母子家庭で生活保護を受ける9つのデメリットと6つのメリットを解説のサムネイル画像
「母子家庭で生活保護を受ける場合は、どんなデメリットがあるの?」
「生活保護を受けるときに気をつけるポイントは?」
とお悩みではないでしょうか。

生活保護は最低限の生活を保障する制度のため「今の家計状況では利用したほうが安心かも」と考える方もいるでしょう。

しかし、制度を利用することで生じるデメリットもあるため、事前に把握しておくことが大切です。

本記事では、母子家庭で生活保護を受けるデメリットとメリットついて解説していますので、ぜひ参考にしてください。
母子家庭で生活保護を検討する際は、メリットとデメリットを理解した上で必要かどうかを見極めることが大切です。

また、家計が厳しいと感じる方は、FPに相談することで家計管理や節約のアドバイスが得られ、家計改善につなげることができます。

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内容をまとめると

  • 母子家庭で生活保護を受けると住居やローンに関するデメリットがある
  • メリットだけでなくデメリットも踏まえて慎重に判断することが大切
  • FPに相談すれば家計改善につながるアドバイスが受けられる
  • マネーキャリアは相談実績10万件以上でお金の悩みを解決できる
  • 家計管理や節約、節税に関する相談ならマネーキャリアがおすすめ
この記事の監修者「井村 那奈」

この記事の監修者 井村 那奈 フィナンシャルプランナー

ファイナンシャルプランナー。1989年生まれ。大学卒業後、金融機関にて資産形成の相談業務に従事。投資信託や債券・保険・相続・信託等幅広い販売経験を武器に、より多くのお客様の「お金のかかりつけ医を目指したい」との思いから2022年に株式会社Wizleapに参画。
>> 井村 那奈の詳細な経歴を見る

この記事の目次

母子家庭で生活保護を受ける9つのデメリット

母子家庭で生活保護を受ける9つのデメリットは、次のとおりです。

  • 貯金が難しい
  • 車を所有できない
  • 住居が制限される
  • 生活必需品以外の贅沢品を購入できない
  • ローンを利用できない
  • 扶養照会により親族に知られる
  • 子どもがストレスを感じることがある
  • ケースワーカーとの定期的な面談が必要
  • 生活保護からの自立が難しくなることがある
これらのデメリットを知っておくことで、生活保護を受ける際の注意点がわかり、利用するかどうかの判断がしやすくなります。

