
内容をまとめると
- 2年で1000万円貯めるには、毎月約42万円の貯蓄が必要なため、支出の見直しやボーナス・臨時収入の活用が不可欠である
- 金融資産1000万円以上の人の割合は年齢や年収により大きく異なり、収入の高さだけでなく、支出管理や資産運用の知識も目標達成には重要である
- 貯蓄計画にはライフプランの作成が不可欠であり、専門家のFPに相談することで、具体的な収支改善やリスクを踏まえた資産運用のバランスを提案してもらえる
- マネーキャリアは累計10万件以上の相談実績と98.6%の相談満足度で、全国からオンライン・対面で何度でも無料で相談可能。厳選されたFPが資産形成を丁寧に支援してくれる

この記事の監修者 井村 那奈 フィナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー。1989年生まれ。大学卒業後、金融機関にて資産形成の相談業務に従事。投資信託や債券・保険・相続・信託等幅広い販売経験を武器に、より多くのお客様の「お金のかかりつけ医を目指したい」との思いから2022年に株式会社Wizleapに参画。
>> 井村 那奈の詳細な経歴を見る
この記事の目次
- 2年で1000万貯めるには月に約42万円の貯金が必要
- 貯金1000万はすごい?金融資産が1,000万円以上ある人の割合を調査
- 年代別の金融資産が1,000万円以上ある人の割合
- 年収別の金融資産が1,000万円以上ある人の割合
- 2年で1000万貯める6つの方法
- 2年で1000万貯める目的を明確にする
- 徹底的に生活費を見直す
- 先取り貯金の習慣化で確実に貯める
- ボーナスや臨時収入は貯金に回す
- 収入を増やす
- 資産運用を活用する
- 2年で1000万貯めたら知っておくべきリスク2つ
- 貯金1000万を超えたら金融機関の破綻した場合に備える
- インフレリスクに備える
- 2年で1000万貯めたい人がし知っておくべき資産運用の基本4つ
- 投資は余裕資金で行う
- 投資の基本やリスクを理解する
- 資産配分に注意する
- NISAやiDeCoは初心者におすすめ
- 効率的に無理なく2年で1000万貯めたい人はFPに相談しよう
- 2年で1000万貯めるに関するよくある質問
- 1年で1000万貯めるには月いくら必要ですか?
- 1000万円あれば何年暮らせますか?
- まとめ
2年で1000万貯めるには月に約42万円の貯金が必要
2年で1000万貯めるためには、毎月約42万円を貯金する必要があります。
これは単純計算で、1000万円を24ヶ月で割った金額です。
例えば手取り月収が60万円なら、約7割を貯蓄に回すことになります。
貯蓄計画を立てる際に、目安とされるのは手取り額の約30%です。
例えば、手取り月収が約140万円なら貯蓄率は30%になり、理想的な貯蓄割合と言えます。
そのため、2年で1000万貯めるには、支出の見直しやボーナス、臨時収入の活用が必須です。
まず月々の具体的な貯金目標を設定し、生活費の優先順位を見直すことから始めましょう。
貯金1000万はすごい?金融資産が1,000万円以上ある人の割合を調査
2年で1000万貯めることは大きな目標ですが、実際にどのくらいの人が金融資産1,000万円超えを達成しているのか気になるところです。
ここでは金融資産1,000万円以上の割合を見ながら、その実態を確認していきましょう。
年代別の金融資産が1,000万円以上ある人の割合
家計の金融行動に関する最新調査では、単身世帯と二人以上世帯で金融資産1,000万円以上を持つ人の割合が異なります。
年齢が上がるに連れて割合も増え、60代以上の割合は多いです。
若い世代は勤続年数が短いため、資産形成の時間が限られています。
以下の表で年代別の割合をまとめました。
年齢層 | 単身世帯の割合 | ファミリー世帯(2人以上)の割合 |
---|---|---|
20代 | 3.2% | 8.7% |
30代 | 12.7% | 18.4% |
40代 | 21.0% | 24.0% |
50代 | 23.8% | 28.4% |
60代 | 33.7% | 42.7% |
参照:家計の金融行動に関する世論調査2024年| J-FLEC金融経済教育推進機構
世代別にみると、年齢が上がるほどこの割合は増加し、60代以上では30%を超えています。
若年層の20代や30代は勤続年数が短いため、資産形成の期間が限られ、割合は低めです。
実際に20代単身世帯は約3.2%、30代では約12.7%に留まります。
年収別の金融資産が1,000万円以上ある人の割合
年収別の金融資産が1,000万円以上ある人の割合は、収入が高くなるほど増える傾向があります。
以下の表にまとめました。
