
・ネット銀行で住宅ローンを組むのは良くない?
・住宅ローンをネット銀行で申し込むのに向いている人の特徴は?
このようなお悩みをお持ちではないでしょうか。
<結論>
ネット銀行で住宅ローンを組む際、金利が安いのがメリットですが、デメリットとしては手続きがオンライン中心で、審査が厳しい傾向にあり、ローン保証料の代わりに事務手数料が高いことが挙げられます。
ネット銀行で住宅ローンを組むのに向いている人は、自分でスケジュール管理をして早めに行動できる人、FPなど専門家のサポートを受けながらお得な選択肢を判断できる人です。
この記事では、ネット銀行で住宅ローンを組むデメリット5選とデメリットへの対策を5つ紹介し、ネット銀行の利点を生かして活用するコツを解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事の監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー、証券外務員を取得。メディア実績:<テレビ出演>テレビ東京-テレ東「WBS」・テレビ朝日「林修の今知りたいでしょ!」
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この記事の目次
- ネット銀行の住宅ローンのデメリット5選
- 相談・手続きの方法はオンラインが中心
- 審査が厳しい傾向がある
- 事務手数料が高い
- 本審査に時間がかかる場合がある
- つなぎ融資に対応している銀行が少ない
- ネット銀行の住宅ローンで迷ったら無料FP相談を活用しよう!
- ネット銀行のデメリットを回避するための対策5つ
- 「金利+諸費用」の総支払額をシミュレーションする
- 融資実行までのスケジュールを逆算して早めに動く
- 団信の保障内容を細かく確認する
- 複数の金融機関の審査を申し込んでおく
- 無料FP相談を活用する
- 無料FP相談を活用して自分にぴったりの住宅ローンを見つけよう!
- ネット銀行の住宅ローンはどんな人に向いている?
- 向いている人の特徴
- 向いていない人の特徴
- 【まとめ】ネット銀行の住宅ローンはデメリットも理解して慎重に検討しよう
ネット銀行の住宅ローンのデメリット5選
- 相談・手続きの方法はオンラインが中心
- 審査が厳しい傾向がある
- 事務手数料が高い
- 本審査に時間がかかる場合がある
- つなぎ融資に対応している銀行が少ない
相談・手続きの方法はオンラインが中心
ネット銀行での申し込みや手続きはオンラインが中心です。
一般的に、webサイト上で必要な情報を入力し仮審査の申し込みをした後、仮審査の結果がメールで通知されます。その後、正式な審査のための書類をパソコンやスマートフォンからアップロードし、必要であれば郵送します。
正式な審査に通過したら、最終的な契約手続きを取り、借り入れが可能になるという流れです。
この中で、契約手続きは司法書士などの担当者がサポートしてくれますが、契約までの相談や手続きはオンラインで行われ、担当者との対面の面談はないことがほとんどでしょう。
ただし、実店舗を持つネット銀行もあり、次に紹介する銀行は対面での相談が可能です。
- イオン銀行
- SBI新生銀行
- 東京スター銀行
- Olive
審査が厳しい傾向がある
ネット銀行の審査が厳しい理由は主に3つあります。
- 保証会社を利用しない
- メガバンクや地方銀行と比べて資金規模が小さい
- オンラインの手続きのみで人柄や事情を考慮しない
事務手数料が高い
ネット銀行は保証会社を利用せずに直接貸し付けを行うことが多いため、ローン保証料がない代わりに事務手数料が高い傾向にあります。
次の表では、ネット銀行と一般的な銀行の事務手数料などを比較してみました。
ネット銀行 | 一般的な銀行 | |
---|---|---|
事務手数料 | 借入金額の2.2% | 3万3000円 |
ローン保証料 | 0円 | 借入金額の2.2% |
繰上げ返済手数料 | 0円 | ネットなら0円 窓口なら3万3000円 |
この表は一例であり、金融機関によって異なりますが、ネット銀行の事務手数料が高いことがわかります。保証料がないからといってネット銀行の諸費用が安いとはいえないでしょう。
例えば、借入金額が3000万円なら、ネット銀行の事務手数料は66万円となります。
本審査に時間がかかる場合がある
デメリット4つ目は、本審査に時間がかかる場合があることです。
ネット銀行での審査の流れは「仮審査→本審査→契約→融資」となっています。
まずはweb上で必要な情報を入力して仮審査の申し込みをします。仮審査では提出書類などはなく、借入希望金額や年収などの情報を入力するだけで、最短当日~3営業日ほどで結果が出るのが一般的です。
仮審査に合格後、本審査に入りますが、本人確認書類や所得証明書、物件に関係する書類などを揃えてアップロードの形で提出します。
このとき、コピーのみであればアップロードで提出可能ですが、原本の提出の場合は郵送が必要で、本審査の手続きに時間がかかる場合があるでしょう。
つなぎ融資に対応している銀行が少ない
ネット銀行では、つなぎ融資、つまり本格的な住宅ローンの融資の前に必要な資金を一時的な貸し出しに対応している銀行が少ないのもデメリットです。
注文住宅の場合には、土地購入費や着工金、中間金などの支払いにつなぎ融資が必要かどうか、申し込む予定のネット銀行はつなぎ融資に対応しているかどうかを最優先で確認してください。
ネット銀行の住宅ローンで迷ったら無料FP相談を活用しよう!

