
内容をまとめると
- 3年で400万貯めるには、毎月単純計算で約11万1,000円の貯蓄が必要で、ボーナスを活用すれば月々の負担を減らした計画も可能である
- 年収別に見ると、年収300万円では手取りの45%程度、年収500万円以上なら無理なく約30%の割合で貯蓄が続けやすい状況である
- 無理なく貯めるためには先取り貯金の活用や固定費・変動費の見直し、日々の節約術の実践が重要であり、将来的には資産運用も検討すべきである
- マネーキャリアの無料相談は、FP資格取得率100%の専門家が収入や支出に応じて無理のない計画を作成し、将来のライフイベントも見据えたサポートが可能。オンライン対応で忙しい人も気軽に相談できる
この記事では、3年で400万貯めるための毎月の貯蓄額や年収別のシミュレーションを解説します。ボーナスを活用すると毎月の貯蓄額の負担軽減も可能です。無理なく続けられる貯金のコツを知って、効率的に3年で400万貯めましょう。

この記事の監修者 井村 那奈 フィナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー。1989年生まれ。大学卒業後、金融機関にて資産形成の相談業務に従事。投資信託や債券・保険・相続・信託等幅広い販売経験を武器に、より多くのお客様の「お金のかかりつけ医を目指したい」との思いから2022年に株式会社Wizleapに参画。
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この記事の目次
- 3年で400万貯めるには月いくら必要か計算する
- 毎月一定額を貯める場合の目安
- ボーナスを活用した貯蓄計画の立て方
- 年収別の3年で400万貯める場合の貯金額の計算シミュレーション
- 年収200万円の場合のシミュレーション
- 年収300万円の場合のシミュレーション
- 年収400万円の場合のシミュレーション
- 年収500万円の場合のシミュレーション
- 年収600万円の場合のシミュレーション
- 3年で400万貯められる人とできない人の違い
- 貯金ができない人はお金の管理ができでいない
- 3年で400万貯められる人は計画性がある
- 無理なく3年で400万貯めるための家計管理のコツ3つ
- 先取り貯金を活用する
- 固定費見直しで支出を削減する
- 変動費には予算を設定する
- 3年で400万貯めるための日々の節約術
- 毎日の小さな支出を抑える
- ポイントやキャッシュバックを活用する
- クレジットカードと電子マネーを上手く使う
- 3年で400万貯める目標達成後には資産運用を検討しよう
- 資産運用をするメリット
- 資産運用を始める前に知っておくべきこと
- 目的に応じてNISAやiDeCoを活用する
- 3年で400万貯めたい人は今後必要なライフイベント費用も把握しよう
- 3年で400万貯めることに関するよくある質問
- 10年で1000万貯めるには月いくら必要ですか?
- 3年で500万貯めるには月いくら貯金すべきですか?
- まとめ
3年で400万貯めるには月いくら必要か計算する
3年で400万貯めるには、毎月どのくらい貯めればよいのかを知ることが大切です。
ここでは毎月一定額を貯める場合と、ボーナスを活用した計画の2つの方法について、それぞれの特徴と毎月の貯蓄額をわかりやすく解説します。
毎月一定額を貯める場合の目安
3年は36ヶ月なので、単純に400万円を36で割ると11万1,000円が毎月の目標額になります。
毎月11万1,000円を3年間貯蓄し続けると目標額に到達します。
例えば手取り収入が30万円で家賃や食費、光熱費に15万円かかると、残りの15万円から11万円を貯蓄に回すイメージです。
ボーナスを活用した貯蓄計画の立て方
ボーナスが支給される場合は、ボーナスの一部か全部を貯蓄に回すと、毎月の貯蓄額を減らしながら貯められます。
仮に年2回、ボーナス合計が100万円あるとすると、3年間で300万円はボーナスから貯められます。
項目 | 金額(円) | 備考 |
---|---|---|
3年間のボーナス合計額 | 3,000,000 | 100万円 × 3年 |
月々の貯蓄目標額 | 1,000,800 | 2万7,800円×3年 |
