
1年で100万円を貯めるという目標は、多くの人にとって関心の高いテーマです。
しかし実際に貯めようとすると、「何から始めればいいのかわからない」「今の収入で本当に貯められる?」と悩む方も少なくありません。
そこで本記事では、現実的な月々の貯金額の目安や、無理なく継続するためのコツ・NG習慣など、1年で100万円を貯めるための具体的な方法を、わかりやすく解説します。
・月ごとの貯金ペースをどう計画すればよいか知りたい
・生活の質を落とさず、ムリなく貯金を続けたい
そんなお悩みをお持ちの方は、本記事を読むことで、無理せず100万円を目指すための道筋がクリアになります。
内容をまとめると
- 1年間で100万円を貯めるには、固定費の見直しや支出管理、副収入の活用など、日々の工夫の積み重ねが重要です。
- “明確な目的”と“達成可能な計画”を持つことで、貯金への意欲を保ちやすくなります。
- 節約や収入アップの手段は人それぞれの状況で異なるため、他人と比べず、自分に合った貯金方法を見つけることが成功のカギです。
- 一人で最適な貯金計画を立てるのがむずかしい場合は、相談実績10万超・満足度98.6%超のマネーキャリアで、アドバイスを受けることをおすすめします。

この記事の監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー、証券外務員を取得。メディア実績:<テレビ出演>テレビ東京-テレ東「WBS」・テレビ朝日「林修の今知りたいでしょ!」
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この記事の目次
- 貯金100万円が必要な理由
- 緊急時に備えるため
- 精神的な安心を得るため
- 1年間で100万円を貯めるための月々の目安額
- ボーナスがある場合は月5.2万円
- ボーナスがない場合は月8.4万円
- 1年間で100万円を貯める方法7選
- 固定費の削減
- 先取り貯金
- 支出の記録
- 外食・デリバリーのルール化
- 副業で収入増
- 不用品の売却
- ポイントの活用
- 1年で100万貯める方法に悩んだら専門家(FP)に無料相談がおすすめ
- 1年間で100万円の貯金を妨げるNG習慣2選
- 気が進まない飲み会や遊び
- あまり使わないサブスクの継続
- 1年間で100万円の貯金を挫折しないコツ
- 目的を明確にする
- 無理のない金額で始める
- 他人と比べない
- 1年間で100万貯める方法に関するよくある質問
- 手取り15万円でも1年で100万円は貯められますか?
- 手取り20万円でも1年で100万円は貯められますか?
- 1年で100万円の貯金は現実的!今すぐ行動を始めよう【まとめ】
貯金100万円が必要な理由
貯金100万円が必要な理由を2つ解説します。
紹介する理由は以下のとおりです。
- 緊急時に備えるため
- 精神的な安心を得るため
それぞれの理由を理解することで、貯金を続ける意義が明確になり、日々の節約や管理にも前向きに取り組みやすくなるので、ぜひ参考にしてください。
緊急時に備えるため
緊急時に備えるため、貯金100万円が必要といえます。
不測の事態で支出が増えても、貯金でまかなえるからです。
例えば、けがや病気で仕事を休んだとき、会社から支給される手当だけでは足りないこともあります。
さらに、家電の故障や実家への急な帰省など、まとまった出費が必要になる場面も少なくありません。
これらの支出をおおむねカバーできる目安が100万円であり、急な出費が重なっても落ち着いて判断しやすくなるでしょう。
精神的な安心を得るため
精神的な安心が得やすくなるため、貯金100万円が必要といえます。
収入が一時的に減っても、生活の見通しを立てやすくなるからです。
例えば、急な離職や転職で働けない期間があっても、1ヵ月の生活費を約20万円とすれば、5ヵ月分の備えになります。
その間に、やりたい仕事に向けて勉強したり、転職先をじっくり選ぶ余裕も持てるでしょう。
生活の土台が整っていると、焦りに流されず、自分に合った選択をしやすくなります。
