賃貸と持ち家で1300万円の差は本当?後悔しない選び方をFPが解説のサムネイル画像

「賃貸のまま一生家賃を払い続けるのは損なの?」 

「持ち家にしてもローンや修繕費が不安…」 


そんな疑問を持つ方は多いでしょう。 


結論からお伝えすると、賃貸と持ち家では条件によって1300万円近い差が出るケースがあり、自分のライフプランに合った選択が重要です。 


この記事では、賃貸と持ち家のコスト差をシミュレーションで比較し、それぞれのメリット・デメリットを整理していますので、ぜひ参考にしてください。


・「今の家計で持ち家を買うべきか迷っている」 

・「賃貸のまま老後を迎えるのが不安」 


そんな方は、本記事を読むことで賃貸と持ち家の費用差やリスクを理解し、自分に合った住まいの選び方を見つけられます。

井村FP

住まいの正解は一律には決まらず、家族構成・働き方・老後の資金計画によって大きく変わります。


実際に、マネーキャリアの無料相談を活用し、住居費を含めたライフプランを設計する方も増えています。 


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内容をまとめると

  • 賃貸と持ち家では1300万円近い差が出るケースがある 
  • 賃貸は柔軟性がある一方、老後も家賃が必要 
  • 持ち家は資産になるが、維持費や売却リスクもある 
  • どちらが得かはライフプランによって変わる
  • マネーキャリアでは住居費を含めたライフプランを無料で相談できる

この記事の監修者「井村 那奈」

この記事の監修者 井村 那奈 フィナンシャルプランナー

ファイナンシャルプランナー。1989年生まれ。大学卒業後、金融機関にて資産形成の相談業務に従事。投資信託や債券・保険・相続・信託等幅広い販売経験を武器に、より多くのお客様の「お金のかかりつけ医を目指したい」との思いから2022年に株式会社Wizleapに参画。
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この記事の目次

賃貸と持ち家で1300万円の差が出る理由

賃貸と持ち家の間で1300万円もの差が出るのは、生涯コストの構造が大きく異なるためです。


賃貸は一生涯にわたり家賃を支払い続ける必要があるのに対し、持ち家は住宅ローンを完済すればその後の住居費を大きく抑えられます。


井村FP

賃貸では長い期間住めば住むほど、老後の家賃が重くのしかかるでしょう。


どちらを選ぶか考える際は、自分のライフプランを設計したうえで長期的な視点を意識するべきです。

賃貸と持ち家で1300万円の差は本当?シミュレーションで比較

本当に1,300万円近い差が出るのか、具体的な根拠を知りたい方も多いでしょう。


そこで、賃貸と持ち家の生涯コストをシミュレーションしました。


なお、シミュレーションは以下の一般的な条件下で試算しています。


  • 年齢: 30歳からシミュレーションを開始し、85歳までの55年間で比較
  • 年収: 500万円(年収は一定と仮定)
  • 持ち家: 3,000万円のマンションを購入
  • 賃貸: 毎月10万円の家賃の賃貸物件に居住

<各コストの内訳>

持ち家賃貸
初期費用300万円 (物件価格の10%)50万円 (家賃5ヶ月分)
住宅ローン3,000万円を35年ローン、金利1.5%なし
月々の返済/家賃 約9.2万円 (35年間)10万円 (生涯)
修繕費・管理費 月2万円 (生涯)
なし
固定資産税等 年10万円 (生涯)なし
更新料なし2年ごと家賃1ヶ月分
生涯引越し費用なし3回引越しで1回50万円

<シミュレーション結果>

持ち家賃貸差額
初期費用300万円50万円250万円(持ち家がプラス)
住宅ローン返済3,864万円なし3,864万円(持ち家がプラス)
家賃なし6,600万円6,600万円(賃貸がプラス)
修繕費・管理費1,320万円なし 1,320万円(持ち家がプラス)
固定資産税等550万円なし 550万円(持ち家がプラス)
更新料なし150万円150万円(賃貸がプラス)
生涯引越し費用なし150万円150万円(賃貸がプラス)
生涯コスト合計6,034万円6,950万円916万円(持ち家がお得)