それぞれの内容について見ていきましょう。

母子家庭で生活保護の利用を検討している方にとって、制度のデメリットや注意点を事前に把握しておくことは大切です。


また「生活保護を受けるべきか迷うほど家計が苦しい」と感じている場合は、一度FPに相談してみてもよいかもしれません。


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貯金が難しい

母子家庭で生活保護を受ける際のデメリットの一つは、貯金が難しいことです。


生活保護は、あくまで最低限の生活を保障して自立を促すための制度であり、資産を増やすことを目的としていません。


そのため、保有している資産や能力は、すべて生活のために活用することが原則です。


とはいえ、貯金自体が禁止されているわけではありません。


ケースワーカーと相談の上、子どもの進学に向けた教育資金や生活保護から自立するための準備金など、目的が明確で妥当であれば認められます。


それでも、生活保護費は日々の生活を維持するための最低限の金額に限られるため、十分な貯金を行うのは簡単ではありません

日々の生活で貯金ができない、自由に使えるお金がなくて不安を感じているといった方は、FPへの相談を検討してみるとよいでしょう。


FPに相談することで、家計の見直しや貯金のコツなど、状況に応じた具体的なアドバイスを受けることができます。


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車を所有できない

母子家庭で生活保護を受ける際のデメリットの一つに、車の所有が難しいことがあります。


車は資産とみなされるため、生活保護を受ける際には原則として処分が必要になります。


生活保護制度では、保有する資産や能力は生活の維持に活用すべきものとされているためです。 


そのため、すでに車を所有している場合は、処分した上で生活保護を受ける必要があります。


また、生活保護中に新たに車を購入することも基本的には認められていません。


車が使えないことで、子どもの送迎など日常生活に不便を感じる場面もあるでしょう。


ただし、身体に障害がある方が通勤や通院で車を必要とする場合や車が生活に不可欠な地域に住んでいる場合などは、所有が認められるケースもあります。

固定費や変動費の見直し、節約・節税の工夫、貯金の方法、教育資金や老後資金の準備など、お金に関する悩みを抱えている方には、FPへの相談がおすすめです。


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住居が制限される

住居が制限されることも、母子家庭で生活保護を受ける際のデメリットの一つです。


生活保護では「住宅扶助」により家賃が支給されますが、地域ごとに上限額が定められており、その範囲内で住居を選ばなければなりません


そのため、広さや立地、築年数などの希望条件を満たす物件が見つかりにくい可能性があります。


例えば「子どもにそれぞれ部屋を持たせたい」と考えても、その条件を満たす物件は家賃が上限を超えてしまい、選べないこともあります。


また、現在住んでいる住宅の家賃が上限を超えている場合には、引っ越しを求められるため注意が必要です。

生活保護を受ける際の住居制限は、特に子育て中の家庭にとって大きな悩みの種となることがあります。


子どもの年齢や性別によっては個室が必要になることもありますが、上限内で希望に合った住まいを見つけるのは簡単ではありません。


地域の住宅事情によっては、選択肢がかなり限られることもあります。

生活必需品以外の贅沢品を購入できない

母子家庭で生活保護を受ける際のデメリットの一つが、贅沢品を購入できないことです。


生活保護では、保有する資産は生活のために活用することが義務づけられています。


また、生活保護法においても、支出の節約や生活の維持・向上に努めるよう求められています。


例えば、高級ブランドのバッグやアクセサリーなどは「資産」とみなされ、購入していることが判明した場合には、ケースワーカーから指導を受けたり、場合によっては生活保護の支給が停止・打ち切りとなったりする可能性もあります。


生活保護中に何か購入する際は、常に「生活に必要か」を判断することが大事です。 


※参照:生活保護法 | e-Gov 法令検索

生活保護はあくまで最低限度の生活を保障する制度であり、贅沢品の購入は制度の趣旨に反します。


周囲との生活レベルの違いにストレスを感じることもありますが「自立を目指すための一時的な支援」と割り切ることが大切です。


支出の内容について不安がある場合は、事前にケースワーカーに相談することでトラブルを回避できます。

ローンを利用できない

ローンを利用できないことも、母子家庭で生活保護を受ける際のデメリットの一つです。


生活保護制度では、保護費はあくまで日常生活を維持するためのものであり、借金の返済に充てることは制度の趣旨に反するため、原則として禁止されています。


そのため、車や家電の購入、引っ越し費用などでローンを組むことはできず、急な出費には注意が必要です。


また、生活保護を受けている場合は収入が低いため、金融機関のローン審査に通らないケースがほとんどです。

ローンが利用できないことで、急な出費が必要になったときに特に負担となります。


例えば、冷蔵庫や洗濯機などが故障した場合に対応方法について選択肢が限られてしまいます


もし急な出費が必要となり用意することが難しい場合は、ケースワーカーや福祉事務所に相談することが大切です。


状況によっては、一時的な扶助や貸付制度などを案内してもらえることもあります。

扶養照会により親族に知られる

生活保護を受ける際には「扶養照会」が行われるため、親族に生活保護を申請・受給していることが知られてしまう点もデメリットです。


扶養照会とは、自治体が申請者の親族に対して、金銭的援助が可能かどうかを確認する手続きのことです。


生活保護制度において「扶養は保護に優先する」とされているため、扶養照会が行われます。


扶養照会の対象は三親等内の親族となるため、父母・子ども・祖父母・兄弟姉妹・おじ・おばなどが含まれます。


親族との関係によっては、生活保護の申請を知られることで気まずくなったり、トラブルに発展する可能性もあるため、必要に応じて事前に説明しておくことが大事です。

扶養照会によって親族に生活保護の申請が伝わることに、心理的な抵抗を感じる方も少なくありません。


特に、関係が疎遠だったり支援を望まない相手に知られることで、精神的な負担になることもあります。


ただし、特別な事情がある場合などは扶養照会を避けられることもあるため、申請前にケースワーカーや自治体へ状況を説明しておくことが大切です。

子どもがストレスを感じることがある

母子家庭で生活保護を受ける場合、子どもがストレスを感じることがある点もデメリットの一つです。


例えば、


  • 自由に使えるお金が少ない
  • 希望する間取りの家に住めず個室が持てない
  • 車がなく通学や買い物が不便
  • 高価なものを買うのが難しい
  • 周囲の友達と生活環境を比べてしまう


