- シミュレーションで確認する
- 保険金額=受け取れる保険金ではないことに注意する
- 再調達価額を基準に考える理由
- 再調達価額とは
- 時価との違い
- 家財保険金額が少なすぎる・多すぎる場合のリスク
- 少なすぎる場合
- 多すぎる場合
- 保険料だけで決めるのはおすすめできない
- 高額な家財がある場合の注意点
- 家財保険を見直すタイミング
- 引越し
- 結婚・同棲
- 子どもの誕生
- 高額家電・家具の購入
- 火災保険「家財保険金額」の目安でよくある質問
- 賃貸でも家財保険は必要ですか?
- 家財保険は途中で保険金額を変更できますか?
- 家財保険に加入したら、家財はすべて補償されますか?
- 火災保険の家財保険金額の目安まとめ
火災保険の家財保険とは?建物保険との違い
火災保険へ加入する際、「建物」と「家財」のどちらに保険をかけるべきか迷う方は少なくありません。
実際には、建物保険と家財保険では補償の対象が異なるため、それぞれの役割を理解したうえで保険金額を設定することが大切です。
まずは家財保険の対象や建物保険との違いを確認し、ご自身に必要な補償内容を整理しましょう。
家財保険で補償されるもの
家財保険とは、住宅内にある家具や家電、衣類などの家財が火災や自然災害などで損害を受けた場合に補償される損害保険です。
例えば、以下のような家財が補償対象となります。
- テレビ・冷蔵庫・洗濯機などの家電
- ソファ・テーブル・ベッドなどの家具
- 衣類・バッグ・靴
- 食器・調理器具・日用品
- パソコン・ゲーム機・自転車
建物に備え付けられている設備は、家財保険ではなく建物に対する火災保険に含まれるのが一般的です。
例えば、システムキッチンやユニットバス、建物に固定されたエアコンなどは建物保険の対象となるケースがあります。
火災保険へ加入する際は、「どこまでが建物で、どこからが家財なのか」への理解が重要です。そうすれば、無駄な保険料を防ぎ、適切な保険金額を設定しやすくなります。
建物保険との違い
火災保険では、建物と家財をそれぞれ別の補償対象として考えます。そのため、建物だけ契約していても、家具や家電などの家財は補償されないケースがあります。
火災保険への加入や更新時には、両者の違いを確認しておきましょう。
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比較項目 |
建物保険 |
家財保険 |
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補償の対象 |
建物本体を補償 |
家具・家電・衣類などの家財を補償 |
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具体例 |
壁・屋根・床・建具など |
テレビ・冷蔵庫・ソファ・ベッドなど |
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主な加入者 |
持ち家の所有者 |
持ち家・賃貸の入居者・所有者 |
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補償されないもの |
家具・家電などの家財 |
建物本体 |
建物保険と家財保険は補償対象が異なるため、どちらか一方へ加入しても住宅と家財の両方が補償されるとは限りません。
持ち家・賃貸を問わず、契約前に補償対象を確認しておきましょう。