井村FP

今回のシミュレーションでは持ち家が916万円得であることがわかりました。


1,300万円の差には届いていないものの、条件が違えば当然生涯コストの差は大きく前後します。


賃貸・持ち家それぞれの特徴を理解したうえで、自分のライフプランに合う選択をしましょう。


自分の住まいの具体的なシミュレーションをしてほしいという方は、マネーキャリアにご相談ください。


お金のプロ(FP)が丁寧にヒアリングし、あなたに合う住宅選びと資金計画をサポートします。

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賃貸のメリット・デメリット

賃貸には、持ち家にはないメリットもあります。

生涯コスト以外のデメリットも存在するので、事前に知っておくことが重要です。

  • メリット1: 維持費や固定資産税の負担がない
  • メリット2: ライフスタイルの変化に柔軟に対応できる
  • デメリット1: 老後まで家賃が必要
  • デメリット2: 資産にならない

これらの特徴を確認することで、自分に合った住まいが見えてくるでしょう。

メリット1: 維持費や固定資産税の負担がない

賃貸住宅の大きなメリットは、持ち家と違って修繕費や固定資産税の負担がない点です。

たとえば一戸建てを所有すると、外壁塗装や屋根の修繕に数十万円〜100万円単位の費用が必要になることがあります。


井村FP

固定資産税も年間10万円前後はかかるケースが多いでしょう。


維持費を負担せずに済むのは賃貸ならではの強みです。


メリット2: ライフスタイルの変化に柔軟に対応できる

賃貸はライフステージに合わせて住み替えやすいことも魅力です。

子どもの進学や転勤に合わせて新しい環境に移れるのは、持ち家にはない自由度といえます。
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家族が増えて手狭になったら広めの物件に引っ越す、定年後に地方の安い物件へ住み替えるといった選択が可能です。


将来の変化に柔軟に備えたい方は、賃貸の自由度に強くメリットを感じるでしょう。

デメリット1: 老後まで家賃が必要

賃貸の大きなデメリットは、老後まで家賃を払い続ける必要があることです。

たとえば月8万円の家賃でも、65歳から90歳まで25年間支払えば総額2400万円。

年金だけでこの負担を賄うのは容易ではありません。
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長生きすればするほど負担が増えるというリスクは、なかなか無視できませんよね。


安心した老後生活を望むなら、この点を慎重に検討する必要があります。

デメリット2: 資産にならない

賃貸はどれだけ家賃を払っても資産として残りません

持ち家であれば、完済後の住宅は不動産資産として将来売却や相続に利用できます。

築20年のマンションでも、立地次第では1,000万円以上で売れることがあるでしょう。
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一方で、賃貸は住んだ分の支出がすべて消費で終わります。


資産形成を重視する方にとっては、大きな欠点ではないでしょうか。

持ち家のメリット・デメリット

持ち家は人生最大の買い物ともいわれ、メリットとデメリットの両面を理解して選ぶことが欠かせません。

  • メリット1:住宅ローン完済後はコストが大幅に下がる
  • メリット2:資産として手元に残る
  • メリット3:間取りやデザインを自由にできる
  • デメリット1:固定資産税や修繕費がかかる
  • デメリット2:売却リスクや転居のしにくさ

賃貸と比べて老後の安心感は大きい一方、金銭的・ライフスタイル的に負担も伴います。

それぞれの特徴を確認していきましょう。

メリット1:住宅ローン完済後はコストが大幅に下がる

持ち家の強みは、住宅ローンを完済すれば毎月の住居費がぐっと軽くなる点です。

たとえば月10万円の返済を35年続けた後は、固定資産税や修繕費こそかかるものの、賃貸のように一生家賃を払い続ける必要はありません。
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定年後は収入が下がると予想できるため、家賃が高いほど生活を圧迫します。


老後の生活費を抑えられる点は、生活の安心材料になるでしょう。

メリット2:資産として手元に残る

持ち家はローン完済後に資産として手元に残ることも大きな魅力です。

賃貸の家賃は「消費」で終わるため、資産性がありません。
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立地や築年数によっては売却益を得られたり、子どもに相続できたりするケースもあります。