年収区分 | 単身世帯の割合 | ファミリー世帯(2人以上)の割合 |
---|---|---|
300万円未満 | 16.3% | 17.8% |
300~500万円未満 | 24.7% | 28.7% |
500~750万円未満 | 44.5% | 31.8% |
750~1,000万円未満 | 47.7% | 43.8% |
1,200万円超 | 58.9% | 65.6% |
参照:家計の金融行動に関する世論調査2024年| J-FLEC金融経済教育推進機構
収入300万円未満の単身世帯では16.3%が達成する一方で、750万円以上の層では4割以上が金融資産が1,000万円以上あります。
2人以上のファミリー世帯も年収1,200万円超の世帯は、65%を超えています。
収入が多いほど貯蓄や投資に回せる余裕ができるため、貯蓄率を高められる可能性が高いです。
ただし、年収が低くても工夫次第で1,000万円を超える資産形成は可能であり、収入だけでなく支出管理や資産運用の知識も鍵となります。
2年で1000万貯める6つの方法
2年で1000万貯めるには効率的かつ計画的な方法が欠かせません。
ここでは、貯金の目的設定から生活費の見直し、収入アップや資産運用まで、実践しやすい6つの具体策を紹介します。
順を追って取り組むことで無理なく目標達成に近づけます。
2年で1000万貯める目的を明確にする
貯金を成功させるためには、まず「何のために貯めるのか」をはっきりさせる必要があります。
目的が明確でないとモチベーションが続きにくく、途中挫折の原因になりやすいです。
例えば、住宅購入や子どもの教育資金といった具体的な目標を設定すると、毎月いくら貯めるべきか逆算しやすく、計画の精度が高まります。
目標を細かく設定し可視化することで、貯金が日常の行動に結びつきやすくなり、達成意欲も保ちやすくなります。
徹底的に生活費を見直す
目的を明確にした後は、収支バランスを把握するために家計簿をつけ、支出の無駄を見つけましょう。
家計の支出見直しでは、固定費と変動費を区別して管理すると効率的です。
支出の種類 | 具体例 | 概要 |
---|---|---|
固定費 | ・家賃 ・携帯電話基本料金 ・保険料 ・サブスク利用料 | ・毎月ほぼ一定額が発生する費用 ・売上や使用量に関わらず請求される |
変動費 | ・食費(買い物・外食) ・水道光熱費 ・交際費 ・ガソリン代 | ・使用や消費量に応じて変動する費用 節約の効果が直接現れやすい項目 |
固定費は一度見直すと月々の支出が減り、効果が長期間継続するため節約効率が高いです。
例えば携帯電話の料金プランを変更したり、不要な保険やサブスクリプションを解約すると、それ以降の毎月の支払いは減ります。
変動費のように毎回意識して節約を頑張らなくても、仕組化した節約効果が手間なく続くのでメリットは大きいです。
一方、変動費は日々の生活習慣の工夫で節約できる部分が多いです。
両者を意識して見直すと、無理なく貯蓄額を増やせます。
ストレスが過度にならない範囲でメリハリをつけて節約することが長続きのポイントです。
先取り貯金の習慣化で確実に貯める
先に貯金分を確保し、残りでやりくりする仕組みを作ることが、無理なく貯めるコツです。
給料の振込後すぐに決まった金額を別口座に自動送金する設定をすると、使いすぎ防止になり計画倒れを防げます。
銀行の積立定期預金や積立投資商品を活用すれば、貯金の習慣化が可能です。
例えば給料日が毎月20日の方は、毎月21日に10万円を貯蓄口座へ自動送金する設定にすると給料に手を付ける前に自動的に貯金が確保されます。
先取り貯金の活用は、手元に残るお金が明確になり家計管理もしやすくなるため、貯蓄を進めたい方には強い味方です。
ボーナスや臨時収入は貯金に回す
2年で1000万貯めたい方は、ボーナスや臨時収入があったときは可能な限り貯金に回しましょう。
繰り返しになりますが、2年で1000万貯めるためには、月に約42万円の貯金が必要です。
例えば年間100万円のボーナスがあり全額貯蓄に回すと、月々の貯金額は約37万円で済みます。
これらのまとまった収入は貯蓄額を一気に増やし、毎月の多額の貯金目標の負担を軽減してくれます。
ボーナスを全額貯蓄に回すのが無理な場合は、必ず一定額を貯金に回すルールを作ること、急な出費にも対応しやすくなり、安定した貯蓄習慣が身につきます。
収入を増やす
収入を増やすことも貯金を加速させる重要なポイントです。
スキルアップや資格取得、転職、副業の検討など、自分に合った方法で取り組みましょう。
副業は、時間や得意分野に応じて無理なく続けられるものを選ぶことが継続するためには大切です。
例えば、以下の副業は自宅ででき、時間や得意分野に合わせて無理なく続けやすいです。
- 動画編集
- Webライティング
