
内容をまとめると
- 結婚後の将来設計は2人で話し合いながら一緒に決めることが大切
- お互いの目標やライフプランを共有することで理解と協力が深まる
- お金に関する部分は専門家のアドバイスを取り入れると安心
- FPに相談すれば将来設計や資金計画についてアドバイスが受けられる
- マネーキャリアは相談実績10万件以上でお金の悩みを解決できる
- 将来設計や家計管理、節約に関するならマネーキャリアがおすすめ

この記事の監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー、証券外務員を取得。メディア実績:<テレビ出演>テレビ東京-テレ東「WBS」・テレビ朝日「林修の今知りたいでしょ!」
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この記事の目次
- 結婚後の将来設計に不安を感じる理由
- お互いの価値観や目標が見えていない
- 収入や支出のバランスが不明確でお金の不安がある
- 出産・育児・マイホーム・老後などライフイベントが漠然としている
- 結婚後の将来設計で考えるべき6つのポイント
- 毎日の家計管理と役割分担
- 出産・子育て・教育資金
- マイホームの購入・住宅ローン
- 保険と万が一への備え
- キャリアと働き方
- 老後資金・年金対策
- 結婚後の将来設計を立てる際の流れ
- 1.家計の現状や将来への不安を整理する
- 2.理想の暮らしやライフプランについて話し合う
- 3.資金計画やシミュレーションで具体的に見える化する
- 4.設計は定期的に見直して調整する
- 結婚後の将来設計を考える際の注意点
- 1人で抱え込まず話し合いながら進めること
- 必要に応じて専門家の意見も取り入れること
- 結婚後の将来設計について早速話し合おう!【まとめ】
結婚後の将来設計に不安を感じる理由
結婚後の将来設計に不安を感じる主な理由は、次のとおりです。
- お互いの価値観や目標が見えていない
- 収入や支出のバランスが不明確でお金の不安がある
- 出産・育児・マイホーム・老後などライフイベントが漠然としている
お互いの価値観や目標が見えていない
結婚後の将来設計に不安を感じる理由の一つが、お互いの価値観や目標が見えていないことです。
パートナーとゆっくり話し合う時間がとれないでいると「相手が何を大切にしているのかわからない」「どんな夢や目標を持っているのか知らない」と感じてしまうことがあります。
このような状態では、将来の家庭像が具体的に描けず、不安を抱える原因やすれ違いのもとになる可能性があります。
時間をとり、お互いの価値観や目標についてじっくり話し合うことが大切です。
収入や支出のバランスが不明確でお金の不安がある
結婚後の将来設計に不安を感じる理由の一つが、収入や支出のバランスについて十分に共有できていないことです。
例えば「相手がどれくらい稼いでいるのか知らない」「お金のことはすべて任せきりで、毎月の収支がわからない」といった状態では、将来に向けた資金計画を立てるのが難しくなり、お金の面での不安が大きくなってしまいます。
収入と支出の状況をお互いに把握していれば、今後必要な費用や貯蓄の目標も明確になり、無理のない生活設計を立てることが可能です。
また、ライフイベントに向けた準備もしやすくなるため、精神的にもゆとりを持って暮らせるようになります。
出産・育児・マイホーム・老後などライフイベントが漠然としている
出産や育児、マイホームの購入、老後の暮らしなど、今後迎えるライフイベントへの考え方が共有できておらず、漠然としているため結婚後の将来設計が不安に感じることがあります。
「いつ子どもを持ちたいのか」「どのタイミングで家を買うのか」といった内容は、できるだけ早い段階で話し合い、目標や計画を明確にしておくことが大切です。
ライフイベントにはまとまった費用がかかることが多く、すぐに金銭的な準備が整うとは限りません。
早めに話し合い計画を立てることで準備を進めることができ、将来に対する安心感も生まれます。
結婚後の将来設計で考えるべき6つのポイント
結婚後の将来設計で考えるべき6つのポイントは、次のとおりです。
- 毎日の家計管理と役割分担
- 出産・子育て・教育資金
- マイホームの購入・住宅ローン
