【2024年】共済積立貯金の最新利率ランキング!デメリットも解説のサムネイル画像
▼この記事を読んで欲しい人
  • 公務員の人
  • 共済貯金を検討している人
  • 共済貯金の利率・ランキングについて知りたい人
  • 共済貯金には高金利、天引きなら毎月自動的に貯金+積み立てができるといったメリットがある
  • 共済貯金の利率は地域によって異なり、公表していないところもある
  • 2022年の共済貯金利率1位は神奈川県の1.52%
  • 貯金や積み立てで悩んでいるならFPが在籍するマネーキャリアに相談を!

かつては2%近くあった利率も年々下がり気味なのがデメリットの共済貯金ですが、2024年の利率ランキング1位の都道府県はどこなのでしょう。この記事では、共済貯金の最新の利率情報やデメリット、最強・ずるいと言われる理由について解説しています。

この記事の目次

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公務員限定の共済貯金は高金利!メリットは3つ




公務員のみが利用できる共済貯金にはどんなメリットがあるの?と気になっている方も多いでしょう。


見逃せない3つのメリットを持っているため、公務員の人は必ず押さえておくことがおすすめです。


1つ目は金利が高い点です。銀行に預けても金利が低く、利息もほとんどつきませんが、共済貯金は2%を実現しているところもあります


預けたお金の運用先は地方債や国債となっているため、破綻のリスクが少ないことから安全性も高いことが特徴です。


2つ目は貯金+積み立てを自動的にできる点です。


加入者が給与からの天引きを設定していれば、毎月自動的に共済積立貯金に一定額が回されるため、自身で振り込みなどを行う必要がありません。


面倒な手間を省きながら貯金+積み立てができる点も、多くの人から支持を集めるポイントです。


3つ目は利息が元本に組み込まれるタイミングが早い点です。利息が組み込まれるまでに1年かかるケースがあるものの、共済積立貯金は半年です。


このように、共済積立貯金には通常の預金にはないメリットがあります。公務員以外の人は利用できないため、うらやましいと感じる人も多いでしょう。


自分自身で貯金をしていても、利息がさほど付かず、時には引き出してしまう恐れもあるため上手くいきません。


共済積立貯金なら簡単に下ろすことができず、安定した利息を受け取れますので、お得に貯金を続けられます。


公務員だけど共済積立貯金をしていないという方は、利率ランキングを参考に貯金+積み立てを始められてみてはいかがでしょうか。

【2024年版】市町村職員共済組合の共済貯金利率一覧




共済積立貯金は都道府県別に行われており、地域によって設定している利率が異なります。


ある程度の利率が保証されているものの、自身が住む地域の利率はどのくらいなのかが気になるでしょう。


都道府県によっては利率を公表していないため、その場合は加入後に聞くしかありません。では、公表されている県の利率について見ていきましょう。


  • 北海道:非公表
  • 青森:非公表
  • 岩手:非公表
  • 宮城:1.0%
  • 秋田:1.0%
  • 山形:0.55%
  • 福島:非公表
  • 茨木:非公表
  • 栃木:1.2%
  • 群馬:非公表
  • 埼玉:非公表
  • 千葉:非公表
  • 東京:非公表
  • 神奈川:1.52%
  • 新潟:0.40%
  • 富山:1.0%
  • 石川:1.0%
  • 福井:0.8%
  • 山梨:1.02%
  • 長野:非公表
  • 岐阜:非公表
  • 静岡:1.1%
  • 愛知:0.7%
  • 三重:0.9%
  • 滋賀:非公表
  • 京都:0.6%
  • 大阪:非公表
  • 兵庫:0.6%
  • 奈良:1.1%
  • 和歌山:1.0%
  • 鳥取:0.8%
  • 島根:非公表
  • 岡山:1.0%
  • 広島:0.8%
  • 山口:1.0%
  • 徳島:非公表
  • 香川:0.8%
  • 愛媛:0.9%
  • 高知:0.75%
  • 福岡:非公表
  • 佐賀:0.6%
  • 長崎:1.1%
  • 大分:0.7%
  • 熊本:非公表
  • 宮崎:0.4%
  • 鹿児島:非公表
  • 沖縄:非公表

全国47都道府県のうち、利率について公表しているのは28の地域のみでした。全国の半分以上は非公表としています。

また、上記を見てわかるように、地域によって利率に大きな差があります。1.5%以上のところもあれば、0.5%を下回っているところもあるのです。

他の地域に比べると損をしたような気分にはなってしまうかもしれませんが、銀行の利率よりは格段に高いと考えましょう。

【2024年版】共済貯金の利率ランキング トップ5

前述したように、共済貯金の利率は都道府県によって大きく異なります。非公表としている地域も多いため、全国の利率を比較することはできません。


ただし、全国の22の地域は利率を公表していますので、公表している地域の中でも特に利率の高いところをランキングで見てみましょう。


  1. 1.神奈川:1.52%
  2. 2.栃木:1.2%
  3. 3.静岡:1.1%
  4. 3.奈良:1.1%
  5. 3.長崎:1.1%
全国の中でも最も高いのが、1.52%の神奈川です。次いで栃木の1.2%、静岡や奈良、長崎などの1.1%が続きます。

利率は変動するため、状況に応じて変わります。現在は利率が低くても、今後経済状況が良くなれば利率も上がるかもしれません。

共済貯金のデメリットとは?




