傷病手当金の初回・2回目の支給日はいつ?遅くて生活できない?のサムネイル画像
▼この記事を読んで分かること
  • 傷病手当金がいつ支給されるか
  • 傷病手当金の申請手続きについて
  • 傷病手当金の支給が遅れる原因とその対処法
  • 病気が再発した場合に傷病手当金を受け取る為の条件
  • 退職後も傷病手当金を受け取る為の条件

▼この記事を読んでほしい人
  • 傷病手当金の支給日について知りたい方
  • 傷病手当金の内容や申請方法について知りたい方
  • 傷病手当金を出来るかぎり早く受け取りたい方
  • 病気の再発後や退職後でも傷病手当金を受け取れるのか知りたい方

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監修者「井村 那奈」

監修者 井村 那奈 フィナンシャルプランナー

ファイナンシャルプランナー。1989年生まれ。大学卒業後、金融機関にて資産形成の相談業務に従事。投資信託や債券・保険・相続・信託等幅広い販売経験を武器に、より多くのお客様の「お金のかかりつけ医を目指したい」との思いから2022年に株式会社Wizleapに参画。
>> 井村 那奈の詳細な経歴を見る

この記事の目次

傷病手当金の支給日は申請してからどのくらいかかる?いつもらえる?




傷病手当金が支給されるまでの期間は、申請手続きが初回と2回目のケースで次のように異なります。


  • 初めて申請手続きを行う場合…申請してから1~2ヵ月
  • 2回目に申請手続きを行う場合…申請してから2週間~1ヵ月
また、具体的な支給日に関しては健康保険協会や共済組合によって異なり、申請手続きが完了した後に届く「支給決定通知書」で確認することが出来ます。

傷病手当金の支給日や申請してから実際に支給されるまでの期間について、以下で詳しく見てみましょう。

傷病手当金の支給日は健康保険組合や共済組合ごとに変わる?

傷病手当金の支給日は、加入している健康保険組合や共済組合ごとに異なります。

毎月10日・20日・月末のいずれかが支給日に設定されているケースが多く、「支給方法は口座への振り込み」「支給日は平日のみ」「土日・祝日や年末年始は支給されない」といった点は共通です。

実際の支給日については、傷病手当金の支給審査に合格した際に送付される支給決定通知書に記載されていますので、必ず確認するようにしましょう。

傷病手当金が遅いと生活できない!支給日は曜日で変わる?

傷病手当金の振り込みが遅れると生活に支障が出る方は、曜日によって支給日にズレが生じる点を把握しておきましょう。

先ほど述べた通り、傷病手当金は必ず平日に振り込まれます。仮に支給日が土日や祝日・連休中に該当する場合には、その支給日から最も近い平日が支給日となります。

例えば毎月10日が傷病手当金の場合、10日が土曜日の場合にはその前日である9日(金)が、日曜日の場合にはその2日前である8日(金)が支給日となる、といった具合です。

傷病手当金を生活費の支払い等に充てる予定の方は、こうした曜日による支給日の違いを正確に把握しておきましょう。

傷病手当金の初回の支給日はいつ?審査が長引くって本当?

傷病手当金の初回の支給日は、傷病手当金支給申請書を提出してから1~2ヵ月ほど経過した日となります。対して傷病手当金の申請が2回目の場合は、必要書類の提出から2週間~1ヵ月ほどで振り込みが完了します。


傷病手当金の初回支給日が2回目の場合と比べて遅れる理由としては、支給審査の存在が挙げられます。不正受給を防ぐ目的で、医療機関から届く診療明細書の確認や治療を担当した医師に対する照会作業が行われる為です。


加えて、申請書類そのものに不備があれば更に審査期間が延長されるケースも考えられます。初めて傷病手当金の支給申請を行う際には、申請書の記入漏れや記入ミス・添付書類の不備等に特に注意するように心がけましょう。

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傷病手当金はいつ入る?支給日はどうやって分かるの?




傷病手当金がいつ振り込まれるのかは申請の回数や審査状況によって異なりますが、初回申請の場合は申請してから1~2か月、2回目申請の場合は2週間~1ヵ月ほどの期間が必要となります。


仮に書類に不備が見つかり申請書を再提出することになると、通常の申請と同様の審査・処理時間が必要となります。傷病手当金をスムーズに受け取る為にも、特に初回申請の際は申請書の内容や添付書類をしっかりと確認することが重要です。


なお書類審査に合格すると、支給額や振り込み日に関する事項が記載された「支給決定通知書」が届くので、この書類を確認して傷病手当金がいつもらえるか把握するようにしましょう。

傷病手当金の支給決定通知書が来ない!問い合わせするにはどうすればいい?

傷病手当金の支給申請書を提出したのに支給決定通知書が来ない時は、健康保険組合の窓口に問い合わせを行いましょう。


傷病手当金は初回申請の場合でも最短1ヵ月ほどで振り込みが行われるので、申請後1ヵ月以上経過しても支給決定通知書が届かない場合、手続き漏れや申請書自体が事業所に届いていない可能性が考えられます。


手続き漏れが生じている場合であれば問い合わせによって支給手続きが再開するので、傷病手当金の支給遅れに関する不安のある方は一度担当窓口に連絡することをおすすめします。

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傷病手当金の基礎知識!誰がどんな時にいつ振り込まれるの?




