県民共済だけだと保障範囲が限られていて、万が一のときに十分な保障を受けられない可能性があります。
一方、生命保険は保障が手厚い分、保険料が高くなり家計の負担になることも。

この記事の監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー、証券外務員を取得。メディア実績:<テレビ出演>テレビ東京-テレ東「WBS」・テレビ朝日「林修の今知りたいでしょ!」
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この記事の目次
県民共済と生命保険の違い
県民共済と生命保険には、運営元や営利目的、加入対象者、セーフティネットの有無などに違いがあります。
県民共済と生命保険の違いを表にまとめると以下のとおりです。
| 県民共済 | 生命保険 | |
|---|---|---|
| 運営 | 協同組合 | 保険会社 |
| 営利目的 | 非営利 | 営利 |
| 告知事項 | 厳しい | 柔軟 |
| 加入対象者 | 組合員とその家族 | 誰でも |
| 保険の種類 | 少ない | 多い |
| セーフティネット | なし | 生命保険契約者保護機構 |
| 根拠法令 | 協同組合法 | 保険業法 |
| 監督省庁 | 厚生労働省 農林水産省 | 金融庁 |
- 保障内容
- 告知事項
- 仕組みと運営目的
保障内容
県民共済と生命保険の違いは、「保障内容」です。
県民共済は保障の内容が自由に選べない「パッケージ型」、生命保険は保障の内容が自分に合わせて組み合わせ可能な「カスタマイズ型」です。
・「死亡保障はいらないから医療保障だけ手厚くしたい」→できない
・「入院保障は最低限でいいから死亡保障を3,000万円にしたい」→できない
・「がん保障を特に充実させたい」→できない
このようにすべてセット販売で、自分で選ぶことができません。
一方で、生命保険では自分の年齢や性別や家族構成に合わせて設計ができます。
例えば…
【県民共済だけの場合】
<掛け金>月4,000円
<保障>死亡800万円、入院9,000円
【相談窓口で設計した場合】
<掛け金>月5,500円
<保障>
・死亡保障2,500万円(収入保障型)
・入院日額10,000円
・がん診断一時金200万円
・先進医療2,000万円
以上は、月1,500円多く払うだけで、保障は3倍以上になり、特に死亡保障が800万から2,500万と大幅アップした例です。万が一の時、遺族が安心して生活できる金額になりました。
告知事項
県民共済と生命保険の違いは、「告知事項」です。
県民共済は多くの場合、過去の病歴についての告知事項に対して、該当するかしないかで加入可否が分かれます。
そのためほんの少しの差で該当してしまった場合も加入が不可となってしまいます。
一方、生命保険は、保険会社によって加入可否が異なるだけでなく、1人1人の症状に対して個別判断をしてくれる場合もあるため柔軟に加入可否が決まりやすいといえます。
よって、持病のある方や過去に病気を患っている方は民間の生命保険で告知を行う方が入れる保険の幅が広がりやすいでしょう。
仕組みと運営方法
県民共済と生命保険の違いは、「仕組みと運営方法」です。
県民共済と生命保険の運営目的の違いをまとめると、以下の表のとおりになります。
| 県民共済と生命保険の違い① | 県民共済 | 生命保険 |
|---|---|---|
| 運営目的 | 非営利 | 営利 |
| 広告費 | 無し | 有り |
| 営業 | 無し | 有り |
県民共済は、組合員同士の助け合い(相互扶助)を目的とした非営利事業である一方、生命保険は、利益を得ることを目的とした営利事業です。
運営方法が違うため、生命保険には「生命保険契約者保護機構」というセーフティネットがありますが、県民共済にはありません。
また、適用される法律も異なり、県民共済は厚生労働省の監督で消費生活協同組合法が適用され、生命保険は、金融庁が監督で保険業法が適用されます。
県民共済と生命保険のどっちが必要?メリット・デメリットを比較
- 保障内容と柔軟性
- 加入のしやすさと審査基準
- 保険料(掛金)と返戻金
- カスタマイズ性と特約の有無
メリットの比較
| 種類 | メリット |
|---|---|
| 県民共済 | ・掛金が年齢に関わらず一定 ・月々の掛金が安い ・加入手続きがシンプル |
| 生命保険 | ・保障の種類や範囲を自由にカスタマイズ可能 ・審査基準が柔軟で選択肢が豊富 ・終身保障で一生涯の安心 ・貯蓄性のある保険も選べる ・ライフステージに合わせて見直しやすい |
・20代で初めて保険を検討する方
・とりあえず最低限の保障が欲しい方
・複雑な商品は避けたい方
・60歳以降、保障額が段階的に大幅減少
・85歳で保障が終了
・保障内容のカスタマイズ不可
・家族を持つ世帯には保障額が不足しがち
【生命保険の特徴】
一方、生命保険は保障内容を自在にカスタマイズできる自由度の高さが最大の特徴です。生命保険は自分の状況に合わせて、必要な保障だけを組み合わせることができます。
さらに、審査基準の柔軟性が高く、生命保険には様々な審査レベルの商品があります。
「県民共済は入れるけど、生命保険は無理」ということはほとんどありません。むしろ、生命保険の方が選択肢が多いため、自分の健康状態に応じた最適な商品が見つかる可能性が高いのです。
また、生命保険には「終身型」があり、一度加入すれば一生涯保障が続き、保険料も変わりません。
・結婚している、または結婚予定がある方
・子どもがいる、または将来欲しい方
・60歳以降も安心できる保障が欲しい方
・持病があり、より自分に合った保険を探している方
・将来のライフプランに合わせて保障を調整したい方
・医療費の自己負担を最小限にしたい方
・がんや三大疾病などの重大リスクにしっかり備えたい方
デメリットの比較
| 種類 | デメリット |
|---|---|
| 県民共済 | ・最低限の保障しかない ・85歳までしか加入できない ・加入条件が厳しい |
| 生命保険 | ・保険料が年齢や性別で変動する ・短期解約すると解約返戻金が少なくなる |
こうした悩みを抱えたまま自己判断で加入すると、保障が不足してしまったり、逆に保険料が家計を圧迫するリスクがあります。

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今回の記事では、県民共済と生命保険の違いと人によってどちらがおすすめなのか、共済保険と生命保険のメリットとデメリットについて詳しく解説しました。
県民共済と生命保険の主な違いは、運営方法と保障内容、告知事項の3つです。
割安な保険料で死亡保障と医療保障をセットで契約できる手軽さがメリットの県民共済に対し、生命保険は特約などを使って保障内容を自由にカスタマイズできる柔軟さがメリットとして挙げられます。
両者のメリット・デメリットを比較し、ご自身に最適な保障プランを選択しましょう。
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