家財保険は「なんとなく付ける」ものではありません。
建物と家財の補償内容を正しく理解しておくことで、必要以上の保険料を支払うことや、万が一の補償不足を防ぎやすくなります。
【世帯・住居別】火災保険の家財保険金額の目安一覧
家財保険金額は、世帯人数や住居タイプによって目安が異なります。1人暮らしとファミリー世帯では所有する家具や家電の量が異なるため、必要となる補償額も変わるためです。
ここでは、世帯や住居別に、家財保険金額の目安を紹介します。
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世帯・住居 |
家財保険金額の目安 |
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賃貸1人暮らし |
100〜300万円 |
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賃貸カップル・2人暮らし |
300〜500万円 |
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分譲マンション・ファミリー |
500〜800万円 |
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戸建て |
800万円〜 |
※あくまでも一般的な目安です。契約時はご自身の家財量に合わせて調整するようにしてください。
賃貸1人暮らし|100〜300万円
賃貸で1人暮らしの場合、家財保険金額は100〜300万円程度が一般的な目安です。
例えば、必要最低限の家具・家電だけで生活している学生や新社会人であれば100万円前後でも足りるケースがあります。
一方、テレビやパソコンに加え、趣味用品やブランド品など高額な家財を所有している場合は、200〜300万円程度を検討した方が安心です。
在宅勤務でデスクやモニター、パソコンなどをそろえている場合は、家財評価額が想像以上に高くなるケースもあります。
「1人暮らしだから100万円で十分」と決めつけるのではなく、所有する家財を確認したうえで保険金額を設定しましょう。
賃貸カップル・2人暮らし|300〜500万円
家具や家電が増える2人暮らしでは、家財保険金額の目安は300〜500万円程度です。
2人暮らしでは、それぞれが所有していた家具や家電を持ち寄るケースは少なくありません。
例えば、それぞれがパソコン・テレビ・自転車などを所有している場合は、同居によって家財評価額が増える傾向があります。
一方で、家具や家電が最低限の所有なら、300万円程度の家財保険金額でも十分なケースもあります。
共働きで家電が充実していたり、趣味用品や高額家具を所有していたりするなら、500万円程度まで検討しておくと安心です。
分譲マンション・ファミリー|500〜800万円
ファミリー世帯では、「家財保険500万円で十分か」と悩む人は少なくありません。子どもがいる家庭なら、家財保険金額は500〜800万円程度が目安となります。
子どもが生まれると家具や家電、学習用品などの増加は避けられません。そのため、家財評価額はライフステージに合わせて上昇しやすくなります。
例えば、大型テレビ、パソコン、ゲーム機、趣味用品などを多く所有している場合は、500万円では足りない可能性があります。
一般的な目安や家族構成だけで判断せず、現在の家財を確認しながら適切な保険金額を設定しましょう。
戸建て持ち家|800万円〜
戸建て住宅では、800万円以上を目安に家財保険金額を設定するケースがあります。
居住スペースが広い戸建ては、家具や家電が増えやすい傾向があります。また、アウトドア用品や工具、スポーツ用品などを所有している家庭も少なくありません。
そのため、家財保険金額は世帯人数に加え、戸建てか集合住宅かで判断が異なりやすいことも事実です。
家財が多い家庭では、800万円を超えるケースもあり、所有家財を確認しながら保険金額を設定するようにしましょう。
【参考】国税庁の家庭用財産評価額
家財保険金額を検討する際は、国税庁が公表している「家族構成別家庭用財産評価額」も参考になります。
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家族構成の例 |
国税庁の家庭用財産評価額 |
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独身 |
300万円 |
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29歳以下の夫婦 |
500万円 |
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30〜39歳の夫婦 |
800万円 |
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40〜49歳の夫婦 |
1,100万円 |
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50歳以上の夫婦 |
1,150万円 |
子どもがいる場合は、夫婦の基準額に子ども1人あたり80万円を加算して家財保険金額の目安にできます。
ただし、この金額は火災保険の推奨保険金額ではなく、災害時の家庭用財産評価に使われる参考額です。実際に必要な家財保険金額は、所有している家具や家電、衣類などを含めて判断する必要があります。