傷病手当金とは、病気療養中の方やその家族の生活を保障する為の制度です。病気やケガで働けなくなった方が3日間連続で会社を休んだ際、欠勤4日目以降に支給されます


傷病手当金の支給期間については支給開始日によって次のような違いがあります。


  1. 支給開始日が令和2年7月1日以前の場合…支給開始日から最長で1年6か月
  2. 支給開始日が令和4年1月1日以降の場合…支給開始日から「通算して」1年6か月
例えば、傷病手当金の受給者が「支給開始→欠勤→出勤(=給与が発生)→欠勤」といった具合に欠勤期間と出勤期間を交互に繰り返した場合、①のケースでは出勤期間中も支給期間としてカウントされます。

一方②のケースでは、出勤期間中は傷病手当金の支給期間に含まれず、欠勤期間のみの通算が最大1年6か月に達するまで傷病手当金を受け取ることが可能となります。


ただし、欠勤期間中に事業主から給与が支払われた場合や各種年金を受け取っていた場合、傷病手当金が支給されない、または支給額が減少するケースが存在する点には注意が必要です。

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傷病手当金を申請したい!サンプルを元にやり方を解説!




傷病手当金の申請は、傷病手当金支給申請書を保険者に提出することで行います。この申請書は全国保険協会などの公式HPからダウンロードすることが可能です。


参考:傷病手当金支給申請書の記入方法について


傷病手当金支給申請書は「被保険者記入用」が2枚、「療養担当者記入用」が1枚、「事業主記入用」が1枚の計4枚で構成されています。「療養担当者記入用」は医師に、「事業主記入用」は雇用主にそれぞれ記入してもらいましょう。


また申請書に加えて、本人確認書類や以前の事業主に関する情報がわかる書類、年金給付額等がわかる書類などを添付書類として提出する必要があります。


受給している年金の種類や支給開始日以前に事業所に変更があった場合によって必要な添付書類が異なるので、FPや社労士といった専門家に相談の上で申請手続きを行いましょう。

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傷病手当金の支給が遅くて不安…よくある2つの理由とは?




傷病手当金の支給が遅れる原因としては、次の2つが考えられます。


  • 初回申請の為に審査に時間がかかっている
  • 数か月分の傷病手当金をまとめて申請している
申請書を提出してから傷病手当金が振り込まれるまでの時間は初回申請の場合1~2ヵ月、2回目申請の場合2週間~1ヵ月ほどです。これ以上の期間を経過しても振り込みが完了しない場合は、上記2つのケースに該当している可能性を疑った方が良いでしょう。

これら2つの原因について、より詳しく見てみましょう。

①初回の申請は審査に時間が必要なことも

傷病手当金の支給を初めて申請した場合には、申込書や添付書類に関する確認作業に加え、不正受給の恐れがないか等を調べる支給審査が行われます。


この支給審査では、医療機関から届く診療明細書の確認や治療を担当した医師に対する照会作業といった複数の行程が行われます。また申請書類そのものに不備があれば、更に審査期間が延長されるケースも考えられます。


こうした事情から、初回申請の場合は申請書の提出から実際に傷病手当金が振り込まれるまで1~2ヵ月ほどの期間が必要となるのが一般的です。


初めて傷病手当金の申請を行う方は、審査期間がある程度長期化することを事前に理解した上で手続きに臨むようにしましょう。

②まとめて数か月分申請すると時間がかかるかも

傷病手当金は請求者が都合の良い期間で区切って申請する仕組みなので、数ヵ月分の申請をまとめて行うことも可能です。


傷病手当金の申請は支給期間1ヵ月につき1枚の申請書で行うのが一般的なので、数ヵ月分の申請をまとめて行う際には支給申請書を複数枚用意する必要があります。


ただ、傷病手当金の支給審査は申請書1枚ごとに行われる為、数ヵ月分の支給申請を同時に行うと審査自体が長期化することで、振り込みが遅れるケースが考えられます。


1か月分の傷病手当金を確実にスムーズに受け取りたい方は、月ごとに分けて申請を行うのが良いでしょう。

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傷病手当金の支給日を早くするには?3つのコツを伝授!




傷病手当金の支給が遅いと生活できない方にとって、支給日の遅れは死活問題です。なのでここからは、傷病手当金の支給日を早める為ののテクニックを3つ紹介します。


  • 申請書類を複数枚用意する
  • 支給申請は毎月行う
  • 医師や会社には余裕をもって申請書への記入を依頼する
上記3つのポイントについて、以下で順番に見てみましょう。

①申請書類は複数枚もらっておこう

申請手続きをスムーズに行う為にも、傷病手当金の支給申請書は常に複数枚手元に用意しておくことを推奨します。これなら毎月申請書を1枚ずつ用意する手間を省けますし、急な事情から数ヵ月分の支給申請を一度に行う必要が生じた際にも対応が可能だからです。


