
内容をまとめると
- 月4万円の電気代は一般的な家庭よりもかなり高額
- 節電対策は家族全員で協力して取り組むことが大事
- 電気代だけでなく他の支出も見直すことで家計の負担を減らせる
- FPに相談すれば節約や家計管理についてアドバイスが受けられる
- マネーキャリアは相談実績10万件以上でお金の悩みを解決できる
- 家計や節約に関する相談ならマネーキャリアがおすすめ

この記事の監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー、証券外務員を取得。メディア実績:<テレビ出演>テレビ東京-テレ東「WBS」・テレビ朝日「林修の今知りたいでしょ!」
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この記事の目次
- 電気代4万円は高い?世帯人数や季節別の電気代平均
- 1人暮らし・2人暮らし・4人世帯の電気代平均
- 冬と夏でどう変わる?季節ごとの電気代の違い
- 住む場所でも違う?地域別の電気代の違い
- 4万円の電気代は一般家庭にとってかなりの負担
- 電気代が4万円まで高くなる主な原因
- ライフスタイルの変化で電力使用量が増加
- 電力使用量の大きい電化製品の頻繁な使用
- 現在の料金プランが生活スタイルに合っていない
- 待機電力によるムダな電力消費が多い
- 家族の節電に対する意識が低い
- 電気代を4万円から節約する方法
- エアコンや冷蔵庫など家電の使い方を工夫する
- 電力会社や料金プランを見直す
- 家族全員で節電の工夫や目標を共有する
- 使っていない家電はこまめにコンセントを抜く
- 古い家電は省エネ性能の高い新モデルに買い替える
- 専門家(FP)に相談する
- 電気代が4万円かかっているならすぐに節電対策を始めよう!【まとめ】
電気代4万円は高い?世帯人数や季節別の電気代平均
電気代が高いかどうかを判断するためには、客観的な基準を知っておくことは大切です。
世帯人数や季節、地域ごとの電気代を把握することで、4万円の電気代がどの程度の水準か理解しやすくなります。
- 1人暮らし・2人暮らし・4人世帯の電気代平均
- 冬と夏でどう変わる?季節ごとの電気代の違い
- 住む場所でも違う?地域別の電気代の違い
- 4万円の電気代は一般家庭にとってかなりの負担
1人暮らし・2人暮らし・4人世帯の電気代平均
1人暮らし、2人暮らし、4人世帯など世帯人数別の平均的な電気代は、次のとおりです。
世帯 | 電気代平均 |
---|---|
1人暮らし | 5,810円 |
2人暮らし | 1万585円 |
3人暮らし | 1万2,185円 |
4人暮らし | 1万2,238円 |
5人暮らし | 1万3,910円 |
6人以上 | 1万5,816円 |
※勤労者世帯の場合
このように、世帯人数別の電気代は、単身世帯で5,810円、6人以上の世帯でも1万5,816円です。
1ヶ月の電気代が4万円もかかるのは、平均と比べて非常に高いことがわかります。
冬と夏でどう変わる?季節ごとの電気代の違い
2人以上世帯における、春(4月)・夏(8月)・秋(10月)・冬(12月)それぞれの平均的な電気代は以下のとおりです。
春(4月) | 夏(8月) | 秋(10月) | 冬(12月) | |
---|---|---|---|---|
2人暮らし | 1万1,444円 | 1万707円 | 1万2,262円 | 1万291円 |
3人暮らし | 1万3,138円 | 1万2,254円 | 1万3,277円 | 1万2,128円 |
4人暮らし | 1万3,042円 | 1万2,438円 | 1万3,085円 | 1万1,814円 |
5人暮らし | 1万4,455円 | 1万4,641円 | 1万4,065円 | 1万4,266円 |
6人以上 | 1万7,094円 | 1万6,128円 | 1万7,858円 | 1万4,576円 |
※2024年月別データより
※勤労者世帯の場合
平均額を見る限り、夏や冬だけが特別に電気代が高いというわけではなく、春や秋のほうが高いケースも見られます。
また、月4万円の電気代は平均と比べて明らかに高額であることがわかります。
住む場所でも違う?地域別の電気代の違い
2人以上世帯における地域別の電気代平均は、以下のとおりです。
地域 | 電気代平均 |
---|---|
北海道地方 | 1万2,985円 |
東北地方 | 1万4,795円 |
関東地方 | 1万1,656円 |
北陸地方 | 1万5,621円 |
東海地方 | 1万1,762円 |
近畿地方 | 1万694円 |
中国地方 | 1万3,563円 |
四国地方 | 1万2,471円 |
