TSマーク取扱店の料金一覧!自転車保険との違いや不要かどうかを徹底解説のサムネイル画像
▼この記事を呼んでほしい人
  • TSマークの料金について知りたい人
  • TSマーク取扱店の中のおすすめの店について知りたい人
  • TSマークが本当に必要かどうか知りたい人
▼この記事をまとめると
  • TSマークは点検料込みとなっていて、料金相場は1,500〜2,000円/年
  • TSマークは自転車を買ったお店で行ってもらうのが一番お得
  • 保険を充実させたいなら自転車保険を、義務化対策や自転車整備を定期的にしたい人はTSマークがおすすめ

自転車保険が義務化となり、TSマークを検討される方が増えたと思います。そこでこの記事はTSマーク取扱店ごと(あさひ、イオン、カインズ等)の料金をまとめてみました。また、TSマークが不要かどうか自転車保険も比較しているので、更新の際にチェックしてみてください。

この記事の目次

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TSマークの料金比較!自転車保険とはどう違う?

TSマーク(TRAFFIC SAFETYマーク)とは一般の自転車保険と違い、自転車安全整備士が点検確認した普通自転車に貼付されるもので、料金も整備代に含まれます。


TSマークの料金は整備代に含まれているので値段が決まっていませんが、種類によって次の値段が相場となっています。なおTSマークは非課税なので消費税がかかりません。


TSマークの種類値段相場
青色1,500円/年
赤色2,000円/年
緑色
(電動アシスト限定)
2,000円/年


TSマークの保険に加入することで、傷害保険、賠償責任保険、被害者見舞金などの保険がつきすが、一般の自転車保険と比べて保険料金が安いですが、補償内容はそれほど充実していません。

TSマークの料金・付帯保険の内容を取扱店ごとに比較



TSマークの料金・付帯保険の内容を取扱店ごとに比較してみましょう。


TSマーク料金を設定しているところもあれば、他の点検やサービスにTSマーク料金が含まれていることもあります。なお TSマーク(保険)自体は無課税ですが、貼り付け料や整備点検料には消費税がついています。


取扱店値段TSマーク種類
あさひ2,530円・3,080円
(点検料込み)
青色(赤色の場合もあり)
イオン2,750円
(点検料込み)
赤色
DCMホーマック・カーマ3,000円
(点検料その他特典込み)
赤色相当
カインズ500円
(点検料その他込みで3,000円)
赤色
オリンピック1,500円
(点検料その他込みで3,500円)
赤色
セオサイクル2,000円
(セオサイクルで購入すれば点検料は永年無料)
赤色
サイクルショップ・サカモト2,000円
(サイクルショップ・サカモトで購入すれば1,000円、現在半額キャンペーン実施中)
赤色


単純に値段が安いからお得というわけでもありませんので、それぞれの取扱店やその料金について詳しく解説していきます。

TSマーク料金①:あさひ 2530円・3080円

あさひのTSマークは一式点検・TS点検費用に含まれていますが、シティサイクルとスポーツ自転車で料金が次のように変わります。

種類値段
シティサイクル(子供車、電動アシスト自転車含む)2,530円(税込)
スポーツ自転車*3,080円(税込)

*マウンテンバイク、ロードバイク、クロスバイク、ピストバイク、ミニベロ等、Vブレーキ、前後変速付きの自転車


点検後安全基準を満たしていれば、TSマークを貼付してくれます。ただし安全基準を満たす上で修理や部品交換が必要な際には、別途費用がかかることがあります。


TSマークの種類は青色が多いようですが、店舗によっては赤色のところもあるようです。


なお自転車盗難補償や3年間の無料点検などの特典がある、あさひのサイクルメイトは以前サイクルメイトTSマーク特典がありましたが、2021年1月20日で終了になっています。


自転車を構成する重要箇所全ての点検と調整を行うサービスですので、安心して自転車に乗れるのが特徴です。

TSマーク料金②:イオン 2750円

イオンのTSマークは点検費用に含まれており、2,750円で赤色のTSマークを貼ってくれます。

点検費用の他に、もし追加の調整や部品交換が必要になった場合は、 部品代、調整・修理工賃等別途費用がかかることがあります。

TSマークの期限は1年間で、期間終了後更新料2,750円を支払えば再び点検してくれ、新しいTSマークを貼ってくれます。

シティサイクルとスポーツ自転車の値段の違いなどはありませんので、スポーツ自転車ならイオンの方がお得ということになります。


TSマーク料金③:DCMホーマック・カーマ 3000円

DCMホーマック・カーマはTSマークの取り扱いはありませんが、新車購入の当日のみ加入できる3,000円のサイクルメンテナンスパックに加入すると、次のように赤色TSマークと同等の保険がついています。


