傷病手当金の初回・2回目の支給日はいつ?遅くて生活できない場合の対処法は?のサムネイル画像
・傷病手当金って、いつ振り込まれるの?
・2回目の支給日が遅くて、生活費が足りるか心配…

このように、傷病手当金の支給日が思ったより遅く、不安を感じている方も多いのではないでしょうか。 

実際に、傷病手当金は申請から実際の支給までに時間がかかるケースがあり、状況によっては想定以上に待たされることもあります。

そこで本記事では、傷病手当金がいつ支給されるのかをはじめ、申請手続きの流れや支給が遅れる主な原因、その対処法をわかりやすく解説します。

さらに、病気が再発した場合や退職後でも傷病手当金を受け取れる条件についても整理しました。

支給日までの不安な期間をどう乗り切るか、公的制度を正しく理解することで、療養中の家計不安を軽くするヒントが得られるはずです。
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この記事の監修者「井村 那奈」

この記事の監修者 井村 那奈 フィナンシャルプランナー

ファイナンシャルプランナー。1989年生まれ。大学卒業後、金融機関にて資産形成の相談業務に従事。投資信託や債券・保険・相続・信託等幅広い販売経験を武器に、より多くのお客様の「お金のかかりつけ医を目指したい」との思いから2022年に株式会社Wizleapに参画。
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この記事の目次

傷病手当金の初回・2回目支給日はいつ?早見表でわかる!

傷病手当金が実際に支給されるまでの期間は、申請書を提出した時期によっておおよその目安が異なります。


申請時期ごとの支給日の目安は、以下の早見表のとおりです

申請書提出時期初回支給日の目安2回目以降の支給日
1日~10日同月末頃翌月末頃
11日~20日翌月中旬頃翌々月中旬頃
21日~末日翌月末頃翌々月末頃

傷病手当金は申請書の到着後に審査が始まるため、支給まで一定の時間がかかってしまうものです。


そのため、支給日の目安を事前に知っておくことで、療養期間中の生活費や貯蓄の使い方など、家計の見通しを立てやすくなります。


ただしこれはあくまで目安であり、実際の支給日は加入している健康保険組合や協会けんぽの処理状況によって前後します。


また、申請書類に記入漏れや不備があると審査に時間がかかり、支給がさらに遅れる可能性がある点にも注意が必要です。

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傷病手当金の支給日に関する注意点

傷病手当金の支給日に関する注意点は以下のとおりです。

  • 組合によって支給日が違う
  • 曜日によって支給日にズレが生じる場合がある
  • 傷病手当金の初回の支給日は時間がかかる
これらのポイントを把握することで、傷病手当金の受給をスムーズに進めることができます。

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組合によって支給日が違う

組合によって支給日が違うというのは、傷病手当金の受給において重要な注意点です。


傷病手当金は加入している健康保険組合や協会けんぽによって、支給日の設定が異なります。


例えば、協会けんぽでは毎月15日と月末に支給日を設けている場合が多いですが、健康保険組合によっては月に1回だけ、あるいは独自の支給日を設定していることもあります。


そのため、正確な支給日を知るためには、自分が加入している健康保険組合や協会けんぽに直接確認することをおすすめします。


特に初めて傷病手当金を申請する場合は、事前に支給日のルールを確認しておくと、生活設計を立てやすくなります

曜日によって支給日にズレが生じる場合がある

曜日によって支給日にズレが生じる場合があるというのは、傷病手当金を受け取る際の重要な注意点です。


多くの健康保険組合や協会けんぽでは、支給日が土日祝日と重なった場合、前営業日に前倒しで支給されることが一般的です。


また、年末年始やゴールデンウィークなどの連休前には、通常より早く支給されるケースもあります。


このようなズレは、生活費の計画を立てる上で重要なポイントになるため、事前に確認しておくと安心です。


特に、家賃や公共料金などの引き落とし日と支給日の関係を把握しておくことで、資金ショートを防ぐことができます

傷病手当金の初回の支給日は時間がかかる

傷病手当金の初回の支給日は時間がかかるというのは、受給者が必ず知っておくべき重要な注意点です。


初回の申請では、書類審査や支給要件の確認などに時間を要するため、申請から実際の入金までに1〜2ヶ月程度かかることが一般的です。


特に、申請書類に不備があった場合や、追加の証明書類を求められた場合は、さらに時間がかかることもあります。


このため、傷病手当金の受給を予定している方は、申請前に少なくとも1〜2ヶ月分の生活費を確保しておくことをおすすめします。


また、初回の支給では、複数月分がまとめて支給されることもあるため、支給額の計算方法についても事前に理解しておくと安心です。

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傷病手当金の支給が遅れることで家計が圧迫される可能性があります。


