
内容をまとめると
- 出産後の働き方を決めるには夫婦で十分に話し合うことが大切
- お金の悩みをクリアにすることで働き方の選択肢が広がる
- FPに相談すれば家計管理や将来資金に関してアドバイスが受けられる
- マネーキャリアは相談実績10万件以上でお金の悩みを解決できる
- 将来設計や家計管理、節約に関する相談ならマネーキャリアがおすすめ

この記事の監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー、証券外務員を取得。メディア実績:<テレビ出演>テレビ東京-テレ東「WBS」・テレビ朝日「林修の今知りたいでしょ!」
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この記事の目次
- 出産後の働き方に迷う人は多い
- 出産後の働き方の種類とメリット・デメリット
- 正社員(フルタイム)
- 正社員(時短勤務)
- 派遣社員
- パート・アルバイト
- フリーランス
- 専業主婦(再就職を視野)
- 出産後の働き方を決める前に確認しておきたいこと
- 子育てのサポート体制は整っているか
- 希望収入を具体的にイメージできているか
- 将来設計はできているか
- 適切な家計管理ができているか
- 出産後の働き方を選ぶ際のポイント
- 優先順位を明確にする
- 働き方は途中で変えても問題ない
- 専門家の意見も取り入れてみる
- 出産後の働き方に迷うときの注意点
- 仕事復帰は夫婦で話し合ってから決める
- 働き方を決めてもすぐに仕事が見つかるとは限らない
- 出産後の働き方に迷うときは専門家に相談するのもおすすめ!【まとめ】
出産後の働き方に迷う人は多い
出産後に「これからどのように働いていこうか」と悩む人は少なくありません。
子どもとの時間を大切にしたいという思いや家庭と仕事の両立への不安、体調、保育園、家計など考えるべきことが多すぎて、働き方に迷うのはごく自然なことです。
出産前は「すぐに仕事復帰する」と思っていても、実際に出産や育児を経験すると、気持ちが変わるケースも多く見られます。
出産後の働き方に正解はないため、自分と家族にとって無理のない選択をすることが大事です。
出産後の働き方の種類とメリット・デメリット
出産後の働き方には、さまざまな選択肢があります。
- 正社員(フルタイム)
- 正社員(時短勤務)
- 派遣社員
- パート・アルバイト
- フリーランス
- 専業主婦(再就職を視野)
正社員(フルタイム)
出産後の働き方として、正社員(フルタイム)での復職を選ぶ方も少なくありません。
正社員は、派遣社員やパート・アルバイトと比べて給与や福利厚生が充実しており、安定した働き方ができるのが特徴です。
正社員の主なメリット・デメリットは、次のとおりです。
■正社員で働くメリット
- パートや派遣と比べて雇用や収入が安定している
- 今後の転職やキャリアにも活かせる
■正社員で働くデメリット
- 勤務時間が長くなりがちで自由な時間が取りづらい
- 仕事と子育てとの両立が難しくなる可能性がある
- 高いパフォーマンスを求められる場合も多い
正社員での仕事復帰は「安定した収入を得たい」「キャリアを積み上げていきたい」と考えている方に特におすすめです。
正社員(時短勤務)
近年では、時短勤務が可能な正社員制度を導入する企業が増えています。
正社員としての安定性を保ちながら子どもとの時間も確保しやすいのが、時短勤務の特徴です。
時短勤務の主なメリット・デメリットは、次のとおりです。
■時短勤務のメリット
- 育児の時間を確保しやすい
- 正社員としての待遇を受けられる
■時短勤務のデメリット
- フルタイムに比べて収入が少なくなる
- キャリアアップの機会が減ることもある
時短勤務での仕事復帰は「正社員としての安定は欲しいけれど、子どもとの時間も大切にしたい」「いきなりフルタイムで働くのは体力的に不安」といった方に、特に向いています。
派遣社員
出産後の働き方として、派遣社員という選択肢もあります。
派遣社員は、働く時間や契約期間を柔軟に選べるため、子育て中でも自分のペースに合わせて働きやすいのが特徴です。
派遣社員の主なメリット・デメリットは、次のとおりです。
■派遣社員のメリット
・勤務時間や働く期間を自由に選びやすい
・さまざまな職場で経験を積むことができる