- データ入力
- オンライン家庭教師
収入の増加は生活の質を維持しつつ貯金額を増やせるため、支出の削減だけでなく双方のバランスを考えた対策が効果的です。
資産運用を活用する
2年で1000万貯めたいなら、資産をただ貯めるだけでなく、資産運用で効率的に増やす方法も検討しましょう。
運用初心者でも始めやすい投資信託を活用すると、複利効果を期待できます。
複利とは、もらった利息にも新たに利息がつく仕組みのことです。
例えば、100万円を預けて年に5%の利息がつくと、1年後には5万円の利息がもらえます。
経過年数 | 元本+利息の合計(円) | 利息 |
---|---|---|
初年度 | 1,000,000円 | - |
1年後 | 1,050,000円 | 50,000円 |
2年後 | 1,102,500円 | 52,500円 |
次の年は、元の100万円に加えて1年目の利息5万円を合わせた105万円に対してまた5%の利息がつきます。
2年目の利息は5万2500円になり、資産が雪だるま式に増えていく効果があります。
ただし、資産運用には元本を下回るリスクもあるため、自分の目的やリスクに合った方法を専門家に相談しながら進めるのが安心です。
2年で1000万貯めたら知っておくべきリスク2つ
2年で1000万貯めることができたら喜ばしいですが、その後も資産を安全に守るためのリスク管理が欠かせません。
この記事では、大きな資産を守る上で特に注意すべき以下の2つのリスクについて詳しく解説します。
- 金融機関の破綻リスク
- インフレリスク
貯金1000万を超えたら金融機関の破綻した場合に備える
日本の預金保険制度では、金融機関が破綻した場合、1つの金融機関あたり元本1,000万円と利息までしか保護されません。
つまり、1000万円を超える額を1つの銀行に預けていると、金融機関が破綻した場合それを超えた分は戻らない可能性があります。
大きな資産を守るためには、複数の銀行に分散して預けましょう。
これにより、万が一の破綻時に保護される元本の範囲を広げ、リスクを減らせます。
1つの口座に資産を集中させるのは避けて、分散管理を心がけると堅実に資産を守れます。
インフレリスクに備える
現金の価値はインフレによって時間と共に目減りするため、貯金だけに頼るのは長期的に資産を守るうえでリスクがあります。
例えば年率2%のインフレが続くと、10年後には100万円の価値が約82万円に下がる計算です。
現金をただ銀行に置くだけでは物価の上昇に追いつかず、実質的な購買力が減少します。
これに対処するためには、資産の一部をインフレに強い金融商品や資産運用に回すことを検討しましょう。
具体的には、物価連動国債や分散された株式投資、投資信託などが例として挙げられます。
貯金の安全性とインフレ対策のバランスを取りながら資産を守る姿勢が、無理なく資産を維持するうえで大切です。
2年で1000万貯めたい人がし知っておくべき資産運用の基本4つ
資産形成を加速させるためには、基本を押さえた上で計画的に投資を行うことが大切です。
ここでは以下の4つのポイントについて解説します。
- 投資は余裕資金で行う
- 投資のリスク理解
- 資産配分の工夫
- 初心者におすすめなのはNISAやiDeCo
投資は余裕資金で行う
生活費や緊急時の資金を確保したうえで、余裕資金を使って投資するのが基本です。
投資には元本割れリスクがあり、市況によっては資産が減る可能性もあります。
生活に必要なお金まで運用に回してしまうと、万が一のときに経済的に困る事態を招きかねません。
例えば、急な病気や失業による支出が増えた際に、すぐに投資資金を現金化できないこともあります。
資金の無理のない範囲で始めることが大切です。
余裕資金に限定して投資に回すと、安心して長期的な資産運用が続けられます。
投資の基本やリスクを理解する
投資には価格変動や信用リスクなど複数のリスクが存在します。
まずはどのようなリスクがあるのかを知ることが、リスク管理の第一歩です。
具体的には、以下のリスクがあります。
リスクの種類 | 内容 | 具体例や影響 |
---|---|---|
価格変動リスク | 投資商品の価値が市場の動きで上下するリスク | 株価が下落し、投資額が減る |
信用リスク | 投資先企業や金融機関が経営破綻するリスク | 企業の倒産により株式や債券が無価値になる |
流動性リスク | 投資商品を望む時にすぐ現金化できないリスク | 売りたい時に購入者がいないため、売却価格が下がる |
金利リスク | 金利の変動が資産価値に影響を与えるリスク | 金利上昇により債券価格が下落 |
為替リスク | 外国資産に投資した場合、為替変動で損失が生じるリスク | 円安や円高による投資額の増減 |