そうした場合は、まずはFPに相談して収入減少期間の家計管理プランを立てましょう。


中でもマネーキャリアでは、固定費の見直しや優先すべき支出の見極め方など、限られた傷病手当金で生活するための具体的なアドバイスができるので、おすすめです。


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傷病手当金が遅れる3つの理由!対処法も解説

傷病手当金が遅れる主な理由は以下の3つです。

  • 書類不備や記入漏れ
  • 組合側の審査遅れ
  • 医師や会社への依頼が遅い
これらの原因を把握し、事前に対策を講じることで、傷病手当金の受給をより確実にすることができます。

書類不備や記入漏れ

傷病手当金の支給が遅れる原因として最も多いのが、書類不備や記入漏れです。


申請には医師の意見書や事業主の証明など複数の書類が必要で、休業期間の記入ミスや押印漏れがあると差し戻しとなります。再提出にさらに時間を要し、支給の遅れにつながりかねません。


提出前にきっちり確認しておくことが、支給の遅れを防ぐ重要なポイントです。

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書類不備の中でも特に多いのが、休業期間の記入ミスや医師の証明欄の不備、事業主証明の押印漏れです。


次の2つの点を心がけるだけでも、差し戻しのリスクは大きく下げられます。


  • 申請前に記入内容を複数回確認
  • 健康保険組合や協会けんぽの記入例を参考


不明点がある場合は問い合わせて確認しておくことも、スムーズな支給のために大切です。

組合側の審査遅れ

組合側の審査に時間がかかることも、傷病手当金の支給が遅れる主な理由の一つです。


健康保険組合や協会けんぽでは、支給要件を満たしているか慎重に審査します。審査は通常1〜2週間程度が目安とされますが、申請が集中する時期や判断が難しいケースでは、さらに時間を要することも珍しくありません。


これらを踏まえても審査期間が長いと感じる際は、健康保険組合や協会けんぽへ進捗状況を問い合わせることも検討しましょう。

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特に「業務外の病気やケガに該当するか」の判断が必要な場合、確認に時間がかかる傾向があります。


対処法としては、

  • 早めの申請を心がける
  • 申請前に組合の処理状況を確認する
などが有効です。

しかし、審査状況はご自身では完全にコントロールできません。支給までに時間がかかる可能性を見込んだ生活設計をしておくことも大切です。

医師や会社への依頼が遅い

医師や会社への依頼が遅れることも、傷病手当金の支給が遅れる大きな要因です。


傷病手当金の申請には、医師の意見書と事業主証明の両方が必要となり、いずれか一方でも遅れると申請自体が進みません。


とくに医師は診療業務が優先されるため、意見書の作成に時間を要するケースがあります。また、会社側も給与計算や繁忙期と重なると、事業主証明の発行が後回しになりやすいです。


そのため、休業が決まった段階で医師と会社の双方に早めに依頼し、書類準備の見通しを立てておくことが求められます。

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書類準備に時間がかかる場合、 「申請ができない期間=無収入期間が長引く」点には注意が必要です。


マネーキャリアのFP相談では、傷病手当金の申請スケジュールを踏まえ、支給までの生活費の確保や固定費の見直しを含めた家計整理をサポートしています。


医師や会社への依頼タイミングだけでなく、「支給までをどう乗り切るか」まで含めて考えることで、 療養中の不安を減らしていきましょう。


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傷病手当金の支給日を早くするには?3つのコツを伝授!