といった理由から、子どもが我慢を強いられたり、劣等感を抱いてしまうことがあります。


このようなストレスが人間関係や学校生活に影響を及ぼすこともあるため、子どもの気持ちに寄り添い、こまめに話を聞くなどのケアが大切です。

特に思春期の子どもは、周囲との違いに敏感で、家庭の事情を恥ずかしく感じることがあります。


そのため、友人との関わりを避けたり、家庭内でも親とのコミュニケーションを控えるようになる場合もあります。


親は状況を受け入れて前向きに捉えていても、子どもはそう簡単に受け入れられないことも多いです。

ケースワーカーとの定期的な面談が必要

生活保護の受給開始後もケースワーカーとの定期的な面談が必要になります。


ケースワーカーは年数回、自宅を訪れて生活状況の調査を行い、次のようなことを確認します。


  • 申告時点から収入に変化がないか
  • 仕事はしているか
  • 保護費を禁止されている用途に使っていないか
  • 生活保護から自立に向けた取り組みを行っているか


生活保護費の適正な運用と受給者の自立支援を目的としたものですが、家計状況などを調査されるためストレスを感じる可能性があります。

ケースワーカーとの定期的な面談は、生活保護制度の適正な運用と受給者の自立を支援するために必要なものです。


しかし、プライバシーに深く関わる家計の詳細や生活状況を調査されるため、精神的な負担を感じることもあります。


面談を通じて、自立に向けた具体的な支援やアドバイスを受けられる機会と捉えることも大切です。

生活保護からの自立が難しくなることがある

生活保護からの自立が難しくなる場合があることもデメリットの一つです。


生活保護は受給者の自立を支援するための制度ですが、安定した環境に慣れて就職活動を続けられなかったり、収入アップを諦めてしまうケースがあります。


また、このような状態が続くと、社会復帰を恐怖に感じ、現状から抜け出そうとする意欲がますます低下してしまうこともあるため注意が必要です。

家計が厳しく生活保護を検討している場合は、一度FPに相談してみるのもおすすめです。


FPに相談すれば、家計の見直しや節約方法、貯金、資産形成、教育資金など幅広いお金の悩みに対して具体的なアドバイスを受けられます。


マネーキャリアなら、対面またはオンラインで何度でも無料相談が可能です。


累計で10万件以上の相談実績があり、Google口コミでは5点中4.8の高評価を獲得しています。


経験豊富なFPが丁寧にわかりやすく説明・提案を行うため、お金の知識に不安がある方でも安心して利用できます。

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母子家庭で生活保護を受ける6つのメリット

母子家庭で生活保護を受ける6つのメリットは、次のとおりです。

  • 最低限の生活費が保障されて精神的に安定する
  • 家賃の扶助を受けられる
  • 税金や年金保険料が免除される
  • 医療費や教育費の負担が軽減される
  • 就労支援を受けられる
  • 母子家庭・ひとり親家庭向けの加算制度がある
デメリットだけでなくメリットも知ることで、生活保護を利用したときの具体的な生活のイメージがしやすくなります。