- 保険と万が一への備え
- キャリアと働き方
- 老後資金・年金対策
毎日の家計管理と役割分担
結婚後の将来設計で考えるべきポイントの一つが、家計管理と役割分担についてです。
まずは、収入と支出の状況を正しく把握し、安定した家計管理ができるようにすることが、将来設計を立てる土台となります。
また、家計管理はどちらが担当するのか「家賃は自分、食費は相手」といった費用の分担をどうするかなども、あらかじめ話し合って決めておくことが大切です。
こういった取り決めをしておくことで、誤解や不満が生まれにくくなり、お互いが納得できる現実的な将来設計を立てやすくなります。
出産・子育て・教育資金
出産や子育て、教育資金は、結婚後の将来設計において欠かせない検討ポイントです。
出産は家庭にとって大きなライフイベントであり、子育てには長期的な費用負担が伴います。
例えば、子どもの教育費だけを見ても、幼稚園から大学まですべて公立だと約820万円、私立だと約2,300万円かかるというシミュレーションもあります。
さらに、教育費に加えて、食費や衣類代、通信費、医療費など、成長とともにかかる生活費も考慮しなくてはいけません。
これらは将来のライフプランに影響を与え、経済的負担も大きいため、お互いがどのような希望を持っているのか、必要な資金をどう準備していくかを話し合っておくことが大事です。
マイホームの購入・住宅ローン
マイホームの購入も、結婚後の将来設計において外せないポイントです。
「結婚を機に家を持ちたい」「子どもが生まれたらマイホームを建てたい」と考える人は少なくありません。
近年では、ネット銀行による住宅ローンや返済期間が35年を超える商品なども登場しており、資金調達の選択肢は広がっています。
とはいえ、不動産価格は高額なため、無理のない資金計画を立てて早めに準備を始め、自分たちに合った住宅ローンを選ぶことが大事です。
また、購入時や購入後にかかる税金、節税のポイント、維持管理にかかる費用についても事前に把握しておきましょう。
保険と万が一への備え
結婚後の将来設計を考える上で、保険と万が一への備えも外せないポイントです。
例えば、病気やケガで働けなくなった場合、収入が減るだけでなく治療費などの支出が増えることで家計に大きな負担がかかる可能性があります。
さらに、万が一のことが起これば、残された家族の生活に大きな影響を及ぼす可能性があります。
参考までに、公益財団法人生命保険文化センターの調査によると、生命保険(※)の世帯加入率は2人以上の世帯で89.2%と高く、世帯あたりの年間払込保険料は平均35.3万円です。
安心して将来を迎えるためにも、保険を活用した備えについて検討しておくことが大切です。
※個人年金保険を含む
キャリアと働き方
キャリアと働き方も、結婚後の将来設計を考える上で欠かせないポイントの一つです。
パートナーがどのような働き方やキャリアを望んでいるかによって、サポートの方法やライフプランも大きく変わってきます。
例えば、相手が「専業主婦として家庭を支えたい」という場合もあれば、「正社員として長く働き続けたい」と考えるケースもあります。
特に、転職や働き方の変更を希望している場合は、家計にも影響が出る可能性があるため注意が必要です。
まずはお互いの考えや希望をしっかり共有して、将来に向けたプランを一緒に立てていくことが大切です。
老後資金・年金対策
結婚後の将来設計を考える際、老後資金についても外せないポイントです。
厚生労働省の調査によると、日本人の平均寿命は男性81.09歳、女性87.14歳で、年々長寿化が進んでいます。
また、公的年金の平均受給額は月額14万7,360円(国民年金を含む)となっており、年金だけで老後の生活を十分にまかなえるとは限りません。
そのため、老後資金については早めに計画を立てて準備を進めておくことが大事です。
自営業などで国民年金のみの場合や厚生年金でも保険料の未納期間が長い場合は、将来の年金受給額が少なくなる可能性がある点にも注意が必要です。
将来のためにも早めに話し合い、老後資金や年金対策について考えておきましょう。
※参照:令和5年簡易生命表|厚生労働省
結婚後の将来設計を立てる際の流れ
結婚後の将来設計を立てる際の流れは、次のとおりです。
- 家計の現状や将来への不安を整理する