・人間関係のしがらみが少ない
■派遣社員のデメリット
・雇用が不安定になりやすい
・キャリアアップにつながりにくい
・業務範囲が決められていて自分の裁量で動きづらい
派遣社員で仕事復帰するのは「働く時間や日数を調整したい」「いろいろな職場や職種を経験してみたい」といった方に特に向いています。
パート・アルバイト
出産後の働き方として、パート・アルバイトを選ぶ方も多くいます。
パート・アルバイトは、無理のないスケジュールで働けることから、子育てと両立しやすいのが特徴です。
パート・アルバイトの主なメリット・デメリットは、次のとおりです。
■パート・アルバイトのメリット
・勤務時間や日数を自分の都合に合わせやすい
・子どもの急な体調不良などにも対応しやすい
■パート・アルバイトのデメリット
・収入が限られる
・キャリアアップの機会が少ない
パート・アルバイトは「子育てや家事を優先しながら働きたい」「ブランク明けで少しずつ仕事復帰したい」といった方に特に向いている働き方です。
フリーランス
出産後の働き方として、会社に属さずフリーランスとして働くという選択肢もあります。
フリーランスは、働く時間や場所を自分で決めやすく、在宅でも仕事を進められることが特徴です。
フリーランスのメリット・デメリットは、次のとおりです。
■フリーランスのメリット
- 働く時間と場所を自由に決められる
- スキルや経験を活かして収入を得られる
■フリーランスのデメリット
- 収入が不安定
- 自己管理が求められる
フリーランスは「特定のスキルや経験がある」「独立志向があり自己管理が得意」といった方に、特に向いている働き方です。
専業主婦(再就職を視野)
専業主婦として家庭に専念し、その後に希望の働き方や仕事が見つかってから再び働き始めるという選択肢もあります。
専業主婦は収入こそありませんが、子育てや家事、夫のサポートに集中できることが特徴です。
専業主婦のメリット・デメリットは、次のとおりです。
■専業主婦のメリット
- 子どもとの時間をゆっくり確保できる
- 外で働くストレスや負担が少ない
■専業主婦のデメリット
- キャリアのブランクができやすい
- 家族以外の人と関わる機会が減る
専業主婦は「子育てにじっくり時間をかけたい」「体調面に不安があり仕事との両立が難しい」といった方に特に向いています。
出産後の働き方を決める前に確認しておきたいこと
出産後の働き方を決める前に確認しておきたいことは、次のとおりです。
- 子育てのサポート体制は整っているか
- 希望収入を具体的にイメージできているか
- 将来設計はできているか
- 適切な家計管理ができているか
子育てのサポート体制は整っているか
出産後の働き方を決める際には、子育てのサポート体制がどれだけ整っているかを確認しておきましょう。
例えば「勤務中は夫が育児を担当する」「夫婦ともに仕事の場合は、両親や義両親がサポートしてくれる」など、誰がどのように子どもを見てくれるのかを事前に明確にしておくことが大切です。
また、子どもが急に体調を崩したときの対応方法など、具体的なケースを想定して家族間で共有しておくと、いざというときも安心できます。
サポート体制がどれだけ整っているかによって、働き方や仕事中の安心感も変わってきます。
希望収入を具体的にイメージできているか
出産後の働き方を選ぶ際は「どれくらいの収入が必要か」を具体的にイメージすることが大切です。
毎月の生活費だけでなく、子どもの教育費や将来の貯蓄、予期せぬ出費への備えなど、必要な金額は家庭によってさまざまです。
なんとなく「収入を増やしたい」と目標額が明確でなければ、働き方の選択やモチベーションにも影響が出る可能性があります。
まずは家計を見直して、毎月の必要額や安心して暮らせる収入の目安を明確にすることから始めましょう。
将来設計はできているか
出産後の働き方を考える際には、目先の生活だけでなく、将来のライフプランまで見据えた上で判断することが大事です。
将来設計ができていれば「今は収入を優先すべきか」「子育てとのバランスを重視すべきか」など、働き方に迷ったときの判断基準になりますし、目標に向かって計画的に行動しやすくなります。
働き方を決める前に、一度じっくりと家族で将来について話し合い、必要に応じて専門家に相談しながら将来のライフプランを立てていきましょう。
適切な家計管理ができているか
