火災保険の契約期間の年数は最短、最長何年?長期契約はおすすめか徹底解説!のサムネイル画像
この記事を読んで欲しい人
  • 火災保険の契約期間で悩んでいる方
  • おすすめの契約期間を知りたい方
  • 契約期間別のメリット・デメリットを知りたい人
  • 保険について相談がある人
内容をまとめると
  • 火災保険の契約期間は1年から5年
  • 手元資金に余裕がある方は5年がおすすめ
  • 火災保険について悩みがある方はマネーキャリアがおすすめ
  • お金のプロであるファイナンシャルプランナーに火災保険について聞いてみよう

火災保険の契約期間の年数は最短、最長何年か、長期契約がおすすめなのかを解説しています。火災保険の契約期間は最短1年から最長5年まで可能で、火災保険の契約期間は2022年の改訂で最長10年から最長5年になりました。また、長期と1年間の契約のメリット・デメリットや長期契約の途中解約、長期年払についても紹介しています。

監修者「谷川 昌平」

監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー

株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー証券外務員を取得。
>> 谷川 昌平の詳細な経歴を見る

この記事の目次

火災保険の契約期間の年数は最短、最長何年?長期契約はおすすめか解説!

火災保険の新たに契約する方で、契約期間を何年にしようか迷っている方も多いのではないでしょうか。


火災保険は一概にどのくらいの契約期間が良いとは言い切れません。


契約期間を短くする、長くすることによってそれぞれメリット・デメリットが存在しています。


そこで本記事では、そもそも火災保険の契約期間は何年が最長なのか、何年にすべきなのかなどを解説していきます。


ご自身の状況に照らし合わせて、最適な火災保険の契約期間を見つけましょう。

火災保険の契約期間の年数は何年?


まず初めに、火災保険の契約期間について解説していきます。


先ほども説明したように、火災保険の契約期間は長さによってそれぞれメリット・デメリットが存在しています。


また、制度改訂が行われた影響で「最長何年の契約期間が結べるのか」が変わりました。


これまで長期契約をしていた方でも、これから更新や新たに契約を結ぶ場合には注意しなければなりません。


いつから期間の変更が行われたのかについても詳しく解説します。

  • 火災保険の契約期間は最短1年から最長5年まで可能
  • 火災保険の契約期間は2022年10月の改訂で最長10年から最長5年に

火災保険の契約期間は最短1年から最長5年まで可能

結論、火災保険の契約期間は最短1年最長5年となります。


また、契約年数に関しては1年単位で「1年半」というような中途半端な契約期間は設けられていません。


つまり「10年間火災保険に加入したい」とすると、5年契約を2回行っても良いですし、1年契約を10回行っても良いわけです。


契約期間に関しては居住者が自ら選択できるため、ご自身の状況に合わせて選択するようにしましょう。


詳しくは後述しますが、長期契約で一括払いしたほうが火災保険の保険料総額は安くはなります。

火災保険の契約期間は2022年10月の改訂で最長10年から最長5年に

現在、新たに火災保険を契約しようとする人はの火災保険の契約期間は1年から5年であると説明しました。


しかし、以前までは5年以上の長期契約も可能でした。


では、いつから最長が5年に変化したのでしょうか。


この背景としては、2022年10月に日本損害保険協会の改訂によって最長10年から最長5年に短縮されました。


契約期間の最長が短縮された要因としては、自然災害が近年多発していることが挙げられます。


保険会社としても長期契約はリスクを伴うため、今後も最長期間が変更される可能性もゼロではありません。


最長5年がいつまで続くのかも分からないため、できるだけ長く契約したいと思っている方は今のうちに行動するのがおすすめです。

火災保険の契約期間は長期がおすすめ?長期と1年間の契約のメリット・デメリット

では、契約期間は何年で結ぶのが良いのでしょうか。

結論、契約期間は長くにつれて保険料の総額が安くなるため、とにかく保険料を安くしたい方は長くする方がおすすめです。

しかし長くすることによるデメリットも存在してるため、、1年契約・長期契約それぞれのメリットとデメリットをしっかりと理解しておきましょう。


また、実際に長期契約を行った場合どのくらい保険料が割引されるのかについても解説していきます。

  • 火災保険の契約期間が1年間の場合のメリット・デメリット
  • 火災保険の契約期間が長期の場合のメリット・デメリット
  • 参考:火災保険の契約期間が長期の場合いくらになる?割引率は?

