
内容をまとめると
- 1年で400万貯めるには月々約34万円の貯蓄が必要で、無理なく続けるにはまずは収入に対して約30%の貯蓄率を目標に計画を立てるのがおすすめ
- 家計の見直しでは固定費削減、衝動買いの抑制、交際費の見直し、自炊を増やすなど具体的な節約術を取り入れるのが効果的である
- 先取り貯金やボーナスの全額貯蓄、NISAやiDeCoの投資活用、ふるさと納税やキャッシュレス決済を上手く活用するとさらに貯蓄を効率化できる
- マネーキャリアは経験豊富な3,500人以上のファイナンシャルプランナーが在籍し、オンラインで何度でも無料相談が可能。家計の見直しや貯蓄計画の専門的なアドバイスを得られ、効率的な資産形成をサポートしてくれる

この記事の監修者 井村 那奈 フィナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー。1989年生まれ。大学卒業後、金融機関にて資産形成の相談業務に従事。投資信託や債券・保険・相続・信託等幅広い販売経験を武器に、より多くのお客様の「お金のかかりつけ医を目指したい」との思いから2022年に株式会社Wizleapに参画。
>> 井村 那奈の詳細な経歴を見る
この記事の目次
- 1年で400万貯めるために必要な月々の貯金額の目安
- 1年で400万貯めるためにはまずは現状の把握をしよう
- 現在の貯金や貯蓄率を把握する
- 生活費がいくらかかっているのかを知る
- 1年で400万貯めるための家計の見直し方法
- 毎月の予算を決める
- 固定費の見直しや削減
- 衝動買いやまとめ買いを減らす
- 交際費は本当に必要なものに絞る
- 外食を減らして自炊を増やす
- 1年で400万貯めるときに実践すべき2つの貯蓄方法
- 先取り貯金をする
- ボーナスや臨時収入はすべて貯金に回す
- 1年で400万貯めたい人がすべき家計の工夫3つ
- NISAやiDeCoで投資をする
- ふるさと納税を活用する
- キャッシュレス決済を賢く使う
- 家計管理に悩んでいるならFPに相談しよう
- 1年で400万貯めるに関するよくある質問
- 貯金が400万あれば何年暮らせますか?
- 貯金が400万しかないのですが、正直みんな貯金はどのくらいあるのでしょうか?
- まとめ
1年で400万貯めるために必要な月々の貯金額の目安
1年で400万貯めるには、月々約34万円の貯金が必要です。
月々34万円の貯金は、収入や支出のバランスを考えるとかなりの努力がいるため、収入に占める貯蓄率を設定したり、ボーナスも活用したりして貯蓄しましょう。
理想的な貯蓄率は、主に30%程度とされているため、30%程度を貯蓄目標にすると無理なく続けやすいです。
手取り月収から毎月34万円の貯金をする場合の貯蓄率の例は、以下の通りです。
手取り月収 | 貯蓄率 |
---|---|
50万円 | 66.7% |
60万円 | 55.6% |
70万円 | 47.6% |
80万円 | 41.7% |
90万円 | 37.0% |
100万円 | 33.3% |
110万円 | 30.3% |
120万円 | 27.8% |
例えば手取り月収が60万円なら、月に34万円貯めたい場合は月収の約56%を貯金に回すイメージです。
一方、手取り月収が110万円から120万円なら、約30%の貯蓄率になるため無理なく1年で400万円を貯められる計算になります。
まずは自分の収入に応じて貯蓄率の目標を立て、計画的に貯金することが大切です。
1年で400万貯めるためにはまずは現状の把握をしよう
1年で400万貯めるためには、まず自分の今の金銭状況を正確に把握すべきです。
現在の貯金額や収支のバランスを知り、その上でどこを改善すべきかを洗い出すことから始めましょう。
以下で具体的な現状把握のステップを解説します。
現在の貯金や貯蓄率を把握する
現状の貯金残高の確認は、貯蓄計画の第一歩です。
預貯金口座や資産の残高を正確に把握すると、達成までにあとどれくらい必要かが明確にできます。
その上で、月々どの程度貯蓄できているか、貯蓄率を把握しましょう。
- 貯蓄率(%)= 貯蓄額÷手取り収入 ×100
例えば、手取り月収が55万円で毎月10万円を貯めている場合は、18.1%が貯蓄率です。
貯蓄率を知ると、現在の貯蓄ペースが目標に対してどの程度かを判断できます。
月ごとや数か月分の収入と貯蓄額をもとに、平均的な貯蓄率を把握しましょう。
これにより、無理なく達成できる貯蓄計画を立てやすくなり、必要に応じて貯蓄率を引き上げる工夫も検討できます。
生活費がいくらかかっているのかを知る
生活費の把握は支出をコントロールするために欠かせません。