ネット銀行の住宅ローンには、金利が低い、団信の保障内容が豊富、といったメリットがありますが、審査が厳しく時間がかかるといったデメリットがあります。
どの銀行を利用すると一番お得にローン返済ができるのか、融資のタイミングを住宅購入のスケジュールに合わせるにはどうしたらいいのか、といったお悩みはFP相談でアドバイスを受けるのがおすすめです。

ネット銀行のデメリットを回避するための対策5つ
- 「金利+諸費用」の総支払額をシミュレーションする
- 融資実行までのスケジュールを逆算して早めに動く
- 団信の保障内容を細かく確認する
- 複数の金融機関の審査を申し込んでおく
- 無料FP相談を活用する
「金利+諸費用」の総支払額をシミュレーションする
ネット銀行の金利の低さは大きな魅力ですが、金利だけではなく、そのほかの諸費用を含めた総支払額をシミュレーションしてみてください。
初期費用として必要なのは次のようなものがあります。
- 事務手数料
- ローン保証料
- 登記費用
- 団信の保険料
融資実行までのスケジュールを逆算して早めに動く
ローン契約前の段階で、融資を受けられるまでにどれくらいの日数がかかるか確認しておきましょう。
そのほか、申し込みから正式な審査、契約、融資実行までの具体的な手続きの流れや、必要書類の種類と提出方法、それぞれの段階での注意点などを徹底的に確認します。
ネット銀行ではオンラインでの手続きがメインになるため、不明点があればすぐに問い合わせるなど、自分でスケジュールを管理して早めに行動すること、自分で調べて動くことが重要です。
団信の保障内容を細かく確認する
団信の保障内容は、保険会社やプランによって異なります。
どんな疾患を告知する必要があるのか、どこまでが無料なのか、また支払い方法などの条件を確認しておきましょう。
複数の金融機関の審査を申し込んでおく
ネット銀行のみの申し込みではつなぎ融資が利用できなかったり、審査に時間がかかって間に合わなくなったりするリスクがあります。
そのため、ネット銀行と都市銀行、メガバンクなど、並行して複数の金融機関で審査を受けておきましょう。
無料FP相談を活用する
FP相談では、住宅ローンの検討段階から幅広く相談可能です。
本当にネット銀行が合っているかどうかも含めて、金融機関の選び方を客観的にアドバイスしてくれます。
注文住宅であれば、建築スケジュールに合わせながら融資を受けるための注意点も確認可能です。そのほか金利と諸費用を合わせたシミュレーション比較など全般的に相談可能で、一度無料相談してみるのがおすすめです。
無料FP相談を活用して自分にぴったりの住宅ローンを見つけよう!
- ネット銀行の住宅ローンが本当にお得なのか知りたい
- 手続きがスケジュールに間に合うかどうか心配
- 審査と契約手続きの手順について相談したい

ネット銀行の住宅ローンはどんな人に向いている?
向いている人の特徴
- できるだけ低い金利で借りたい人
- スケジュール管理・手続きを自分で進められる人
- 日中は仕事で忙しく面談の時間が取れない人
- ネット銀行特有の特典を利用したい人
向いていない人の特徴
- 対面での相談を希望する人
- フリーランスや自営業で審査に不安がある人
- 築年数の古い家など条件を満たさない住宅を購入したい人
【まとめ】ネット銀行の住宅ローンはデメリットも理解して慎重に検討しよう

この記事でお伝えしたように、ネット銀行の住宅ローンには、手続きがオンライン中心であることや審査が厳しいこと、事務手数料が高いことなどのデメリットがありました。
デメリットへの対策として、総支払額のシミュレーションをしておくことや、希望する融資のスケジュールから逆算して早めに行動することなどが挙げられます。
シミュレーション方法や手続きのスケジュールについて不安な点があれば、マネーキャリアでFPに相談してみてください。
ネット銀行にとどまらない幅広い選択肢から、希望する借入額や期間に最適な住宅ローンの検討ができますし、プロの意見を聞くことで自信をもって決定できます。