共済貯金は公務員だけが活用できる貯金+積み立てです。自分自身で預金口座に貯金するよりも利率が高いといったメリットを得られるため、利用することがおすすめです。


ただし、共済貯金にはデメリットもありますので、そちらを押さえておくことも重要です。


デメリットを知らずに利用してしまうと、人によっては後悔することになるかもしれません。


ここで3つのデメリットを解説しますので、ここを参考に活用するかどうかを決めましょう。

共済貯金のデメリット①:利率や上限額が年々改悪されている

共済貯金のメリットとして挙げた利率についてですが、こちらは年々改悪されており、利率を徐々に下げている地域もあります。


例えば、2014年の神奈川は利率1.9%と非常に高い数値となっていました。しかし、2024年には1.52%にまで下がっています。


栃木も2014年には1.5%の高水準でしたが、2024年には1.2%まで下落しています。

ランキング全体として水準が下がってしまっているのが現状です。


利率は金融情勢に応じて変動するため、高い水準を保ち続けることはできません。そのため、経済状況が悪くなれば相応に下がるものと思っておきましょう


反対に、経済状況が好転すれば利率が上がる可能性もあります。必ずしも下がってばかりではないので、状況を見極めることが大切です。


また、共済貯金は地域別に上限額が設定されており、こちらも年々改悪されているといいます。


上限額3,000万円を設定しているところが多いものの、それ以上は貯金できないので、上限を気にしておかなければなりません。


ただし、栃木は上限を3,500万円としていますので、活用前に地域の上限額を確認することが大切です。


貯金額に上限を設定されたくない場合は銀行の方がおすすめです。しかし、銀行よりも高い利率を誇る大きなメリットがあるため、良い点と悪い点をしっかり比較しましょう。

共済貯金のデメリット②:引き出しに時間・手間がかかる

共済貯金は銀行の預金口座のように、気軽に引き出せません。お金が必要になっても、所定の手続きを踏まなければ引き出せない点はデメリットだといえるでしょう。


共済貯金の引き出しは毎月15日と月末の2回です。引き出しを希望する月の前月末までに必要事項を記入した書類を担当課に提出しなければなりません。


書類は担当課に置いてある共済貯金一部払い戻し請求書です。必要事項の記入だけでなく、押印も必要なので忘れないようにしましょう。


また、払い戻しができる金額は1,000円単位と定められていますので、細かな金額を引き出しにくくなっています。


引き出す際は時間がかかりますので、できるだけ早めに手続きを済ませておきましょう。末日を過ぎると翌月の支払いになる恐れがありますので、注意が必要です。

共済貯金のデメリット③:ペイオフが適用されない

共済貯金にはペイオフが適用されませんので、万が一破綻した場合は保障を受けられません。


ペイオフとは金融機関破綻時に預金者のお金を守る保障制度のことで、1,000万円までの元本とその利息が守られます。


万が一共済貯金が破綻しても、預金者のお金は守られません。そのため、大きな損害を被ってしまいます。


ただし、共済貯金は運用先が国際・地方債と非常に低リスクなので、破綻する可能性は極めて低いと言えるでしょう。


万が一の事態を考えるのなら、ペイオフ対象の預金口座の方が安心です。しかし、銀行だと利率が低いといったデメリットがありますので、必ずしも得だとは言えません。


共済貯金のメリットと破綻時のリスクについて、慎重に検討しましょう。

まとめ:共済貯金は利率が低下傾向だが、最強の県はある




共済貯金は公務員だけが利用できる貯金+積み立てです。銀行に預金するよりも利率が高いため、多めに利息を受け取れるでしょう。


高い利率のメリットがある一方で、年々利率が低くなっている、共済貯金破綻時にペイオフが適用されないといったデメリットもあります。


大きなメリットといくつかのデメリットがありますので、しっかり比較した上で利用を決めるといいでしょう。


共済貯金の利率は地域によっても大きく異なりますので、利用前に自身が住む県は利率がどれくらいかをチェックすることがおすすめです。