
内容をまとめると
- 結婚のタイミングは「新卒2年目」など人それぞれ異なる
- 収入が安定していないことが多く家計管理や資金計画が重要になる
- FP相談で家計管理や資金計画、将来設計についてアドバイスが受けられる
- マネーキャリアは相談実績が10万件以上でお金の悩みを解決可能
- お金の悩みを相談するならマネーキャリアがおすすめ

この記事の監修者 井村 那奈 フィナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー。1989年生まれ。大学卒業後、金融機関にて資産形成の相談業務に従事。投資信託や債券・保険・相続・信託等幅広い販売経験を武器に、より多くのお客様の「お金のかかりつけ医を目指したい」との思いから2022年に株式会社Wizleapに参画。
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この記事の目次
- 新卒2年目で結婚するのは早い?タイミングは人それぞれ
- 日本における初婚の平均年齢
- 新卒2年目で結婚するなら知っておきたいお金事情
- 新卒2年目の平均年収
- 新卒2年目の平均貯金額
- 結婚に必要な資金の目安
- 新卒2年目で結婚するメリット
- 若いうちから家庭を築ける
- ライフイベントを早い年齢から進められる
- 共通の金銭感覚を身につけやすい
- お互いのキャリアスタートを支え合える
- 長期的な人生設計を立てやすくなる
- 新卒2年目で結婚するデメリットと注意点
- 収入や貯金がまだ安定していない
- 結婚資金や生活費の負担が重くなる可能性がある
- 仕事と家庭の両立が難しくなることもある
- キャリア形成や転職の選択肢が狭まる場合がある
- 周囲からの理解やサポートを得にくいことがある
- 新卒2年目で結婚する際に将来を見据えて取り組みたいこと
- 家計の収支を把握して計画的に管理する
- 万が一に備えて必要な保険の見直しや加入を検討する
- 新卒2年目で結婚するなら早めに将来設計を考えよう【まとめ】
新卒2年目で結婚するのは早い?タイミングは人それぞれ
新卒2年目で結婚することを「早すぎる」と感じる人もいますが、結婚のタイミングは人それぞれ異なります。
「新卒2年目で結婚はよくない」「社会人経験が長いほうがいい」といった決まりはありません。
結婚の時期は本人たちが納得して決めることが大切で、周囲の意見に振り回されすぎないよう注意しましょう。
ただし、収入がまだ安定していないことが多いため、家計管理や将来の資金計画はしっかり行う必要があります。
そうすることで、安心・安定した生活を実現しやすくなります。
日本における初婚の平均年齢
国立社会保障・人口問題研究所が公表しているデータによると、初婚の平均年齢は男性30.7歳、女性29.1歳です。
つまり、新卒2年目(およそ18〜22歳前後)と比べると、平均では約10歳ほど高くなっています。
新卒2年目で結婚するなら知っておきたいお金事情
結婚となると、単身のとき以上に収入・貯金・金融資産などの管理や計画に注意を払う必要があります。
ここでは、新卒2年目で結婚を考える際に知っておきたい以下の情報を紹介します。
- 新卒2年目の平均年収
- 新卒2年目の平均貯金額
- 結婚に必要な資金の目安
新卒2年目の平均年収
国税庁の調査によると、給与所得者の平均年収は459万5,000円(給与388万1,000円、ボーナス71万4,000円)となっています。
また、同調査の年齢別の平均年収は以下のとおりです。
年齢 | 平均年収 |
---|---|
19歳以下 | 112万円 |
20〜24歳 | 267万円 |
25〜29歳 | 394万円 |
30〜34歳 | 431万円 |
35〜39歳 | 466万円 |
40〜44歳 | 501万円 |
45〜49歳 | 521万円 |
50〜54歳 | 540万円 |
55〜59歳 | 545万円 |
60〜64歳 | 445万円 |
65〜69歳 | 354万円 |
70歳以上 | 293万円 |
一般的に「新卒2年目」は、高卒で20歳、短大卒で22歳、大卒で24歳前後にあたります。
国税庁のデータによると「20〜24歳」の平均年収は267万円で、1ヶ月あたりに換算すると約22万2,500円です。
社会人経験が浅いため、全体の平均年収459万5,000円と比べると、約200万円低い水準となっています。
また「20〜24歳」の男女別平均年収は以下のとおりです。
・男性:279万円(全体平均569万円)
・女性:253万円(全体平均316万円)
全体平均や年齢別の平均年収を把握しておくことで、自分の年収の伸びしろや現在の立ち位置、勤務先の給与水準を判断する目安になります。
新卒2年目の平均貯金額