世帯人数だけで家財保険金額を決めると、補償が不足したり、反対に保険料を払い過ぎたりする可能性があります。
目安は参考程度にとどめ、ご自身の家財量やライフスタイルに合わせて補償内容を確認することが大切です。
自分に合った家財保険金額を決める方法
火災保険の加入や契約更新で、過不足のない家財保険金額を設定するためには、現状に合わせた決め方が大切です。
家財保険金額を決める方法には、実際の家財を積み上げて計算する方法や簡易評価額を参考にする方法などがあります。
それぞれの特徴を理解し、ご自身のライフスタイルに合った方法で適正な保険金額を設定しましょう。
家財を積み上げて計算する
実態に近い家財保険金額を設定したい場合は、所有している家財をカテゴリごとに積み上げて計算する方法がおすすめです。
例えば、家財をカテゴリ分けし、それぞれ買い替えに必要な金額を確認します。
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カテゴリ |
主な家財 |
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家具 |
ソファ・テーブル・ベッド・食器棚など |
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家電 |
テレビ・冷蔵庫・洗濯機・電子レンジなど |
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衣類・日用品 |
衣類・バッグ・靴・寝具など |
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趣味・その他 |
パソコン・カメラ・自転車・スポーツ用品など |
現時点の中古価格ではなく、同程度のものを新たに購入するために必要な金額(再調達価額)を基準に考えることがポイントです。
また、ブランド品や高性能パソコン、ロードバイクなど高額な家財は評価額が大きくなりやすい傾向があります。
計上漏れによって、大きな誤差が生じる可能性があるため、丁寧に確認しながら計算していきましょう。
簡易評価額を参考にする
「家財を1つずつ計算する時間がない」という場合は、簡易評価額を参考にする方法もあります。
簡易評価額とは、世帯人数や年齢などをもとに家財全体の価値を、おおよそで算出する方法です。
火災保険の契約時にも参考資料として利用されることがあり、大まかな家財保険金額を把握したい場合に役立ちます。
ただし、簡易評価額はあくまでも一般的な目安です。
- テレワークでパソコンやモニターを複数所有している
- 趣味用品・ブランド品が多い
上記のようなケースでは、実際の家財評価額との差が出やすくなります。そのため、簡易評価額を参考にしつつ、家財が多い場合は所有状況や再調達価格の確認が欠かせません。
シミュレーションで確認する
家財それぞれの再調達価額を合計しても、家財保険金額に不安が残る場合は、シミュレーションを活用する方法があります。
- 世帯人数
- 住居タイプ
上記のような内容から家財保険金額や保険料の目安を確認でき、積み上げ計算で見落とした家財にも気づきやすくなります。
ただし、算出結果はあくまで目安です。実際に契約する際は、所有する家財と照らし合わせて判断しましょう。
結果が現状に適しているか判断できない場合は、専門家へ確認すると安心です。
保険金額=受け取れる保険金ではないことに注意する
家財保険では、設定した保険金額がそのまま支払われるわけではありません。家財保険では、契約内容に基づき、実際に生じた損害額を基準として保険金が支払われます。
例えば、家財保険金額は500万円でも、実際の損害額が100万円なら、支払われる保険金は原則100万円までとなります。
つまり、保険金額は「受け取れる金額」ではなく、保険会社が支払う保険金の上限額と考えると分かりやすいでしょう。
一方で、保険金額を家財の価値より低く設定すると、十分な補償を受けられない可能性があります。家財保険金額を決める際は、実際の家財価額に見合った金額を設定しましょう。

家財保険金額は「目安」よりも、ご自身の家財額に合わせた設定が大切です。
判断に迷った時は、シミュレーションやFP相談を活用すれば、補償不足や保険料の無駄を防ぎやすくなります。
再調達価額を基準に考える理由
家財保険金額を決める際は、現在使用している家財の中古価格ではなく、「再調達価額」を基準に考えることが重要です。
現在の火災保険では、再調達価額を基準として保険金額を設定する契約が一般的です。そのため、適正な補償を受けるためにも、再調達価額と時価の違いを理解しておきましょう。
再調達価額とは
再調達価額とは、損害を受けた家財と同等のものを、新たに購入または取得するために必要な金額のことです。
中古品としての価値で補償額が決まらないため、家財保険金額は高くなりやすい傾向にあります。
しかし、実際に被害にあった時は、損害を受けた家財を買い直すことは少なくありません。そのため、家財保険金額を検討する際は、「今買い直すといくら必要か」という視点で考えることも大切です。
時価との違い
時価は、購入時の価格から経年劣化や使用による価値の減少を差し引いた金額です。再調達価格よりも家財保険金額が低くなり、保険料の負担は軽減できる可能性があります。
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項目 |
再調達価額 |
時価 |
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基準 |
同等品を新たに購入する金額 |
経年劣化を考慮した現在の価値 |
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保険金額の考え方 |
現在の火災保険で一般的 |
契約内容によって採用される場合がある |
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特徴 |
買い直しに必要な金額を基準にできる |
経年劣化により金額が低くなることがある |
ただし、時価で家財保険金額を設定すると、購入時より大きく価値が下がっている場合があります。
同等の家財を購入する際は、まとまった費用が必要になるため、自己負担が大きくなる可能性がある点には注意が必要です。
再調達価額を基準にすれば、火災や自然災害で家財を失った場合も、同程度のものを買い直す費用を確保しやすくなります。
家財保険金額は、元の生活へ戻すためにいくら必要かという視点で考えましょう。