ここからは、メリットの内容を見ていきましょう。

最低限の生活費が保障されて精神的に安定する

母子家庭で生活保護を受けるメリットの一つに、最低限の生活費が保障されることで経済的不安が和らぎ、精神的な安定が得られることがあります。


生活保護によって、衣食住が確保されるほか、電気・ガス・水道などのライフラインも維持できるため、生活の破綻を防ぐことが可能です。


生活困難な状態から解放されることで、心にゆとりが生まれ、子どもとの時間を増やしたり、自立に向けた取り組みを進めやすくなります。

生活保護の支給によって、経済的な不安が軽減されると精神的な負担も大きく和らぎます


特に母子家庭では、育児や仕事の両立が難しいことが多いため、最低限の生活が保障されることは大きな支えとなるでしょう。


生活の安定によって、将来に向けた準備や自立に向けた取り組みにも時間を取りやすくなります。

家賃の扶助を受けられる

家賃の扶助を受けられることも、母子家庭で生活保護を受ける際のメリットです。


生活保護制度では「住宅扶助」として、地域ごとに定められた上限額の範囲内で実費が支給されます。


物件はその上限に収まる必要があるため選択肢は限られてしまいますが、固定費である家賃を補助してもらえることで、安心感が得られます。


住宅扶助の上限額は自治体によって異なるため、早めに市区町村窓口や福祉事務所で確認しておくことが大切です。

家賃は家計の中でも負担の大きい固定費の一つであるため、支援を受けられることは精神的な安心感にもつながります。


ただし、入居前に上限額や物件の条件などをしっかり確認しておくことが大切です。


子どものことも考え、可能な限り住みやすい環境を選びましょう

税金や年金保険料が免除される

税金や年金保険料が免除されることも、母子家庭で生活保護を受けるメリットです。


例えば、生活保護の受給中は住民税が非課税となり、国民年金保険料も所定の届け出を行うことで全額免除されます。


さらに、NHKの受信料についても、生活保護受給者は「放送受信料免除基準」に該当するため、全額が免除されます。


そのほかにも各種行政サービスで減免や割引を受けられる場合もあるなど、家計の負担を軽減可能です。


※参照:国民年金保険料の法定免除制度|日本年金機構

生活が苦しいので受信料を免除してもらいたい|NHK

生活保護を受給すると、経済的支援だけでなく、さまざまな公的負担の軽減措置も受けられます。


ただし、この環境に慣れすぎてしまうと、自立への意欲が薄れてしまう可能性もあるため注意が必要です。


生活保護はあくまで自立をサポートするための一時的な制度であり、支援を受けながらも、自立へのステップを意識して生活していくことが大切です。

医療費や教育費の負担が軽減される

医療費や教育費などの負担が軽減されることも、母子家庭で生活保護を受ける際のメリットです。


生活保護制度では、住宅扶助に加えて「医療扶助」や「教育扶助」もあり、次のような支援を受けられます。


・医療扶助:対象となる医療費の自己負担がなく支払いは医療機関に直接行われる

・教育扶助:対象となる義務教育の学用品費が基準にもとづいて支給される


このような扶助があることで、本人や子どもの医療費や教育費に対する不安が軽減され、安心して生活を送ることができるようになります。


※参照:生活保護制度|厚生労働省

医療扶助や教育扶助は、母子家庭にとって特に心強い支援です。


子どもの病気やケガをしたときに自己負担なく治療が受けられます。


また、学用品には意外と多くの費用がかかることもあり、教育扶助による支援は大変助かるものです。


これらの扶助によって医療費や教育費に関する不安が軽減されます。

就労支援を受けられる

母子家庭で生活保護を受ける際のメリットの一つが、就労支援を受けられることです。


生活保護からの自立を後押しするために、受給者向けに職業訓練プログラムなどが提供されています。


また「生業扶助」として、就労のための資格取得やスキル習得にかかる費用の一部が実費で支給されるため、経済的な不安を軽減しながらステップアップが可能です。


このような支援を活用できるため、無理なく社会復帰を目指すことができます。


※参照:生活保護制度|厚生労働省

職業訓練プログラムや生業扶助などの就労支援は、将来的な自立を見据える上で非常に大きなサポートになります。


スキルアップの費用の確保が難しいこともありますが、生業扶助などの制度を活用すれば、必要な訓練や資格取得に安心して取り組むことができます。


例えば、生業扶助では職業訓練の授業料や教材費、就職が決まった際の洋服・履物費用など、就労に必要な準備費用も支給の対象です。


※参照:生活保護制度|男女共同参画局

母子家庭・ひとり親家庭向けの加算制度がある

母子家庭で生活保護を受けている場合、18歳未満の子どもがいると「母子加算」や「児童養育加算」などの加算制度を受けられる点がメリットです。


例えば、子どもが1人いる場合の母子加算は、地域によって異なりますが月額1万6,100円〜1万8,800円が支給されます。


また、児童養育加算では18歳未満の子ども1人につき月額1万190円が支給されます。


そのほかにも妊産婦加算、障害者加算、介護施設入所者加算、在宅患者加算など、状況に応じて受けられるさまざまな加算があります。


※参照:生活保護制度|厚生労働省

生活費のやりくりが厳しく、生活保護を受けるべきか悩んでいる方は、一度FPに相談してみるのも一つの方法です。


FPに相談すれば、家計状況に応じた見直しポイントや節約・節税のアドバイスを受けることができます。


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累計で10万件以上の相談実績があり、Google口コミでは4.8点(5点中)を獲得して高い評価を受けています。