固定費や変動費を含む家計の支出を正確に見える化するため、まずは家計簿をつけましょう。
例えば以下の項目ごとに記録し、月ごとに支出の傾向を把握します。
- 家賃
- 水道光熱費
- 食費
- 通信費
- 交際費
1年で400万貯めるための家計の見直し方法
効率的に貯蓄するためには、まず家計の見直しが不可欠です。
毎月の予算を設定し、固定費や変動費を削減して無理なく貯蓄に回せる余裕を作りましょう。
この章では、以下の具体的なポイントを解説していきます。
- 毎月の予算を決める
- 固定費の見直しや削減
- 衝動買いやまとめ買いを減らす
- 交際費は本当に必要なものに絞る
- 外食を減らして自炊を増やす
毎月の予算を決める
毎月の収入に合わせて予算を決めることは、貯蓄をするうえでとても大切です。
まずは収入から必要な支出を差し引いた残りを明確に把握します。
必要な支出は、固定費と変動費に分けて管理しましょう。
項目 | 具体例 |
---|---|
固定費 | ・家賃 ・水道光熱費(基本料金) ・通信費 ・保険料 ・サブスクリプションサービス ・駐車場代 |
変動費 | ・食費(食材・外食) ・日用品費 ・交通費(電車・ガソリン代) ・交際費(飲み会・贈り物) ・娯楽費(映画・旅行など) ・医療費 ・被服費(衣服購入など) |
固定費は毎月決まった額が発生する支出で、長期的に継続するものが多いです。
一方、変動費は月によって金額が変動し、支出のコントロール余地が大きい費用を指します。
現在の支出を知ったうえで予算を決めると、無理なく貯金に回せるお金をまずは確保できます。
固定費の見直しや削減
固定費は毎月継続して発生する支出なので、見直しによる節約効果が大きいです。
例えば家賃やローンの借り換え、携帯電話やインターネットの料金プランの見直しは、1度手続きを済ませると、年間数万円単位で節約できます。
また、ジムやウォーターサーバーなど使っていないサービスがあれば解約を検討しましょう。
これらの積み重ねが数千円~数万円の節約になり、結果的に貯蓄に回せる金額が増えます。
日々何気なく払っている固定費に注目し、定期的に必要かどうか判断することが貯蓄を増やすための基本です。
衝動買いやまとめ買いを減らす
衝動買いやまとめ買いを減らすのも効果が大きいです。
衝動買いやまとめ買いはセールや広告に惑わされることが多いため、購買前に必ず必要性を検討しましょう。
まとめ買いも適切に行えば節約になりますが、使い切れない量を買うのは無駄使いです。
予算を設定したうえで買い物リストを作り、計画的に購入する習慣をつけると、支出のコントロールにつながります。
購入前に一呼吸置くことが貯蓄を継続的に行うためのコツです。
交際費は本当に必要なものに絞る
交際費は人間関係を支えるために必要な支出ですが、1年で400万貯めるためには本当に必要なものに絞る工夫も必要です。
交際費を見直す際は、絞るべき交際費と維持すべき交際費を区別しましょう。
以下は絞るべき交際費と維持すべき交際費の例です。
項目 | 具体例 |
---|---|
絞るべき交際費 | ・乗り気でない飲み会や無理な参加 ・頻繁すぎるカジュアルな集まり ・不必要なギフトや贈答品の購入 ・友人との過度な飲食や遊興費用 |
維持すべき交際費 | ・取引先や仕事関係者との重要な会食や接待 ・結婚式や葬儀など慶弔にかかる費用 ・仕事に役立つ研修や交流イベント参加費 |
上記はあくまで一例であり、実際には個々の状況によって異なります。
例えば友人との飲み会や遊びの頻度を見直し、参加は本当に必要な場だけに絞ると浪費が減る可能性があります。
例えば、1回1万円程度かかる飲み会に月に4回参加していたのを月2回に減らすだけでも2万円の節約が可能です。
ビジネスや人間関係の円滑にする交際費は必要です。
しかし絞るべき交際費を明確にすれば、ストレスなく節約ができます。
外食を減らして自炊を増やす
外食は手軽ですが、続けていると食費がかさみ貯蓄の妨げになります。
自炊を増やすと、食材の使い回しやまとめ買いができ、費用を抑えられます。
例えばいつも外食やコンビニ弁当を購入していた昼食を弁当にするだけでも、月数千円の節約効果があります。
料理が苦手な人は簡単なレシピから始め、徐々に慣れていきましょう。
健康面でも自炊はおすすめで、節約と体調管理を同時に実現できます。
1年で400万貯めるときに実践すべき2つの貯蓄方法
効率よく1年で400万貯めるには、計画的に貯められるような貯蓄の仕組みを作りましょう。
この章では、実践すべき以下の2つの方法を解説します。
- 先取り貯金
- ボーナスや臨時収入をすべて貯金に回す