出産後の働き方を選ぶ前に、家計がきちんと管理できているかを見直しておきましょう。
なぜなら、家計を把握して無駄な支出を抑えることで、思っているほど多くの収入が必要ないと気づくこともあるためです。
収入の目標額が下がれば、その分働く時間やペースを抑えて、子どもと過ごす時間を増やすことも可能になります。
また「お金のために働く」というプレッシャーが軽減され、自分に合った職種や働き方にチャレンジしやすくなります。
出産後の働き方を選ぶ際のポイント
出産後の働き方を選ぶときは、以下のポイントを意識することが大切です。
- 優先順位を明確にする
- 働き方は途中で変えても問題ない
- 専門家の意見も取り入れてみる
優先順位を明確にする
出産後の働き方を考える際は「今の自分や家族にとって何を大切にしたいのか」を明確にすることが大切です。
例えば、収入を優先するのか、子どもとの時間を確保したいのか、将来のキャリア形成を重視するのかによって、選ぶべき働き方は変わってきます。
優先順位がはっきりしていれば、選択に迷ったときも判断しやすくなり、後悔の少ない決断につながります。
まずは家族と話し合いながら、自分たちにとっての優先事項を整理してみましょう。
働き方は途中で変えても問題ない
出産後に選んだ働き方にこだわりすぎる必要はありません。
「思っていたより体調が回復しない」「もっと子どもと過ごす時間が欲しい」など、実際に働き始めてから気持ちや状況が変わることはよくあります。
また、ライフプランも時間とともに変化していくものです。
最初は正社員でスタートしても、途中で派遣やパートなど、柔軟に働き方を見直すことも一つの方法です。
そのときの自分や家族にとってベストな働き方を、無理なく選び直していきましょう。
専門家の意見も取り入れてみる
出産後の働き方を決める際は、FPなどの専門家の意見も取り入れてみましょう。
働き方には家計や将来の資金計画が関わってくるため、専門家のアドバイスを受けることで、必要な収入や貯蓄の目安が明確になります。
収入目標が見えると、自分に合った働き方を選びやすくなり、不安を減らすことにもつながります。
また、教育資金やマイホーム購入資金など将来に向けたシミュレーションも行えるため、ライフプラン全体の見通しが立てやすくなるでしょう。
出産後の働き方に迷うときの注意点
出産後の働き方に迷うときは、以下の点に注意しましょう。
- 仕事復帰は夫婦で話し合ってから決める
- 働き方を決めてもすぐに仕事が見つかるとは限らない
仕事復帰は夫婦で話し合ってから決める
出産後の仕事復帰については、夫婦でしっかりと時間をかけて話し合うことが大切です。
例えば、
- どのくらいのペースで働くのか
- これからどんな働き方を目指したいのか
- 体調は本当に大丈夫なのか
- 収入はどの程度を目標にするのか
- 仕事中の家事・育児はどう分担するか
- 親や親戚のサポートは期待できるか
このようなポイントを事前に明確にしておくことで、夫婦で納得のいく形での復職がしやすくなります。
1人で判断してしまうと、パートナーに不満やストレスを与える原因にもなりかねません。
夫婦で話し合いながら決めていくことが大切です。
働き方を決めてもすぐに仕事が見つかるとは限らない
出産後に「この働き方で復職したい」と決めたとしても、すぐに希望通りの仕事が見つかるとは限りません。
年齢やブランクの長さ、保有している資格やスキル、希望する職種・勤務条件などによっては、なかなか条件に合う求人が見つからなかったり、応募しても不採用になることもあります。
そのため、すぐに仕事が見つからないことも考慮して、余裕を持ったスケジュールで準備を進めることが大切です。
仕事復帰に備えて、少しずつスキルアップをしたり、情報収集をしておくのもおすすめです。
出産後の働き方に迷うときは専門家に相談するのもおすすめ!【まとめ】
出産前後で心身や家庭の状況が変化するため、働き方に迷うのはごく普通のことです。
将来設計や子育てのサポート体制について、夫婦でじっくりと話し合いながら決めることが大切です。
また、お金に関する不安がある場合は、専門家(FP)に相談してアドバイスをもらいましょう。
お金の悩みを解決でき、働き方の選択肢も広がります。
まずは夫婦で話し合いを重ね、必要に応じて専門家の力も借りながら、無理のない働き方を見つけていきましょう。