
内容をまとめると
- 手取り16万円だと生きていけないということはない
- 思い通りの暮らしには支出の見直しや収入増の取り組みが必要な場合も
- FPに相談すれば家計管理や節約についてアドバイスが受けられる
- マネーキャリアは相談実績10万件以上でお金の悩みを解決できる
- 家計の見直しや節約の相談ならマネーキャリアがおすすめ

この記事の監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー、証券外務員を取得。メディア実績:<テレビ出演>テレビ東京-テレ東「WBS」・テレビ朝日「林修の今知りたいでしょ!」
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この記事の目次
- 手取り16万円だと生きていけないって本当なの?
- 手取り16万円は多い?収入の一般的な目安
- 1人暮らしや2人暮らしの生活費の平均はどれくらい?
- 地域によって違う!エリア別の生活費の目安
- 手取り16万円だと生きていけないといわれる理由
- 急な出費に耐えられない
- 自由に使えるお金がほとんどない
- 将来のための貯金や資産づくりができない
- 手取り16万円の生活レベルを上げる方法
- 保険料や通信費などの固定費を見直す
- 交際費や日用品費などの変動費を節約する
- 副業を始めて収入を増やす
- 転職して収入アップを目指す
- 昇給・昇格や資格取得で収入を増やす
- 節税対策で手元に残るお金を増やす
- 専門家(FP)に相談してアドバイスをもらう
- 手取り16万円の暮らしに関するよくある質問
- 手取り16万円で1人暮らしはきついですか?
- 家計が苦しいときはどこに相談したらいいですか?
- 手取り16万円でも生活は可能!ただし無策だと厳しい現実も【まとめ】
手取り16万円だと生きていけないって本当なの?
「手取り16万円では生活できない」というわけではありません。
生活費を月16万円以内に収めることができれば、無理のない暮らしも可能です。
ただし、食費や交際費、光熱費などの支出は抑える必要があり、自分が理想とするライフスタイルを実現するのは難しい場合もあります。
また、生活に余裕がないと、貯金や資産運用など将来に備えた準備ができなくなる可能性もあります。
一般的にどのくらい生活費がかかるのかを知ることで、手取り16万円での暮らしをより具体的にイメージすることが可能です。
ここでは、以下の内容について詳しく説明します。
- 手取り16万円は多い?収入の一般的な目安
- 1人暮らしや2人暮らしの生活費の平均はどれくらい?
- 地域によって違う!エリア別の生活費の目安
手取り16万円は多い?収入の一般的な目安
手取り16万円という金額は、一般的な収入と比べて多いのでしょうか。
手取り16万円の場合、額面の月収はおおよそ20万円前後となり、年収に換算すると約240万円です。
国税庁の調査によれば、給与所得者の平均年収は459万5,000円となっています。
このデータと比較すると、手取り16万円は平均年収の半分以下にあたります。
また、以下は年齢別の平均年収です。
年齢 | 男性の平均年収 | 女性の平均年収 |
---|---|---|
19歳以下 | 133万円 | 93万円 |
20〜24歳 | 279万円 | 253万円 |
25〜29歳 | 429万円 | 353万円 |
30〜34歳 | 492万円 | 345万円 |
35〜39歳 | 556万円 | 336万円 |
40〜44歳 | 612万円 | 343万円 |
45〜49歳 | 653万円 | 343万円 |
19歳以下で年収240万円なら平均より高い水準ですが、20歳を超えると平均年収が240万円を上回るため、手取り16万円では平均より少ない収入となります。
1人暮らしや2人暮らしの生活費の平均はどれくらい?