九州地方 | 1万249円 |
沖縄地方 | 1万2,318円 |
※勤労者世帯の場合
最も電気代が高いのは北陸地方で1万5,621円、次いで東北地方の1万4,795円となっています。
一方で、最も安いのは九州地方で1万249円です。
月4万円の電気代となると、平均と比べて2.5〜3倍以上の水準となり、かなり高額であることがわかります。
4万円の電気代は一般家庭にとってかなりの負担
世帯人数や季節、地域ごとの電気代の平均と比べても、月4万円の電気代は明らかに高額です。
厚生労働省の調査によると、世帯年収の平均は524万2,000円となっています。
仮に世帯年収が平均の524万2,000円で月4万円の電気代を支払っているとすると、年収の約1割を電気代が占めることになり、家計への負担は非常に大きいといえます。
高収入の家庭であれば、月4万円の電気代でも大きな負担にはならないかもしれません。
しかし、一般的な家庭で月4万円もの電気代がかかっている場合は、家計を見直し、支出を抑える工夫が必要です。
電気代が4万円まで高くなる主な原因

電気代が高くなる原因を把握しておくことで、効果的な節電対策が可能となり、電気代の上昇を防ぐことにもつながります。
- ライフスタイルの変化で電力使用量が増加
- 電力使用量の大きい電化製品の頻繁な使用
- 現在の料金プランが生活スタイルに合っていない
- 待機電力によるムダな電力消費が多い
- 家族の節電に対する意識が低い
ライフスタイルの変化で電力使用量が増加
電気代が高くなる原因の一つが、ライフスタイルの変化で電力使用量が増えることです。
例えば、次のようなライフスタイルの変化により、電気代が高くなることがあります。
・夫婦ともに在宅勤務が中心になった
・広い住まいに引っ越して部屋数が増えた
・家族の生活リズムがバラバラになった
もし夫婦ともに在宅勤務が中心になると、自宅で過ごす時間が長くなり、照明やパソコン、エアコンなどの使用時間が延びるため電気代が高くなりがちです。
また、部屋数が増えれば、照明や冷暖房機器の設置数も多くなります。
家族の生活時間がバラバラになると、朝から夜までほぼ一日中電力を使うことになり、電気代がかさむ原因となります。
電力使用量の大きい電化製品の頻繁な使用
家電 | 年間電力使用量の構成割合 |
---|---|
エアコン | 14.7% |
冷蔵庫 | 14.3% |
照明 | 13.5% |
テレビ | 9.4% |
パソコン | 3.9% |
現在の料金プランが生活スタイルに合っていない
月に4万円もの高額な電気代が発生している場合、現在の料金プランが生活スタイルに合っていないことが原因かもしれません。
多くの電力会社では複数の料金プランを提供していますが、自分のライフスタイルに合っていないプランを選んでしまうと、無駄に電気代が高くなることがあります。
例えば、日中によく電気を使う家庭が、夜間の電気代が安くなるプランを契約していると、かえって割高になる可能性があります。
電気代を抑えるためには、生活スタイルに合った料金プランを選ぶことが大事です。
待機電力によるムダな電力消費が多い
電気代が高くなる原因の一つに、待機電力(待機時消費電力)があります。
待機電力とは、家電を使っていないときでも、コンセントに電源プラグが差し込まれているだけで、表示やタイマー機能、リモコン信号の受信待機などにより消費される電力のことです。
そのため、家電を使用していなくても電気代が発生し続けることになります。
資源エネルギー庁 省エネルギー対策課の調査によれば、家庭の電力使用量のうち約5.1%が待機電力によるものとされています。
※参照:平成24年度エネルギー使用合理化促進基盤整備事業(待機時消費電力調査)報告書概要|資源エネルギー庁 省エネルギー対策課
家族の節電に対する意識が低い
電気代が4万円まで高くなる原因の一つが、家族の節電意識が低いことです。
節約への意識が低いと、無駄な電力消費が増えて電気代がかさんでしまうことになります。
例えば、次のような行動が無駄な電力消費につながります。
・エアコンを必要以上に長時間稼働させている
・見ていないのにテレビをつけっぱなしにしている
・冷蔵庫の扉を開けたままにしがち
・冷暖房の設定温度が極端に高すぎる・低すぎる
・電子レンジやオーブンを頻繁に使いすぎている
・1日中照明をつけっぱなしにしている
・外出中も扇風機を止めない
たとえ家族のうち1人が節電を意識して取り組んでいても、残りの家族と目標や意識を共有できていなければ、効果的な節電は期待できません。
電気代を4万円から節約する方法

電気代が月4万円の場合、次のような方法で節約が可能です。
- エアコンや冷蔵庫など家電の使い方を工夫する
- 電力会社や料金プランを見直す
