新婚は、お金でもめるとよく言われます。
実際に生活を始めてみると、お金の使い方や家計管理のルールなど、話し合おうとしてもうまくいかず、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、新婚夫婦が直面しがちな"お金のもめごと"の原因や対処法を、わかりやすく解説します。
・金銭感覚が違う場合の対処方法が知りたい
・子どもを安心して育てられる家計にしたい
上記のようなお悩みを抱えている方は、本記事を読むことで、ふたりに合った“お金との向き合い方”のヒントが見つかります。
内容をまとめると
- 新婚のお金のもめごとは、金銭感覚のズレや家計ルールが決まっていないことから起こりやすく、早めの話し合いがカギとなる。
- もめごとを防ぐには、支出を見える化し、定期的に家計の話し合いをするなど“共有と習慣化”が重要である。
- 価値観の違いは“正しさ”ではなく“納得”を重視することで、ふたりに合った家計のかたちを築きやすくなる。
- 感情とお金が絡んだ家計の見直しには、相談実績10万件以上・相談満足度98.6%以上のマネーキャリアで、第三者の視点から冷静に整理することが効果的である。
この記事の監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー、証券外務員を取得。メディア実績：＜テレビ出演＞テレビ東京-テレ東「WBS」・テレビ朝日「林修の今知りたいでしょ！」
>> 谷川 昌平の詳細な経歴を見る
この記事の目次
- 新婚カップルがお金でもめる典型的な理由
- 金銭感覚が正反対だから
- 相手の収入や貯蓄が見えないから
- 支出が偏っていて不公平だから
- 新婚のお金のもめごとを防ぐ方法
- 家計のルールを最初に決めておく
- 支出を見える化する
- 定期的に家計の話をする習慣をつくる
- 新婚で金銭感覚のズレに気付いたときの向き合い方
- 育った環境の違いを前提に話す
- 「正しい」より「納得できる」を優先する
- 提案しながらすり合わせる
- 新婚のお金の悩みは専門家（FP）に無料相談がおすすめ
- 新婚が子どもを迎える前に話し合うべき出費対策
- 子どもが生まれるまでにかかる費用
- 育児・教育にかかるお金
- 産後の働き方と家計のバランス
- 新婚のお金の悩みに関するよくある質問
- お金のない人と結婚したことに後悔を感じたときの対処法はありますか？
- うまくいかない新婚夫婦にはどんな特徴がありますか？
- 新婚のお金のもめごとは話し合いと見える化で解決しよう【まとめ】
続きを見る
新婚カップルがお金でもめる典型的な理由
新婚カップルがお金でもめる典型的な理由を3つ解説します。
紹介する理由は以下のとおりです。
- 金銭感覚が正反対だから
- 相手の収入や貯蓄が見えないから
- 支出が偏っていて不公平だから
背景を理解しておくことで、自分たちのすれ違いに対処しやすくなるので、ぜひ参考にしてください。
金銭感覚が正反対だから
金銭感覚が正反対であることで、新婚カップルはお金でもめやすくなります。
金銭感覚が異なると、何にいくら使うべきかの基準がずれやすく、相手の支出が理解しにくくなるためです。
例えば、片方が節約派で、もう一方が趣味にお金をかけるタイプだと、「またスマホゲームに1万円も課金したの？」と感じる場面もあるでしょう。
一方で、ちょっといい食材を買ったら「こんな高い肉、誰が食べるの？」と責められ、気まずくなることもあります。
こうした感覚のズレは、衝突へとつながりやすくなります。
まずは金銭感覚の違いに気付き、おたがいの価値観を知ることが、衝突を減らし、家計の話し合いをしやすくする第一歩です。
相手の収入や貯蓄が見えないから
相手の収入や貯蓄が見えないことで、新婚カップルはお金でもめやすくなります。
お金の情報が不透明だと、不信感や将来への不安が強まるからです。
例えば、「貯金ゼロって、なんで黙ってたの？」と感じた瞬間に、信頼が一気に揺らぐことがあります。
また、「ボーナスをいくらもらってるのか、どうして教えてくれないんだろう……」という不安を抱くこともあるでしょう。
さらに、借金の有無がわからないままだと、あとから事実を知ったときに、信頼を大きく損なう可能性もあります。
だからこそ、収入や貯金についてオープンに話す時間を持つことが、もめごとを防ぎ、おたがいの信頼を築く第一歩です。
支出が偏っていて不公平だから
支出が偏っていて不公平だと、新婚カップルはお金でもめやすくなります。
一方にばかり負担が集中すると、損をしているという気持ちがつのりやすいからです。
例えば、「外食のとき、財布を出すのが自分ばかり」といった不満が積み重なることもあります。
また、「相手の方が収入が多いのに、どうして生活費は折半なの？」という疑問は、わだかまりにつながるでしょう。
支出の不公平感をなくすには、誰が何を払うかをすり合わせておくことが大切です。
新婚のお金のもめごとを防ぐ方法
新婚のお金のもめごとを防ぐ方法を3つ解説します。
紹介する方法は以下のとおりです。
