
内容をまとめると
- 年間600万円の貯金は共働き世帯にとっても高いハードル
- 目標達成には家計の見直しや収入アップの取り組みが必要
- FPに相談すれば家計改善や貯金プランについてアドバイスが受けられる
- マネーキャリアは相談実績10万件以上でお金の悩みを解決できる
- 貯金や家計に関する相談ならマネーキャリアがおすすめ

この記事の監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー、証券外務員を取得。メディア実績:<テレビ出演>テレビ東京-テレ東「WBS」・テレビ朝日「林修の今知りたいでしょ!」
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この記事の目次
- 共働きで年間600万円貯金するのは決して簡単ではない
- 共働き世帯の平均貯金額は?
- 共働き世帯の平均貯金割合は?
- 共働き世帯の平均年収は?
- 共働きで年間600万円貯金するための7つのポイント
- 固定費(住宅ローン・保険・サブスクなど)を見直す
- 変動費(日用品費や交際費など)を節約する
- 節税対策を行い所得税や住民税の負担を減らす
- 副業に取り組んで収入源を増やす
- 昇給・昇格や資格取得で本業の収入を増やす
- 資産運用を取り入れて効率よくお金を増やす
- 専門家(FP)に相談してアドバイスをもらう
- 共働きで年間600万円貯金を目指すときの注意点
- 貯金の進め方は夫婦でしっかり共有する
- 無理なく続けられる計画を立てる
- 本業に支障が出ない範囲で行う
- 副業ルールを事前に確認する
- 共働きで年間600万円貯金を目指す人によくある質問
- 年間600万円貯金することは難しいですか?
- 貯金プランや家計管理はどこに相談すればいいですか?
- 共働きで年間600万円貯金を実現するためにプロのアドバイスを参考にしよう【まとめ】
共働きで年間600万円貯金するのは決して簡単ではない
共働きであっても、年間600万円を貯金するのは容易なことではありません。
1ヶ月あたり50万円の貯金が必要になるため、それだけを確保するには、夫婦の手取り収入が月100万円以上は必要になると考えられます。
高収入の世帯であれば実現可能かもしれませんが、多くの家庭にとってはかなりハードルの高い目標といえるでしょう。
そのため、年間600万円の貯金を目指すには、収入を増やす工夫や支出を見直して無駄を減らす努力が欠かせません。
共働き世帯の平均貯金額は?
金融広報中央委員会の調査によれば、共働き世帯の平均貯蓄額は581万円で、そのうち244万円が定期預金となっています。
また、株式や投資信託、債券などを含む金融資産の平均保有額は1,413万円です。
以下は、就業者別の平均貯金額です。
就業者 | 平均貯金額 | 金融資産保有額 |
---|---|---|
共働き | 581万円 | 1,413万円 |
世帯主のみ | 785万円 | 1,942万円 |
配偶者のみ | 995万円 | 1,930万円 |
その他の就業者あり | 839万円 | 1,812万円 |
上記のとおり、共働き世帯の平均貯金額は、片働き世帯よりも少ない傾向にあります。
これは、子育て世代が多いことや支出が増えやすいこと、家計管理が複雑になりがちなことなどが影響していると考えられます。
共働き世帯の平均貯金割合は?
金融広報中央委員会の調査によると、手取り収入からの貯金割合は以下のとおりです。
就業者 | 手取り収入からの貯金割合 |
---|---|
共働き | 13% |
世帯主のみ | 12% |
配偶者のみ | 8% |
その他の就業者あり | 12% |
上記のとおり、共働き世帯の割合が最も高くなっています。
例えば、貯金割合が13%の場合、手取り収入が月50万円の世帯では、月に6万5,000円を貯金する計算になります。
共働き世帯の平均年収は?
