節約生活の末路?お金を使わないことのデメリットのサムネイル画像

日々、節約や貯金に励んでいる方はとても多いと思います。しかし、あまりにも節約に固執しすぎると、思わぬデメリットが発生する可能性もあります。この記事では、節約しすぎることのデメリットや、節約生活を上手に続ける方法について解説します。

監修者「谷川 昌平」

監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー

株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー証券外務員を取得。
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この記事の目次

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節約・貯金はとても大切


まず大前提として、節約・貯金に励むことはとても大切です。


ある程度のお金があれば、生活にゆとりが生まれ、できる事も増え、将来の不安を解消することができるなど、多くのメリットがあります。


自分や家族の生活を守るためにも、節約に努め、貯金や投資に励むことは必ず必要なことです。


しかし、あまりにも節約に固執しすぎると、弊害が発生する可能性もあります。


節約に固執するとどのような弊害があるのでしょうか?

節約・貯金によって生じるデメリット

毎日の生活がマンネリ化してしまう可能性がある

節約を徹底するということは、余分な支出を極力抑えるよう、ある程度決められた生活パターンになることが多いかと思います。


いわゆる「浪費」と呼ばれている、「なんとなく欲しい物を買った」「友達と飲みにでかけた」といった行動は避け、想定外の出費がないよう規則正しい生活を続けることになるでしょう。


もちろん、そのような節約スタイルを身につけることは長期的に考えると素晴らしいことなのですが、あまりにも同じ毎日を過ごしていると、刺激がなく人生がマンネリ化してしまう可能性が出てきます。


果たして、いくらお金が溜まっても、本当にそれで良いのか疑問になりますね。

新たな発見・向上心がなくなる可能性がある

お金を使わない生活を追求すると、前述したように、毎日決まった生活を送ることになりがちです。


節約生活が長くなると、お金を使うことに罪悪感を覚え、上手にお金を使うこともできなくなってしまします。


すると、いつもと違った体験の中から新たな発見をする、といった機会を損なう可能性が高いです。


また、保守的な生活や考え方をしているうちに、新しいことに挑戦してみよう!といった向上心まで低下してしまう恐れがあります。


新しい挑戦を避けてばかりいると、自分自身が成長しません。


その結果、仕事でステップアップできずに収入が減ってしまう、といったリスクまで発生してしまいます。

周りの人達に共感できなくなる可能性がある

実は、節約に励みしっかりと貯金をしている人は少数派だと言われています。


お金を浪費してしまう人、貯金ができない人の方が多いと言われており、節約に励み貯金を続けていくうちに、周りの人達と考え方が合わなくなってくる可能性もあります。


価値観が合わなくなり、交流を避けるようになってしまい、その結果人との付き合いがほとんどないような状況にもなりかねません。


節約・貯金も大切ですが、周りの人達の考えや、大事な人達とのお付き合いも大切にする、といったことが必要かもしれません。

健康を損なう可能性がある

よく言われていることですが、あまりにも極端な食費や光熱費の節約をしてしまうと、健康を損なう可能性が非常に高いです。


必要な栄養がとれず、暑さや寒さを我満することにより、体調を崩してしまいます。


また、節約生活によって生じるストレスによって、精神面で参ってしまうことも考えられます。


健康を損なってしまっては、いくらお金があっても何も楽しむことができません。


健康を第一に考えて、極端な節約生活は一度見直しをしてみることもおすすめします。

無理なく続ける節約生活

節約生活を続ける上で重要なことは、無理なく続けることが最も大切です。


節約を過剰に行い、ストレスや体調を崩すなどで結果的に破綻してしまうことは避けるべきです。


節約を行う際には、自分のライフスタイルに合わせた適度な節約を心がけることが大切です。 


また、節約生活を続けるためのモチベーションを保つためには、節約をすることで得られるメリットや自分自身の目標を持つことが重要です。


自分が目指すライフスタイルや将来のビジョンをイメージし、そのために必要な支出を見極め、必要のない支出を削減することで、理想の生活を手に入れることができます。

節約・貯金を続ける上で大切にしたいこと

ここまでで紹介したように、節約・貯金は、長い人生の中で考えると必ず必要なこととなってきます。


しかしながら、行き過ぎた節約生活は、いくつものデメリットも抱えています


将来のために基本的な節約術を身につけながら、人生を楽しむために適度な息抜きの方法を考えるなど、お金を貯めることと使うことに対して、自分にあったバランスをみつけることが大切かと思います。


節約・貯金と並行して、自分を成長させるため、周りの人達との関わりを大切にするためにお金を使うことも意識していけると良いですね。

まとめ


節約生活で大切なのは、自分にとって必要な支出と必要のない支出を明確にし、どのくらい節約できるかを把握することが重要です。


節約によるデメリットが発生しないように、必要な支出を削ることを避け、適度な節約を心がけることが大切です。


自分に合ったバランスの良い節約方法がわからない場合には、家計見直しのプロであるファイナンシャルプランナーに相談してみるのもおすすめですよ。