・専業主婦が年金を繰り下げ受給すると、どんなデメリットがあるの?
・年金額も少ないし、繰り下げ受給して少しでも増額した方がいいのかな…
このようにお悩みではありませんか?
結論、専業主婦が年金を繰り下げ受給すると「医療・介護費によって老後の生活が一時的に苦しくなる可能性がある」「早く亡くなってしまうと損をする」リスク・デメリットがあります。
まずは「夫の年金や貯蓄で待機期間の生活費を賄えるか」「繰り下げによっていくら年金が増えるのか」シミュレーション。繰り下げ受給するか否か、メリットとデメリットを比較しながら慎重に検討しましょう。
そこで本記事では、専業主婦が年金を繰り下げるデメリット・3つのリスク、繰り下げ受給するか迷ったときの判断基準を紹介します。
最後まで読めば、年金の繰り下げ受給について理解が深まり、自身の最適解をイメージできるようになりますよ!ぜひ参考になさってください。
井村FP
専業主婦が年金繰り下げを検討する際は、デメリットやリスクはもちろん、遺族年金のことまで考慮して各種シミュレーションをする必要があります。
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この記事の監修者
井村 那奈
フィナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー。1989年生まれ。大学卒業後、金融機関にて資産形成の相談業務に従事。投資信託や債券・保険・相続・信託等幅広い販売経験を武器に、より多くのお客様の「お金のかかりつけ医を目指したい」との思いから2022年に株式会社Wizleapに参画。
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専業主婦が年金を繰り下げるデメリットは?3つのリスクを解説
受給できる年金が少ない専業主婦の方の中には「繰り下げ受給をして少しでも年金額を増やしたい」とお思いの方も多いのではないでしょうか。
確かに専業主婦の年金繰り下げ受給には「受給額が増える」というメリットがありますは、見落としがちなデメリットも存在します。
特に老後の家計は医療・介護費用といった予測不能な出費も多いため、安易に繰下げ受給を選んでしまうと家計が回らなくなってしまう可能性も。
ここでは、専業主婦が年金を繰り下げ受給する際に注意すべき3つのポイントやデメリット・リスクについて解説します。
- 医療費など予想外の出費に耐えられないリスク
- 繰り下げの恩恵を受ける前に亡くなるリスク
- 元気なうちに使えるお金が減るリスク
医療費など予想外の出費に耐えられないリスク
専業主婦の年金繰り下げ受給のリスク・デメリットとして、「医療費など予想外の出費が増加・家計が回らなくなる可能性がある」ことが挙げられます。
年金繰り下げをしている間は、当然自身の年金はゼロ。予測不能な出費にも夫の年金だけで対応することに。家計が回らなくなる、貯蓄を大きく取り崩すことになり老後の生活が立ち行かなくなってしまう可能性があります。
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年金を繰下げ受給すると、「予期せぬ病気やケガの医療費、いつ増加するかわからない介護費に対応できるだろうか…」という精神的負担も大きくなるでしょう。
繰り下げの恩恵を受ける前に亡くなるリスク
専業主婦の年金繰り下げ受給のリスク・デメリットとして、「早く亡くなると、繰り下げの恩恵を受けられず損をする」ことが挙げられます。
年金を繰り下げ受給すると毎月の受給額が増えます。しかし、年金の受取開始を遅らせた分を取り戻す・トータルで得をするには、長生きをせねばなりません。
つまり、ようやく年金を受け取り始めて間も無く万が一のことがあると損をしてしまうということです。
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年金受給を1ヶ月繰下げするごとに受給額は0.7%増加。年金繰り下げ受給した場合の損益分岐点(年齢)は「受給開始した年齢+11年11か月」となります。
つまり、70歳まで繰下げ受給をした場合、82歳まで生きればトータルでプラスになるということ。
そして、厚生労働省の「簡易生命表(令和6年)」によると、2024年の日本人の平均寿命は男性が81.09歳、女性が87.13歳。
男女とも平均寿命まで生きれば得ができるいうことですね。
元気なうちに使えるお金が減るリスク
専業主婦の年金繰り下げ受給のリスク・デメリットとして、見落としがちなのが「元気なうちに使えるお金が減る」ことです。
長らく働きようやく定年退職を迎えた後、特に60代後半〜70代前半は旅行や趣味、孫へのプレゼントなどにお金を使いたい時期。
年金を繰り下げ受給すると、ちょうどこのタイミングで毎月の収支に余裕がなくなるケースが多く、思うようにお金を使えない可能性があります。
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また、繰り下げ受給で年金が増えたとしても、将来的に健康状態が悪化・増額分が医療費に消えて好きなことに使えない、という状況にもなりかねません。
このように専業主婦が年金を繰下げ受給する際には多くの注意点があり、最適な選択肢は各人の理想のセカンドライフ、家族構成や資産状況によっても異なります。
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多くの方が悩む年金の受取開始時期。最適解は、どんな老後の生活を送りたいか、毎月の収支、資産状況によって変わってきます。
専業主婦で受け取れる年金額が比較的少ないからと、安易に繰り下げ受給をしてしまうと医療・介護費など予想外の出費が家計を圧迫、理想のセカンドライフが叶わなくなってしまうリスク・デメリットがあります。
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専業主婦の年金繰り下げで迷ったときの判断基準
専業主婦の年金繰り下げには「年金額が増える」メリットもありますが、「老後の家計が一時的に苦しくなる」デメリットも。
受給開始年齢で迷ったら、下記のポイントを基準に年金を繰り下げ受給するか否か判断するといいでしょう。
- 夫の年金や収入だけで生活費を賄えるか