合計 | 4,000,800 | ー |
残りの100万円は、毎月約2万8000円を3年間貯蓄すると目標達成が可能です。
ボーナスを活用すると日々の生活費への負担が減るため、より現実的で無理なく続けやすい計画になります。
ただしボーナスを使う場合でも、突発的な出費に備えて余裕を持った予算管理が重要です。
年収別の3年で400万貯める場合の貯金額の計算シミュレーション
年収によって手取りや生活費のバランスは大きく変わり、3年で400万貯める難易度も異なります。
ここでは200万円から600万円までの年収別に貯蓄に回せる額の目安を紹介し、現実的な貯金計画を考えるポイントを解説します。
年収200万円の場合のシミュレーション
年収200万円の手取りは160万円前後で、月に直すと13万円程度です。
毎月11万円の貯蓄は手取りの約85%にあたり、生活費をほとんど残さずに貯金する計算になります。
家賃や最低限の生活費を考えると、現実的にこのペースでの貯蓄は非常に難しいでしょう。
実家暮らしや住居費の補助があれば可能性は広がりますが、多くの場合は貯蓄期間の延長や収入アップ、副業の検討が必要です。
年収300万円の場合のシミュレーション
額面年収が300万円であれば、手取り年収は240万円程度です。
3年で400万貯めるには手取り月収の約45%であり、生活費は約13万円に抑えなければなりません。
家賃や食費を含めるとかなり厳しく、実家暮らしや単身者で家賃補助があれば達成可能でも、現実的には節約やボーナスの活用は必須です。
単身世帯や家族世帯では一定の生活レベルを維持しながらの貯蓄は難しいため、必要に応じて計画の見直しを検討しましょう。
年収400万円の場合のシミュレーション
年収400万円は手取り年収は320万円程度で、毎月11万円の貯蓄は手取りの約34%に相当します。
生活費に21万円程度を充てられるため、家賃や光熱費を抑えた単身者なら無理なく貯金が続けやすい金額です。
ボーナスを加えると毎月の貯蓄を減らせるため、目標達成できる可能性が高いです。
生活費のバランスを取りながら、計画的な貯蓄がしやすい年収帯です。
年収500万円の場合のシミュレーション
年収500万円だと手取り年収は400万円程度です。
毎月11万円の貯蓄は手取りの27.5%程度にあたります。
生活費に約29万円使いながら貯金できるため、単身者や共働き世帯なら比較的無理なく貯められます。
家賃や変動費の管理をきちんと行うと、安定した貯金が期待できます。
年収600万円の場合のシミュレーション
年収600万円の手取り年収は470万円程度で、毎月11万円の貯蓄は手取りの23%弱にとどまります。
生活費に36万円程度使えるため比較的生活にも余裕があり、ゆとりをもって資産形成が可能です。
この余力を活かして、貯金だけでなくNISAやiDeCoなども含めた資産運用に挑戦するのもおすすめです。
ただし収入増に伴う生活水準の上昇を抑え、目的意識を持った貯蓄が重要です。
3年で400万貯められる人とできない人の違い
3年で400万貯めるには、単純な意志の強さだけでなく日々の金銭管理能力と計画性が大切です。
ここでは以下の貯金がうまくいかない人と成功する人の習慣や考え方の違いを具体的に解説します。
- 貯金ができない人はお金の管理ができでいない
- 3年で400万貯められる人は計画性がある
貯金ができない人はお金の管理ができでいない
貯金が難しい方や継続できない方は、毎月の収支を正確に把握できていないケースが多いです。
予算を立てずに欲しいものを衝動買いしたり、クレジットカードの支払いに追われたりして支出管理が曖昧になりがちです。
また、収入から使った残りを貯金に回そうとするため、計画的に貯められません。
何にいくら使ったか把握できていないと、気づかない間にお金が減り続け、貯金どころか赤字になる場合もあります。
お金の流れを見える化し、月々の支出を収入内に収めることが貯金成功の第一歩です。
3年で400万貯められる人は計画性がある
一方で貯金ができる人は、毎月の収支を細かく管理し、予算内で計画的にお金を使っています。
毎月の生活費や必要な支出の上限をあらかじめ決めて、予算外の衝動買いは控え、無駄なお金は使いません。