金融広報中央委員会の調査によると、貯金額の全体平均は408万円となっています。
以下は、年齢別の平均貯金額と金融資産保有額です。
年齢 | 貯金額 | 金融資産保有額 (貯金額含む) |
---|---|---|
全体平均 | 408万円 | 941万円 |
20代 | 65万円 | 121万円 |
30代 | 289万円 | 594万円 |
40代 | 275万円 | 559万円 |
50代 | 510万円 | 1,391万円 |
60代 | 637万円 | 1,468万円 |
70代 | 676万円 | 1,529万円 |
※金融資産を保有していない世帯も含む
※単身世帯の場合
新卒2年目が含まれる「20代」の平均貯金額は65万円で、全体平均408万円を大きく下回っています。
また、金融資産保有額(株式、投資信託、債券、生命保険など)も121万円と、全体平均941万円より大幅に低い水準です。
結婚時には、結婚式や新婚旅行、新居の準備など、まとまった費用が必要になることがあります。
さらに、将来に備えた資金づくりも必要です。
平均貯金額や金融資産保有額を把握することで、自分の現状を理解でき、将来の資金目標を立てやすくなります。
結婚に必要な資金の目安
ゼクシィの調査によれば、結婚にかかる全国平均費用は約534万5,000円です。
この中には、両家顔合わせ約8万3,000円、結納式約43万9,000円、婚約指輪約39万円、新婚旅行約61万6,000円などが含まれます。
結婚式の規模やスタイルによって費用は異なりますが、これくらいまとまった金額がかかる場合もあります。
新卒2年目で結婚するメリット
新卒2年目で結婚するメリットには、次のようなものがあります。
- 若いうちから家庭を築ける
- ライフイベントを早い年齢から進められる
- 共通の金銭感覚を身につけやすい
- お互いのキャリアスタートを支え合える
- 長期的な人生設計を立てやすくなる
若いうちから家庭を築ける
新卒2年目で結婚する大きなメリットの一つは、若いうちから家庭を築けることです。
早い段階で夫婦としての生活基盤を築くことで、長期的な視点から家族計画を立てやすくなります。
また、家庭を持つことで責任感が芽生え、仕事への姿勢や意欲も高まる可能性があります。
さらに、単身時代にはなかった視点や価値観が広がり、人間的な成長にもつながるでしょう。
若さゆえの体力や柔軟な考え方を活かして、結婚生活による変化や新しい挑戦にも適応しやすいこともメリットといえます。
ライフイベントを早い年齢から進められる
新卒2年目のタイミングで結婚することで、その後のライフイベントも若いうちから進めることができます。
例えば、出産・子育て・住宅購入といった大きな節目を早めに迎えることで、将来、子どもが独立した後の時間を長く持てます。
また、若いうちからこうしたライフイベントを経験することで、視野が広がり、さまざまな知識や経験も身につくでしょう。
大変なこともありますが、将来の人生全体のスケジュールに余裕が生まれる可能性があります。
共通の金銭感覚を身につけやすい
新卒2年目という早い時期から一緒に生活を始めることで、夫婦間で共通の金銭感覚を築きやすくなるのもメリットです。
まだ収入や支出が安定していない時期だからこそ、二人で話し合いながら家計のルールを決めることができます。
「◯◯の支出にはお金を使う」「△△の支出は節約や妥協をする」など、お互いに理解し合うことで、自然と金銭感覚が近づいていきます。
また、将来の大きな支出や資産形成に向けた計画もスムーズに立てやすくなるでしょう。
お互いのキャリアスタートを支え合える
新卒2年目という社会人生活が始まったばかりのタイミングで結婚することで、お互いの成長を長期間にわたり支え合うことができます。
仕事や人間関係の悩みを共有でき、精神的な支えになるのはもちろん、転職やキャリアアップなど大きな決断をするときもパートナーと相談しながら進められます。
また、早くに生活基盤を整えることで、安心して仕事に専念できる環境を築ける点もメリットです。
長期的な人生設計を立てやすくなる
新卒2年目で結婚することで、長期的な人生設計を立てやすくなるというメリットがあります。
若いうちから夫婦でライフプランを共有することで、出産やマイホーム購入、海外旅行、老後の過ごし方など、さまざまな計画を時間的な余裕を持って立てられます。
また、無理のないペースで資産形成を進められるため、将来の経済的な不安を軽減することも可能です。
新卒2年目で結婚するデメリットと注意点
新卒2年目で結婚する際のデメリットと注意点は、次のとおりです。
- 収入や貯金がまだ安定していない
- 結婚資金や生活費の負担が重くなる可能性がある
- 仕事と家庭の両立が難しくなることもある
- キャリア形成や転職の選択肢が狭まる場合がある
- 周囲からの理解やサポートを得にくいことがある
