2歳差育児のデメリット4つを解説！大変な時期の乗り切り方も紹介

2歳差育児はメリットも多いですが、同時に大変なことも少なくありません。

代表的な5つのデメリットは以下のとおりです。

• 妊娠中に上の子がイヤイヤ期
• 上の子が赤ちゃん返りする
• 幼児期は体力的にしんどい
• 育児を優先しなければならない時期がある
• 学用品はそれぞれに購入が必要

詳しく解説します。

妊娠中に上の子がイヤイヤ期を迎えることは、2歳差育児の大きな負担の1つです。

妊娠初期はつわりで体調が優れない中、イヤイヤ期の子どもの面倒をみなければなりません。

イヤイヤ期の子どもは自己主張が強く、手がかかるため精神的にも体力的にも辛さが増します。

例えば、上の子が「やりたくない」「自分でやる」と主張しても、母親はつわりで思うように動けず、対応できない場合も多いです。

この時期は感情のぶつかり合いが増え、母親の疲労が蓄積しやすいため、可能な限り周囲の人に頼りましょう。

下の子が生まれると、上の子は今まで自分だけに向けられていた親の愛情が赤ちゃんに分散されたと感じ、不安や寂しさから赤ちゃん返りを起こすケースがよくあります。

例えば、普段は自分でできていた着替えや食事を「できない、手伝って！」と甘えたり、赤ちゃん言葉を使ったり、夜泣きやわがままが増える場合があります。

赤ちゃん返りはもっとかまってほしいというサインであり、上の子の不安な気持ちを表しています。

そんなときは、叱るのではなく「今は赤ちゃんのお世話で忙しいけど、終わったら一緒に遊ぼうね」と具体的な時間を伝えてあげると、子どもも安心しやすくなります。

寝る前に上の子と2人だけの時間を作って抱きしめたり、話を聞いたりすることも効果的です。

上の子の気持ちに寄り添いながら、赤ちゃん返りの期間を乗り越えましょう。

2歳差育児では、まだ手がかかる幼児が2人の世話をしなければならないため、体力的な負担がとても大きいです。

例えば、夜中に赤ちゃんが何度も泣いて授乳やおむつ替えをする一方で、上の子は朝早くから「お腹すいた」「遊んでほしい」と要求してくるため、休む間もなく動き回らなければなりません。

また、2歳児は自分でできることが増えても、まだまだ手を貸す場面が多く、靴を履かせたり、トイレに付き添ったりする必要があります。

無理を重ねると心身の疲労が蓄積しやすいため、早めに周囲のサポートを活用し、無理なく育児を続ける工夫が必要です。

2歳差育児では、家事や仕事、自分の時間を犠牲にしてでも子どもの世話を優先せざるを得ない場面が多くなりがちです。

新生児の頻回授乳や夜泣き対応に加え、上の子の情緒が不安定になる時期が重なるため、親は育児に追われて疲れを感じやすく、自己嫌悪に陥ることも少なくありません。

一方、兄弟の年齢差が3～4歳以上あると、上の子が幼稚園や小学校に通い始めて自立心が育つため、下の子の乳幼児期にじっくり向き合う余裕が生まれます。

そのため、子ども一人ひとりにしっかり向き合いながら、自分の時間も確保しやすいのが特徴です。

仕事や自分のやりたいこととの両立を考えるなら、3歳以上の年齢差がある兄弟の方が育児の負担が分散され、精神的な余裕も持ちやすいです。

2歳差育児では年齢が近いため、おさがりを活用できると思われがちですが、学用品に関しては難しい場合も少なくありません。 

例えば、上の子が幼稚園に入園してまだ制服や道具を使用している時期に、下の子も入園するため、制服やリュック、文房具はそれぞれ新たに揃える必要があります。

一方、兄弟の年齢差が4歳以上ある場合は、上の子が卒園してから下の子が入園するため、制服や体操服をおさがりとして活用でき、経済的な負担を軽減しやすいのが特徴です。

そのため、兄弟のおさがりを上手に活用して費用を抑えたいと考えている家庭にとっては、2歳差育児はデメリットとなる場合があります。

2歳差育児は大変なイメージもありますが、実際には多くのメリットもあります。

具体的なメリットは以下の５つです。

• 育児を一気に終わらせられる
• 兄弟で一緒に遊べる
• 入学式や卒業式がかぶらない
• おもちゃや服をすぐに下の子に回せて経済的
• 同じ時期に幼稚園や習い事に通える

わかりやすく説明します。

2歳差育児の魅力は、育児の大変な時期をまとめて終わらせられる点です。

先ほどデメリットとして、育児を優先しなければならない時期が重なりやすいことを挙げましたが、見方を変えると大変な時期を一度に乗り越えることで、結果的に育児期間を短縮できるとも考えられます。

