コンビニで自転車保険の入り方!一カ月だけ加入・値段など徹底比較のサムネイル画像
▼この記事を読んで欲しい人
  • 自転車に乗ることが多い人 
  • 子どもや家族が自転車に乗っている人
  • 自転車保険にどこで入るか迷っている人
  • 自転車保険のコンビニでの入り方を知りたい人
▼内容をまとめると
  • コンビニでの加入方法はそれぞれの端末での操作、レジで支払
  • 自転車保険のポイントは補償内容と保険料
  • 最低限の補償で安く加入したい人におすすめなのはセブン
  • コンビニ自転車保険ではロードサービスや盗難の補償はない
  • コンビニ自転車保険は原則1年の自動更新
  • コンビニ自転車保険は70歳以上の人は加入できないので注意
  • 即日から補償がほしければネット保険もあり

自転車保険加入の義務化に伴い、コンビニで自転車保険に入る方が増えたかと思います。この記事では各コンビニ(ローソン、セブンイレブン、ファミマ)自転車保険の加入方法の説明、どこで入るのが安いか値段比較しています。また、一カ月だけの加入や70歳以上の加入は可能なのかも解説しています。

この記事の目次

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自転車保険、どこで入る?コンビニなら簡単!


自転車保険はどこで入るのがいいのでしょうか。もちろん、保険会社の窓口や保険代理店の窓口でも申込はできますが、近所のコンビニでも加入できるのは存知でしょうか?


近年、自転車保険の加入義務化が進んでおり、2021(令和3)年10月1日時点で、34都道府県・2政令指定都市において、自転車保険への加入を義務付ける条例が定められています。

(出典:国土交通省 - 自転車損害賠償保険等への加入促進について)


自転車保険への加入は任意であり、あくまで努力義務であるとしている自治体もありますが、義務化への流れがとまることは考えにくいでしょう。


自転車の事故というと、些細なことだと思う方も多いかもしれませんが、過去最高額の判例では、自転車事故の損害賠償額は9,521万円です。

(出典:一般社団法人日本損害保険協会 - 知っていますか?自転車の事故)


そのようなリスクに備えるために、個人賠償責任補償を無制限に補償してくれる自転車保険もあります。

自転車保険の加入方法!必要な物は?



コンビニでの自転車保険の入り方について解説します。


各コンビニで利用する端末は違いますが、基本的な操作はほとんど同じです。情報端末機で入力を行い、控えをもってレジにて支払いをします。事前に必要な物は特にありません。


案内に従って操作を進めればいいので、初めての申込の方でも5~10分程度で手続きを完了できるでしょう。


コンビニ各社で共通していえることは以下3点です。

  • 「お客様控え」「申込控え」は大切に保管しておく
  • 1週間ほどで任意保険証書が送られてくる
  • 保険証券は大事に保管する


ローソン・ミニストップでの申込

ローソンとミニストップでは「Loppi」という端末で操作を行います。


加入手続きは以下の通りです。

  1. Loppiのメイン画面で「ほけん」を選択する
  2. 「自転車保険」を選択し、画面の案内に沿って進む
  3. 申込券が発券される
  4. 申込券を30分以内にレジに持っていき、精算する(現金)


セブンイレブンでの申込

セブンイレブンでは、マルチコピー機を利用して申込を行います。


加入手続きは以下の通りです。

  1. マルチコピー機のメイン画面で「保険」ボタンを押下する
  2. 「自転車向け保険」ボタンを押す
  3. 画面案内に従って入力を進める
  4. 内容を確認のうえ、「OK」ボタンを押下する
  5. 払込票が出てくるので、30分以内にレジに持っていき、支払いをする(現金またはnanaco)
  6. マルチコピー機で「申込控」と「重要事項」を印刷する


ファミリーマート(ファミマ)での申込

ファミリーマート(ファミマ)でも、マルチコピーを利用して申し込みます。


加入手続きは以下の通りです。

  1. マルチコピー機のトップメニューから「保険/学び・教育」をタッチする
  2. 「自転車向け傷害保険加入」を選択する
  3. 補償内容・保険料等の確認をする
  4. 契約者情報および被保険者情報の入力をする
  5. 契約の意向確認で最終確認を行う
  6. Mコピーサービス申込券(レシート)を発行する
  7. 申込券をレジに持っていき保険料を支払う

【比較】コンビニごとの自転車保険で安いのはどれ?おすすめは?