株価の変動による損失や、運用先の破産リスクなどが考えられます。
それらを踏まえ、自身のリスク許容度に合った商品を選ぶ必要があります。
初心者はリスクの低い分散投資や定期的な積立投資を活用するのがおすすめです。
リスクを理解したうえで投資を行えば、冷静な判断ができ、無理なく資産形成が進められます。
資産配分に注意する
資産配分とは、投資資金を株式や債券、不動産など複数の資産に分けて投資することです。
資産をバランスよく配分すると、特定の資産が大きく値下がりしても全体の損失を抑えられます。
例えば、株式中心のポートフォリオは値動きが激しくなりやすいですが、安定した債券を組み合わせると変動リスクが緩和されます。
年齢や目標期間によって配分の見直しも重要です。
この考え方を取り入れると、資産の安全性と成長性の両立が実現できます。
NISAやiDeCoは初心者におすすめ
NISAやiDeCoは税制優遇があり、一般の貯金よりも効率的に資産を増やしやすく、初心者でも始めやすい制度です。
特に2年で1000万貯めたい場合は、無理のない積立と税制優遇を意識した運用が効果的です。
両制度の概要は以下の通りです。
項目 | NISA | iDeCo |
---|---|---|
税制優遇 | 投資の利益に対し非課税 | ・掛金が全額所得控除 ・運用益非課税 ・受取時にも控除あり |
投資可能商品 | 株式、投資信託など多様 | 主に投資信託、定期預金、保険商品など限られる |
口座開設条件 | 20歳以上の日本居住者 | 20歳〜60歳の公的年金加入者限定 |
投資期間 | 期限なし | 原則60歳まで引き出せない |
投資開始額 | 月数千円から可能 | 月数千円から可能 |
主な特徴 | 利益非課税で短期から中長期運用向き | 節税効果が高く老後資金準備に適している |
どちらも長期積立に適しており、資産形成をサポートします。
毎月決まった金額を積み立て、長期的に運用すると、税金の負担を減らしつつ着実に資産形成が可能です。
ただし、ゼロスタートで2年で1000万円が貯まる方法ではないので、今からできることとして他の制度や方法も利用しつつ、資産形成のリテラシーをつけることが大切です。
利用時は自身の生活設計や資金計画に合わせて、どちらの制度が適しているか検討しましょう。
効率的に無理なく2年で1000万貯めたい人はFPに相談しよう
繰り返しになりますが、2年で1000万貯めるには、計画的な収支管理や資産運用が必須です。
しかし、自分だけで最適なプランを組むのは簡単ではありません。
ファイナンシャルプランナー(FP)に相談すると、相談者の収入や支出、ライフプランに合わせた具体的な貯蓄、投資計画が立てられます。
例えば支出の見直しポイントだけでなく、保険の見直しや効率的な投資商品について専門的なアドバイスを受けることが可能です。
さらに、ライフプランに合わせて将来のリスクまで踏まえた無理のないプランを提案してもらえるため、安心感も得られます。
独りよがりの計画で「こんなはずではなかった」「このままでは2年で1000万貯めるのは無理だ」と挫折するリスクを減らしながら、目標達成を目指せることがFP相談を活用する最大のメリットです。
無理なく計画的に資産を増やしたい方は、まずはプロの意見も取り入れることをお勧めします。
2年で1000万貯めるに関するよくある質問
2年で1000万貯めるに関するよくある質問は、以下の通りです。
- 1年で1000万貯めるには月いくら必要ですか?
- 1000万円あれば何年暮らせますか?
1年で1000万貯めるには月いくら必要ですか?
1年で1000万円を貯めるためには単純計算で月に約83万円を貯蓄する必要があります。
ボーナスや臨時収入を活用すれば、毎月の貯金負担額の軽減が可能です。
例えば、夏と冬のボーナスがそれぞれ100万円ずつあれば、その分を貯金に回すことで月々の貯金額を約66万円に減らせます。
さらに、投資で年に数パーセントの利益を得られれば、貯金目標への負担がさらに軽くなります。
ただし、投資には価格が下がるリスクもあるため、全額を投資に回すのは避けて、状況に応じたバランスが大切です。
収入を増やしたり、家計の見直しをしっかり行えば、1年で1000万円を貯めることも可能です。
ただし、非常に高い目標であると言えます。
1000万円あれば何年暮らせますか?
生活費の状況によりますが、総務省のデータによると、単身世帯の平均的な毎月の生活費は約16万7千円です。
この金額で計算すると1000万円は約5年分に相当します。
家族世帯では生活費が増え、毎月約29万円の生活費が必要な場合、約2年8ヶ月が目安です。
ただし、教育費や車の買い替えといった大きな支出が加わると資金の持ちはさらに短くなります。
物価上昇や予期せぬ支出も考慮して計画的に備えることが大切です。