先取り貯金をする
先取り貯金とは、給料が入るのとほぼ同時に一定額を貯蓄用口座に移し、残りの金額で生活費を賄う方法です。
先取り貯金をすることにより、使いすぎを防ぎ、確実に貯金を積み上げられます。
具体的には、以下の2つの方法があります。
項目 | 自動積立定期預金 | 財形貯蓄 |
---|---|---|
利用可能者 | 誰でも利用可能 | 勤務先に財形貯蓄制度がある会社員限定 |
申込先 | 銀行 | 勤務している会社 |
積立方法 | 銀行が自動で普通預金から積立口座へ振替 | 給与天引きで自動的に積み立て |
利息・金利 | 定期預金なので普通預金より高め | ・定期預金並み ・財形住宅と年金は利息非課税 |
自動積立定期預金は、誰でも利用できる貯蓄方法です。
毎月決まった日に普通預金口座から自動的に指定の積立口座へ振替が行われます。
給料日の当日や翌日に設定しておくと、「貯めるつもりだったのに使ってしまった」という状況を防げます。
財形貯蓄は、勤務先に財形貯蓄制度がある会社員のみが利用できる制度です。
給与から天引きされる形で自動的に積み立てられ、定期預金と同様の利息がつきます。
財形貯蓄は基本的に途中で引き出せない仕組みで、一度設定すると強制力があるため貯蓄を継続しやすいです。
先に貯蓄を確保する習慣を身につけると、無理なく貯金を続けられます。
ボーナスや臨時収入はすべて貯金に回す
ボーナスや臨時収入は生活費やご褒美に使い切ってしまいがちですが、1年で400万貯めたい方は、全額またはほぼ全額貯蓄に回すと貯金額を大きく増やせます。
例えばボーナスありで全額を貯蓄に回した場合とボーナスがない場合の毎月の貯蓄額の違いは、以下の通りです。
項目 | ボーナスあり | ボーナスなし |
---|---|---|
月々の貯蓄額 | 25万円×12か月=300万円 | 34万円×12か月=408万円 |
ボーナス | 50万円×2回=100万円 | なし |
貯金額合計 | 400万円 | 408万円 |
1年で400万貯めるには、月々34万円の貯金する必要がありますが、ボーナスが年に100万円あると月々の貯金は25万円で済みます。
このようにボーナスや臨時収入がある場合は、できる限り貯蓄に回すと1年で400万貯める目標達成にぐっと近づきます。
ボーナスの使い道が決まっている場合でも、一定割合は必ず貯蓄に回す工夫が大切です。
計画的な使い分けで貯蓄効率を高め、着実に資産形成を進めましょう。
1年で400万貯めたい人がすべき家計の工夫3つ
より効率的に1年で400万貯めるなら、家計の工夫も大切です。
- NISAやiDeCoで投資をする
- ふるさと納税を活用する
- キャッシュレス決済を賢く使う
家計管理のなかでも上級編ですが、制度の仕組みやポイントを押さえて、賢く活用しましょう。
NISAやiDeCoで投資をする
毎月安定してお金を貯めれるようになってきた方は、NISAやiDeCoでの投資も検討しましょう。
NISAやiDeCoの特徴は、以下の通りです。
項目 | NISA | iDeCo |
---|---|---|
目的 | 資産形成全般 | 老後資金の積立 |
利用対象 | 18歳以上の個人 | 20歳以上65歳未満の個人 |
投資可能商品 | 株式、投資信託など幅広い | 投資信託、定期預金、保険商品など制限あり |
資金の引き出し | いつでも可能 | 原則60歳まで引き出し不可 |
税制優遇 | 運用益非課税 | ・掛金全額所得控除 ・運用益非課税 ・受取時の控除 |
2024年から始まった新NISAは、18歳以上の個人が利用でき、年間360万円まで投資が可能な制度です。
新NISAでは、以下の2つの枠が設けられています。
- つみたて投資枠:年間120万円
- 成長投資枠:年間240万円
両方の枠を併用でき運用益は非課税で、資金は自由に引き出せます。
一方、iDeCoは20歳以上65歳(個人事業主は原則60歳まで)未満の個人が対象で、主に老後資金のための積立制度です。
掛金は全額所得控除の対象で、運用益も非課税ですが、原則60歳まで資金は引き出せません。
自身の資産形成の目的やライフプランに応じて、両制度を使い分けましょう。
ふるさと納税を活用する
ふるさと納税は住民税や所得税の控除を受けながら、各地の特産品を受け取れる制度です。
ふるさと納税の制度の概要は、以下の通りです。
項目 | 内容 |
---|---|
制度の目的 | 自分が応援したい自治体に寄付をし、地域振興に貢献する |
寄付先 | 全国どこでも自由に選べる (ただし住民票がある自治体への寄付は返礼品は受け取れない) |