コンビニ各社の自転車保険は、どこで入るのが安いのでしょうか。


自転車保険を検討する際にポイントとなるのは、以下2点です。

  • 保険料の安さ
  • 補償の充実度


両者は基本的に、補償が充実していれば、保険料が高くなるという関係性にあります。あなたに合った予算で、十分な補償が得られる保険はどこで入るのがいいのでしょうか。


保険料が安いことだけで選んでしまうと、必要なときに十分な補償が受けられない可能性があります。補償内容だけで選んでしまうと、家計の収支に見合わない保険料を払うことになるリスクも考えられます。


両者のバランスを考えて保険を選ぶことが大切です。それぞれのコンビニの保険料と補償内容を表で比較しながら解説していきます。

【個人型】ローソン・セブン・ファミマ自転車保険の保険料

ローソン・セブン・ファミマの自転車保険(個人型)の保険料を表にまとめました。


個人型とは、自分だけ、あるいは自分の子どもだけというように、一人のみを被保険者としているということを意味します。


ローソンには、お手軽プランと充実プランの2種類があるのでそれぞれ記載しています。


保険料引受保険会社
ローソン
(お手軽プラン)
3,320円/年 (月々 約277円)東京海上日動
ローソン
(充実プラン)
5,270円/年 (月々 約439円)東京海上日動
セブンイレブン3,220円/年 (月々 約268円)三井住友海上
ファミマ3,420円/年 (月々 約285円)損害保険ジャパン



自転車保険を検討する上では、保険料と補償内容のどちらも大切ですが、以下に当てはまる人には、セブンの自転車保険がおすすめです。


  • とにかく安く加入したい
  • 被保険者は一人のみで良い
  • 最低限の備えをしておきたい
  • 個人賠償責任については十分な補償がほしい


自分が事故を起こしてしまった際の相手方への補償である、個人賠償責任については、無制限ではありませんが、最高3億円の補償となっているため十分でしょう。

【個人型】ローソン・セブン・ファミマ自転車保険の補償内容

コンビニ各社の個人型の自転車保険の補償内容は以下のようになっています。

補償内容ローソン
(お手軽プラン)
ローソン
(充実プラン)
セブンファミマ
個人賠償責任補償無制限無制限最高3億円最大3億円
死亡・後遺障害100万円400万円1,000万円死亡:100万円
後遺障害:
死亡の3%~100%
入院保険金日額1,500円4,000円8,000円4,000円
手術保険金額(入院中/入院中以外)15,000円/
7,500円
40,000円/
20,000円
80,000円/
40,000円
40,000円/
20,000円
示談交渉特約ありありありあり
事故対応フリーダイヤル土日祝含
24時間
土日祝含
24時間
24時間
365日
24時間
365日

ポイントは以下の3点です。
  • 個人賠償責任補償
  • 医療保険やその他の生命保険との重複
  • 示談交渉特約

個人賠償責任補償

個人賠償責任補償は、自分が事故の加害者になった場合の補償となります。この場合、先述のように、高額の賠償金を支払わなければならなくなる可能性もあるため、最低1億円あると安心です。

医療保険やその他の生命保険との重複

自転車保険にも、死亡保険金や入院日額補償があります。他にも医療保険や終身保険に加入している人は、保険料がもったいないため、重複はできるだけ避けましょう

示談交渉特約

示談交渉特約とは、事故が起きた場合に、保険会社が事故を起こしたあなたに代わって相手方と交渉をしてくれるオプションのことです。

【家族型】ローソン・セブン・ファミマ自転車保険の保険料

ローソン・セブン・ファミマの自転車保険(家族型)の保険料を表にまとめました。


家族型とは、夫婦2人を被保険者としたり、家族全員を被保険者として加入することができることを意味します。家族全員という際には同居している家族に限定される等の諸条件はありますが、人数の上限はありません


ローソンとセブンについては、夫婦2人を被保険者とするもの、家族全員を被保険者とするものとそれぞれプランが存在します。


ファミマの自転車保険には、家族型の取り扱いがありません。家族で加入したい場合にも、それぞれが個人型で加入しなければなりません。


タイプ保険料引受保険会社
ローソン
(お手軽プラン)
夫婦型3,840円/年
(月々 約320円)
東京海上日動
ローソン
(お手軽プラン)
家族型4,660円/年
(月々 約388円)
東京海上日動
ローソン
(充実プラン)
夫婦型7,080円/年
(月々 約590円)
東京海上日動
ローソン
(充実プラン)
家族型9,910円/年
(月々 約826円)
東京海上日動
セブン夫婦プラン3,980円/年
(月々 約332円)
三井住友海上
セブン家族プラン5,890円/年
(月々 約491円)
三井住友海上
ファミマ取扱なし--

【家族型】ローソン・セブン・ファミマ自転車保険の補償内容

コンビニ各社の家族型の自転車保険の補償内容は以下のようになっています。


補償内容ローソン
(お手軽プラン)
ローソン
(充実プラン)
セブンファミマ
個人賠償責任補償無制限無制限最高3億円-
死亡・後遺障害100万円400万円1,000万円-
入院保険金日額1,500円4,000円8,000円-
手術保険金額(入院中/入院中以外)15,000円/
7,500円
40,000円/
20,000円
80,000円/
40,000円
-
示談交渉特約ありありあり-
事故対応フリーダイヤル土日祝含
24時間
土日祝含
24時間
24時間 365日-


家族型の補償内容については、個人型と違いはありません。繰り返しになりますが、ファミマには、家族型が存在しないため、個人型を加入したい家族分だけ申し込む必要があります。

高校生のおすすめのコンビニ自転車保険は?

