

この記事の監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー、証券外務員を取得。メディア実績:<テレビ出演>テレビ東京-テレ東「WBS」・テレビ朝日「林修の今知りたいでしょ!」
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この記事の目次
- 土地先行融資と分割融資の違いとは?比較表で確認しよう
- 土地先行融資と分割融資のメリット・デメリットの違いは?
- 土地先行融資のメリット・デメリット
- 分割融資のメリット・デメリット
- あなたの家庭にぴったりの方法は?FPと一緒に最適な返済プランを考えよう
- 【実際どうだった?】土地先行融資・分割融資の利用者の体験談
- 土地先行融資・分割融資のどちらを利用しましたか?
- 利用してよかった点、満足している点を教えてください
- 利用して「大変だったこと」「後悔していること」があれば教えてください
- これから利用する人に向けてアドバイスがあれば教えてください
- 住宅ローンで迷ったら今すぐ無料FP相談を活用しよう!
- 土地先行融資・分割融資はどっちが向いてる?
- 土地先行融資が向いている人
- 分割融資が向いている人
- 【まとめ】土地先行融資と分割融資は目的に合わせて選ぼう!迷ったらFPに相談
土地先行融資と分割融資の違いとは?比較表で確認しよう
土地付きの注文住宅を購入する場合、土地の購入代金と建物の建築費用がかかります。さらに、代金の支払いが以下のタイミングで必要です。
- 土地を購入するとき
- ハウスメーカーや工務店と契約するとき
- 着工時
- 建物の上棟のとき
- 竣工した住宅を引き渡すとき
住宅ローンの融資が実行されるのは、住宅を引き渡すときです。手元にまとまった現金がない場合、土地の購入から住宅の引き渡しまでに発生する費用を賄えません。そのため、土地先行融資や分割融資、さらにつなぎ融資などで対応します。それぞれの融資の特徴は以下の表のとおりです。
土地先行融資 | 分割融資 | |
---|---|---|
目的と利用シーン | 土地を購入してから住宅建築まで
期間が空く場合に利用できる | 住宅購入の支払い発生時に利用できる |
融資のタイミング | 土地の購入時 | 住宅購入に支払いが生じるタイミング |
融資回数 | 1回 (土地購入時) | 複数回 |
かかる費用 | ・印紙代
・銀行手数料 ・登記費用 | ・印紙代
・銀行手数料 ・登記費用 |
利息発生のタイミング | 土地購入融資の振り込み後 | 各融資が実行された後 |
土地先行融資と分割融資のメリット・デメリットの違いは?

土地先行融資と分割融資は、どちらも住宅の引き渡しまでに発生する費用を融資してくれる点では共通しています。
しかし、メリット、デメリットはそれぞれ違いがあるため把握しておけば比較検討の材料になるでしょう。
土地先行融資のメリット・デメリット
土地先行融資は土地を購入する費用の融資をまず受けてから、改めて建物の購入費用の融資を受けるスタイルです。分割融資と比較すると、土地購入から住宅の建築まで時間がかかる場合でも利用できるのが大きなメリットです。例えば、住宅建築を依頼するハウスメーカーが決まる前に良い土地を見つけた場合、土地先行融資ならば土地を最初に抑えておけます。
また、分割融資と共通のメリットとして条件が合えば住宅ローン控除を受けられる、住宅ローン金利が適用される点が挙げられます。
分割融資のメリット・デメリット
分割融資は、一見すると「つなぎ融資」とよく似ています。しかし、土地先行融資と同様に分割融資も条件を満たせば住宅ローン控除を受けられます。また、住宅ローンの金利で融資を受けられるのも大きなメリットです。
さらに、土地先行融資と比較すると諸費用がかかる回数が1回で済むので、分割融資のほうが住宅ローンの総費用を抑えられます。
その一方で、分割融資は実施している金融機関が少ない、融資実行時の手数料や、抵当権設定の費用等が高く設定されているところが多いのがデメリットです。
あなたの家庭にぴったりの方法は?FPと一緒に最適な返済プランを考えよう

住宅ローンは、用意できる自己資金、完済までにかかる年数、家族のライフプラン等で最適な商品が変わってきます。特に、土地付きで注文住宅を購入する場合、土地と建物の両方を購入するため、どうしても借入額が高額になりがちです。
また、自己資金の乏しさを「分割融資」や「土地先行融資」で補おうとする場合、それぞれの特色を把握しておく必要があります。
「どの住宅ローンを利用していいか迷う」と悩んでいる場合は、FPへの相談がおすすめです。FPは、家計における総合的な計画を立てたり、家計へのアドバイスをしたりするプロフェッショナルです。
住宅ローンに知見が深いFPも多いため、どの住宅ローンの利用がおすすめかはもちろんのこと、住宅ローンをスムーズに返済していくためのアドバイスや家計の見直しも行ってくれます。無料相談窓口を利用すれば、料金を気にすることなく気軽に相談できるでしょう。