- 家族全員で節電の工夫や目標を共有する
- 使っていない家電はこまめにコンセントを抜く
- 古い家電は省エネ性能の高い新モデルに買い替える
- 専門家(FP)に相談する
エアコンや冷蔵庫など家電の使い方を工夫する
エアコンや冷蔵庫など家電の使い方を工夫することで、電気代を節約できる可能性があります。
主な節約方法は、次のとおりです。
【エアコン】
・使用時間を短くする
・フィルターを定期的に清掃する
・冷房や暖房は適切な温度に設定する
・サーキュレーターで空気を循環させる
例えば、冷房の使用を1日1時間短縮するだけで、年間約580円の節約が可能です。
また、暖房も同様に1時間短く使うことで、年間約1,260円の電気代を抑えられます。
【冷蔵庫】
・適切な温度に設定する
・中に物を詰め込みすぎない
・扉を開けている時間を短くする
例えば、冷蔵庫の設定温度を「強」から「中」に変更するだけで、年間約1,910円の電気代を節約可能です。
【洗濯機】
・洗濯物はまとめて洗う
・乾燥の回数を減らす
例えば、洗濯容量6kgの洗濯機で衣類を4割だけ入れて洗うのと8割入れて洗うのとでは、年間の電気代に約180円差が出ます。
さらに、洗濯をまとめて行うことで、水道代も年間で約4,360円節約可能です。
電力会社や料金プランを見直す
電力会社や料金プランを見直すことも、電気代の節約につながります。
複数の電力会社を比較し、自分たちのライフスタイルに合った料金プランを選ぶことで、無理なく電気代を抑えられる可能性があります。
例えば、共働きで日中は家にいない家庭なら、夜間の電気料金が安く設定されているプランを選ぶことで、効率的に電気代を節約可能です。
現在利用している電力会社や料金プランが、自分たちに本当に合っているかどうか、改めて見直してみましょう。
家族全員で節電の工夫や目標を共有する
月4万円の電気代を節約したい場合は、家族全員で節電の工夫や目標を共有することが大切です。
誰か1人だけが頑張っても、他の家族がこれまで通りの使い方をしていては、十分な節約効果は得られません。
節電を成功させるには、家族全員が協力して意識をそろえることが大切です。
・現在の電気代はいくらか
・どれくらい節約を目指すのか
・どんな方法で節電するのか
といったポイントを話し合い、みんなで取り組むことで家計の改善につながります。
家族で協力すれば、電気代だけでなく他の支出の節約も効果的に進めることができます。
使っていない家電はこまめにコンセントを抜く
月4万円の電気代を節約したいなら、使っていない家電のコンセントをこまめに抜くのも有効な方法です。
家電のスイッチを切っていても、コンセントが差しっぱなしだと待機電力が発生し、電気代がかかることがあります。
家電を使用しないときはコンセントを抜くか電源タップの個別スイッチをオフにすることで、待機電力を抑えることが可能です。
待機電力は一つひとつは小さくても、積み重ねることで、年間を通じてしっかりとした節電効果が期待できます。
古い家電は省エネ性能の高い新モデルに買い替える
電気代を節約するためには、古い家電を省エネ性能の高い新モデルに買い替えるのも有効な方法です。
近年の家電は、以前のモデルに比べて省エネ性能が大きく向上しており、消費電力を大幅に抑えることができます。
経済産業省 資源エネルギー庁によると、主な家電の省エネ性能の進化は次のとおりです。
・冷蔵庫:最近の製品は10年前の製品に比べて約28〜35%の省エネが可能
・エアコン:最近の製品は10年前の製品に比べて約15%の省エネが可能
省エネ性能の高い製品に買い替えることで、これまでと同じ使い方でも電気代を節約できる可能性があります。
専門家(FP)に相談する
月4万円の電気代を節約したい場合は、専門家(FP)に相談するのも一つの方法です。
家計管理の専門家であるFPに相談することで、効率的な節電・節約の方法や、家計の見直しポイントについて具体的なアドバイスを受けることができます。
また、資産形成や税金、保険、住宅ローン、老後資金、教育費など、幅広いお金の悩みを相談することも可能です。
客観的な視点から家計の見直しポイントを教えてもらえるため、電気代をはじめ、その他の固定費や変動費の削減もでき、効率よく家計改善を進めることができます。
電気代が4万円かかっているならすぐに節電対策を始めよう!【まとめ】
月4万円の電気代は、一般的な家庭と比べてもかなり高めの水準です。
家族みんなで協力して節電に取り組めば、効率的に電気代を減らすことができます。
また、電気代以外の支出も見直すことで、家計全体の負担を軽くすることが可能です。
家計管理や節約のプロであるFPのアドバイスを活用しながら、電気代を含む支出全体を見直し、ゆとりある家計を目指しましょう。