内容をまとめると
- 3人家族の生活費15万円に抑えるには、食費を約4万円前後に設定し、エンゲル係数を参考にしながら支出のバランスを見直すことが重要である
- 理想的な生活費の割合では、食費が約27％。生活費15万円の場合の具体的な内訳を把握し、優先順位をつけて無理のない節約をする
- 節約は食費だけに偏らず、家計簿をつけて予算管理を行い、固定費と変動費の両面から見直すことが効果的
- そこで、マネーキャリアのような3,500人以上のFPが在籍し、累計10万件以上の相談実績と98.6％の高い満足度を誇る無料相談窓口の利用が最適。一人ひとりのライフプランに合わせた最適な提案が受けられる
この記事の監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー、証券外務員を取得。メディア実績：＜テレビ出演＞テレビ東京-テレ東「WBS」・テレビ朝日「林修の今知りたいでしょ！」
>> 谷川 昌平の詳細な経歴を見る
この記事の目次
- 3人家族の生活費が15万円の場合の食費の目安は？
- 3人家族の生活費の内訳をシミュレーション
- 3人家族の理想の生活費の割合
- 3人家族で生活費が15万円の場合の内訳
- 節約をするときは食費の削減にこだわりすぎない
- 3人家族の生活費を15万円以内にするための節約方法５つ
- 家計簿をつける
- 各項目の予算を決める
- 家賃や住宅ローンを見直す
- 格安SIMにする
- 不要な定期便やサブスクリプションを解約する
- 自分の状況にあった家計の見直しは専門家への相談がおすすめ
- 3人家族で生活費が15万円のときの食費に関するよくある質問
- 3人家族で食費が10万円〜15万円は多いですか？
- 家族3人で食費3万円は可能ですか？
- 3人家族の食費や15万円の生活費内訳・節約術まとめ
3人家族の生活費が15万円の場合の食費の目安は？
3人家族で生活費を15万円に抑えたい場合、食費はおよそ4万円前後を目安にすると無理なく家計のやりくりをしやすくなります。
総務省の調査によると、3人家族の平均食費は約8万円ですが、生活費全体を15万円に抑えるなら、平均よりかなりの節約が必要です。
以下は、エンゲル係数を25％とした月収ごとの食費の目安です。
| 月収 | 食費目安（25％） | 食費目安（30％） |
|---|---|---|
| 10万円 | 25,000円 | 30,000円 |
| 15万円 | 37,500円 | 45,000円 |
| 20万円 | 50,000円 | 60,000円 |
| 25万円 | 62,500円 | 75,000円 |
| 30万円 | 75,000円 | 90,000円 |
| 35万円 | 87,500円 | 105,000円 |
| 40万円 | 100,000円 | 120,000円 |
| 45万円 | 112,500円 | 135,000円 |
| 50万円 | 125,000円 | 150,000円 |
| 55万円 | 137,500円 | 165,000円 |
| 60万円 | 150,000円 | 180,000円 |
エンゲル係数を25％とした生活費15万円の場合の食費の目安は37,500円です。
物価の上昇が続く今、エンゲル係数を30％で考えると45,000円が食費の目安になります。
外食を控え、まとめ買いを活用するなど、コスト削減を図りましょう。
エンゲル係数とは、家計の中で食費が占める割合を示す指標です。
具体的には、総支出に対して食費がどのくらいの割合を占めているかをパーセントで表します。
例えば、家計の支出が全部で10万円で、そのうち食費が3万円なら、エンゲル係数は30％です。
エンゲル係数は、生活の豊かさや経済状況を判断する目安として使われます。
一般的に、エンゲル係数が高いほど食費にかかる割合が大きく、生活に余裕が少ないことを表します。
逆に、エンゲル係数低いと食費以外に使えるお金が多く、豊かな生活ができていると考えられます。
家計のバランスを見直す際に、エンゲル係数を参考にすると、無理のない節約や支出の調整がしやすくなります。
3人家族の生活費の内訳をシミュレーション
3人家族の生活費の理想的な生活費の割合と、生活費を15万円に抑えた場合のシュミレーションを解説します。
家族構成や住む地域、収入状況によって支出のバランスは変わるため、ここで紹介するシミュレーションを参考に、ご自身の家計管理に役立てましょう。
3人家族の理想の生活費の割合