火災保険の契約期間が1年間の場合のメリット・デメリット

まず初めに、契約期間が1年の場合のメリット・デメリットについて解説します。


メリットとして挙げられるのは、「柔軟性の高さ」と「年払い額の安さ」です。


柔軟性の高さ

火災保険と言っても補償内容は保険会社やプランによって大きく異なるため、一概に同様の補償が受けられるわけではありません。

例えば、子供の出産や親と二世帯住宅になるなどのライフスタイルの変化が予想される場合、火災保険の補償内容も変化させなければならないこともあるかと思います。

1年契約であればその都度契約内容を柔軟に変更できるため、ライフスタイルの変化が見込まれる方にはおすすめです。

年払い額の安さ

1年契約であれば年に1回保険料を払うだけですので、年払いに換算すると保険料は安くなります。

一方で、長期契約であれば保険料の割引が適用され、保険料の総額は安くなります。

しかし長期契約の保険料は一括で支払わなければならないことが多いため、手元の資金に余裕がない人にとっては1年契約で支払い負担を減らすのも1つの手段だと思います。

また、日常的に資産運用などを行っている人に関しては、保険料が割引されるからと言って長期契約にする必要がない場合もあるでしょう。

例えば、「資産運用の成績>保険料の割引額」であれば、わざわざ手元資金を減らしてまで保険料の割引を行うのではなく、その資金を資産運用に回したほうが良い場合もあります。

続いて、契約期間が1年の場合のデメリットについて解説します。

デメリットとして挙げられるのは、「契約の手間かかる」と「支払い総額の高さ」です。

契約の手間がかかる

1年契約の場合、毎年火災保険の契約を更新しなければなりません。

ライフスタイルの変更が特になく、毎年契約更新するのが手間だと感じる方は長期契約の方がおすすめです。

支払い総額の高さ

火災保険は長期契約になればなるほど支払い総額が安くなる特徴があります。

従って、保険料の総額に関しては1年契約が最も高くなるわけです。

長期契約にすることで実際にどのくらい安くなるのかについては後述するので、ぜひ参考にしてみてください。

火災保険の契約期間が長期の場合のメリット・デメリット

続いて、契約期間が長期の場合のメリット・デメリットについて解説します。 


長期契約のメリット・デメリットに関しては1年契約のメリット・デメリットの裏返しだと思ってください。


メリットとして挙げられるのは、「契約の手間がかからない」と「支払い総額の安さ」です。  


逆に、デメリットとして挙げられるのは「1回での支払額の高さ」と「柔軟性の低さ」となります。


それぞれの特徴を理解した上で契約年数を選択するようにしましょう。

参考:火災保険の契約期間が長期の場合いくらになる?割引率は?

先ほど説明しように、火災保険の契約は長くなるにつれて保険料が安くなる特徴があります。


では、契約期間に応じてどのくらいの割引率になるのでしょうか。


結論、保険会社や契約プランによって割引される割合は異なります。


目安程度に以下の表をご覧ください。

契約期間2年3年4年5年
割引率約8%約11%約12%約14%

実際の割引率は補償額や居住地域、築年数などによって変化しますので、シミュレーションなどを行うことをおすすめします。


今回の例を参考にすると、1年契約と5年契約での支払額は以下の通りです。


1年契約での保険料を35,000円と仮定します。

契約期間1年5年
年間保険料35,000円30,100円
保険料の総額175,000円150,500円

この表からも分かるように、5年契約にすると保険料の総額が25,000円程度節約できることになります。


ただ、契約期間5年の「年間保険料」については仮定の数字であり、実際には一括で支払わなければならない点には注意してください。

火災保険の長期契約を途中で解約するとどうなる?

