
・iDeCoが暴落したらどうすればいい?
・スイッチングすべきかどうか、判断基準はある?
このようなお悩みをお持ちではないでしょうか。
<結論>
iDeCoが暴落した際、まずは冷静に状況を判断し、必要に応じてリバランス等の処置を取ります。iDeCoは長期運用を前提としているため、基本的には積み立てを継続し、焦ってスイッチングすることは避けましょう。
定年直前に暴落した場合にはスイッチングを検討し、退職までに10年以上の期間がある場合には急激なスイッチングはおすすめしません。
この記事では、iDeCo暴落時の対処法を4つのステップでお伝えし、スイッチングを検討すべきケースと見送るべきケースを解説します。
iDeCoが暴落した際によくある質問と答えも扱いますので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事の監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー、証券外務員を取得。メディア実績:<テレビ出演>テレビ東京-テレ東「WBS」・テレビ朝日「林修の今知りたいでしょ!」
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この記事の目次
- iDeCoが暴落したらどうする?対処法を4ステップで解説
- まずは冷静に状況を整理する
- 焦って安易なスイッチングはしない
- 基本的には積み立てを継続する
- 必要に応じてポートフォリオのリバランスを検討する
- iDeCoの運用で迷ったら、無用FP相談を活用しよう!
- iDeCoの暴落時に「スイッチングすべきケース」と「見送るべきケース」
- スイッチングを検討すべきケース
- スイッチングを見送るべきケース
- iDeCoに関するお悩み・不安は無料FP相談で解決しよう!
- iDeCoの暴落時に関するよくある質問
- 定年直前にiDeCoが暴落したらどうしたらいい?
- スイッチングを検討する際の注意点は?
- iDeCoで損したら節税メリットも意味ないの?
- 【まとめ】iDeCoの暴落時は冷静に対処!長期運用が前提であることを忘れずに
iDeCoが暴落したらどうする?対処法を4ステップで解説
iDeCo暴落時の対処法について4つのステップで解説していきます。
- まずは冷静に状況を整理する
- 焦って安易なスイッチングはしない
- 基本的には積み立てを継続する
- 必要に応じてポートフォリオのリバランスを検討する
まずは冷静に状況を整理する
そもそもiDeCoは長期投資を前提とした資産運用であるため、暴落したからといって急いで対処しなければいけないとは限りません。
冷静に、現在の年齢から受け取り開始まであと何年あるのかを計算し、iDeCoでどれくらいの含み損が出ているのか、資産全体に対して損失はどれくらいの割合を占めているかを明確にします。
焦って安易なスイッチングはしない
スイッチングとは、iDeCoで保有している金融商品を売却して別の商品を購入することです。
感情的になったり、ネットの情報や周囲の意見に流されたりして安易にスイッチングすることは避けましょう。スイッチングにはある程度の時間がかかるため、暴落時に慌ててスイッチングするとかえって損が拡大する可能性もあるからです。
基本的には積み立てを継続する
iDeCoの受け取り時期までにまだ時間があるなら、積み立てを継続することが最もおすすめな方法です。
これまでの株価の動きを見ても、含み損がある時期も何も変更せずに運用を続けると、数年後にはプラスになる可能性も十分あり得ます。長期的にみると、株価が下がっている時期は買い時ととらえることもできるでしょう。
必要に応じてポートフォリオのリバランスを検討する
iDeCoの暴落によって当初予定していた資産配分が崩れる場合があり、配分を元に戻すことをリバランスと呼びます。
例えば、当初は金融商品Aを50%、Bを50%の割合で保有し、利回り3%を目標に運用していたとしましょう。
数年間運用した結果、商品Aが80%、Bが20%までそれぞれ値上がり・値下がりしました。このとき値上がりした商品Aを買い足して、値下がりした商品Bを売却するのがいいと感じるかもしれません。
しかし、値下がりした商品Bを買い増しして、当初の50%と50%の比率に近づけていくのがリバランスです。
こうして資産配分を整えることで、長期運用におけるリスクを分散させることが可能になります。
iDeCoの運用で迷ったら、無用FP相談を活用しよう!

iDeCoが暴落した際、お金のプロならどうするかアドバイスを受けるのはいかがでしょうか。
FP相談では、個別にリスク許容度をヒアリングした後、適切な運用方法やポートフォリオの考え方について聞けるため、最適な運用が可能になります。

iDeCoの暴落時に「スイッチングすべきケース」と「見送るべきケース」
ここまでで、iDeCoの暴落時には基本的に積み立てを継続することや、急いでスイッチングしないことが原則であることをお伝えしました。
では、スイッチングすべきケースにはどんなものがあるでしょうか。スイッチングを検討すべきケーズと、見送るべきケースについてまとめました。
スイッチングを検討すべきケース
定年の1~2年前など、受け取り期間が始まる直前にiDeCoが暴落したなら、スイッチングを検討しましょう。
リスクの高い商品から元本確保型の商品へ一部切り替えることで、今以上の目減りを防ぎ、できる限り資産を守ることができるからです。
スイッチングを見送るべきケース
20代から40代で退職まで10年以上の期間があり、長期投資を前提としてiDeCoを使っている人は、スイッチングを見送るのがおすすめです。
暴落はスイッチングの機会ではなく、今後の運用に向けて安く買い増すチャンスととらえるのがいいでしょう。
iDeCoに関するお悩み・不安は無料FP相談で解決しよう!
iDeCoは長期投資を目的としており、暴落しても急いで行動する必要はないことをお伝えしました。
とはいえ、暴落時やリバランスの検討中はどうしたらいいか迷うかもしれません。FP相談では、個別のお悩みに合わせてプロの視点から判断基準を示してもらえるため、自信をもって運用を続けられます。

iDeCoの暴落時に関するよくある質問
iDeCoが暴落した際によくある質問と答えを次の3つ解説します。
- 定年直前にiDeCoが暴落したらどうしたらいい?
- スイッチングを検討する際の注意点は?
- iDeCoで損したら節税メリットも意味ないの?
定年直前にiDeCoが暴落したらどうしたらいい?
記事の前半では、定年まで1~2年に迫った時点で暴落した際には、元本確保型の商品へのスイッチングをおすすめするとお伝えしました。
この方法以外にも、無理に売却せず、退職後も継続して運用する選択肢があります。ほかにも、受け取り形式を一括受け取りから年金形式に変更し、少しずつ受け取りながら運用を続ける方法もおすすめです。
スイッチングを検討する際の注意点は?
iDeCoのスイッチングには時間がかかることが大きな注意点です。
売却を申し込んだ後、数日後の締め切り期日になってから売却手続きが実行され、買い付けにも同様に2~3営業日かかります。
全部で1週間程度かかるため、その間に売却株が値上がりしたり買い付け株が値下がりしたりするリスクがあることに注意してください。
iDeCoで損したら節税メリットも意味ないの?
iDeCoの節税メリットは運用益とは関係ありません。
掛け金が全額所得控除を受けられることや、運用益に対して非課税であることはiDeCoを使い始めた時点で約束されています。
例え運用益がゼロだったとしても所得控除される分は確実なメリットとなります。
【まとめ】iDeCoの暴落時は冷静に対処!長期運用が前提であることを忘れずに