収入や貯金がまだ安定していない
新卒2年目で結婚する際の注意点は、収入や貯金が安定していないことです。
社会人2年目の給与は新卒時とほぼ変わらず、平均年収と比べて大幅に低いのが一般的です。
国税庁の調査では、給与所得者の平均年収が459万5,000円であるのに対し、20〜24歳の平均年収は267万円となっています。
収入が限られるため、賃貸や住宅ローン、趣味、外食、旅行などに使えるお金も少ないです。
また、貯金も学生時代や新卒1年目の蓄えが中心で、ほとんどないケースも珍しくありません。
そのため、特に結婚当初はお金の面で苦労する可能性があることを理解しておく必要があります。
結婚資金や生活費の負担が重くなる可能性がある
新卒2年目で結婚して新生活を始める際には、結婚資金や新居の初期費用といった大きな出費が避けられません。
例えば、ゼクシィの調査によれば、結婚にかかる平均費用は534万5,000円で、そのうち挙式・披露宴・ウェディングパーティーの費用が343万9,000円を占めています。
これまで1人分だけで済んでいた生活費も、2人分となることで負担が増し、家計負担が重く感じることもあります。
特に共働きでない場合は、一方の収入への依存度が高まるため、家計に余裕が生まれにくくなる点に注意が必要です。
仕事と家庭の両立が難しくなることもある
新卒2年目で結婚すると、社会人としての経験が浅い中で、仕事と家庭の両方をこなす必要があります。
仕事では慣れない業務や新たな責任が増え、家庭では家事やパートナーとの時間を確保しなければならず、時間や体力のバランスが難しくなることもあります。
特に繁忙期は、仕事と家庭との両立が負担に感じやすくなるため注意が必要です。
パートナーともよく話し合い、計画的な時間管理や家事分担が大切です。
キャリア形成や転職の選択肢が狭まる場合がある
結婚して家庭の責任や生活費の負担が増えることで、キャリア形成や転職の選択肢が狭まる可能性がある点にも注意が必要です。
例えば「今の仕事が合わない」「転職したい」と思っても、収入の不安定さや勤務地の変化は避けたいと考え、転職を控えるケースも多くなります。
また、子育てや家事との両立も必要となり、長時間労働や異動への対応にも制約が生じることがあります。
将来のキャリアプランや今の職場への考えを、早めにパートナーと話し合い、共有しておくことが大切です。
周囲からの理解やサポートを得にくいことがある
新卒2年目での結婚は、まだ若く社会人経験も浅いため、周囲からの理解やサポートが得にくい場合があります。
相手の親族や職場の同僚、上司から「まだ早すぎる」「仕事に慣れていないのに」と見られることも少なくありません。
また、友人からもライフスタイルの違いを理解されにくく、孤独感を抱く場合もあります。
このような状況がストレスに感じる場合は、パートナーと協力し合いながら、信頼できる人に相談しましょう。
新卒2年目で結婚する際に将来を見据えて取り組みたいこと
新卒2年目で結婚する場合には、将来を見据えて次のことに取り組むことをおすすめします。
- 家計の収支を把握して計画的に管理する
- 万が一に備えて必要な保険の見直しや加入を検討する
家計の収支を把握して計画的に管理する
新卒2年目で結婚すると、収入や貯金がまだ安定していないことが多いです。
また、2人での新生活が始まるため、家計の収支を正確に把握することが重要になります。
収入と支出を見える化して管理すれば、無駄な出費を抑え、計画的な家計運営が可能です。
交際費やサブスク代、ゲームの課金など細かい支出まで共有することで、無駄な支出を減らし、家計管理や節約に対する共通認識を持つことができます。
家計に余裕を持たせるためにも、収支状況の把握と管理をしっかり行いましょう。
万が一に備えて必要な保険の見直しや加入を検討する
結婚を機に、万が一のリスクに備えて保険の見直しや新たな加入を検討することは大切です。
医療保険や生命保険に加入しておくことで、病気やケガ、予期せぬ事故による経済的負担を軽減できます。
現在の保障内容が生活状況に合っているかを確認し、必要に応じて保障の見直しや保険の変更を行いましょう。
将来の安心と安定につながります。
新卒2年目で結婚するなら早めに将来設計を考えよう【まとめ】
結婚のタイミングは人それぞれであり、本人たちが納得していれば新卒2年目で結婚することは何ら問題ありません。
ただし、収入や貯金がまだ安定していない場合が多いため、家計管理や資金計画をしっかり行うことが大事です。
安心した生活を送り、将来に必要な資金も計画的に準備できます。
家計や資金計画に不安がある場合は、FPに相談して専門的なアドバイスを受けるのがおすすめです。
仕事と家庭の両立は負担も大きいため、プロのサポートを活用して、お金の悩みを解消しましょう。