総務省統計局のデータによれば、夫婦共働き世帯の月収は平均で71万3,540円となっており、年収に換算すると約856万2,480円になります。
仮にこの金額がすべて手取りだとしても、年間600万円を貯金するには収入の約7割を貯める必要があり、かなりハードルが高いといえます。
共働きで年間600万円貯金するための7つのポイント

共働きで年間600万円貯金するための7つのポイントは、次のとおりです。
- 固定費(住宅ローン、保険、サブスクなど)を見直す
- 変動費(日用品費や交際費など)を節約する
- 節税対策を行い所得税や住民税の負担を減らす
- 副業に取り組んで収入源を増やす
- 昇給・昇格や資格取得で本業の収入を増やす
- 資産運用を取り入れて効率よくお金を増やす
- 専門家(FP)に相談してアドバイスをもらう
固定費(住宅ローン・保険・サブスクなど)を見直す
共働きで年間600万円の貯金を目指すなら、固定費を見直してみましょう。
住宅ローンや保険、サブスクリプション、光熱費といった毎月必ずかかる支出は、一度見直すだけで年間を通じて大きな節約が可能です。
例えば、住宅ローンを低金利のものに借り換えたり、保険の内容を現在のライフスタイルに合ったものへ見直したりすることで、月々の支払いが1万円以上安くなるケースもあります。
また、ほとんど使っていないサブスクリプションを解約するだけでも、毎月数千円の節約になる可能性があります。
固定費は見直しの効果が長期間続くため、無駄がないかしっかりチェックすることが大切です。
変動費(日用品費や交際費など)を節約する
共働きで年間600万円の貯金を目指すなら、変動費の節約にも積極的に取り組みましょう。
日用品や食費、交際費、雑費といった変動費は、その月の支出に大きく影響するため、工夫次第で貯金に回せる金額を増やすことができます。
固定費の見直しに加えて変動費も節約すれば、より大きな節約効果が期待できます。
変動費を節約する際は、日々のちょっとした工夫が大切です。
例えば、複数の店舗を比較して安い方を選んだり、クーポンやポイントを活用したり、タイムセールを賢く利用することで、無理なく支出を抑えることができます。
節税対策を行い所得税や住民税の負担を減らす
節税対策によって所得税や住民税の負担を減らすことも、共働きで年間600万円の貯金を目指す際に大切なポイントです。
各種控除や税制優遇制度を上手に活用すれば、税金の支払いが抑えられて手元に残るお金が増えるため、貯金にまわせる余裕資金を確保できます。
共働き世帯が利用できる控除や優遇制度には、次のようなものがあります。
・扶養控除
・住宅ローン控除
・生命保険料控除
・医療費控除
・セルフメディケーション税制
・地震保険料控除
・特定支出控除
・iDeCo
これらの制度を活用することで課税所得が減り、所得税や住民税の負担が軽くなります。
副業に取り組んで収入源を増やす
共働きで年間600万円の貯金を目指すなら、副業に取り組んで収入源を増やすことも検討してみましょう。
本業の収入に加えて副収入があれば、貯金に回せる金額が増え、目標達成がより現実的になります。
最近では、クラウドソーシングやスキマバイトなどライフスタイルに合わせた副業が選べるようになっており、無理なく始められます。
例えば、夫婦それぞれが月5万円ずつ副業で稼げば、年間で合計120万円の貯金が可能です。
一部を外食や旅行などに使ったとしても、貯金額は大きく増やせます。
昇給・昇格や資格取得で本業の収入を増やす
共働きで年間600万円の貯金を目指すなら、昇給・昇格や資格取得によって本業の収入を増やすことも一つの方法です。
スキルアップや仕事への姿勢、成果が評価されれば、昇給や昇格につながり給与アップが見込めます。
昇給や資格手当によって収入が増えれば、その分を貯金にまわすことが可能です。
例えば、厚生労働省の調査によると、資格手当の平均支給額は月1万8,800円です。
年間に換算すると、22万5,600円もの収入増になります。
昇給や資格取得は短期的に結果が出るものではありませんが、中長期的な収入アップを目指す取り組みとしておすすめです。
資産運用を取り入れて効率よくお金を増やす
貯金とは異なりますが、資産運用によってお金を増やすことも、将来の目標を実現するための有効な手段の一つです。
NISAやiDeCoを活用すれば、運用益や配当金・分配金が非課税となるため、効率的な資産形成が可能です。
投資信託なら100円程度から購入できます。
また、株式も10万円以下で買える銘柄が増えており、単元未満株を利用すれば数千円で有名企業の株を保有することもできます。
運用には損失リスクも伴うため注意は必要ですが、将来に向けた資産づくりの一環として取り組む方は多いです。
専門家(FP)に相談してアドバイスをもらう
共働きで世帯で年間600万円の貯金を目指す場合、家計管理の専門家であるFPに相談してみましょう。
FPは家計をチェックし、固定費の見直しや変動費の削減ポイントを具体的に提案してくれます。