家財保険金額を低く設定すると、災害後に同等品を買い直す資金が不足することがあります。
家財保険は「今の価値」ではなく、「買い直すために必要な金額」を基準に考えることがポイントです。
家財保険金額が少なすぎる・多すぎる場合のリスク
家財保険金額は、高く設定すれば安心、低く設定すれば保険料を抑えられるというものではありません。
補償の過不足はリスクや家計の負担につながります。ここでは、それぞれのリスクについて詳しく解説します。
少なすぎる場合
家財保険金額を実際の家財価額よりも少なく設定すると、万が一の際に十分な保険金を受け取れない可能性があり注意が必要です。
例えば、家財の価額が500万円に対し、300万円の補償で契約していた場合、生活を立て直す費用の不足が考えられます。
実際、一般社団法人日本損害保険協会でも、保険価額より保険金額を少なく設定した場合のリスクについて明記されています。
そのため、保険料を抑えたいという理由で、保険金額を必要以上に下げるのはおすすめできません。家財全体の買い直し価格を踏まえて、適切な保険金額を検討しましょう。
多すぎる場合
家財保険金額を必要以上に高く設定しても、実際の損害額を超える保険金を受け取れるわけではありません。
家財保険は実際に発生した損害額を基準として保険金が支払われます。家財価額を超える保険金額を設定しても、その差額が支払われることはありません。
また、必要以上に高い保険金額を設定すると、その分保険料が高くなる可能性があります。補償内容は変わらないにもかかわらず、家計への負担だけが増えているケースも少なくありません。
万が一に備えることは大切ですが、「多ければ安心」ではなく、実際の家財価額に合わせた適正額を見極めることが重要です。
保険料だけで決めるのはおすすめできない
家財保険料は、保険金額だけで決まるわけではありません。
- 建物の構造
- 所在地
- 補償内容
- 免責金額
- 契約期間
上記のように様々な条件をもとに、保険料は算出されています。そのため、保険金額だけを下げても、期待していたほど保険料が安くならないこともあります。
火災保険は、保険料の安さだけではなく、「必要な補償を確保できているか」という視点で選ぶことが大切です。

「保険料を少しでも安くしたい」と考えるのは自然なことですが、家財保険は万が一の生活再建を支えるための備えです。
保険料だけで判断すると、災害後に十分な補償を受けられず、結果的に大きな自己負担が発生する可能性があります。
高額な家財がある場合の注意点
家財保険では、一般的な家具や家電だけでなく、貴金属や美術品などの高額な家財も補償対象となる場合があります。
ただし、一定額を超える高額品は、通常の家財とは異なる取り扱いとなるケースがあるため注意が必要です。
火災保険では、貴金属や美術品など一定額を超える高額家財は、「明記物件」として契約時に申告が必要となる場合があります。
例えば、次のような家財を所有している方は注意が必要です。
- 宝石・貴金属
- 絵画・骨董品・美術品
- 高級腕時計
- その他、高額な家財
高額家財は契約内容によって、補償内容や補償条件が異なります。そのため、申告していない場合は十分な補償を受けられない可能性があります。
なお、明記物件の対象となる金額や取り扱いは、すべての保険会社が同じ対応ではありません。家財保険金額だけで判断せず、契約前に約款や保険会社の案内を確認し、補償内容を把握しておくことが大切です。