- 理想の暮らしやライフプランについて話し合う
- 資金計画やシミュレーションで具体的に見える化する
- 設計は定期的に見直して調整する
1.家計の現状や将来への不安を整理する
結婚後の将来設計を立てる際は、まず家計の現状と将来に対する不安を整理することが大切です。
収入と支出のバランスや赤字の有無などを確認することで、現在の家計状況が明確になり、将来設計の土台を確認できます。
また、この機会に支出の見直しを行うのもおすすめです。
あわせて「マイホームはいつ購入できそうか」「教育資金はどのように準備するか」など、将来に対する疑問や不安を整理しておくと、2人で話し合うべきテーマが明確になり、解決すべき課題も見えてきます。
2.理想の暮らしやライフプランについて話し合う
理想の暮らしやライフプランについて話し合うことは、お互いの目標や夢、価値観を深く理解し合うためにとても大切です。
お互いの考えを共有することで、すれ違いや思い込みを防ぎ、納得のいく将来設計を考えやすくなります。
例えば「マイホームはいつどこに建てたいか」「出産や子育ての希望はあるか」「仕事と家庭のバランスをどう考えているか」といった幅広いテーマについて、具体的に話し合ってみましょう。
話し合いを重ねることで将来の方向性が明確になり、2人の絆もさらに強くなっていきます。
3.資金計画やシミュレーションで具体的に見える化する
家計の現状を把握し、将来についてしっかり話し合ったら、次は必要な資金を準備するための資金計画を立てましょう。
例えば、教育資金やマイホーム購入資金、老後資金など、ライフイベントごとに必要な金額をシミュレーションしておくことで「いつまでに」「どれくらい」貯める必要があるのかが明確になります。
資金計画を立てておくことで、日々の貯金目標や節約の指針もはっきりして、より現実的に将来設計を進めることができます。
4.設計は定期的に見直して調整する
将来設計は、1度立てて終わりではありません。
暮らしや価値観の変化に合わせて、理想やライフプランが変わることはよくあるため、定期的に内容を見直すことが大切です。
見直しをせずにいると、実際の状況とかけ離れた計画になり、将来設計としての意味がなくなる可能性があります。
見直しの際も、1人で判断するのではなくパートナーとしっかり話し合うことが重要です。
また、必要に応じて専門家のアドバイスも取り入れるようにしましょう。
結婚後の将来設計を考える際の注意点
結婚後の将来設計を考える際の注意点は、次のとおりです。
- 1人で抱え込まず話し合いながら進めること
- 必要に応じて専門家の意見も取り入れること
1人で抱え込まず話し合いながら進めること
結婚後の将来設計を考える上で大切なのは、疑問や不安を1人で抱え込まず、パートナーと一緒に話し合いながら進めていくことです。
将来の暮らし方やお金に関する考え方は人それぞれ異なるため、お互いの価値観や希望をしっかり共有することが大切です。
1人で判断してしまうと、相手が置いてきぼりになってしまったり、すれ違いの原因になりかねません。
2人にとって納得のいく将来設計を築くためにも、焦らずじっくりと時間をかけて話し合いましょう。
また、不安や疑問を解消できない場合は、専門家(FP)に相談することもおすすめです。
必要に応じて専門家の意見も取り入れること
結婚後の将来設計を考える上では、必要に応じて専門家のアドバイスを受けることも大切です。
将来設計には多くの場合お金の問題が関わってくるため、自分たちの状況に合った具体的なシミュレーションや資金計画が重要になります。
FPなどの専門家に相談すれば、将来の見通しにもとづいたアドバイスや計画を立ててもらえるため、より精度の高い将来設計が可能になります。
結婚後の将来設計について早速話し合おう!【まとめ】
結婚後の将来設計に不安を感じている場合は、その理由を整理して、2人でじっくり話し合うことが大切です。
現実的で具体的なプランを立てるためには、お互いの目標や夢、ライフスタイル、家計状況などを理解する必要があります。
また、お金に関わる部分は、FPなどの専門家に相談することで、よりスムーズに疑問や問題点を解決できます。
一度立てた将来設計も、その後の生活や状況の変化に応じて、定期的に見直し・調整していくことを心がけましょう。