
内容をまとめると
- 火の車の家計になる原因は、支出の多さと収入の不安定さが重なることです。赤字は慢性化しやすくなるため、現状の棚卸しが重要です。
- 改善の第一歩は固定費の見直しであり、スマートフォン代や保険料などの支出を抑えることで、毎月の赤字幅を数千円〜数万円以上小さくできる可能性があります。
- 極端な節約や借金への依存は逆効果になりやすいため、支出に優先順位をつけ、家族と協力しながら家計を改善することが、立て直し成功のカギです。
- 一人で家計を整理し、改善策を選ぶのがむずかしい場合は、相談実績10万件超・満足度98.6%超のマネーキャリアで無料相談サービスを活用すると効果的です。

この記事の監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー、証券外務員を取得。メディア実績:<テレビ出演>テレビ東京-テレ東「WBS」・テレビ朝日「林修の今知りたいでしょ!」
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この記事の目次
- 火の車の家計になる主な原因
- 教育費・住宅ローンなどの高額な支出
- ボーナス減・給料減などによる収入の不安定化
- 支出管理の甘さや収支の可視化不足
- 火の車の家計を立て直すための具体的な対策
- 固定費を見直す
- 支出に優先順位をつける
- 家族と協力できる仕組みをつくる
- 先取り貯金を取り入れる
- 節約に限界を感じたら副業も検討する
- 火の車の家計に悩んだら専門家(FP)に無料相談がおすすめ
- 火の車の家計を立て直すときのNG行動
- 極端な節約
- 借金でしのぐ
- 無計画な副業や一発逆転を狙う
- 火の車の家計を解消するために出るよくある質問
- 家計費で一番節約できるものは何ですか?
- 火の車の家計を抜け出すには、まず何から始めればいいですか?
- 火の車の家計は立て直せる!ステップを踏んで着実に行動しよう【まとめ】
火の車の家計になる主な原因
火の車の家計になる主な原因を、3つ解説します。
紹介する原因は以下のとおりです。
- 教育費・住宅ローンなどの高額な支出
- ボーナス減・給料減などによる収入の不安定化
- 支出管理の甘さや収支の可視化不足
原因を整理して把握することで、どこに優先的に手を打つべきかが明確になり、家計を立て直すヒントになるので、ぜひ参考にしてください。
教育費・住宅ローンなどの高額な支出
教育費や住宅ローンなどの高額な支出は、火の車の家計になる主な原因です。
長期間にわたり大きな出費が続くと、収入とのバランスが崩れやすくなるからです。
例えば、子ども2人分の学費や塾代が月数万円かかれば、それだけで家計を圧迫してしまいます。
こうした教育費の負担を軽減するには、助成金や給付金の制度を調べて、活用できるものを見逃さないことが大切です。
また、住宅ローンの返済額が収入に対して多すぎると、固定費がふくらみ、日常の暮らしにしわ寄せが出てしまうでしょう。
住宅ローンの毎月の返済額は、手取りの20%~25%が上限の目安とされており、必要に応じて借り換えや返済条件の見直しも検討しましょう。
ボーナス減・給料減などによる収入の不安定化
ボーナス減や給料減などによる収入の不安定化は、火の車の家計になる主な原因です。
収入の見通しが立たないと、あてにしていたお金が入らず計画が狂い、赤字につながりやすくなります。
例えば、ボーナスを前提に高額な買い物やローン返済を組むと、減額時に一気に家計が苦しくなります。
また、勤務先のさまざまな事情で月給が減った場合、生活費が足りず、想定以上のペースで貯金が減っていくこともあります。
こうした収入の不安定化に備えるためには、毎月の支出に優先順位をつけることが大切です。
カットできる費目を把握し、万が一のときにも一定期間しのげる予算管理を意識しましょう。
支出管理の甘さや収支の可視化不足
支出管理の甘さや収支の可視化不足は、火の車の家計になる主な原因です。
使っている金額が見えない状態では、赤字に気付くのが遅れ、浪費が習慣化しやすくなるからです。