貯金も余った分を貯めるのではなく、先に決めた額を確保し、貯金分は生活費とは別の予算として扱っています。
具体的な目標設定と先取り貯金が習慣化しているため、確実に貯蓄が増えていきます。
無理なく3年で400万貯めるための家計管理のコツ3つ
3年で400万貯めるためには、無理せず続けられる家計管理が不可欠です。
ここでは特に効果的ない以下の3つについて解説し、実践しやすい方法をお伝えします。
- 先取り貯金を活用する
- 固定費の見直し
- 変動費の予算設定
先取り貯金を活用する
貯金を確実に続けるには、毎月の収入から先に貯金分を確保する先取り貯金が効果的です。
給料日直後に自動で積立口座へ振り替える設定をすると、貯金を使ってしまうリスクを減らせます。
勤めている会社に財形貯蓄制度がある場合は、利用を検討しましょう。
先取り貯金を成功させるポイントは、無理のない金額に設定し生活費を圧迫しないことです。
例えば月収30万円の場合は、約1割の3万円から先取り貯金を始めると無理なく継続しやすいです。
早く貯めたい気持ちから、最初からいきなり月収の約3割にあたる9万円を貯金に回すと、生活費が足りなくなり計画を続けられなくなる可能性もあります。
そうなると、せっかく貯めたお金を使わなければならない場合もあるため注意が必要です。
自分の収入や支出に合わせて無理のない金額を設定し、慣れてきたら貯蓄額を増やすと計画的な貯蓄が実現しやすくなります。
固定費見直しで支出を削減する
毎月決まってかかる固定費は、節約効果が高い見直しポイントです。
固定費は一度見直しを行うと、その後も継続的に節約効果が期待できます。
家賃や通信費、保険料などは支出が大きいため、見直すことで支出全体を大きく抑えられます。
以下は家賃や通信費、保険料の見直しによる削減例です。
固定費の項目 | 削減前の月額 | 削減後の月額 | 月間節約額 |
---|---|---|---|
家賃 | 70,000円 | 65,000円 | 5,000円 |
携帯電話代 | 7,000円 | 3,000円 | 4,000円 |
保険料 | 8,000円 | 5,000円 | 3,000円 |
サブスクリプション | 1,000円 | 0円 | 1,000円 |
合計 | 86,000円 | 73,000円 | 13,000円 |
上記の4項目を見直すだけで、月に約1万3,000円の節約につながります。
年間では約16万円節約できるため、効果は大きいです。
一度見直して終わりではなく定期的に見直すことで、無駄な支出を防ぎ、貯蓄に回せるお金を増やせます。
変動費には予算を設定する
食費や交際費、趣味などの変動費は意識をしていないと、つい使ってしまいがちな費用です。
そのため、明確に予算を決めることが大切です。
月ごとや週単位で具体的な目標金額を設定し、それを超えないように管理しましょう。
家計簿やスマホのアプリを使って管理すると、簡単に使いすぎを防止できます。
メリハリをつけて使う日と節約日を分けるのも効果的です。
変動費の管理がうまくいくと、余裕を持って貯金へ回せる金額を増やせます。
3年で400万貯めるための日々の節約術
3年で400万貯めるためには、日々の習慣や家計の無駄の見直しが大切です。
毎日の小さな支出を抑えつつ、以下を賢く活用して節約効果を高めましょう。
- ポイントやキャッシュバックを活用する
- クレジットカードと電子マネーを上手く使う
毎日の小さな支出を抑える
日常生活での小さな支出は積もれば大きな金額になります。
例えばコンビニでの飲み物やお菓子の購入、外食の頻度などが代表例です。
これらを減らすために、家から飲み物を持参する、昼食は自炊で済ませるなど工夫をしましょう。
また、セールや割引品を賢く利用することも節約につながります。
こうした細かな節約を習慣化すれば、長期間で見ると確実に貯蓄額が増え、目標達成に近づけます。
ポイントやキャッシュバックを活用する
買い物をするときにポイントカードやキャッシュバックを上手に利用すれば、実質的な支出を減らせます。
例えばいつも利用する店舗のポイントカードを貯めて、ポイント還元や割引サービスを活用すると、数百円から数千円の節約が可能です。
クーポンを上手に活用するのもおすすめです。