オンライン相談にも対応しているため、全国どこからでも自宅にいながら安心して相談できます。

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生活保護の概要

生活保護の利用を検討する際には、制度の仕組みや申請の流れなどを事前に理解しておくことが大切です。

  • 生活保護の仕組み
  • 保護の種類
  • 申請から受給までの流れ
それぞれの内容について説明します。

生活保護の仕組み

生活保護は、国が定めた最低生活費に対して世帯収入が不足している場合に、その差額が支給される制度です。


そのため、世帯収入が最低生活費を上回っている場合は、生活保護の対象にはなりません。


「収入」には給与などの労働収入だけでなく、年金や親族からの援助も含まれます。

自分では生活保護の対象だと思っていても、実際には世帯収入が最低生活費を上回っていて対象外となるケースも珍しくありません。


最低生活費は、住んでいる地域や世帯構成によって異なります


生活保護を受けられるかどうか不安な場合は、自治体にある福祉事務所に相談して確認することをおすすめします。

保護の種類

生活保護制度では、各種費用に対して以下の扶助が支給されます。

生活上でかかる費用扶助の種類支給内容
日常生活に欠かせない費用
(食費・被服費・光熱費など)
生活扶助基準額は以下の①②を合算して算出
①食費などの個人費用
②光熱水費などの世帯共通費用
また、特定の世帯には母子加算などが適用
アパート等の家賃住宅扶助規定の範囲内で実費を支給
義務教育に必要な学用品の購入費用教育扶助決められた基準額が支給
医療サービスの費用医療扶助費用は医療機関に直接支払われ
本人の負担はなし
介護サービスの費用介護扶助費用は介護事業者に直接支払われ
本人の負担はなし
出産費用出産扶助規定の範囲内で実費を支給
就労に必要なスキル習得などにかかる費用生業扶助規定の範囲内で実費を支給
葬祭費用葬祭扶助規定の範囲内で実費を支給

このような扶助が提供されています。


早めに福祉事務所や担当ケースワーカーに相談して、自分の状況に合った支給額を確認しておくことが大切です。


※参照:生活保護制度|厚生労働省

例えば、葬祭扶助は経済的な事情で葬儀の実施が難しい場合に、必要な費用(大人・子ども別、地域ごとの基準あり)が支給される制度です。


また、教育扶助では義務教育に必要な学用品費や学級費、課外クラブ活動費などが基準額にもとづいて支給されます。


教材費、学校給食費、校外活動費なども対象となるため、子どもの学習や学校生活にかかる費用面での不安を大きく軽減できます。


各扶助の対象や支給額は、早めに確認しておきましょう。


※参照:生活保護制度|男女共同参画局

申請から受給までの流れ

生活保護を受けるまでの手続きの流れは、以下のとおりです。


  1. 自治体にある福祉事務所へ相談する
  2. 生活保護の申請を行う
  3. 福祉事務所による訪問調査や資産調査が実施される
  4. 申請から原則14日以内(最長30日以内)に審査結果が通知される
  5. 保護費の支給が始まる


※参照:生活保護制度|厚生労働省

生活保護制度に関して疑問や不安がある場合は、自治体にある福祉事務所へ相談してみましょう。


また、家計のやりくりが厳しいと感じている方は、FPへの相談もおすすめです。


FPに相談すれば、家計の状況に合わせた節約や節税の具体的なアドバイスを受けることができ、無理のない家計改善に役立ちます。


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家計管理や節約・節税はもちろん、教育資金や老後資金の準備、保険の見直しなど幅広いお金の悩みに対応しています。

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母子家庭で生活保護を検討するなら正しく理解することが大切【まとめ】

母子家庭で生活保護を受けると、住居選びが制限される、ローンが組めない、子どもに精神的な負担がかかるといったデメリットがあります。


一方で、家賃の扶助や税金・年金保険料が免除されるといったメリットもあります。


このようなデメリットとメリットの両方をしっかりと理解した上で、生活保護制度を利用するか検討することが大事です。


生活保護制度について不安や疑問がある場合は、早めに自治体の福祉事務所に相談してみましょう。

家計が厳しく生活保護の利用を検討している方は、一度FPへの相談を検討してみましょう。


固定費や変動費の見直しなど、家計を立て直すための具体的なアドバイスが受けられます。


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10万件以上の相談実績があり、利用者満足度は98.6%と高い評価を得ています。


生活保護の申請前に家計改善の可能性を探ってみたい方は、ぜひ利用を検討してみてください。

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