傷病手当金の支給申請書は全国健康保険協会の各都道県支部で受け取る、または同協会のウェブサイトからダウンロードするといった方法で用意しましょう。

②申請は毎月行うこと

先ほどご紹介した通り、傷病手当金の支給申請を数ヵ月分まとめて行うと振り込みが遅れる原因となります。傷病手当金を毎月スムーズに受け取りたい方は、1ヵ月分の支給申請を毎月行うように心がけましょう。


  • 支給申請書を用意する
  • 「被保険者記入用」に必要事項を記入する
  • 医師・会社へそれぞれ支給申請書の作成を依頼する
  • 支給申請書を提出する
上記のサイクルを一定のスパンで繰り返し行い習慣づけることは、支給申請書の不備や申し込み忘れを防ぐことにも繋がります。

③医師や会社には余裕をもって記入を依頼しよう

傷病手当金支給申請書の内、「療養担当者記入用」は療養担当者である医師が、「事業主記入用」は被保険者の雇用主がそれぞれ記入を行います。


これら2つの書類は、作成依頼を行えばすぐに受け取れるとは限りません。特に「療養担当者記入用」に関しては、完成までに1週間ほどの期間が必要となるケースが一般的なので、医師や会社に対する支給申請書の作成依頼は時間的余裕をもって行うのが良いでしょう。


傷病手当金の申請を1ヵ月分ずつ行う場合であれば、前回分の支給申請書を提出してから2週間ほど経過した段階で医師や会社に対して申請書の作成依頼を行うのが効率的です。

2回目の傷病手当金の支給日はどうなる?うつ病が再発したら?




2回目の傷病手当金の支給日は初回の支給日よりも早く、支給申請書を提出してから2週間~1ヵ月ほどで振り込みが完了します。 


 「病気が再発した場合にも傷病手当金は振り込まれるの?」


 といった疑問を抱えている方もおられでしょうが、同じ病気であっても初回の支給開始日から一定期間内に再発した場合には、再び傷病手当金を受け取ることが可能です。


 以下ではうつ病のような再発リスクの高い病気が再発した場合の傷病手当金の取り扱いについて、

  •  •最初の支給開始日から1年6か月以内に再発した場合
  •  •最初の支給開始日から1年6か月を超えて再発した場合
に分けて解説します。 

最初の支給開始日から1年6カ月以内に再発した場合

初めて傷病手当金が支給された日から1年6か月以内に再発した場合、再び傷病手当金を受け取ることが可能です。この場合、傷病手当金を受け取れる期間は「初回支給日から1年6ヵ月が経過するまで」となります。


なお、再発した場合の傷病手当金の支給においては、傷病手当金を初めて受け取る際に必要な「3日間連続して働けない状態(=待機期間)」は不要です。

最初の支給開始から1年6カ月を超えて再発した場合

最初の傷病手当金支給日から1年6ヵ月以上経過した後で再発した場合、再び支給を受ける為には「社会的治癒」が完了していることが必要となります。


「社会的治癒」とは医学的な完治とは異なり、「傷病から復帰して通常の社会生活を営むことができる状態」のことを指します。どの程度の状態が「社会的治癒」に該当するのかは病気の種類によって異なりますが、以下のような点が1つの判断基準となります。


  • 5年以上通院することなく生活できている
  • 1年以上治療を受けることなく社会復帰できている
保険者によって「社会的治癒」が完了していると判断されると、再発した病気に対しても再び傷病手当金が支給されます。なお、この場合の申請は初回申請扱いとなるので、支給されるまでの期間も1~2ヵ月ほど必要となる点に注意しましょう。

退職しても傷病手当金は受け取れる?支給の条件とは?




傷病手当金は退職後も申請・受け取りが可能です。以下で挙げる2つの条件を満たす方であれば、退職後の期間についても傷病手当金が支給されます。

  • 退職日等までに継続して12か月以上の被保険者期間があること
  • 被保険者資格の喪失日時点で傷病手当金を受給している、または受給資格(※)を満たしていること
(※)「業務外のケガや病気療養の為に休業している」「待機期間を含め4日以上働けていない」「給与の支払いがない」の3点

傷病手当金の時効期間は支給対象日ごとに2年間と定められているので、上記の条件を満たす方は退職後出来るだけ早いタイミングで傷病手当金の申請手続きを行うようにしましょう。

まとめ:傷病手当金の初回・2回目の支給日はいつ?遅くて生活できない?




いかがでしたか?それでは最後に、本記事でご紹介した傷病手当金に関する内容について以下でまとめておきます。


  • 初回の傷病手当金の支給日は、申請から1~2ヵ月後
  • 2回目の傷病手当金の支給日は、申請から2週間~1ヵ月後
  • 具体的な支給日は「支給決定通知書」で確認できる
  • 傷病手当金の概要と申請手続きについて
  • 傷病手当金の支給が遅れる2つの原因
  • 傷病手当金の支給をスムーズに行う3つのコツ
  • うつ病が再発した場合に傷病手当金を受け取る為の条件
  • 退職後に傷病手当金を受け取る為の条件
マネーキャリアでは他にも傷病手当金に関する記事を掲載しているので、申請手続きを検討中の方はぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか?

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