食費が上がりすぎで家計ピンチ！食費を節約するための5つの方法

食費が家計に占める割合の目安と、実際の平均的な食費を理解することは、家計管理を見直す第一歩です。

ここでは、最新の統計データをもとに理想と現実の食費割合や、4人家族の最新の食費平均を詳しく解説します。

理想とされる食費の割合と現実の食費平均を理解して、無理のない節約計画や予算設定の参考にしましょう。

食費の理想的な目安は、手取り収入の約20％とされています。

この割合は家計全体のバランスを考え、無理なく生活できる割合です。

しかし、実際には多くの家庭で20％を超え、25％から30％程度になっているケースが多いのが現状です。

手取り収入に対する、理想と現実の食費の金額は以下のとおりです。

食費の割合を意識し、自分の家計に合った無理のない食費の目安を見つけましょう。

2025年の最新データによると、4人家族の1ヶ月あたりの平均食費は約10万7,000円に達しています。

過去3年間の4人家族の平均月間食費は以下のとおりです。

参照:2023年（令和5年）家計調査 家計収支編｜総務省統計局

参照:2024年（令和6年）家計調査 家計収支編｜e-Stat

参照:2025年（令和7年）家計調査 家計収支編｜総務省統計局

前年の2024年と比べても1万円以上の増加です。

2023年から2025年にかけては約1万8,600円の上昇となり、家計に大きな影響を与えていることがわかります。

食費の増加傾向は続いており、今後も計画的な家計管理が欠かせません。

近年、食費が高くなる大きな要因の一つが食品価格の急激な上昇です。

原材料費や物流費、人件費の増加により、多くの食品が値上げされており、家計への影響が深刻化しています。

ここでは、値上げラッシュの実態と具体的な値上がり率について解説します。

近年、食品をはじめとする生活必需品の値上げが相次ぎ、多くの家庭で家計の負担が増しています。

特に2024年以降は以下の3つが要因となって、価格改定が頻繁に行われています。

• 原材料費の高騰
• 人件費の上昇
• 物流コストの増加

株式会社帝国データバンクの調査によると、2025年の1回あたりの平均値上げ率は約15％で、2024年の17％よりやや低いものの依然として高い水準を維持しています。

2024年と2025年のの食品値上げに関する1回あたりの平均値上げ率と食品値上げ品目数（累計）の比較表は以下のとおりです。

参照：6月の飲食料品値上げ、調味料など1932品目 前年の約3倍 年間2万品目を超える可能性高まる「コメ高騰」での値上げ拡大｜株式会社帝国データバンク

参照：「食品主要195社」価格改定動向調査―2024年通年/2025年見通し｜帝国データバンク

2025年1月から10月までに発表された食品の値上げ品目数は累計1万6,224品目に達し、前年の1万2,520品目を約3割上回りました。

値上げが特に目立つのは、以下の3つです。

• カレールウやだし製品などの調味料　5,446品目
• 冷凍食品やパックごはん、海苔などの加工食品　3,813品目
• 清涼飲料水や清酒を含む酒類・飲料　3,485品目