  • 賠償責任保険: 1億円
  • 死亡・後遺障害:100万円 
  • 入院日額:1,000円  


サイクルメンテナンスパックにはさらに次のような特典もついています。


特典内容期限
TSマーク同等の保険赤色同等1年間
盗難補償1年目80%補償、2年目60%補償、3年目60%補償3年間
防犯登録法律により義務化されている防犯登録をしてくれる5年~無期限 (都道府県による)
無料点検自転車を購入してから1年間、部品代・工賃以外は無料で点検1年間
修理工賃割引自転車を購入してから1年間、部品代部品代を除く修理工賃50%割引1年間

これだけ補償が揃っていれば、あえてTSマークを貼り付ける必要はなさそうです。

TSマーク料金④:カインズ 3000円

カインズの安心スマートパックは税込3,000円で、赤色のTSマーク発行の他次のような特典がついています。


特典内容期限
TSマーク赤色(更新時500円)1年間
防犯登録法律により義務化されている防犯登録をしてくれる5年~無期限
(都道府県による)
交通事故お見舞い・車かバイクによる交通事故 1万円
・車かバイクによる事故で1週間以上継続し入院 5万円
・車かバイクによる事故で死亡か後遺障害が残った10万円
1年
無料点検自転車を購入してから3年間、部品代・工賃以外は無料で点検3年
修理工賃割引自転車を購入してから3年間、部品代部品代を除く修理工賃50%割引3年
部品・用品代金割引自転車を購入してから3年間、パーツ代金を10%割引3年
盗難補償期間延長・カインズオリジナル自転車は1年目80%補償、2年目60%補償、3年目60%補償
・カインズオリジナル自転車以外は 6ヶ月目80%補償、7~18ヶ月目60%補償で1年半の補償
1年半〜3年
対人対物賠償補償購入の自転車を運転中に、他人に怪我を負わせたり他人の物を壊した場合、事故の被害者に最大1億円し、示談交渉もしてくれる。1年


他のお店よりも補償が長いので、購入した自転車を3年間しっかり点検しておきたい人には特におすすめです。


TSマークの期限は1年ですが500円で発行してくれますので、3年間点検無料特典を使えば保険費用はかなり安く抑えることができそうです。

TSマーク料金⑤:オリンピック 1500円

オリンピックは1,500円で赤色のTSマークを貼ってくれますが、自転車購入時3,500円の「バイシクルフレンド」に加入すれば次のような特典がついています。


特典内容期限
TSマーク赤色。更新時1,500円1年間
盗難補償1年目:買い替え時購入金額の80%補償
2年目:買い替え時購入金額の60%補償
アシスト:3年間全額補償
2年間(アシストは3年間)
防犯登録法律により義務化されている防犯登録をしてくれる5年~無期限 (都道府県による)
無料点検自転車を購入してから2年間、部品代・工賃以外は無料で点検 2年間
優待割引自転車を購入してから2年間、修理代・パーツ購入が 10%割引(家族も対象)2年間
出張引取10kmまでなら3回まで無料1年間


TSマークが1,500円ですので、実質2,000円でこれだけ補償してくれることになります。

TSマーク料金⑥:セオサイクル 2000円

セオサイクルは2,000円で赤色のTSマークを貼ってくれますが、セオサイクルで自転車を購入すれば永年点検無料となっています。


ただしTSマークの取り扱いをしていない店舗もありますので、各取扱店にあらかじめ確認しておきましょう。


なお、セオサイクル以外で自転車を購入した場合、次のような値段となっています。


種類値段
一般車1,320円(税込)
スポーツ車2,200円(税込)


TSマーク料金⑦:サイクルショップ・サカモト 2000円

サイクルショップ・サカモトは2,000円で赤色のTSマークを貼ってくれますが、内訳はTSマーク1,000円、安全点検整備代1,000円となっています。


サイクルショップ・サカモトで自転車を購入すれば、この安全点検整備代が無料になりますので、1年間1,000円でTSマークを貼ってくれます。


なお点検整備で修理や部品交換が必要な場合は、プラス費用がかかります。


現在TSマーク、安全点検整備代込みで1,000円の、TSマークご加入半額キャンペーンをしていますので、今回紹介したお店の中で最も低価格の料金設定となっています。

TSマークの期限切れと更新のタイミングは?