- 夫婦それぞれの健康状態や家系の寿命を踏まえる
- 繰り下げによる増額効果の大きさを把握する
夫の年金や収入だけで生活費を賄えるか
専業主婦が年金繰り下げ受給するか迷ったら、夫の年金や収入だけで生活費を賄えるか試算することが重要。
年金繰下げ受給をすると、待機期間の家計が苦しくなるというデメリットがあります。
まずは、夫の年金・収入で月々の赤字が出ないかを試算するため、固定費(保険料・通信費・サブスクリプションなど)と変動費(食費・医療費・交際費など)を確認。
そこから65〜70歳の繰下げ期間も無理なく家計を回していけるかシミュレーションしましょう。
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シミュレーションの結果、赤字が続くようなら固定費など生活費の見直しや他の選択肢も検討しましょう。
夫婦それぞれの健康状態や家系の寿命を踏まえる
専業主婦が年金繰り下げ受給するか迷ったら、夫婦それぞれの健康状態や家系の寿命を踏まえて再考してみるといいでしょう。
「年金繰下げ受給」は長生きが前提の選択肢。損益分岐点(年齢)である「受給開始した年齢+11年11か月」より早く亡くなってしまうと損をしてしまうというデメリットがあります。
逆に、長生きリスクに備えたいなら繰下げをして受給額を増やした方が有利です。
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未来のこと(何歳まで生きるか)は誰にも分かりませんが、持病や家系的に短命な傾向がある場合はより慎重な判断が求められます。
「長生きリスクに備えたい」か「早めに年金を受け取っておきたい・元気な時期にお金を使いたい」かによって最適解が変わってくるでしょう。
繰り下げによる増額効果の大きさを把握する
専業主婦が年金繰り下げ受給するか迷ったら、繰り下げによる増額効果の大きさを把握することも重要。
専業主婦(第3号被保険者)が受け取れる年金は「老齢基礎年金(国民年金)」。満額でも月6万9,308円(2025年度)、83万円程度と、会社員(第2号被保険者)と比べると少なめです。
年金は1ヶ月受給を繰り下げるごとに0.7%増加するため、70歳まで5年間繰り下げると42%増に。すると約83万円だった年金が約118万円まで増えることになります。
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つまり、70歳まで5年間繰り下げると毎月3万円程度年金が増えるということですね。
専業主婦が年金繰り下げ受給するか迷ったら、この増加分と年金繰り下げ受給のデメリットやリスクを天秤にかけ、どちらを優先するか検討しましょう。
「自身の年金額を試算したい」「年金繰り下げ受給のデメリットやリスクについて詳しく知りたい」とお思いの方は、マネーキャリアのFP相談をご利用ください!
なお、老齢基礎年金(国民年金)額は毎年変わります。2025年の支給額については日本年金機構の「令和7年4月分からの年金額等について」をご確認ください。
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専業主婦の年金についてよくある質問
専業主婦の年金繰り下げについて、よくある質問に回答していきます。
- 夫が亡くなったら遺族年金がもらえる?自分の年金は?
- 専業主婦の年金も税金や社会保険料がかかる?
- 夫が年金繰り下げ待機中に亡くなったら、遺族年金は増額されるの?
夫が亡くなったら遺族年金がもらえる?自分の年金は?
厚生年金に加入していた夫が亡くなった場合、妻は「遺族厚生年金」を受け取れます。
金額は夫の厚生年金の報酬比例部分の3/4程度と少なくなることに。夫が亡くなって遺族年金に切り替わると世帯収入は減少するケースが多いです。
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遺族厚生年金と自身の老齢基礎年金は併給できますが、専業主婦でも自身の老齢厚生年金を受給している場合は一部が調整されることに。
妻の老齢厚生年金に相当する額が引かれた遺族厚生年金、自身の老齢基礎年金・老齢厚生年金を併せて受給する形となります。
専業主婦の年金も税金や社会保険料がかかる?
税金には基礎控除(48万円)や公的年金等控除(65歳未満は60万円、65歳以上は110万円)があるため、専業主婦の場合は非課税になるケースが多いです。
社会保険料については、65歳以上になると介護保険料や国民健康保険料(75歳以上は後期高齢者医療保険料)が年金から天引きされることとなります。
夫が年金繰り下げ待機中に亡くなったら、遺族年金は増額されるの?
遺族年金は、繰り下げによる増額の対象外。繰り下げによって増えるのは、あくまで本人自身の老齢基礎年金や老齢厚生年金です。
つまり、70歳まで年金繰り下げを予定していた夫が受給前に亡くなっても遺族年金は増額されず、報酬比例部分の3/4程度が支給されることとなります。
井村FP
専業主婦の方が自身の年金受取開始年齢を検討する際は、繰り下げ受給のデメリットやリスクだけでなく、遺族年金のことまで考慮、シミュレーションする必要があります。
被保険者区分によって受け取れる年金の種類や金額が変わってくるため、計算はかなり複雑。
マネーキャリアのFP相談を活用して、年金・老後資金に精通したプロの力を借りてシミュレーションするのがおすすめです!
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【まとめ】専業主婦の年金繰り下げは慎重に|迷ったらFPに相談しよう
本記事では、専業主婦が年金を繰り下げるデメリット・3つのリスク、繰り下げ受給するか迷ったときの判断基準を紹介しました。
<結論>
専業主婦が年金の受取開始時期を繰り下げると「受給額が増える」というメリットがある一方、「医療・介護費によって老後の生活が一時的に苦しくなる可能性がある」「早く亡くなってしまうと損をする」デメリットも。
年金を繰下げ受給するか否か、「夫の年金や貯蓄だけで待機期間の生活費を賄えるか」「繰り下げによっていくら年金が増えるのか」考慮しながら慎重に検討しましょう。
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