1年間で100万円を貯めるための月々の目安額
1年間で100万円を貯めるための月々の目安額を、2つのパターンで解説します。
紹介するパターンは以下のとおりです。
- ボーナスがある場合は月5.2万円
- ボーナスがない場合は月8.4万円
それぞれのケースを知っておくことで、自分に合った貯金ペースの目安がつかみやすくなるので、ぜひ参考にしてください。
ボーナスがある場合は月5.2万円
ボーナスを貯蓄にまわせる場合は、月約5万2,000円の貯金で、1年間で100万円を目指せます。
この金額は、厚生労働省の調査による2024年夏のボーナスの平均額(41万4,515円※)をもとに、手取りを額面の7割と想定し、そのうち3分の2を貯金に回す前提で試算したものです。
計算式は以下のとおりです。
金額 | |
---|---|
年間ボーナス(額面) (a) |
約83万円 41万4,515円 × 2(夏+冬) |
年間ボーナス(手取り) (b) |
約58万円 (a× 0.7) |
手取りから貯金に回す額 (3分の2)(c) |
約38万円 (b × 0.66) |
残り必要額 (d) |
約62万円 (100万円 −c) |
月の貯金額目安 | 約5万2,000円 (d÷ 12ヵ月) |
※参照:毎月勤労統計調査 令和6年9月分結果速報等|厚生労働省
なお、ボーナスをまるごと貯金にまわせる場合、月あたりの貯金額は約3万5,000円になります。
計算式は以下のとおりです。
金額 | |
---|---|
年間ボーナス(手取り) (b) |
約58万円 |
残り必要額 (e) |
約42万円 (100万円 −b) |
月の貯金額目安 | 約3万5,000円 (e÷ 12ヵ月) |
ボーナスがない場合は月8.4万円
ボーナスがない場合は、月約8万4,000円の貯金で、1年間で100万円を目指せます。
計算は、100万円÷12ヵ月=8万4,000円という単純な月割です。
ボーナスがある人に比べて月々の負担が大きくなるため、収入によっては、支出を見直して貯金にまわせるお金を確保する必要があります。
例えば、家賃補助がない場合、家賃が出費の多くを占めることもあるでしょう。
家賃が高いと感じたら、安い物件への引越しを検討することも一案です。
1年間で100万円を貯める方法7選
1年間で100万円を貯める方法を、効率のよい順に7つ解説します。
紹介する方法は以下のとおりです。
- 固定費の削減
- 先取り貯金
- 支出の記録
- 支出のルール化
- 副業で収入増
- 不用品の売却
- ポイントの活用
どこから手をつければよいか悩んでいる方も、自分に合った貯金スタイルを見つけやすくなるので、ぜひ参考にしてください。
固定費の削減
固定費を見直すことで、1年間で100万円を無理なく貯めやすくなります。
固定費とは、家賃・保険・通信費など、毎月ほぼ一定でかかる支出のことです。
一度の見直しで節約効果が続くため、日々の努力に頼らず支出を抑えられます。
例えば、スマートフォンの料金プランを見直すだけで、毎月3,000円以上節約できることもあります。
また、保険の内容を整理したり、家賃が高ければ引越しを検討すれば、月1万円以上節約できることもあります。
固定費の削減は、食費などの変動費よりも手間がかからず、100万円貯金のベースづくりに向いています。
先取り貯金
先取り貯金を取り入れることで、1年間で100万円を無理なく貯めやすくなります。
先取り貯金とは、給与を受け取ったら、貯金分を先に取り分けておく方法です。
お金を使う前に取り分けておくことで、確実に貯金を残せます。
例えば、自動積立定期預金を利用すれば、毎月決まった額を自然に貯めていけます。
貯金額の目安は給与の2割ですが、むずかしい場合は1割程度から始めて、徐々に増やしていくとよいでしょう。
支出の記録
支出を記録することで、1年間で100万円を無理なく貯めやすくなります。
自分が何にいくら使っているかを把握すれば、ムダが見えやすくなり、貯金にも回しやすくなるからです。