理想的な生活費の内訳を考える際、収入に対する支出のバランスが大切です。
一般的な3人家族の生活費の理想的な割合と具体例は、以下のとおりです。
| 支出項目 | 割合 | 具体例 |
|---|---|---|
| 住居費 | 6.1% | 家賃、住宅ローン、固定資産税 |
| 食費 | 26.9% | 食材費、外食費、飲料代 |
| 水道高熱費 | 7.6% | 電気代、ガス代、水道代 |
| 日用品 | 4.2% | 家具、家電、消耗品 |
| 被服代 | 3.1% | 衣服、靴、クリーニング代 |
| 医療費 | 4.9% | 医療費、医薬品代、保険料 |
| 交通・通信費 | 13.4% | 電車やバス代、携帯電話代、インターネット代 |
| 教育費 | 3.8% | 授業料、教材費、習い事 |
| 教養娯楽費 | 8.8% | 趣味、娯楽、書籍、映画、旅行 |
| その他の消費支出 | 17.7% | 理美容代、交際費、雑費 |
3人家族の生活費の割合は、食費が約27％と最も大きく、住居費は約6％、水道光熱費が約8％を占めています。
ただし、子どもの年齢や住む地域によって生活費は変動するため、あくまで目安として捉え、各家庭の状況に合わせて柔軟に調整しましょう。
3人家族で生活費が15万円の場合の内訳
3人家族で生活費が15万円の場合の内訳を、理想の支出割合に基づいて割合の大きい順に計算した表は以下のとおりです。
| 支出項目 | 割合 | 金額 |
|---|---|---|
| 食費 | 26.9% | 40,350円 |
| その他の消費支出 | 17.7% | 26,550円 |
| 交通・通信費 | 13.4% | 20,100円 |
| 教養娯楽費 | 8.8% | 13,200円 |
| 水道光熱費 | 7.6% | 11,400円 |
| 住居費 | 6.1% | 9,150円 |
| 保健医療費 | 4.9% | 7,350円 |
| 日用品 | 4.2% | 6,300円 |
| 教育費 | 3.8% | 5,700円 |
| 被服代 | 3.1% | 4,650円 |
生活費15万円の場合、食費は4万円前後に抑える必要があります。
生活費15万円は全国平均の半分以下です。
支出の優先順位をつけて、無理のない節約と家計管理が必要です。
節約をするときは食費の削減にこだわりすぎない
節約の中で食費の見直しは効果的ですが、食費の削減にばかり注力しすぎると、かえって生活の質が落ちてストレスが溜まる場合があります。
食費を極端に削りすぎると、栄養バランスが崩れやすくなり、体調不良や免疫力の低下を招くリスクがあります。
特に成長期の子どもがいる家庭では、タンパク質やビタミン、ミネラルなどの必要栄養素の不足は子どもの成長に悪影響です。
また、無理な節約は続けにくく、途中で挫折したり、反動で衝動買いをしてしまうことも少なくありません。
まずは、いきなり大幅に食費を減らすのではなく、少しずつ目標に近づけるなど段階的な工夫を心がけましょう。
食費以外にも固定費や変動費の中で見直せる部分は多くあります。
食費だけにこだわらず、生活全体の支出を見直し、家計の安定と心身の健康を両立させましょう。
固定費は、毎月ほぼ同じ金額がかかる支出のことです。
例えば、以下が該当します。
- 家賃や住宅ローンの返済
- 保険料
- スマホやインターネットの基本料金
これらは生活に必要な費用で、使い方に関わらず必ず発生するため、見直すと家計の大きな節約につながります。
一方、変動費は、使う量や回数によって金額が変わる支出です。
- 食費
- 光熱費
- 外食費
- 交通費
3人家族の生活費を15万円以内にするための節約方法５つ
3人家族で生活費を15万円以内に抑えるには、日々の支出を見直し、無理なく続けられる節約術を取り入れることが大切です。
ここでは、以下の5つの節約方法をわかりやすく説明します。
- 家計簿の活用
- 支出項目の予算設定
- 家賃や住宅ローンを見直す
- 格安SIMにする
- 不要な定期便やサブスクリプションを解約する
家計簿をつける
節約を始める際は、まずは家計簿をつけることから始めましょう。
毎月の収支が明確になると、どの項目にどれだけお金がかかっているかをしっかり把握できます。
家計簿をつけるのが面倒に感じる方は、手書きよりもスマホアプリの活用がおすすめです。
忙しい日でもスマホで簡単に入力でき、アプリ内で自動で計算してくれるため便利です。