寄付金の税控除 | 寄付額から2,000円を差し引いた額が翌年の所得税・住民税から控除される |
返礼品 | 寄付先の自治体から地域特産品などのお礼が受け取れる |
控除の上限 | 収入や家族構成に応じて上限があり、上限超過分は自己負担 |
寄付先は出身地に限らず全国の自治体から自由に選べますが、自分の住民票がある自治体に寄付をした場合は返礼品がもらえません。
返礼品には食料品や日用品など多くの種類があるため、お肉や魚、果物や日用品などが受け取れる自治体に寄付をすると、家計の節約にもつながります。
納税上限額は収入や家族構成によって異なります。
自分に合った寄付額を計算したうえで活用を検討し、家計の実質的な支出を減らしましょう。
キャッシュレス決済を賢く使う
キャッシュレス決済を賢く使う方法もあります。
キャッシュレス決済はポイント還元やキャッシュバックが魅力です。
例えば1.0%のポイントが貯まるカードを月に5万円利用すると、500円のポイントが還元されます。
以下のキャッシュレス決済方法があり、アプリ内で利用明細は管理可能です。
- クレジットカード
- 電子マネー
- QRコード決済
なかには、QRコード決済にクレジットカードを紐づけて2重でポイント還元を受ける方法もあります。
しかし、お得だからと言って使いすぎに注意が必要です。
プリペイド型などチャージ制限がある決済を使うと、ポイントの還元を受けながらも無駄遣い防止につながります。
こうした還元を活用すると、普段の買い物がお得になるのはもちろん、家計の節約に役立ちます。
家計管理に悩んでいるならFPに相談しよう
家計管理に悩む人は多く、頑張っているにもかかわらず、無理な節約や誤った資産運用で挫折してしまうケースも少なくありません。
家計管理は自分で工夫しながら進めることも無理ではありませんが、お金の専門家であるFPに相談すると効率的に進められます。
FPは家計や収支を客観的に分析し、無駄な支出の削減や効率的な貯蓄方法を提案してくれます。
例えば保険の見直しや住宅ローンの借り換えをすると、年間数万円~数十万円単位の節約につながる可能性があります。
FPは将来の資金計画の立て方も教えてくれるため、安心して目標設定やゴールに向けての道筋を立てられます。
効率的に1年で400万貯めたい方は、FPに相談するのがおすすめです。
1年で400万貯めるに関するよくある質問
1年で400万貯めるに関するよくある質問は、以下の通りです。
- 貯金が400万あれば何年暮らせますか?
- 貯金が400万しかないのですが、正直みんな貯金はどのくらいあるのでしょうか?
貯金が400万あれば何年暮らせますか?
貯金400万円がどのくらいの期間生活に使えるかは、毎月の生活費や支出の内容によって大きく異なります。
例えば月に20万円の生活費の方であれば約20か月分に相当しますが、生活費が50万円の方なら8か月分です。
ここには家賃や食費、光熱費など日々かかる支出が含まれます。
もしも医療費や家電の買い替えといった急な出費があるとその分長持ちしません。
一方、収入の有無や貯蓄以外の資産の有無も大きく関わってきます。
貯金400万円あっても、いかに支出を抑え収入を確保するかで生活の安定期間は変わります。
貯金が400万しかないのですが、正直みんな貯金はどのくらいあるのでしょうか?
日本の成人の平均貯蓄額には幅がありますが、金融広報中央委員会のデータによると、30代で約600万円、40代で約900万円前後と言われています。
ただし、年齢や収入、家庭環境、ライフスタイルで大きく差がつくため、一概に「この貯金額が普通です」とは言い難いです。
例えば独身者と家族持ち、また居住地によっても貯蓄額は変動します。
貯金が400万円あれば十分なケースもありますが、ライフプランに応じて検討する必要があります。
まとめ
1年で400万円貯めるためには、月に34万円程度の貯金が必要ですが、収入状況によっては簡単ではありません。
そのため、まず現状の収支や貯蓄率を正確に把握し、無理のない目標設定が重要です。
家計の見直しでは固定費の削減や衝動買いの抑制、食費の節約など具体的な工夫が欠かせません。
また、先取り貯金やボーナスの全額貯蓄活用、さらにNISA・iDeCoやふるさと納税、キャッシュレス決済の賢い活用も効率アップに繋がります。
こうした計画を自分1人で立てるのが難しい場合は、お金の専門家であるファイナンシャルプランナーに相談するのがおすすめです。
マネーキャリアなら3,500人以上のFPが何度でも無料でオンライン相談に対応しています。
相談満足度も98.6%と高く、予約はLINE経由で簡単にできます。
ぜひ気軽に活用してみてください。