傷病手当金の支給が遅いと生活できない方にとって、支給日の遅れは死活問題です。


なのでここからは、傷病手当金の支給日を早める為のテクニックを3つ紹介します。

  • 申請書類を複数枚用意する
  • 支給申請は毎月行う
  • 医師や会社には余裕をもって申請書への記入を依頼する

①申請書類は複数枚もらっておこう

申請手続きをスムーズに行う為にも、傷病手当金の支給申請書は常に複数枚手元に用意しておくことを推奨します。


これなら毎月申請書を1枚ずつ用意する手間を省けますし、急な事情から数ヵ月分の支給申請を一度に行う必要が生じた際にも対応が可能だからです。


傷病手当金の支給申請書は全国健康保険協会の各都道県支部で受け取る、または同協会のウェブサイトからダウンロードするといった方法で用意しましょう。

②申請は毎月行うこと

先ほどご紹介した通り、傷病手当金の支給申請を数ヵ月分まとめて行うと振り込みが遅れる原因となります。


傷病手当金を毎月スムーズに受け取りたい方は、1ヵ月分の支給申請を毎月行うように心がけましょう。

  • 支給申請書を用意する
  • 「被保険者記入用」に必要事項を記入する
  • 医師・会社へそれぞれ支給申請書の作成を依頼する
  • 支給申請書を提出する
上記のサイクルを一定のスパンで繰り返し行い習慣づけることは、支給申請書の不備や申し込み忘れを防ぐことにも繋がります。

③医師や会社には余裕をもって記入を依頼しよう

傷病手当金支給申請書の内、「療養担当者記入用」は療養担当者である医師が、「事業主記入用」は被保険者の雇用主がそれぞれ記入を行います。


これら2つの書類は、作成依頼を行えばすぐに受け取れるとは限りません。


特に「療養担当者記入用」に関しては、完成までに1週間ほどの期間が必要となるケースが一般的なので、医師や会社に対する支給申請書の作成依頼は時間的余裕をもって行うのが良いでしょう。


傷病手当金の申請を1ヵ月分ずつ行う場合であれば、前回分の支給申請書を提出してから2週間ほど経過した段階で医師や会社に対して申請書の作成依頼を行うのが効率的です。

傷病手当金を申請したい!サンプルを元にやり方を解説!




傷病手当金の申請は、傷病手当金支給申請書を保険者に提出することで行います。この申請書は全国保険協会などの公式HPからダウンロードすることが可能です。


参考:傷病手当金支給申請書の記入方法について|全国保険協会


傷病手当金支給申請書は「被保険者記入用」が2枚、「療養担当者記入用」が1枚、「事業主記入用」が1枚の計4枚で構成されています。「療養担当者記入用」は医師に、「事業主記入用」は雇用主にそれぞれ記入してもらいましょう。


また申請書に加えて、本人確認書類や以前の事業主に関する情報がわかる書類、年金給付額等がわかる書類などを添付書類として提出する必要があります。


受給している年金の種類や支給開始日以前に事業所に変更があった場合によって必要な添付書類が異なるので、FPや社労士といった専門家に相談の上で申請手続きを行いましょう。

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ケガや病気で働けない際の家計の不安や「そもそも自分に対する保障は十分なのか」に迷ったら、専門家の力を借りるべきです。


なかでも、Google口コミ4.8、相談満足度98.6%のマネーキャリアを使うと、経験豊富なFPが、あなたのライフスタイルやニーズを細かく分析し、最適なアドバイスをしてくれます。


何度でも無料で相談ができるので、ぜひマネーキャリアで今後の生活の不安を解消しましょう。


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2回目の傷病手当金の支給日はどうなる?うつ病が再発したら?


2回目の傷病手当金の支給日は初回の支給日よりも早く、支給申請書を提出してから2週間~1ヵ月ほどで振り込みが完了します。


「病気が再発した場合にも傷病手当金は振り込まれるの?」


といった疑問を抱えている方もおられでしょうが、同じ病気であっても初回の支給開始日から一定期間内に再発した場合には、再び傷病手当金を受け取ることが可能です。


以下ではうつ病のような再発リスクの高い病気が再発した場合の傷病手当金の取り扱いについて、

  • 最初の支給開始日から1年6か月以内に再発した場合
  • 最初の支給開始日から1年6か月を超えて再発した場合
に分けて解説します。

最初の支給開始日から1年6カ月以内に再発した場合

初めて傷病手当金が支給された日から1年6か月以内に同一または関連する傷病で再発した場合は、再度傷病手当金を受け取ることが可能です。


ただし、支給される期間は新たに1年6か月延長されるわけではなく、初回の支給開始日から通算して1年6か月が上限となります。


また、再発による申請では、初回申請時に必要だった「3日間連続して働けない状態(=待機期間)」は不要です。この点は見落とされやすいため、再発時の手続きでは特に注意して確認しておくきましょう。