手取り16万円で生活できるかどうかを判断するには、1人暮らしや2人暮らしの平均的な生活費を知っておくことも大切です。
総務省統計局の調査によると、生活費の平均は次のとおりです。
1人暮らし | 2人暮らし | |
---|---|---|
生活費の平均 | 18万3,950円 | 32万5,137円 |
※勤労者の場合
上記のとおり、1人暮らしでも2人暮らしでも、平均的な生活費は手取り16万円を上回っています。
参考までに、1人暮らしの場合の主な生活費の内訳を見てみましょう。
内訳 | 金額 |
---|---|
食料 | 4万5,750円 |
電気代 | 5,810円 |
ガス代 | 2,873円 |
上下水道料 | 2,128円 |
家具・家事用品 | 5,060円 |
被服及び履物 | 5,992円 |
保健医療 | 8,302円 |
交通 | 6,288円 |
通信 | 6,764円 |
交際費 | 1万1,560円 |
※勤労者の場合
手取り16万円でやりくりするには、これらの支出をさらに抑える必要があります。
地域によって違う!エリア別の生活費の目安
住んでいる地域によって物価が異なるため、生活費にも差が出ます。
総務省統計局のデータによると、1人暮らしの地域ごとの平均的な生活費は、以下のとおりです。
地域 | 生活費 |
---|---|
北海道・東北地方 | 18万3,876円 |
関東地方 | 19万7,894円 |
北陸・東海地方 | 15万7,382円 |
近畿地方 | 17万8,081円 |
中国・四国地方 | 17万8,718円 |
九州・沖縄地方 | 17万5,441円 |
※勤労者の場合
上記のとおり、生活費が最も高いのは北海道・東北地方で18万3,876円、最も低いのは北陸・東海地方で15万7,382円となっています。
地域によっては、16万円でも貯金の取り崩しや借金に頼らずに生活できる可能性があります。
手取り16万円だと生きていけないといわれる理由

手取り16万円だと生きていけないといわれる理由は、次のとおりです。
- 急な出費に耐えられない
- 自由に使えるお金がほとんどない
- 将来のための貯金や資産づくりができない
急な出費に耐えられない
手取り16万円では、急な出費に対応できない可能性があるため、生きていけないといわれることがあります。
16万円で毎月の生活をやりくりするのは簡単なことではありません。
特に最近は物価の上昇もあり、生活費を抑えるのがますます難しくなっており、急な出費が発生すれば、家計が一気に苦しくなるリスクがあります。
貯金があればある程度は対応できるかもしれませんが、金額が大きければ手に負えない場合もあります。
病気や冠婚葬祭、家電の故障など、生活する中で急な出費が発生することは少なくないため注意が必要です。
自由に使えるお金がほとんどない
手取り16万円では、自由に使えるお金がほとんどないことも、生きていけないといわれる理由の一つです。
総務省統計局のデータによれば、1人暮らしの平均生活費は月18万3,950円となっており、16万円で生活するには毎月2万円以上の節約が必要になります。
実家暮らしであれば多少の余裕を持ちやすいものの、1人暮らしの場合は節約を工夫しても大きなゆとりを確保するのは難しいかもしれません。
そのため、旅行や美容、ゲーム、外食、コンサートといった趣味や楽しみにお金をかけづらくなる可能性があります。
将来のための貯金や資産づくりができない
将来に備えて貯金や資産運用ができないことも、手取り16万円では生きていけないといわれる理由の一つです。
手取り16万円だと、毎月の生活費で手一杯になり、貯金や資産運用に回す余裕がない場合も珍しくありません。
金融広報中央委員会のデータによると、手取り収入から貯金に回す割合の平均は13%となっています。
手取り16万円だと、約2万円を貯金に回すことになりますが、そうなると残りの14万円で生活する必要があります。
毎月2万円を貯金するには、家計の見直しや支出の削減など、しっかりと取り組むことが重要です。
手取り16万円の生活レベルを上げる方法

手取り16万円の生活レベルを上げる方法は、次のとおりです。
- 保険料や通信費などの固定費を見直す
- 交際費や日用品費などの変動費を節約する
- 副業を始めて収入を増やす
- 転職して収入アップを目指す
- 昇給・昇格や資格取得で収入を増やす
- 節税対策で手元に残るお金を増やす
- 専門家(FP)に相談してアドバイスをもらう
保険料や通信費などの固定費を見直す
手取り16万円の生活レベルを上げる方法の一つが、保険料や通信費などの固定費を見直すことです。
固定費は毎月必ずかかる支出なので、見直すだけで家計全体の負担を軽減でき、年間を通じて大きな節約につながることもあります。
保険料、通信費、サブスクリプション、光熱費、住居費といった費用を積極的に見直しましょう。
例えば、生命保険や医療保険のプランを見直すことで、月1,000〜2,000円以上保険料を下げられるケースもあります。
固定費を見直して浮いた分を食費や住居費などに回せば、生活レベルを上げることが可能です。
交際費や日用品費などの変動費を節約する
手取り16万円の生活レベルを上げる方法の一つが、交際費や日用品費などの変動費を節約することです。
食費や日用品費、交際費、交通費、レジャー費といった日々の生活で発生する変動費を抑えることで、家計にゆとりが生まれます。