- 家計のルールを最初に決めておく
- 支出を見える化する
- 定期的に家計の話をする習慣をつくる
あらかじめ工夫できることを知っておくことで、トラブルを未然に防ぎやすくなるので、ぜひ参考にしてください。
家計のルールを最初に決めておく
家計のルールを最初に決めておくことで、新婚のお金のもめごとを防ぎやすくなります。
お金の管理方法や支出のルールが曖昧だと、不満やすれ違いが生まれやすくなるからです。
例えば、"自炊の食費は自分・外食代は相手”と分担すれば、毎回の支出でモヤモヤすることはなくなります。
また、”家賃は相手・水道光熱費は自分”など、費目ごとに支払いを分ける方法もあります。
支出を見える化する
支出を見える化することで、新婚のお金のもめごとを防ぎやすくなります。
支出の内訳や金額が共有されていないと、どちらがどれだけ負担しているかが曖昧になり、不信感や誤解が生じやすくなるからです。
しかし、家計簿アプリや表計算ソフトなどで共有すれば、お金の使い方をおたがいに確認しやすくなります。
パートナーが共有に後ろ向きなときは、相手にとって負担が少ないツールに合わせることが、習慣として続けるコツです。
定期的に家計の話をする習慣をつくる
定期的に家計の話をする習慣をつくることで、新婚のお金のもめごとを防ぎやすくなります。
何かあったときだけ話すのでは、小さなすれ違いはうやむやにしがちで、のちに大きな不満や誤解に発展しかねないからです。
例えば、給料日後やボーナス後の週末にふたりでゆっくり家計会議をするだけでも、自然に習慣化しやすくなります。
また、誕生月などの節目に“将来設計トーク”をしてみるのも、無理なく家計の話を習慣化するきっかけになります。
定期的な話し合いに後ろ向きなパートナーなら、「どれくらいの頻度なら話しやすい？」と聞いてみることで、負担感を軽減しやすくなります。
協力的な空気を大切にすれば、無理のない習慣として続けやすくなるでしょう。
新婚で金銭感覚のズレに気付いたときの向き合い方
新婚で金銭感覚のズレに気付いたときの向き合い方を3つ解説します。
紹介する方法は以下のとおりです。
- 育った環境の違いを前提に話す
- 「正しい」より「納得できる」を優先する
- 提案しながらすり合わせる
上記を把握することで、すれ違いを前向きな話し合いにつなげやすくなるので、ぜひ参考にしてください。
育った環境の違いを前提に話す
育った環境の違いを前提に話すことで、相手の金銭感覚とのズレに向き合いやすくなります。
多くの価値観は、子どもの頃に見てきた家庭のなかで自然に身についたものだからです。
例えば、「うちは共働きで、家計はすべて母が管理していた」といった話から、相手の考え方も見えやすくなります。
また、「父が趣味にお金をかける人だった」などのエピソードが、支出の優先度の違いにつながっていることもあります。
まずは、どちらかが正しいかではなく、「そういう背景だったんだね」と受け止めることが、理解への一歩になります。
「正しい」より「納得できる」を優先する
「正しい」より「納得できる」を優先することで、相手の金銭感覚とのズレに向き合いやすくなります。
自分の正解を主張するよりも“納得できる”を着地点にすることで、意見が違っても話し合いを止めずにすみます。
例えば、「私はこう思うけど、あなたはどう感じてる？」と問いかけるだけで、まずはおたがいの考え方を整理しやすくなります。
さらに、「どこまでならお互いに許容できるか考えよう」と伝えることで、着地点を一緒に見つけやすくなるでしょう。
答えを一緒に探す姿勢が、無理のない歩み寄りにつながります。
提案しながらすり合わせる
提案しながらすり合わせることで、相手の金銭感覚とのズレに向き合いやすくなります。
対立を避けながら、おたがいが納得できる着地点を見つけやすくなるからです。
例えば、相手が趣味にお金を使いすぎていると感じたときは、「将来のマイホーム資金として毎月3万円は貯めたいから、趣味費はおたがい月1万円までにしてみない？」と提案すれば、目的のあるルールとして共有しやすくなります。
また、「ボーナスのときは上限をゆるめて、おたがい自由に使える金額をあらかじめ決めておこう」と追加でフォローすれば、楽しみを残しながら柔軟に調整しやすくなるでしょう。
違いを認め合いながら、ふたりに合った着地点を一緒に探す姿勢が、無理のない歩み寄りにつながります。
新婚のお金の悩みは専門家（FP）に無料相談がおすすめ
「言い合いになって、建設的な話し合いがなかなかできない」
「我慢が限界になって、つい感情をぶつけてしまう」
うまく話し合えない理由は、お金の状況を数値化して整理できていないことにあるかもしれません。
とはいえ、自分たちだけで支出のバランスを見直したり、家計のルールを決めたりするのは、なかなかむずかしいものです。
マネーキャリアでは、お金の専門家（FP）が、収入や支出の見える化をサポートしながら、納得できるルールのつくり方やふたりに合った家計管理の方法について、無料でアドバイスしています。
相談はすべてオンラインで完結し、土日もOK・何度でも無料で利用できます。