例えば、レシートを保管しているだけで安心し、集計や振り返りをしていないケースも少なくありません。
また、家計簿アプリを入れていても入力が続かず、収支の実態が曖昧なままになっている人も多いでしょう。
支出の流れを見える化していくことが、火の車から抜け出すための第一歩です。
火の車の家計を立て直すための具体的な対策
火の車の家計を立て直すための具体的な対策を、5つ解説します。
紹介する対策は以下のとおりです。
- 固定費を見直す
- 支出に優先順位をつける
- 家族と協力できる仕組みをつくる
- 先取り貯金を取り入れる
- 節約に限界を感じたら副業も検討する
対策の内容を知ることで、改善すべきポイントや優先順位が明確になり、自分に合った家計再生のステップが踏み出しやすくなるので、ぜひ参考にしてください。
固定費を見直す
固定費を見直すことで、火の車の家計を立て直しやすくなります。
固定費とは、家賃・保険・通信費など、毎月ほぼ一定でかかる支出のことです。
毎月決まって出ていく支出を減らすことで、家計全体のムダな出費を抑えやすくなります。
例えば、不要なサブスクを解約したり、高すぎるスマートフォン料金を格安プランに変更するだけで、数千円〜数万円の節約につながることがあります。
また、生活実態に合っていない保険は、保障内容を見直すことで負担を軽くできる場合もあります。
支出に優先順位をつける
支出に優先順位をつけることで、火の車の家計を立て直しやすくなります。
ここでの"支出"とは、前述の固定費を除いた、日々の変動費を指します。
例えば、食費・日用品・被服費などの支出予定をリスト化し、今月本当に必要なもの・あと回しにできるものを分けて考えると、判断がしやすくなります。
また、レジャーや外食を少し控えるだけで、1週間で数千円の節約につながることもあります。
こうして毎日の支出で優先順位を意識することで、無理のない暮らしに一歩ずつ近づいていけます。
家族と協力できる仕組みをつくる
家族と一緒に暮らしている場合は、協力できる仕組みをつくることで、火の車の家計を立て直しやすくなります。
節約の努力を1人だけがしていても、他の家族が自由にお金を使ってしまうと、赤字の改善がむずしくなるからです。
ここでいう仕組みとは、家族全員に予算や支出ルールを共有し、自然と協力しやすくなる工夫を指します。
例えば、「今月はこの金額で生活しよう」と月の予算を紙やスマートフォンでまとめて共有するだけでも、支出に対する意識が揃いやすくなります。
また、子どもに「おやつは週に○○円までね」と伝え、そのルールを見えるところに貼っておけば、自分で意識して行動するきっかけになります。
家族みんなが納得して取り組める環境があれば、節約や見直しも無理なく長続きします。
先取り貯金を取り入れる
先取り貯金を取り入れることで、火の車の家計を立て直しやすくなります。
あらかじめ“貯める分”を分けておくことで、手元にあるお金だけでやりくりする習慣が身につき、自然と使いすぎを防げるからです。
例えば、給料日に1万円を別口座に移すだけでも、毎月の収支の実態が曖昧なままお金を使いすぎてしまう状態から抜け出しやすくなります。
家計の流れをざっくりでも見える化できてきた段階で、無理のない金額から先取り貯金を始めると、自然なかたちで家計改善を進めやすくなります。
節約に限界を感じたら副業も検討する
節約に限界を感じたら、副業も検討することで、火の車の家計を立て直しやすくなります。
収入面を補うことで、足りない状況を根本から見直すことができるからです。
例えば、週1回の在宅ワークを取り入れるだけでも、月に数千円〜1万円のプラスにつながる可能性があります。
最近はスキマ時間でできる仕事も多く、自分のペースで無理なく始められるのも副業の魅力です。
節約だけでは行き詰まりを感じたときは、収入を増やすという選択肢を持つことで、暮らしに少しずつ余裕が生まれていきます。
火の車の家計に悩んだら専門家(FP)に無料相談がおすすめ
火の車の家計に悩んでいると、「支出を減らしたいけど方法がわからない」「何から手をつけるべきか見当もつかない」と、不安や焦りを感じることもあるかもしれません。