乳幼児期は体力的にも精神的にも負担が大きいものの、子育てが落ち着いた後は、年齢差がある兄弟と比べると仕事復帰や自分の時間の確保がしやすいです。

さらに、上の子の育児経験からまだ時間が経たないうちに下の子の世話ができるため、離乳食の進め方や寝かしつけなどのノウハウをそのまま活かせます。

育児のピークをまとめて乗り越える２歳差育児は、長期的に見て育児期間の短縮になります。

年齢が近い兄弟は、遊びの興味やレベルが似ているため、一緒に遊ぶ機会が自然と増えます。

２歳差の兄弟であれば、家の中でおままごとセットを使って一緒に料理ごっこをしたり、積み木やブロックを協力して組み立てたりと同じ遊びを好む場合が多いです。

兄弟が同じアニメやキャラクターに夢中になることも多く、共通の話題で盛り上がることもあります。

もちろん、おもちゃの取り合いや役割分担でケンカする場合もありますが、そうしたやり取りを通じて譲り合いや順番を待つことを学ぶよい機会にもなります。

兄弟同士で遊んでくれる時間が増えると、親は家事や自分の時間を確保しやすくなり、精神的な余裕も生まれます。

2歳差の兄弟は、小学校や中学校、高校、大学の入学や卒業のタイミングが異なる可能性が高いです。

受験費用や入学金などの支払いも分散できるため、家計も助かります。

また、入学式や卒業式などの大切な行事が同じ日に重なる心配が少ないので、親としてもそれぞれの子どもにしっかりと向き合えます。

学校関係のスケジュールの分散は、家計管理と精神的な余裕の両面で大きな助けとなります。

学用品はおさがりとして使うのが難しい場合が多いものの、私服や使っていたおもちゃに関しては比較的スムーズに下の子へ回せるため経済的です。

下の子がおさがりを活用すれば、物の無駄を減らし、購入頻度を抑えられるため、家計にとっては大きな助けになります。

私服は、約1年間ほど保管しておけばすぐに下の子に着せることができるため、新たに買い足す手間や費用を節約できます。

また、遊ばなくなったおもちゃもすぐに兄弟で共有できるので、育児グッズの管理は簡単です。

2歳差の兄弟はサイズや興味が近いケースが多いため、育児用品の管理が一層楽になるのが特徴です。

兄弟がほぼ同じ時期に幼稚園や習い事を始められるのも、2歳差育児の大きなメリットです。

例えば幼稚園の兄弟枠を利用すると、同じ幼稚園に優先的に入園できる可能性があります。

兄弟が同じ園に通園できると、送迎の手間が大幅に減り、親の負担も軽減されます。

また習い事に兄弟で通う場合は、兄弟割引が適用される場合もあり、費用面でのメリットが期待できます。

さらに、習い事の時間中は親が自由に自分の時間を持てるため、育児や家事の合間のリフレッシュできる貴重な時間として活用できます。 

このようなメリットを活かすと、家族全体の生活がよりスムーズに回せます。

2歳差育児では、上の子と下の子の成長段階が異なるため、日々のスケジュール調整が大切です。

ここでは、以下の2通りの典型的な一日の流れを紹介します。

• 自宅で2人を見ている場合
• 2人が幼稚園に通っている場合

自宅で2歳差の兄弟を育てる場合、上の子の遊びや食事、下の子の授乳やおむつ替えなど、同時に異なるお世話をしなけれななりません。

上記のスケジュールに加え、状況に応じて上の子を外遊びに連れて行ったり、遊び相手になったりする時間も必要です。

また、旦那さんの食事の準備やその他の家事もこなさなければならず、育児と家事の両立が求められます。

こうした多忙な日々を効率よく回すためには、計画的な時間配分と体力が必要です。

2歳差の兄弟2人が幼稚園に通っている場合の1日のタイムスケジュールの例は以下のとおりです。

子供の送迎を除けば、家事や仕事、自分の時間がまとまって確保できるため、時間的にも体力的にもかなり余裕が生まれます。

特に午前中から午後の早い時間帯にかけて自由に使える時間があるため、育児の負担が大幅に軽減されます。

ただし、2歳差の兄弟に新たに小さな子供が加わると、育児のスケジュールがより複雑になり、体力的にも精神的にも一層の負担がかかります。

繰り返しになりますが、2歳差育児は体力的にも精神的にも負担が大きいため、上手に乗り切るためのポイントを押さえておくことが大切です。

ここでは、特に重要な以下の4つのポイントを紹介します。

• 完璧を求めない
• 上の子のケアはしっかりとする
• 人やサービスに頼る
• 教育資金は計画的に準備する

2歳差育児は、上の子と下の子の世話を同時にこなすため、毎日が試行錯誤の連続で完璧を目指すと疲れてしまいます。

上の子の遊び相手をしながら下の子の授乳やおむつ替えをするなかで、家事が思うように進まない日もあります。

そんな日は「今日は無理しない」と気持ちを切り替えましょう。

また、夫や家族に「今日は子供のお風呂をお願いしてもいい？」と頼むと、負担を分散できます。

2人の子どもが元気に過ごしているだけで十分だと考え、肩の力を抜くことで心に余裕が生まれます。