どのTSマークも有効期間は1年間で、期限切れのTSマークは効力がありませんので、継続するには毎年整備点検を受けて更新する必要があります。


更新のタイミングに決まりはありません。TSマークを貼った後、1年以内に更新することもできますし、期限切れのまましばらく乗った後更新することもできます。


なおTSマークを貼って1年以内に更新しても、期限は新しくTSマークを貼ってから1年後となります。


通常の保険と違いあくまで点検修理した後に貼るシールになり、自動更新はありませんのでご自身のタイミングで更新するようにしてください。

自転車保険との違い:TSマークは不要なのか



TSマークは自転車保険と比べると次のように補償内容は薄く、「ほとんど保険費用が支払われないように設定されている」と言っても過言ではありません。


補償内容TSマーク自転車保険
賠償保険1,000万〜1億
(死亡・重度後遺障害1~7級)
1〜3億
入院補償0〜50万
(入院15日以上)
3,000〜6,000円/日 
死亡・後遺症30〜100万
(死亡・重度後遺障害1~4級)
100〜800万
その他特約なし示談代行 、ロードサービス等


このようにTSマークの補償は、「入院15日以上」「死亡・重度後遺障害1~4級」など限定的で、これらの条件が満たされる場合はほとんどないのが現状です。


ただしもしこれらの事態が起きてしまった場合保険なしでは費用が大変な額になります。そしてTSマークは整備をすればセットでついてくる保険ということ、また自転車保険の義務化について考えると、TSマークは選択肢としてアリといえるでしょう。

TSマークの補償内容

TSマークは青色、赤色、緑色の3種類がありますが、共通しているのは次の通りです。

  • 整備点検を受けると貼ってもらえる
  • 期限は1年
  • 補償の対象は運転者ではなく自転車
  • 自転車運転中の事故のみで補償範囲はヒトのみ

青色、赤色、緑色それぞれの補償内容は次のようになっています。


補償内容青色赤色緑色

賠償責任補償

(死亡・重度後遺障害1~7級)

1,000万円1億円1億円
被害者見舞金
(入院15日以上)
なし10万円5万円
傷害補償
(死亡・重度後遺障害1~4級)
30万円 100万円 50万円
傷害補償
(入院15日以上)
1万円10万円50万円

日本交通管理技術協会「TSマーク


自転車保険の補償内容は?コスパがいいのは自転車保険

自転車保険の補償内容は次のように、TSマークと比べて補償内容が手厚いのが特徴となっています。 費用は保険の種類にもよりますが、月々200〜500円(家族プランになるとその倍)とそれほど高くありません。


賠償保険 入院保障死亡・後遺症
1〜3億3,000〜6,000円/日100〜800万
自動車保険は、補償の対象が自転車ではなく、運転者であるのが特徴で、本人限定と家族プランがあります。

この他に、保険会社によっては次のような補償がつくこともあります。

  • 示談代行
  • ロードサービス
  • 車両盗難特約
  • 弁護士費用の補償
  • 損害賠償責任の補償

TSマークは点検費用込みの値段となっていますので一概に比較はできませんが、保険内容だけを見るとやはり一般の保険の方がコスパが高いといえます。

まとめ:自転車保険は義務だが、TSマークはいらないという意見も



今回はTSマークの料金について解説しましたがいかがだったでしょうか。


TSマークはいらないという意見もありますが、自転車保険は義務であること、料金は整備代に含まれていること、またその料金の安さを考えると加入しておいて損はありません。


また自転車を購入する店によっては、パック料金にTSマークが含まれていることもあり、自転車を大事に安全に乗りたい人におすすめです。


ただもしTSマークの補償内容が心配なら、一般の自転車保険に加入したほうがよいかもしれません。


それで保険を充実させたいなら自転車保険を、義務化対策や自転車整備を定期的にしたい人はTSマークがおすすめです。


いずれにしても、事故がないように最新の注意を払いながら安全に運転するようにしておきたいですね。

記事監修者「谷川 昌平」

この記事の監修者谷川 昌平
フィナンシャルプランナー

東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、「マネーキャリア」「ほけんROOM」を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。