契約期間は長期になればなるほど割引率が高くなるため、支払い総額を安くしたい方は5年契約を行うことがおすすめです。


しかし、5年契約の最中に引越しなどで今住んでいる家の火災保険が不要になってしまった場合はどうなるのでしょうか。


5年分を一括で払った保険料が無駄にならないか心配な方もいらっしゃるかと思います。


結論、途中で解約しても解約返戻金という返金制度が存在しているのでご安心ください。


どのくらい返金されるかの指標である「返戻率」については以下の表を参考にしましょう。


ただ、返戻率に関しても保険会社や契約プランによって異なるため、あくまで参考値程度である点を理解しておきましょう。


5年間の支払い総額が15万円だと仮定します。

解約時期返戻率返金額
1年で解約78%117,000円
2年で解約58%87,000円
3年で解約39%58,500円
4年で解約20%30,000円

この表からも分かるように、おおよそ1年経過するごとに30,000円程度返金額が増えます。


つまり、解約による損害リスクは極端に小さいと言えるでしょう。


従って途中解約によるリスクはそこまで考える必要がないため、単純にどの程度の契約期間が適切なのかを検討するので大丈夫です。

火災保険の長期契約における長期年払とは?

「手元資金に余裕がないから長期契約は難しい」と感じる方も一定数いらっしゃるかと思います。


そのような方も長期契約を諦めるのはまだ早いです。


保険会社によっては火災保険の支払い方法として「長期年払」という方法を設けている場合もあります。


名前からも分かるように、長期契約を行いつつ支払い方は一括ではなく「年払い」です。


ただ、一括払いよりも保険料の割引率は悪化してしまう点は理解しておきましょう。


1年契約で毎年払うよりも支払い総額は安くなりますので、「本当は長期契約の方がいいけど、今は資金がない」といった方は長期年払も選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

火災保険の契約期間に関するよくある質問

最後に、火災保険の契約期間に関するよくある質問にお答えします。


今回は、契約期間自体に関しての質問と契約中のトラブルについての質問に対してお答えしました。


火災保険の加入を検討している、契約更新を控えている方はぜひ参考にしてみてください。

  • ①火災保険の契約期間は何年にする人が多い?
  • ②火災保険の契約期間に全焼した場合どうなる?

①火災保険の契約期間は何年にする人が多い?

よくある質問1つ目は「火災保険の契約期間は何年にする人が多いのか」です。


損害保険料率算出機構の「火災保険・地震保険の概況(2021年度)」によると、2020年度に新たに火災保険に契約した人のうち、最も多い契約期間は5年であることを示しています。


詳しい契約数に関しては以下の通りです。

契約期間新規契約数
1年未満21,898
1年3,260,993
2年2,268,538
3年359,001
4年12,760
5年5,811,272


やはり保険料が割引になるという特徴から、5年契約にする人が最も多いです。


ただ、柔軟性の観点からも1年契約にする人も多いため、ご自身の状況に合わせて短い方が良いのか、長い方が良いのか検討してみてください。

②火災保険の契約期間に全焼した場合どうなる?

よくある質問2つ目は「火災保険の契約期間中に家が全焼したらどうなるのか」です。


結論、契約期間中に家が全焼してしまった場合は、補償金額を受け取ったのちに保険が解約されます。


つまり、その後に家を建て替えた場合に関しては新たに保険を組み直す必要があるわけです。


また、地震保険に加入している場合には、火災保険と同様に全焼してしまった場合には解約になってしまう点には注意してください。


1点押さえておいてほしいのは、長期契約の途中で家が全焼してしまった場合、残りの期間の保険料が返金される場合もあることです。


例えば、5年契約の2年目の途中で全焼してしまった場合、3〜5年目の保険料が返金される仕組みです。

火災保険の契約期間に関するまとめ

最後までご覧いただき、ありがとうございます。


火災保険の保険期間は最長で5年で、契約期間が長ければ長いほど保険料の割引が適用されます。


実際に火災保険を利用している人の多くが5年を選択していることからも分かるように、手元資金に余裕がある方は長期契約を結ぶことをおすすめします。