高校生が加入するなら、どのコンビニの自転車保険が良いのでしょうか。


結論、ローソンのお手軽プランがおすすめだと言えそうです。理由は以下2点です。

  • 個人賠償責任補償が無制限
  • 保険料がお手頃


自転車乗用中の死傷者数を年代別に見てみると、65歳以上が20.8%と最も多く、次いで15~19歳の17.2%となっています。

(出典:一般社団法人日本損害保険協会:自転車事故の発生状況)


また、自転車の事故といえど、多額の賠償請求が行われるケースもあるというのが実情です。被害の大きさによっては、およそ1億円の賠償金の支払いが命じられた判例もあります。


過去最高額の判例で、9,521万円というものもあり、この判決は加害者が高校生(未成年)であるからといって、免れるものではありません。

(出典:一般社団法人日本損害保険協会:自転車事故と保険)

コンビニ自転車保険加入の注意点・デメリット

コンビニで手軽に加入できる自転車保険ですが、注意すべきことやデメリットも存在します。


注意点やデメリットを4つ紹介します。以下が特に当てはまらない、気にならないという人は、コンビニで自転車保険に加入しましょう。

  • 盗難やロードサービスは付帯されない
  • 70歳以上は加入ができない
  • 一ヵ月のような短期加入は不可能
  • ネット保険の方がコンビニよりもお手軽な可能性もある

コンビニの自転車保険の注意点も理解したうえで、加入するべきです。

コンビニ自転車保険に盗難やロードサービスは付帯されない

コンビニで加入できる自転車保険では以下の補償がありません。

  • 通院した場合の補償
  • 自転車を盗まれた場合(盗難)の補償
  • ロードサービス
  • 弁護士費用

入院や手術の補償はありますが、通院した場合の補償がありません

また、自転車を盗まれた場合の補償も付帯されていません。さらに、自動車保険にはよくあるロードサービスの補償もないため、自転車で長距離のサイクリングをするといった人には向いていません。

示談交渉特約のついているコンビニ自転車保険ですが、保険会社が示談交渉を行えるのは、あなたが加害者として賠償責任を負うことになった場合のみと法律で決められています。

つまり、あなたに全く責任のない事故に遭った場合の交渉を任せることができるのは、弁護士となります。その費用を負担してくれる特約は、コンビニ自転車保険にはありません。

70歳以上はコンビニ自転車保険に加入できない

コンビニの自転車保険には、年齢制限があり、70歳以上の人は被保険者としての加入はできません。ファミマであれば契約者になることは可能です。


コンビニ各社の年齢制限をまとめます。


ローソン

契約者:始期日時点で満18歳以上69歳以下の人
被保険者:始期日時点で満69才以下の人

セブン

契約者:申込日時点で満20才以上69歳以下の人
被保険者:保険始期日時点で69歳以下の人

ファミマ

契約者:申込日時点で18歳以上の人
被保険者:保険始期日時点で69歳以下の人

コンビニ自転車保険は年払い一括のため、一カ月だけの加入は出来ない

コンビニで加入できる自転車保険は、原則1年の自動更新となります。加入対象外の年齢になる等、保険会社が更新をしない場合もありますが、基本的には契約者からの解約の申出をもって、契約解消となります。


そのため、一ヵ月だけなどの短期契約については、各保険会社HPで公表はしていません。もし短期的な契約を考えている、加入して一ヵ月だが解約したい、などといった場合は、各引受保険会社のコールセンターに問い合わせをする必要があります。


場合によっては、保険料の返金などが受けられるかもしれません。

安い自転車保険や、比較しやすいインターネットで加入するのもあり

コンビニでの自転車保険のほかに、インターネットで自転車保険に加入するという手段も選択肢になりえます。


コンビニのメリットとして、生活の身近にあることが多いため、申込に便利なことが挙げられます。また、インターネットに抵抗のある人にはコンビニでの申込がおすすめです。


ネット保険のメリットは、空き時間を利用して、自宅からでも職場からでもいつでも申込ができることです。また、コンビニの自転車保険は、補償の開始は最短で翌日からとなりますが、ネット保険であれば即日開始できるものもあります。

まとめ



ローソン・セブン・ファミマ、コンビニ各社の自転車保険の保険料や補償内容、加入の方法などを解説してきました。


コンビニで自転車保険を選択するときのポイントは以下2点です。

  • 補償内容
  • 保険料
コンビニで自転車保険に加入するメリットは、どこにでもあるので申し込むのに便利であるという点です。

自転車保険はコンビニ以外にも、インターネットでの加入も選択肢の一つです。ネット保険であれば、即日補償開始のものもあるため、急いでいる方にはネット保険もおすすめです。

ほけんROOMでは、他にも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されていますので、ぜひご覧ください。

記事監修者「谷川 昌平」

この記事の監修者谷川 昌平
フィナンシャルプランナー

東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、「マネーキャリア」「ほけんROOM」を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。