食費を抑えるためには、日々の買い物や食材の使い方に工夫が必要です。

ここでは、無理なく続けられる以下の5つの具体的な節約方法を紹介します。

• 1ヶ月もしくは1週間ごとの予算を設定する
• 買い物方法を工夫する
• 食品を無駄にしない
• 自炊をメインにする
• ふるさと納税を積極的に活用する

買い物方法も工夫が必要です。

お店に着いてから何となく商品を選ぶのではなく、事前に冷蔵庫やパントリーの中身を確認し、必要なものをリストアップしてから買い物に行きましょう。

まとめ買いは特売品を活用しやすい反面、使い切れずに食品ロスになるリスクもあるため、1週間分の献立をあらかじめ決めてから購入すると無駄を減らせます。

ネットスーパーを利用すれば、必要なものだけを効率よく購入でき、買い物の時間も節約できるため一石二鳥です。

また、閉店間際の値引き商品や特売日を狙うのも賢い節約術です。

日々の買い物を計画的に行えると、効率的な節約につながります。

食品ロスを減らすと、食費の節約に直結します。

例えば、週に一度冷蔵庫の中をチェックして、賞味期限が近い食材から優先的に使うと無駄を減らせます。

野菜の葉や茎も捨てずに、スープのだしや炒め物に活用すると食材を無駄なく使い切れます。

買い物の際は、必要な分量をリストに書いて購入し、まとめ買いをしても使い切れる量に抑えることが大切です。

忙しい時はミールキットを利用すると、必要な食材がちょうど良い量で届くため、余りが出にくく食品ロスを防げます。

食品ロスを意識して防ぐことで、余計な出費を減らせます。

外食や惣菜に頼ると割高になりがちなので、できるだけ自炊を中心にすることが節約の基本です。

自炊は食材を無駄なく使い切りやすく、栄養バランスも調整しやすいメリットがあります。

忙しいときは、まとめて作り置きしたり、冷凍保存を活用して食事の準備時間を短縮しましょう。

鶏むね肉や豆腐、旬の野菜など、価格が安定していて栄養価の高い食材を上手に取り入れると、コストを抑えつつ健康的な食生活が続けられます。

自炊を習慣化することで、食費だけでなく健康面でもメリットが期待できます。

ふるさと納税は、応援したい自治体に寄付をして返礼品を受け取る制度で、食費節約にも役立ちます。

寄付した金額のうち自己負担額の2,000円を除いた分が、翌年の所得税や住民税から控除される仕組みです。

つまり、実際に負担する金額はほとんどなく、寄付を通じて地域の特産品を受け取れるため、とてもお得です。

お米や肉、魚介類など普段使う食材を返礼品として選べば、食費の負担を軽減できます。

例えば、重くて持ち運びが大変なお米を定期的に届けてもらうと、お金も買い物の手間も省けます。

控除を受けるには以下のいずれかの手続きが必要です。

• 確定申告
• ワンストップ特例制度

給与所得者ならワンストップ特例制度が簡単に手続きできるためおすすめです。

控除の上限額は収入や家族構成によって異なるため、事前にシミュレーションで確認しておくと安心です。  

食費を極端に削りすぎると、栄養不足やストレスの増加など、健康や精神面に悪影響が現れる可能性があります。

そのため、食費だけでなく、家計全体をバランスよく見直すことが重要です。

固定費の削減や支出の見直しも同時に行い、無理なく続けられる家計管理を心がけましょう。

食費を無理に削ると、栄養バランスが崩れやすくなり、体調不良や免疫力の低下を招く恐れがあります。

例えば、タンパク質やビタミン、ミネラルが不足すると疲れやすくなり、子どもの成長にも悪影響が出る場合があります。

また、食事の満足感が得られないとストレスが溜まり、精神的な不調につながることも少なくありません。

さらに、節約のために安価なジャンクフードに偏ると、長期的には医療費が増えるリスクもあります。

健康を損なわずに節約するためには、食費のみにこだわらず、その他の家計の費用も含めて見直しを行いましょう。  

食費の節約だけに頼るとストレスが溜まりやすいため、家計の支出を減らすためには、まず固定費の見直しが効果的です。

固定費とは、毎月ほぼ一定額かかる費用で、以下の費用が該当します。

固定費は一度見直すと、長期的に家計の負担を軽減できるため、節約効果が大きいのが特徴です。

特に住宅ローンの借り換えや保険の見直しは効果的です。

例えば、住宅ローンは金利が1％下がるだけでも、30年ローンの総返済額が数百万円単位で減るケースもあります。

保険の見直しは、現在のライフステージや健康状態に合わせて保障内容を最適化できるだけでなく、不要な特約を削減したり、より割安な保険商品に切り替えたりすることで、毎月の保険料負担を軽減できる可能性があります。

変動費である食費ばかりに目を向けるのではなく、固定費の見直しも合わせて行い、節約の土台作りをしましょう。

家計のやりくりがうまくいかず、どこから見直せばよいかわからないと感じる方はFPへの相談がおすすめです。

FPは、家計の収支や資産状況を詳しくヒアリングし、専門的な視点から問題点を洗い出します。

具体的には、以下の内容の具体的な改善策を提案してくれます。

• 無駄な支出の削減
• 効率的な貯蓄計画
• 住宅ローンの見直し
• 保険の見直し
• ライフプランニング

FPは結婚や子育て、住宅購入などのライフイベントに合わせた長期的なプランニングも得意としています。

今の悩みだけでなく、将来の不安を軽減できるのも相談する大きなメリットです。

FPに相談して家計の現状を正しく把握し、無理なく続けられる対策を見つけましょう。

食費が上がりすぎに関するよくある質問は以下のとおりです。

• 自炊してるのに食費が高いです。どうすればいいですか？
• 食費3万が信じられません！何を食べているのですか？

自炊しているのに食費が高い理由や、極端に低い食費での生活についてわかりやすく解説します。

自炊をしているのに食費が高くなる背景には、近年の物価上昇が大きく影響していることは間違いありません。

しかし、一方で調理方法や食材の使い方に改善の余地がある場合も多いです。

例えば、ソースやドレッシング、冷凍食品などは便利ですが、頻繁に購入すると意外とコストがかさんでしまいます。

手作りできるものは、家にある調味料を活用して作ると節約につながります。

また、少量ずつ頻繁に買い物をすると割高な商品を選びがちになるため、まとめ買いや特売品の活用を検討するとよいでしょう。

さらに、冷蔵庫の整理が不十分で食材を無駄にしてしまうケースもあります。

食材を無駄なく使い切るためには、調理の際に余った食材を別の料理に活用したり、冷凍保存を積極的に取り入れましょう。

月3万円の食費で生活する家庭は、節約意識が高く、計画的に食材を選んでいる場合が多いです。

まとめ買いや特売品の活用、冷凍保存を駆使し、食品ロスを防いでいる可能性が高いです。

一方で、実家が農家でお米を送ってもらったり、親戚や近所の方から野菜を譲り受けるなど、食材を安く手に入れる工夫をしている場合もあります。

月3万円の食費に含まれる内容は家庭によって異なり、外食や惣菜の利用頻度によっても差が出るため、一概に同じ生活スタイルとは言えません。

例えば、外食をほとんどせず自炊中心の家庭もあれば、時々惣菜を利用する家庭もあります。

このように、月3万円の食費は節約の工夫と生活スタイルによって成り立っているため、具体的な内容は家庭ごとに異なります。