完璧を求めすぎず、自分のペースで育児を続けることが、2歳差育児を乗り切るコツです。

下の子が生まれると、上の子は赤ちゃん返りや甘えが強くなることがあります。こうした時期は、上の子と二人きりの時間を意識的に作ることが大切です。

例えば、週末に一緒に公園へ行ったり、図書館で絵本を読んだりすることで、上の子に特別な時間を感じさせられます。

また、パパにお願いして上の子と遊んでもらう時間を作れば、ママも下の子の世話に専念でき、上の子も安心して甘えられます。

つい下の子に手がかかりがちですが、上の子の気持ちにしっかり向き合うことで、兄弟の絆を深め、よい関係を築けます。

2歳差の育児は、特に最初の1年は大変な時期です。

育児をしながら買い物や調理の時間を確保するのも難しいです。

夫や家族、友人に助けを求めるほか、自治体の育児相談やネットスーパー、食事宅配サービスなども積極的に利用しましょう。

例えば、外出が難しいときはネットスーパーで食材や日用品を注文し、自宅まで届けてもらうと買い物の負担を大幅に減らせます。

また、調理済みの食事を届けてくれる宅配サービスを活用すれば、料理の時間や手間が省け、電子レンジで温めるだけで栄養バランスの整った食事がとれます。

頼れるものや人は遠慮せず活用し、無理のない育児を心がけましょう。

2歳差育児では、教育費の負担が短期間に集中しやすいため、早めの計画が重要です。

例えば、大学4年間の教育費は、国公立大学で250万円程度、私立文系で800万円～1000万円程度かかります。

これが2歳差の兄弟では、ほぼ同時期に必要になるため、数百万円単位の出費が重なりやすいです。 

4歳以上差の兄弟の場合は、教育費の支払いが比較的なだらかに分散されるため、工夫次第で負担を軽減できる場合もありますが、2歳差の兄弟ではそう簡単にはいきません。

このように、2歳差育児では教育費のピークが重なるため、無理のない貯蓄や資産運用を早期に始めることが将来の安心につながります。

2歳差育児では、兄弟の教育に関する出費が重なる時期に備えて、早めの資金準備が欠かせません。

教育費は入学金や授業料、受験費用などさまざまな費用が含まれます。

子どもがまだ小さいうちから、将来の進路や家計の状況を考慮しながら計画的に貯蓄や資産運用を進めると、出費が重なる時期でも慌てずに対応できます。

教育資金の具体的な準備方法は、以下のとおりです。

• 児童手当を学資貯蓄専用口座で積み立てる
• 学資保険
• つみたてNISA

しかし、必要な金額やタイミングを正確に把握するのは簡単ではありません。

そのため、教育資金を計画的に準備しておきたいと思われている方は、ファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談し、具体的な資金計画を立てることをおすすめします。

2歳差育児のデメリットに関するよくある3つの質問に回答します。

• 2歳差育児は危険ですか？
• 2歳差と3歳差で迷っています。どちらがいいですか？
• 2歳差にするにはいつ妊活を始めればいい？計算方法を知りたいです。

詳しく解説します。

2歳差育児で特に危険を感じやすいのは、上の子が2歳、下の子が0歳の時期です。

この時期は、上の子はまだ危険を理解できず、下の子は自分で身を守れません。

例えば、上の子がおもちゃを落として下の子に当たったり、走り回ってぶつかったりする事故が起こりやすいです。

成長とともに上の子の理解力が増し、下の子も自分で動けるようになるため、危険度は徐々に減っていきます。

適切な対策を取りながら、危険を回避する必要があります。

2歳差と3歳差のどちらが良いかは、家庭の状況や価値観によって異なります。

2歳差は育児の大変な時期が重なりやすいものの、兄弟が一緒に遊べたり、育児期間を短縮できるメリットがあります。

3歳差は育児の負担が分散され、上の子のイヤイヤ期と下の子の新生児期が重なりにくい反面、教育費や行事が重なる可能性が高いです。

どちらにもメリット・デメリットがあるため、体力や家計の状況、子どもの性格などを踏まえて検討しましょう。

2歳差の兄弟を希望する場合、上の子の誕生日を基準に妊活のタイミングを考えるとわかりやすいです。 

妊娠期間は約10ヵ月とされており、上の子が1歳の誕生日を迎えた頃に妊娠が確認できれば、翌年の春頃に下の子が生まれ、2歳差の兄弟が実現しやすくなります。

以下は、上の子の誕生月に対して2学年差になるための目標出産月と妊活開始時期の目安をまとめた表です。

2学年差の兄弟を希望する場合は、日本の学校は4月入学のため、上の子が8月生まれなら、下の子が翌々年の4月から入学することで2学年差となります。

この場合、下の子は上の子の誕生日の翌年の4月から翌々年の3月までに生まれる必要があります。

妊娠のタイミングには個人差があるため、無理なく体調を整えながら計画を立てましょう。