持ち家を資産として有効活用したい方は、早めから検討してはいかがでしょうか。

メリット3:間取りやデザインを自由にできる

注文住宅やリフォームを通じて、理想の住まいを実現できるのも持ち家の特権です。

賃貸では大家さんの許可がなければ、自由にリフォームができません。

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壁を取り払って広いリビングを作る、好みの内装に変えるなど、賃貸では叶えられない自由度があります。


自分のライフスタイルに合った家づくりを楽しめるのは、大きなメリットでしょう。

デメリット1:固定資産税や修繕費がかかる

持ち家には税金や修繕費といった維持コストがつきものです。

毎年の固定資産税に加え、外壁や屋根の補修、給湯器交換などで数十万円〜100万円単位の出費が発生します。
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これらを長期的に見込んで資金計画を立てなければ、後々大きな負担となりかねません。


税金や修繕費に備えるのが面倒・負担に感じる方は、賃貸が向いているといえます。

デメリット2:売却リスクや転居のしにくさ

一度購入すると、簡単に手放せないのも持ち家の弱点です。

転勤や家族構成の変化があっても、すぐに売却できるとは限りません。
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場合によっては売却価格がローン残債を下回り、損失を抱えるリスクもあります。


ライフスタイルの変化が起きやすい方は、購入を控えておく方が無難でしょう。


賃貸か持ち家で迷っており、それぞれのリスクや細かいコストを詳しく知りたい方は、マネーキャリアにご相談ください。


専門性の高いFPが、あなたの住宅に関する疑問やお悩みを解消します。

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賃貸と持ち家に関するよくある質問

最後に、賃貸と持ち家に関するよくある質問をご紹介します。


  • 賃貸派と持ち家派はどちらが多い?
  • 賃貸と持ち家で1300万円の差は本当?
  •  老後に賃貸は不安?家賃を払い続けられるか心配

それぞれの回答を見ていきましょう。

賃貸派と持ち家派はどちらが多い?

賃貸派と持ち家派はどちらが多いかというと、地域と年代で傾向が分かれます。


都心部や単身世帯が多いエリアでは賃貸の割合が高い一方、郊外や地方の家族世帯では持ち家が多くなりやすい傾向です。 

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とはいえ、安易に選ばれている割合が多いほうに決めることはおすすめできません。


あくまでも割合は参考程度にして、自分の年齢や転勤の可能性などを考慮して選んでみてください。

賃貸と持ち家で1300万円の差は本当?

賃貸と持ち家で1300万円の差は、条件次第で起こり得ます。


理由は家賃・ローン金利・期間・維持費といった要素が長期間で積み重なるためです。 

井村FP

月10万円の賃貸に40年住むと約4,800万円かかりますが、3,000万円の住宅を35年ローンで買うと総支払額が約3,500万円以上になり約1,300万円以上の差が生じます。


どちらがお得なのか知りたい場合、あなたが住みたい住宅の条件で試算してみてくださいね。

老後に賃貸は不安?家賃を払い続けられるか心配

老後に賃貸が不安かどうかは、年金や貯蓄の有無で左右されます。


なぜなら、老後も家賃を払い続ける負担は長期的に大きく、収入が減ると生活が圧迫され得るからです。

井村FP

たとえば月8万円の家賃を65歳から90歳まで支払うと約2,400万円に達するので、備えは早めに作っておきましょう。 


対策として、貯蓄の上積みや家賃の安い地域への住み替えや資産形成・専門家への相談を検討してみてください。

賃貸と持ち家のどっちがいいか迷うなら「マネーキャリア」に相談

賃貸と持ち家で1300万円もの差が生まれる理由やシミュレーション結果、さらにそれぞれのメリット・デメリットを整理しました。


これから住まいについて真剣に考えたい方は、まずは自分のライフプランを明確にして、住宅にかかる生涯コストをシミュレーションすることから始めてみましょう。


とはいえ、「将来の収入や生活スタイルを踏まえてどちらを選ぶべきかわからない」という方も多いはずです。


そんなときは、「マネーキャリア」の無料相談を活用してみてください。


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住まい選びで迷っている方は、一度「マネーキャリア」に相談して、ぜひ後悔のない住まいを選びをしてください。

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