変動費は意識と工夫でコントロールしやすく、節約の成果が見えやすいのが特徴です。
例えば、次のような方法で変動費を削減できます。
・スーパーのタイムセールや特売日を活用する
・食材や日用品は安いときにまとめ買いする
・無料イベントや無料施設を活用する
・割引券やクーポンアプリを使って買い物のコストを抑える
・外食の回数を減らして自炊中心の生活に切り替える
固定費の見直しに加えて、変動費の削減にも取り組むことで、家計全体の支出を大きく減らせる可能性があります。
副業を始めて収入を増やす
生活レベルを上げたいと考えるなら、副業で収入を増やすという選択肢もあります。
本業の手取りが16万円でも副業でプラスの収入があれば、その分家計にゆとりが生まれ、住居費や食費、交際費、レジャー費などにかけられるお金も増やせます。
例えば、クラウドソーシングやスキマバイトを利用して、月3万円手取り収入が増えれば、生活の幅は大きく広がる可能性があります。
2万円を生活費に充て、残りの1万円を貯金や積立投資に回すといった使い方も可能です。
節約とあわせて副業にも取り組むことで、生活水準をより引き上げることができます。
転職して収入アップを目指す
生活レベルを上げる方法の一つが、転職して収入アップを目指すことです。
「今の会社では手取り16万円以上を見込めない」と感じている場合は、転職することで手取り額が増え、今よりもゆとりのある生活ができる可能性があります。
同じ業界内であれば、これまでの経験やスキルを活かしやすく、即戦力として働けるチャンスも広がります。
また、異業種への転職であっても、新しい分野でのチャレンジとなり、毎日の仕事に新鮮さを感じられる点が魅力です。
昇給・昇格や資格取得で収入を増やす
手取り16万円から収入を増やして生活レベルを上げたい場合は、昇給・昇格を目指したり、資格手当の取得を検討するのも一つの方法です。
職場での実績が評価されて昇給や昇格が実現すれば、手取り収入が増え、生活費に余裕を持たせることができます。
また、企業によっては特定の資格を取得することで資格手当が支給される場合もあり、継続的な収入アップにつながります。
どちらも短期間で成果が出る方法ではありませんが、中長期的に安定した収入増が期待できる方法です。
節税対策で手元に残るお金を増やす
節税対策によって手元に残るお金を増やすことも、生活レベルの向上につながります。
所得税や住民税の負担が軽くなれば、その分だけ家計に余裕が生まれ、自由に使えるお金が増えます。
配偶者控除や扶養控除、特定支出控除、医療費控除、生命保険料控除など、さまざまな控除を活用することで税負担を減らすことが可能です。
例えば、特定支出控除では、通勤費や資格取得費などの対象費用が給与所得控除額の半分を超えた場合、その超過分を所得から差し引くことができます。
※参照:給与所得者の特定支出控除|国税庁
専門家(FP)に相談してアドバイスをもらう
手取り16万円で生活レベルを上げたいと考えているなら、専門家に相談してアドバイスを受けるのがおすすめです。
家計管理のプロであるFPに相談すれば、家計状況に合った見直しポイントや効果的な節約方法を具体的に教えてもらえます。
支出を減らすことで、手元に残るお金が増え、趣味やレジャーなど自分の好きなことに使える余裕が生まれます。
自分だけで家計を見直すこともできますが、客観的な視点からアドバイスを受けることで、より効率的かつ現実的な改善が可能です。
無料で相談できるFPを選べば、費用を気にせず何度でも相談することができます。
手取り16万円の暮らしに関するよくある質問
手取り16万円の暮らしに関するよくある質問は、次のとおりです。
- 手取り16万円で1人暮らしはきついですか?
- 家計が苦しいときはどこに相談したらいいですか?
手取り16万円で1人暮らしはきついですか?
地域や物件、ライフスタイルによっても異なりますが、手取り16万円でも1人暮らしは可能です。
ただし、1人暮らしの平均生活費は18万3,950円となっており、手取り16万円では不足するケースもあるため、希望通りの生活を送れない可能性がある点には注意が必要です。
家計が苦しいときはどこに相談したらいいですか?
家計が苦しいときは、FPへの相談がおすすめです。
FPに相談すれば、家計状況に合わせて具体的な見直し方法や管理のコツをアドバイスしてもらえます。
ムダな支出を減らし、効率よく家計を改善することが可能になります。
マネーキャリアなら何度利用しても相談料が無料であり、オンライン相談にも対応しているため、忙しい方でも自宅から気軽に利用できます。
経験豊富なFPが、家計管理に関する具体的なアドバイスを行い、抱えている疑問や悩みを解消します。
手取り16万円でも生活は可能!ただし無策だと厳しい現実も【まとめ】
手取り16万円でも生活は可能ですが、希望通りの暮らしを送るのが難しい場合もあるため注意が必要です。
住んでいる地域やライフスタイルによっては、大きな節約が求められることもあります。
また、生活レベルを上げたいと考えるなら、家計を見直して無駄な支出を減らすことや、副業を始めて収入を増やすといった方法が有効です。
家計管理や節約に不安がある方は、FPといった専門家に相談してみるのもよいでしょう。
家計の状況に合わせた具体的なアドバイスがもらえるので、今後の見通しを立てやすくなります。
生活費のシミュレーションを行い、手取り16万円では収まりそうにないと感じたら、早めに専門家に相談して対策を考えていきましょう。