相談満足度98.6%の確かな実績がありますので、初めての方もぜひお気軽にご相談ください。
新婚が子どもを迎える前に話し合うべき出費対策
新婚が子どもを迎える前に話し合うべき出費対策を3つ解説します。
紹介する内容は以下のとおりです。
- 子どもが生まれるまでにかかる費用
- 育児・教育にかかるお金
- 産後の働き方と家計のバランス
将来の出費を見通しておくことで、不安を減らしながら家族が増える準備を進めやすくなるので、ぜひ参考にしてください。
子どもが生まれるまでにかかる費用
子どもが生まれるまでにかかる費用を把握しておくことで、今後の家計を整えやすくなります。
あらかじめ必要な金額を見積もることで、出産前から支出が発生する資金の計画を立てやすくなるからです。
例えば、産前の妊婦健診から出産時の入院費用、産後すぐに必要なおむつ・ミルク・肌着など、あらゆる出費が積み重なっていきます。
少しずつでも費用の準備を始めておけば、出産後の生活にゆとりを持って臨めます。
育児・教育にかかるお金
育児・教育にかかるお金を話し合うことで、子どもを迎える前に現実的な備えを進めやすくなります。
将来の支出を数字でイメージできるようになると、しばらく先の資金の計画も立てやすくなるからです。
例えば、「子どもが二人なら、教育費はいくら？」といった問いから、将来の支出を具体的にイメージできます。
また、「何歳までに家を買う？」という話題も共有すれば、住宅ローンとの兼ね合いも見えてきます。
そのうえで、教育費にどれだけ回せるかも考えやすくなるでしょう。
“完璧”を目指さず、まずは軽く話し始めることが、無理のない暮らしづくりの第一歩です。
産後の働き方と家計のバランス
産後の働き方と家計のバランスを事前に話し合うことで、子どもが生まれたあとの暮らしの見通しを立てやすくなります。
出産後に変わる収入や役割をあらかじめ想定しておくことで、大きな変化にも冷静に対応しやすくなるからです。
例えば、「育休は何年取る？」「産後はパートで働く？」といった問いから、現実的なシミュレーションができます。
さらに、「家事育児をどう分担する？」という視点を加えると、協力体制のイメージも明確になります。
これからの数年でどんな生活を送りたいかを話し合っておくことで、無理のない暮らし方を選びやすくなります。
新婚のお金の悩みに関するよくある質問
新婚のお金の悩みに関するよくある質問を2つ解説します。
紹介する質問は以下のとおりです。
- お金のない人と結婚したことに後悔を感じたときの対処法はありますか？
- うまくいかない新婚夫婦にはどんな特徴がありますか？
悩んだときのヒントになるはずなので、ぜひ参考にしてください。
お金のない人と結婚したことに後悔を感じたときの対処法はありますか？
お金のない人と結婚したことに後悔を感じたときは、現実を直視して対策をとる姿勢を持つことが大切です。
現状を冷静に見つめ直すことで、具体的な改善策を見つけやすくなるからです。
例えば、共働きや支出の見直しなど、今すぐできる工夫で家計を立て直せる可能性もあります。
さらに、資格取得や副業・転職活動の応援など、パートナーの収入アップを支援する方法もあります。
また、家事育児についても、ふたりで協力し合える体制を整えておくことで、共働きをする際の精神的な安心にもつながります。
後悔を感じたときこそ、ふたりでこれからの暮らしを見直し、よりよい方向に進むための大切な一歩になるでしょう。
うまくいかない新婚夫婦にはどんな特徴がありますか？
うまくいかないと感じやすい新婚夫婦は、お金に関する価値観のズレを言葉にできていない場合があります。
価値観をすり合わせないままでいると、支出の偏りや家計ルールの曖昧さが、不満やストレスとして積もりやすくなるからです。
特に、どこまで出すか・誰がどの役割を担うかが不明確なままだと、なんとなく納得できない状態が続きやすくなります。
また、家事育児の分担・交友関係・生活リズムについての違和感も、言い出しにくいままだと、すれ違いを深めてしまうことがあります。
しかし、価値観の違いそのものが悪いわけではなく、話し合わないことが関係をこじらせる原因になりやすいといえるでしょう。
だからこそ、ふたりの前提をすり合わせる意識を持つことが、新婚生活を安定させる第一歩になります。
新婚のお金のもめごとは話し合いと見える化で解決しよう【まとめ】
新婚のお金のもめごとは、話し合いと見える化で解決することが重要です。
具体的には、金銭感覚のズレや家計の不透明さによるすれ違いを防ぐために、家計のルールを決める・支出を見える化する・定期的に話し合うなどの工夫が効果的です。
また、育った環境や価値観の違いを前提に、おたがいが納得できる方法を探る姿勢も、長く穏やかな関係づくりに欠かせません。
とはいえ、自分たちだけで家計管理や将来設計を考え、適切な対策を見つけるのは簡単ではありません。
自分たちに合う家計管理方法がわからない方や、子どもを迎える準備に不安を感じる方は、専門家（FP）への相談をおすすめします。