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再発時の傷病手当金で多い誤解が、「再発すれば、また1年6か月もらえる」という認識です。


実際には支給期間は初回支給日からの通算となるため、 残りの支給可能期間を正確に把握しておく必要があります。


マネーキャリアでは、傷病手当金の残期間を踏まえた生活費の見直しや、 収入減少が長期化した場合の備えについてもFPが個別にアドバイスします。

最初の支給開始から1年6カ月を超えて再発した場合

最初の傷病手当金の支給開始日から1年6か月を超えて再発した場合は、再び傷病手当金を受け取るために「社会的治癒」が認められる必要があります。


これは医学的な完治とは異なり、通常の社会生活を問題なく送れていたかが判断基準となります。 


具体的には、

  • 一定期間通院せずに生活していたか
  • 治療を受けずに社会復帰していたか
などが、判断材料の一例です。

社会的治癒が保険者により認められた場合、再発時の申請は初回申請扱いとなり、新たに傷病手当金の支給対象となります。

ただし初回と同じ扱いとなるため、支給までに1~2か月程度かかる点には注意が必要です。

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「1年6か月を過ぎたら無条件で支給を受けられる」と思われがちですが、社会的治癒が認められるかどうかは保険者の判断になります。


そのため、通院歴や復職状況、生活の安定性などを 客観的に説明できる準備が重要です。


マネーキャリアでは、再発時の傷病手当金の可否だけでなく、 支給までの生活費対策や保障の見直しも含めてFPがサポートしています。


何度でも相談無料なので、不安な人はぜひ一度利用してみてください。


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退職しても傷病手当金は受け取れる?支給の条件とは?




退職後であっても、一定の条件を満たしていれば傷病手当金を受け取ることができます。 

退職を機に受給できなくなると誤解されやすいため、制度の仕組みを正しく理解しておくことが大切です。

退職後も支給されるための主な条件は次の2点です。

  • 退職日までに継続して12か月以上の被保険者期間があること
  • 被保険者資格の喪失日時点で傷病手当金を受給している、または受給資格(※)を満たしていること
(※)「業務外のケガや病気療養の為に休業している」「待機期間を含め4日以上働けていない」「給与の支払いがない」の3点

これらを満たしていれば、退職後も在職中と同じように傷病手当金の申請が可能です。

ただし、傷病手当金には支給対象日ごとに2年間の時効があるため、退職後の申請は早めに手続きを進めるようにしましょう。

【まとめ】傷病手当金の初回・2回目の支給日はいつ?遅くて生活できない?



この記事では以下のとおり、傷病手当金の支給日や遅延理由、効果的な対処法について解説しました。


  • 初回の傷病手当金の支給日は、申請から1~2ヵ月後
  • 2回目の傷病手当金の支給日は、申請から2週間~1ヵ月後
  • 具体的な支給日は「支給決定通知書」で確認できる
  • 傷病手当金の概要と申請手続きについて
  • 傷病手当金の支給が遅れる2つの原因
  • 傷病手当金の支給をスムーズに行う3つのコツ
  • うつ病が再発した場合に傷病手当金を受け取る為の条件
  • 退職後に傷病手当金を受け取る為の条件

各健康保険組合で支給日が違い、特に初回は手続きに時間がかかるため注意が必要です。また、書類の不備や申請の遅れが支給遅延の主な原因となっています。
傷病手当金の詳細な制度や手続きに関する内容は専門の機関にお問い合わせください。

一方、傷病手当金の支給遅れで生活に困っている方や今後の生活費に不安がある方は、専門家のアドバイスをぜひ受けてみましょう。

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