家計簿は単に支出を記録するだけでなく、節約の成果が数字で見えるため、やる気を維持しやすいのも大きなメリットです。
家計簿を味方にして、賢く家計管理を進めましょう。
各項目の予算を決める
生活費を上手に管理するためには、食費や光熱費、通信費など、支出ごとに具体的な予算を決めましょう。
例えば、食費を月4万円に設定した場合、週ごとに約1万円を目安に買い物を計画すると無駄遣いを防げます。
予算を決めた後は、家計簿やスマホアプリで毎月の支出を記録し、実際の使い道と照らし合わせてチェックしましょう。
もし予算オーバーが続く場合は、どこを調整すれば良いか見直すことが大切です。
目標が明確になると、節約への意識が自然と高まり、無理なく家計管理が続けられます。
家賃や住宅ローンを見直す
格安SIMにする
通信費の節約には、大手キャリアから格安SIMへの乗り換えが効果的です。
例えば、家族3人で大手キャリアを利用している場合、月に2万円以上かかる場合もがあります。
一方で、格安SIMなら1人あたり月1,500～2,000円程度に抑えられ、家族全員で年間数万円の節約が可能です。
格安SIMのなかには、指定のアプリを使えば国内通話が無料になるサービスがある会社もあります。
また、普段のデータ使用量を把握し、自分に合ったプラン選びは重要です。
動画視聴が多い場合は大容量プランを選んだり、Wi-Fiを積極的に使ったりするとデータ消費量や料金を抑えられるのです。
ただし、格安SIMは通信速度が大手キャリアより遅くなる時間帯があったり、店舗でのサポートが限られる場合もあるため、使い方やサービス内容をよく比較して選びましょう。
不要な定期便やサブスクリプションを解約する
自分の状況にあった家計の見直しは専門家への相談がおすすめ
家計の見直しは、一人で悩まず専門家に相談すると効率よく進められます。
ファイナンシャルプランナーは、収入や支出、将来のライフプランを総合的に分析し、無駄な支出の削減や効果的な貯蓄方法を提案してくれます。
例えば、通信費や保険料の見直し、住宅ローンの借り換えなど、専門的な知識を活かした具体的なアドバイスが受けられるため、家計の負担を大きく軽減できるケースも少なくありません。
また、FPは第三者の客観的な視点で家計をチェックしてくれるため、自分では気づきにくい問題点を明確にしてくれます。
将来の教育費や老後資金の準備も、現実的で無理のない計画を一緒に立てられるため、漠然とした不安の解消にもつながります。
無料相談を利用すれば、気軽に何度でも相談できるので、まずは試してみるのも良いでしょう。
専門家の力を借りることで、効率的かつ安心して家計の見直しができ、より良い生活設計を実現できます。
3人家族で生活費が15万円のときの食費に関するよくある質問
3人家族で生活費が15万円のときの食費に関するよくある質問は以下のとおりです。
- 3人家族で食費が10万円〜15万円は多いですか？
- 家族3人で食費3万円は可能ですか？
3人家族で食費が10万円〜15万円は多いですか？
3人家族の食費が10万円から15万円という金額は、生活スタイルや地域、子どもの年齢によって異なりますが、全国平均と比べるとやや高めです。
総務省の最新調査によると、3人家族の平均食費は約8万5,000円前後です。
食費が10万円を超える場合は、外食や高級食材、嗜好品にかける費用が多い可能性があります。
特に都市部では物価が高いため、食費が増えやすい傾向があります。
ただし、食べ盛りの子どもがいる家庭や、健康志向でオーガニック食材を多用する場合は、15万円近くかかることも珍しくありません。
食費が高いと感じたら、まずは支出の内訳を見直し、外食の頻度や無駄な買い物を減らしましょう。
無理なく節約を続けるために、自分の家族に合った食費の目標を設定することが大切です。
家族3人で食費3万円は可能ですか？
家族3人で食費を月3万円に抑えることは非常に難しいですが、工夫次第では不可能ではありません。
食費3万円は、1日あたり約1,000円の予算で、外食をほとんどせず、徹底的に自炊する必要があります。
業務用スーパーやディスカウントストアを活用し、まとめ買いと作り置きを駆使することがポイントです。
栄養バランスを崩さずに続けるには相当な計画性と調理の手間がかかります。
無理をすると健康に影響が出る恐れもあるため、家族の健康状態や生活リズムを考慮しながら、現実的な予算設定を心がけましょう。
食費の削減のみにこだわらず、家計全体の見直しも重要です。