万が一の際に十分な補償を受けられない事態を防ぐため、申告が必要かどうか契約前に取り扱いを確認しておきましょう。
家財保険を見直すタイミング
家財保険金額は、一度設定したらそのまま継続すれば良いものではありません。
ライフスタイルや家族構成の変化によって家財の量や価値は変わります。そのため、定期的に補償内容を見直すことが大切です。
現状の家財に対して補償に過不足がないか確認し、必要に応じて保険金額を調整しましょう。
引越し
引越しは、住居タイプや家財量が変わるため、家財保険金額を見直す代表的なタイミングです。
例えば、次のようなケースでは新たな家具や家電が増える可能性があります。
- 1人暮らしから2人暮らしになる場合
- 賃貸住宅から戸建てへ住み替える場合
一方、家財を処分して住み替える場合は評価額が下がるため、引越し後の所有状況に合わせて調整しましょう。
結婚・同棲
結婚や同棲を始めると、それぞれが所有していた家具や家電を持ち寄ることが多くあります。
- テレビや冷蔵庫、洗濯機などを新たに購入する
- それぞれがパソコンや趣味用品を所有している
新生活を始める際は、1人暮らしの時の保険金額をそのまま継続せず、2人分の家財をもとに見直しましょう。
子どもの誕生
子どもが生まれると、成長に伴って新たな家具や家電が増えていきます。
- ベビーベッドやベビーカー
- 学用品
- 机やベッド
- パソコン
加入時から補償内容を変更していない場合は、現在の家財量に合った保険金額か確認しましょう。
高額家電・家具の購入
高額な家電や家具を購入すると、家財全体の評価額が大きく変わる場合があります。
- 大型テレビ
- 冷蔵庫
- 高級ソファ
また、高額な家財のなかには契約内容によって取り扱いが異なるケースがあります。新たに購入した時は、補償対象や保険金額を確認しておくと安心です。

家財保険は「加入したら終わり」ではありません。
引越しや家族構成の変化などの節目で見直せば、補償の過不足や保険料の無駄を防ぎやすくなります。
火災保険「家財保険金額」の目安でよくある質問

ここでは、火災保険へ新規で加入する時や更新時、家財保険金額の目安でよくある質問を紹介します。
賃貸でも家財保険は必要ですか?
賃貸住宅でも、家具や家電、衣類などの損害に備えたい場合は、家財保険への加入を検討しましょう。
建物自体は大家さんの火災保険で補償されるのが一般的ですが、入居者が所有する家財は補償対象に含まれないことがあります。
所有する家財を買い直す場合の負担を確認し、必要な補償額を設定することが大切です。
家財保険は途中で保険金額を変更できますか?
契約内容によって異なりますが、家財保険金額は契約期間中でも変更できる場合があります。
引越しや結婚、子どもの誕生、高額な家具・家電の購入などで家財評価額が変わった場合は、補償内容を見直しましょう。
なお、変更の可否や手続き方法は、契約先によって異なるため確認が必要です。
家財保険に加入したら、家財はすべて補償されますか?
家財保険へ加入しても、すべての家財や損害が補償されるわけではありません。
住宅内で使用する家財でも、事故原因や契約内容によっては対象外となります。
また、ノートパソコンなどを住宅外へ持ち出している間の損害は、通常の家財補償では対象外となる場合があります。
高額な家財は申告が必要となるため、補償範囲や対象外となる条件を事前に確認しておきましょう。
火災保険の家財保険金額の目安まとめ
家財保険金額の目安は、1人暮らし・2人暮らし・ファミリー世帯などの家族構成や住居タイプによって異なります。
しかし、目安はあくまでも参考であり、最も重要なのは実際に所有している家財に合った保険金額を設定することです。
また、保険金額を少なく設定すると補償不足となる可能性があり、多く設定しすぎても実際の損害額以上の保険金は受け取れません。
家財を買い直すために必要な再調達価額を基準に考え、ライフスタイルの変化に応じて定期的に見直すことが、万が一に備えるポイントです。

家財保険金額を何となく決めてしまうと、災害時に補償が不足したり、必要以上の保険料を支払い続けたりする可能性があります。
迷った時はシミュレーションで家財評価額や補償内容を確認しながら、ご自身に合った保険金額を検討してみましょう。
