もしゴルフ中にゴルフクラブを破損させてしまっても、ゴルフ保険に加入していれば修理代や買い替え代が支給されることをご存知ですか?しかし、保険加入者誰でもこの補償を得れるわけではありません。今回は、クラブ破損した際の保険適用条件や請求方法について紹介します。
監修者 井村 那奈 フィナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー。1989年生まれ。大学卒業後、金融機関にて資産形成の相談業務に従事。投資信託や債券・保険・相続・信託等幅広い販売経験を武器に、より多くのお客様の「お金のかかりつけ医を目指したい」との思いから2022年に株式会社Wizleapに参画。
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この記事の目次
ゴルフ保険のゴルフ用品補償とは?
ゴルフ用品補償とは、ゴルフ保険の基本の4種の補償のうち1つであり、携行品特約やゴルフ用品損害特約など各保険会社によって呼び方が様々です。内容としては、使用しているゴルフ用品が盗まれたり、破損した時に保険金を支給してくれるというものです。
様々な呼び方がありますが、本記事ではわかりやすくゴルフ用品補償と呼んでいきたいと思います。
ゴルフ用品補償の内容とは?
保険金額や補償範囲などは各保険会社によって異なるので、今回は一般的なゴルフ用品補償の内容をご紹介します。
一般的なゴルフ用品補償では、以下の両方の条件を満たした場合に保険が適用されます。
- ゴルフ場及びゴルフ練習場(打ちっぱなし施設を含む)内
- ゴルフ用品の盗難およびゴルフクラブの破損・曲損事故が起きた場合
*被害物の損害額(被害物の損害額(修理費)は時価額を限度とする)
保険金のお支払額は、保険期間を通じ、保険金額が限度
例えば、ゴルフ練習場でゴルフクラブを地面に打ち付けてクラブを破損させてしまった場合や、ゴルフバッグが盗まれてしまった場合は上記2つの条件を満たすので保険を請求することができます。
保険金額については、各保険会社のゴルフ保険によって、1事故ごとの自己負担額が全くない保険から10,000円の自己負担が必要な保険など様々な種類があります。
申請段階になって初めて契約したゴルフ保険の自己負担額を知るということがないよう、注意が必要です。
続いて、ゴルフ用品補償を申請するうえでの注意点について説明します。
ゴルフ用品補償の注意点
ゴルフ用品補償の注意点としては以下の2点があります。
- 破損はゴルフクラブのみが対象
- 保険金は毎回満額もらえるわけではない
1.破損はゴルフクラブのみが対象
誤解をしやすいのが、破損として保険金を受け取ることができるのはゴルフクラブの破損のみという点です。例えば、ゴルフ場内でゴルフバッグが破損しても保険金を受け取ることはできないので注意が必要です。ただし、破損ではなく盗難の場合は、ゴルフバッグも補償対象となります。
2.保険金は毎回満額もらえるわけではない
例えば、ゴルフクラブを破損させてしまった際に新品の価格分の保険金を得ることができないこともあるので注意が必要です。修理可能ならば修理費、修理不可能であればその時の時価額(元の価格から減価償却費を差し引いた金額)が保険金となります。
また、保険金は保険期間を通して保険金額が限度額となります。
そのため、ゴルフ用品補償の保険金が15万円のゴルフ保険に契約している場合、一度5万円分を請求し受け取ると、次にゴルフ用品補償を受け取りたい場合は最高で10万円分を受け取ることができます。何度も保険金額満額が得られるのではなく、保険期間の間で支給された金額は差し引かれていきます。
保険金は何日程度で受け取れる?
いざ、盗難や破損の被害に遭ってしまった際に申請から何日程度で保険金を受け取ることができるか気になりますよね。
通常、どの保険会社も申請から30日以内に保険金が支払われると記載されており、体験談などを見ますと、申請から数日以内で保険金が支払われていることも多いようです。
ただし、どの会社も不正請求を厳しく取り締まっており、不正請求を疑われてしまった場合は、特別な調査によって日数が伸びることもあるので注意が必要です。
クラブ破損してから保険請求までにやることとは?
実際にクラブ破損を起こしてしまった場合、どのような書類が必要なのか、どのような手続きが必要なのか気になりますよね。
詳細は各ゴルフ保険提供会社によって異なりますが、一般的な申請までの流れは以下になります。
- クラブ破損が起きた際に利用しているゴルフ場/ゴルフ練習場の「事故証明書」をもらう
- 破損したクラブの写真を撮る
- ゴルフクラブの修理の見積もりもらう
- 保険会社が指定した請求書類を記入
1:ゴルフ場/ゴルフ練習場の「事故証明書」をもらう
まず、ゴルフクラブが破損してしまったら、ゴルフ場およびゴルフ練習場でその事故が起きたことを証明するための事故証明書をもらいに行く必要があります。
通常、ゴルフ保険の条件は「ゴルフ場およびゴルフ練習場の敷地内」と設定されているので、証明書がなければ保険会社に認定されない可能性もあります。
また、もらい忘れてしまうと、その後ゴルフ場と事故証明書をもらうためのやりとりをしなければならないので、証明書を忘れずにもらいに行くように心がけましょう。
2:破損したクラブの写真を撮る
続いて、保険会社にゴルフクラブが破損したことを証明するために、破損したゴルフクラブの写真を撮影する必要があります。
スマートフォンで問題ないので、その場でクラブ全体の写真や破損した部分の写真などを記録として残しておくようにしましょう。
3:ゴルフクラブの修理の見積もり
写真等ゴルフクラブがゴルフ場で破損したという証拠を得たら、続いてゴルフクラブの修理見積もりをもらいに行きます。
実際にゴルフクラブを購入したお店や、ゴルフ用品店などに現物を持って行くと、見積もりを出してもらうことができます。
見積もりには数日など時間がかかってしまうこともあるので、保険金を早くもらうためにも破損したらなるべく早く見積もりを出しにいきましょう。
4:保険会社が指定した請求書類を記入
状況証拠や見積書などが準備できたら残すは、保険会社が指定する請求書類の記入です。
指定した書類を漏れがないよう記入しましょう。
そして全て必要書類が揃ったら保険会社に提出します。
保険会社が全ての提出物を確認し、その後保険金の決定額の連絡を受け取って、全ての申請過程が終了となります。
ゴルフ用品補償の利用体験談
ここでは実際にマネーキャリアで募集したゴルフ用品の破損・盗難で保険を利用した人の口コミを紹介します。
ゴルフプレー中にアイアンが折れた際に、ゴルファー保険を利用して折れたアイアンと同じ保険金額を頂くことができました。(三井住友海上ゴルフ保険利用者)
この方は、ゴルフ保険に加入していたため、破損したアイアン分の買い替え費を保険金で賄うことができています。
特にゴルフクラブを新たに用意するとなると最低でも1万円はかかり大変高価なものとなっています。
ゴルフ保険に加入しておくことでこのような出費を防ぐことができるのは魅力的ですよね。
まとめ:ゴルフクラブ破損に備えてゴルフ保険に加入しよう!
いかがでしたでしょうか。
ゴルフクラブの破損は初心者、熟練者関係なく誰にでも起こり得ます。
仮にゴルフクラブが破損してしまっても、ゴルフ保険に加入しており上記で紹介したような申請手続きを行えば修理・買い替えの費用負担を軽減することができます。
ゴルフ用品は他のスポーツと比べても高価であり、買い替えや修理にも大きな金額を要します。
ゴルフ用品を新調した方、良いゴルフ用品を使用している方は、ゴルフ保険を選ぶ際にゴルフ用品補償の保険金にも注目して選んでみてはいかがでしょうか。
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