【実際どうだった?】土地先行融資・分割融資の利用者の体験談
土地先行融資・分割融資のどちらを利用しましたか?
利用してよかった点、満足している点を教えてください
利用して「大変だったこと」「後悔していること」があれば教えてください
これから利用する人に向けてアドバイスがあれば教えてください

40代男性
先に土地をおさえることができた

20代男性
金利が長期間発生した
建設業者を決めないうちに土地を購入してしまったため、金利が長期間発生した。お金を捨てているような気分になった。先にFPなどに相談していれば、金利の発生を抑えられたかもしれません。

50代男性
返済計画をしっかり立てて利用するのがおすすめ
土地先行融資は、建物をじっくり検討したい人にはおすすめですが、その間の返済額が増えるので、返済計画を事前に検討してから取り組むのがおすすめです。
住宅ローンで迷ったら今すぐ無料FP相談を活用しよう!

「住宅ローンの返済計画を立てたら、現在払っている家賃より高い額を月々支払うため不安だ」「子どもが家を建てて数年後に高校や大学に進学するため、住宅ローンを支払いながら貯金する方法を知りたい」等の悩みがある方は、FPに相談できる無料窓口を利用しましょう。
FPに相談すれば、プロの目から家計見直しをしてくれます。「食費や交際費を削る」等をはじめ、個人でできる家計見直しには限界があります。プロのアドバイスを取り入れれば、過剰な我慢をせずに出費を減らせたり、計画的に貯蓄ができたりするでしょう。

土地先行融資・分割融資はどっちが向いてる?
ここでは、土地先行融資と分割融資のどちらが向いているか悩んでいる方向けに、それぞれの融資が向いている方の特徴を紹介します。どの融資を利用するか迷っているときの判断基準には、以下のようなものが挙げられます。
- 自己資金の額
- 建築スケジュールとの兼ね合い
- 将来の資金計画
- 返済計画
これらに基づいて向いている方の具体的な条件を紹介するので参考にしてください。
土地先行融資が向いている人
土地先行融資が向いている人の条件や特徴は以下のとおりです。
- 良い条件の土地の競争率が高い
- ハウスメーカーや工務店を時間をかけて探したい
- まだ家づくりの具体的なスケジュールが決まっていないが、良い土地を見つけた
特に、東京や大阪などの都市部では条件が良い土地が売りに出されると、すぐに買い手がつくケースが多いです。また、ハウスメーカーや工務店選びと土地探しを並行して行っていたが、良い土地だけが先に見つかった等のケースもあるでしょう。
特に家へのこだわりが強く、設計にこだわりたい方には、土地先行融資は利用するメリットが大きいです。
分割融資が向いている人
分割融資が向いている方の特徴や条件は、以下のとおりです。
- 土地購入の時点でハウスメーカーや工務店が決まっている
- 自己資金が少ない
- 住宅ローン金利を利用して返済額を抑えたい
ハウスメーカーや工務店との契約時、着工時など節目節目に支払いが必要の際に住宅ローンの金利で融資が受けられるのは大きなメリットです。
【まとめ】土地先行融資と分割融資は目的に合わせて選ぼう!迷ったらFPに相談
土地付き注文住宅は、建売住宅やマンションと比べてどうしても購入費用が高額になりがちです。また、住宅ローンは家の引き渡し後に融資が実行されるので、土地付き注文住宅を購入する場合、頭金とは別にまとまった資金が必要ですが、用意が難しい方もいるでしょう。
土地先行融資と分割融資を利用すれば、自己資金が少なくても住宅を購入できます。しかし、融資ごとにメリット・デメリットがあるので把握したうえで選択してください。
住宅ローン選びに迷ったら、マネーキャリアの経験豊富なFPに相談すれば、ライフプランや収入、頭金、返済計画に合わせて最適な住宅ローンをアドバイスしてくれます。また、返済がスムーズにいくための家計見直しも相談に乗ってくれます。何度相談しても費用はかかりません。ぜひ、活用して最適な住宅ローンを選びましょう。

注文住宅を建てる際に利用しました。先に土地を押さえることができるので、条件の良い土地を買い逃すことがありません。また、若干利率も安く、お得感がありました。