そんなときこそ、今の家計全体を整理して、なぜ赤字になっているのかを正確に把握することが、立て直しへの第一歩になります。
とはいえ、心や時間に余裕がない状態では、家計の流れを一人で見直すのは簡単ではありません。
マネーキャリアでは、お金の専門家(FP)が、毎月の収支を一緒に整理して、「ムダな支出はどこか」「足りない金額はどれくらいか」を数字で見える化し、現実的な改善プランをご提案します。
相談はオンライン完結で、土日も対応・何度でも無料なので、ぜひお気軽にご相談ください。
火の車の家計を立て直すときのNG行動
火の車の家計を立て直すときのNG行動を、3つ解説します。
紹介するNG行動は以下のとおりです。
- 極端な節約
- 借金でしのぐ
- 無計画な副業や一発逆転を狙う
避けるべき行動を知っておくことで、家計改善に向けて、現実的で持続可能な選択がしやすくなるので、ぜひ参考にしてください。
極端な節約
借金でしのぐ
借金でしのぐことは、火の車の家計を立て直すときのNG行動です。
一時的に生活費を補えたとしても、利息や返済の負担が増えれば、かえって家計を圧迫してしまうからです。
例えば、最初は急な出費に対応するために借入たとしても、返済が続くうちに生活費が足りなくなり、やがて日々の暮らしまで慢性的に借金に頼るようになることもあります。
すると、借入額がふくらむにつれて利息の負担も増え、家計がさらに苦しくなるという悪循環に陥ってしまいます。
家計の赤字を解消するには、支出の見直しや収入の増加といった、抜本的な対策が欠かせません。
借金に頼らず、できることから一歩ずつ取り組んでいくことが、健全な家計を取り戻す近道になります。
無計画な副業や一発逆転を狙う
無計画な副業や一発逆転を狙うことは、火の車の家計を立て直すときのNG行動です。
準備が不十分なまま副業を始めてしまうと、時間やお金、気力ばかりが奪われてしまい、思ったような収入につながらず、かえって家計の負担が大きくなることがあります。
また一発逆転を狙って、初期費用がかかるビジネスや、知識のないまま始めた投資に手を出すと、損失を招くリスクも高くなります。
焦って収入を増やすよりも、まずは現状の収支を冷静に見直し、自分に合った方法で少しずつ立て直すことが、家計改善への近道です。
火の車の家計を解消するために出るよくある質問
火の車の家計に関するよくある質問に、2つお答えします。
紹介する質問は以下のとおりです。
- 家計費で一番節約できるものは何ですか?
- 火の車の家計を抜け出すには、まず何から始めればいいですか?
こうした疑問を整理しておくことで、何から始めればいいのかが見えてきて、行動に移しやすくなるので、ぜひ参考にしてください。
家計費で一番節約できるものは何ですか?
家計費で一番節約の効果が出やすいのは、固定費の見直しです。
スマートフォン料金や保険の見直しは一度の手続きで効果が長く続き、月数千円〜1万円以上の節約につながるケースもあります。
そのため、固定費の見直しは、ベースとなる節約として取り入れるのがおすすめです。
一方、すぐに支出を引き締めたい場合は、食費の調整が取りかかりやすいでしょう。
日々の買い物の見直しや自炊の工夫がすぐに反映されやすく、1週間で手応えを感じやすいのがメリットです。
火の車の家計を抜け出すには、まず何から始めればいいですか?
火の車の家計は立て直せる!ステップを踏んで着実に行動しよう【まとめ】
火の車の家計は、ステップを踏んで行動することで、着実に立て直しを目指せます。
まずは、教育費や住宅ローンなどの高額支出、ボーナス減や給料カットによる収入の不安定化など、家計が苦しくなった原因を把握しましょう。
そのうえで、固定費の見直しや支出の優先順位づけ、家族との協力体制づくりなど、具体的な対策を段階的に実行していくことが大切です。
焦らず一つずつ家計の流れを見直し、続けられる改善を積み重ねていくことが、安定した暮らしへの近道です。
とはいえ、すべてを一人で見直し、改善策を実行するのは簡単ではありません。
節約に苦手意識がある方や、どの対策から始めるべきか迷っている方は、専門家(FP)への相談をおすすめします。