さらに、収支状況やライフスタイルに合った無理のない貯金プランも考えてくれます。
これらの提案やアドバイスを参考にすることで、より効率的かつ計画的に貯金600万円を目指すことが可能です。
オンラインで相談できるFP窓口なら、忙しい共働き世帯でも時間を有効に使いながら家計改善に取り組めます。
共働きで年間600万円貯金を目指すときの注意点

共働きで年間600万円貯金を目指すときの注意点は、以下のとおりです。
- 貯金の進め方は夫婦でしっかり共有する
- 無理なく続けられる計画を立てる
- 本業に支障が出ない範囲で行う
- 副業ルールを事前に確認する
貯金の進め方は夫婦でしっかり共有する
共働きで年間600万円の貯金を目指す場合、夫婦で貯金の進め方をしっかり共有することが大切です。
年間600万円の貯金を実現するには、夫婦のチームワークが非常に重要です。
そのためにも「毎月いくら貯めるか」「収入が増えたときはどう対応するか」など、具体的な貯金プランを話し合って決めておきましょう。
曖昧なまま進めると、貯金額への認識にズレが生じて、揉める原因になることもあります。
「なぜ年間600万円を貯めたいのか」という目的を明確にした上で、現実的で納得のいくプランを立て、二人で協力しながら進めていきましょう。
無理なく続けられる計画を立てる
無理のない現実的な計画を立てることも、共働きで年間600万円の貯金を目指す上で大切なことです。
あまりに厳しいプランを組んでしまうと、理想と現実のギャップに悩み、精神的にも疲れてしまう原因になります。
行き過ぎた節約や無理な副業は、日常生活や健康に悪影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。
年間600万円という目標を持つこと自体は良いことですが、実現が難しいプランでは途中でモチベーションも低下してしまいます。
例えば「5年後には年間600万円を貯められるようにする。そのために、今年はまず月◯万円の貯金から始める」といったように、段階的に目標に近づくプランを立てるのがおすすめです。
本業に支障が出ない範囲で行う
共働きで年間600万円の貯金を目指す際は、副業や節約によって本業に悪影響が出ないよう気をつけましょう。
例えば「副業に時間を取られて本業がおろそかになる」「睡眠不足で商談や会議に集中できない」といったことが起きてはよくありません。
場合によっては、本業での評価が下がり、減給や降格といった事態につながる恐れもあります。
副業で収入を得ても、本業の収入が減ってしまっては本末転倒です。
あくまでも本業が生活の基盤であることを忘れずに、無理のない範囲で副業や節約に取り組むことが大事です。
副業ルールを事前に確認する
企業によっては副業を禁止している場合があるため、事前に確認しておくことが大切です。
禁止されているにもかかわらず副業が発覚した場合、何らかの処分を受ける可能性があります。
副業が認められているかどうかは、就業規則を確認してみましょう。
就業規則に記載がない場合は、上司や人事担当者に直接確認すると安心です。
共働きで年間600万円貯金を目指す人によくある質問
共働きで年間600万円貯金を目指す人によくある質問は、以下のとおりです。
- 年間600万円貯金することは難しいですか?
- 貯金プランや家計管理はどこに相談すればいいですか?
年間600万円貯金することは難しいですか?
収入にもよりますが、一般的に年間600万円を貯金するのは簡単なことではありません。
年間で貯金600万円を達成するには、1ヶ月あたり50万円の貯金が必要になります。
現在の収入だけでは難しい場合でも、副業によって収入を増やしたり、家計を見直して支出を削減したりすることで、目標に近づけることは可能です。
貯金プランや家計管理はどこに相談すればいいですか?
貯金プランや家計管理の悩みは、専門家であるFPへの相談がおすすめです。
FPに相談すれば、家庭の状況に合わせた貯金プランや家計の見直し方法について、具体的なアドバイスを受けることができます。
マネーキャリアなら、実績が豊富で何度でも無料相談が可能です。
10万件以上の相談実績があり、利用者満足度は98.6%を獲得しています。
また、貯金プランや家計の見直しに加えて、教育費、老後資金、資産形成、税金、保険、住宅ローンなど、幅広いお金の悩みに対応できます。
共働きで年間600万円貯金を実現するためにプロのアドバイスを参考にしよう【まとめ】
共働きで年間600万円貯金するのは簡単なことではないため、夫婦で協力して収入アップや節約に取り組むとともに、しっかりとした計画を立てることが大切です。
具体的な目標や適切な計画があれば、モチベーションを保ちながら着実に貯金を進められます。
計画の立て方や家計改善に不安がある場合は、FPに相談してみるのも一つの手です。
プロのアドバイスを受けることで、自分たちに合った貯金の進め方がわかり、無理のないペースで目標に近づけることができます。
高いハードルの目標だからこそ、プロの意見を参考にして実現の可能性を高めていくことが大切です。