例えば、家計簿をつければ、コンビニや外食の支出だけでなく、使っていないサブスクの存在にも気付けるでしょう。
記録の仕方は、ノートに手書きでも、アプリで自動記録でもかまいません。
形式にこだわらず、できる方法で記録を続けることが大切です。
外食・デリバリーのルール化
外食やデリバリーのルールを決めることで、1年間で100万円を無理なく貯めやすくなります。
なんとなくの利用を減らすだけで、毎月の食費を大きく抑えられ、貯金にも回しやすくなるからです。
例えば、「週1回だけOK」や「外出が夜まで続く日だけOK」など、自分に合ったルールを決めてみましょう。
また、レトルトや冷凍食品を上手に取り入れると、外食より安く済ませられます。
さらに、簡単に作れる料理のレパートリーを少しずつ増やしておけば、レトルトに飽きたり、体に優しい食事を意識したくなったりしても、ムリなく節約を続けやすくなります。
副業で収入増
クラウドソーシングなどで副業を始めることで、1年間で100万円をより早く貯めやすくなります。
節約だけでは足りない場合も、収入を増やすことで、貯金に回せる額を確保しやすくなるからです。
例えば、文章を書くのが得意ならライター、語学が得意なら翻訳などの仕事があります。
大手のクラウドソーシングサービスを使えば、登録から仕事探しまでスムーズに進められます。
時間やスキルに合わせて取り組めるので、副業が初めての人にも向いています。
不用品の売却
不用品をフリマアプリで売ることで、1年間で100万円をより早く貯めやすくなります。
家にある使わない物を現金化すれば、ムリなく収入の底上げができるからです。
例えば、着なくなった服や、使っていない家電を出品してみましょう。
大手フリマアプリなら利用者が多く、売れやすさにも期待できます。
売上をそのまま貯金に回せば、節約だけでは届かなかった目標にも近づけるでしょう。
ポイントの活用
日々の買い物でポイントを活用することで、1年間で100万円を貯めやすくなります。
同じ支出でも、ポイント還元を意識するだけで、実質的な節約につながるからです。
例えば、還元率が高いクレジットカードや電子マネーで支払うと、効率よくポイントが貯まります。
貯まったポイントは、日用品などの支払いに使えば、現金の出費を抑えることができるでしょう。
頻繁に使うお店では、ポイントカードを併用すると、お得度がさらにアップします。
なお、有効期限があるポイントも多いため、使い忘れには注意しましょう。
1年で100万貯める方法に悩んだら専門家(FP)に無料相談がおすすめ
1年間で100万円の貯金を妨げるNG習慣2選
1年間で100万円の貯金を妨げるNG習慣を、2つ解説します。
紹介する習慣は以下のとおりです。
- 気が進まない飲み会や遊び
- あまり使わないサブスクの継続
気付かないうちにお金が出ていく習慣を把握することで、ムダな出費を見直すヒントが得られるので、ぜひ参考にしてください。
気が進まない飲み会や遊び
気が進まない飲み会や遊びは、1年間で100万円の貯金達成をむずかしくします。
参加1回で5,000円前後かかるとすると、それだけで支出が、月数万円にのぼる可能性があるからです。
例えば、週1ペースの飲み会なら月2万円、年換算で約24万円の出費になります。
乗り気でない集まりは、無理に行かず断ることも立派な節約行動の一つです。
大切な人との時間はそのままに、なんとなくの出費だけ見直してみましょう。
あまり使わないサブスクの継続
あまり使っていないサブスクを継続すると、1年間で100万円の貯金達成がむずかしくなります。
使っていないのに自動引き落としされる料金は、気付かないうちに家計を圧迫しているからです。
例えば、動画配信や音楽サービス、ジム、アプリなど、契約したまま忘れているものは意外と多いものです。
積み重なり、月に1万円近く支払っているとすれば、年換算で12万円の出費になります。
ここ3ヵ月以上使っていないサブスクは、見直しの候補にしてみましょう。
サブスクの見直しは、1年間で100万円の貯金を目指すための第一歩になります。
1年間で100万円の貯金を挫折しないコツ
1年間で100万円の貯金を挫折しないコツを、3つ解説します。
紹介するコツは以下のとおりです。
- 目的を明確にする
- 無理のない金額で始める
- 他人と比べない
大切なポイントを意識することで、途中であきらめずに貯金を続けやすくなるので、ぜひ参考にしてください。
目的を明確にする
貯金の目的を明確にすることで、1年間で100万円の貯金を続けやすくなります。
目的が曖昧だと、家計簿や予算管理に意義を感じられず、挫折する原因になりやすいからです。
緊急時に備える生活防衛費や転職準備資金・海外旅行・資格取得など、目的が具体的だと、行動にブレが出にくくなります。
目指すゴールを明確にし、100万円を貯める道のりを、前向きな習慣として続けていきましょう。
無理のない金額で始める
無理のない金額から貯金を始めることで、1年間で100万円の目標を続けやすくなります。
最初から高すぎる金額を設定すると、家計が苦しくなり、途中で挫折しやすくなるからです。
まずは、自分の生活に合った金額で、ムリなく続けられるペースを見つけましょう。
そして少しずつ慣れてきたら、100万円を達成するために、貯金額を段階的に増やしていきましょう。
いきなり高額にするのではなく、生活に負担をかけない範囲で、少しずつ調整するのがコツです。
他人と比べない
他人と比べすぎないことで、1年間で100万円の貯金を続けやすくなります。
例えば、SNSなどで「1年で200万円達成!」という投稿を見ると、つい焦ることもあるでしょう。
でも、実家暮らしで食費がほとんどかからないなど、条件が違えば貯金のしやすさも変わります。
他人の数字より、自分の生活に合ったペースで続けることが大切です。
自分なりのやり方を信じて、コツコツ積み上げていきましょう。
1年間で100万貯める方法に関するよくある質問
1年間で100万貯める方法に関するよくある質問を2つ解説します。
紹介する質問は以下のとおりです。
- 手取り15万円でも1年で100万円は貯められますか?
- 手取り20万円でも1年で100万円は貯められますか?
収入別の現実的な貯金方法を知ることで、無理のない目標設定がしやすくなるので、ぜひ参考にしてください。
手取り15万円でも1年で100万円は貯められますか?
手取り15万円でも、工夫しながら計画的に取り組めば、1年で100万円を貯めることは可能です。
ボーナスがない場合は、月々約8万4,000円の貯金が必要ですが、支出の見直しや副収入の活用で、必要な貯金を確保できる可能性は十分あります。
例えば、実家暮らしや家賃補助がある方は、生活費を大幅に抑えることができます。
また、支出の記録や固定費の削減を徹底すれば、ムリなく貯金にまわせるお金も見えてきます。
目標に向けて、現実的なプランを立てながら柔軟に調整していきましょう。
手取り20万円でも1年で100万円は貯められますか?
手取り20万円でも、1年間で100万円を貯めることは十分に可能です。
ボーナスがない場合で月々約8万4,000円の貯金が必要ですが、固定費の見直しや支出管理を徹底すれば、現実的な数字です。
例えば、家賃を手取りの3割以内に抑え、食費や娯楽費を予算化すれば、ムリのない貯金が続けやすくなります。
さらに、ボーナスや副収入を活用すれば、月の負担を減らしながら貯められる可能性も高まります。
大切なのは、自分の生活に合わせて、無理のない貯金習慣を積み重ねていくことです。
1年で100万円の貯金は現実的!今すぐ行動を始めよう【まとめ】
1年で100万円を貯めるためには、明確な目的設定と、自分に合った手段の選択が重要です。
具体的には、貯金が必要な理由を明確にし、ボーナスの有無に応じた貯金ペースの調整・固定費の削減や先取り貯金など、複数の方法を組み合わせることで、ムリのない貯金習慣をつくることができます。
とはいえ、一人で理想的な貯金計画を立て、挫折しない工夫を続けるのは簡単ではありません。
貯金計画の立て方に悩んでいる方や、自分に合った貯金スタイルを見つけたい方は、専門家(FP)への相談をおすすめします。