ポイントやクーポンをムダにせず、効率的に使うと支出を抑えられます。
クレジットカードと電子マネーを上手く使う
クレジットカードと電子マネーは、ポイント還元や支払いの手軽さで節約効果を高められるツールです。
例えば、生活費や光熱費の支払いをクレジットカードに集約し、還元率の高いカードを選ぶと効率的にポイントを貯められます。
電子マネーもキャンペーンやチャージボーナスを利用するとお得です。
クレジットカードで貯めたポイントは商品券や電子マネー、マイルなどに交換できる場合もあり、日常生活の出費軽減だけでなく娯楽費の削減にも役立ちます。
ただしクレジットカードは使いすぎに注意し、支出を管理しながら計画的な利用を心がけましょう。
3年で400万貯める目標達成後には資産運用を検討しよう
3年で400万貯める目標が達成出来たら、お金をただ貯めるだけでなく、資産運用を考えることが次のステップです。
資産運用には、元本が増える可能性がある一方でリスクも伴います。
この章では資産運用のメリット、始める前の注意点、そして活用しやすい制度について解説します。
資産運用をするメリット
資産運用の最大のメリットは、貯金だけでは得られない利回りで資産を増やせる点です。
例えば普通預金は安全でお金が減る心配はほとんどありませんが、利息は非常に低く、100万円預けても1年で数百円から多くても数千円しか増えません。
一方、資産運用は商品や時期によっては、年間1%から5%程度の利益が見込め、100万円を運用すると1万円から5万円ほど増える可能性があります。
ただし、元本割れのリスクもあります。
長期的に積立投資を続けると複利の効果を得やすく、少額からでも無理なく資産形成が可能です。
資産運用はリスクもありますが、長い目で計画的に続けると、将来の生活を豊かにする手段として期待できます。
資産運用を始める前に知っておくべきこと
資産運用は元本保証がないため、損失のリスクも存在します。
リスクを抑えるためには、長期・積立・分散の3つが基本です。
投資の基本 | 概要 | 具体例 |
---|---|---|
長期 | ・長い期間運用し続けること ・時間をかけて価格の変動を乗り越えられる ・複利効果を得られる | 10年以上投資を続ける |
積立 | ・少しずつ定期的にお金を投資すること ・平均購入価格を抑え、リスクを分散できる | 毎月1万円を積み立てる |
分散 | ・いろいろな種類の商品に分けて投資すること ・1つの商品の値下がりによる負担を軽くできる | 株式・債券・投資信託に分ける |
長期で運用することで一時的な価格変動の影響を軽減でき、積立なら時間分散により購入価格の平均化が可能です。
複数の商品に分散投資すればリスクが分散され、安定した資産形成が目指せます。
運用商品ごとの特徴やリスクをしっかり理解し、自分のリスク許容度に合ったプランを立てて活用しましょう。
目的に応じてNISAやiDeCoを活用する
資産運用を行う際は、NISAやiDeCoといった税制優遇制度を活用するのがおすすめです。
制度名 | NISA | iDeCo |
---|---|---|
目的 | 投資による利益の非課税措置 | 老後資金のための個人型確定拠出年金 |
非課税対象 | 投資で得られた利益や配当金 | 掛金の運用益と受取時の年金や一時金の一部が非課税 |
投資限度額 | つみたて投資枠120万円 成長投資枠240万 (新NISAでは非課税保有限度額は1800万円まで) | 月額約1.2万~6.8万円(加入者の状況で異なる) |
投資可能期間 | 非課税期間は無期限 | 60歳または75歳まで運用(受取開始時期により異なる) |
投資対象商品 | 株式、投資信託、ETFなど多様 | 投資信託や保険商品等、一定の金融商品に限定 |
節税効果 | 運用益にかかる約20%の税金がかからない | 掛金全額が所得控除となり所得税・住民税が軽減され、受取時も控除適用 |
途中引き出し | 自由 | 60歳まで原則できない |
対象年齢 | 18歳以上 | 20歳~60歳 |
手数料 | 口座開設・管理手数料無料 | 口座開設手数料あり、管理手数料は年2,000~7,000円程度 |
iDeCoは掛金が全額所得控除の対象となるため、所得税や住民税の負担軽減に大きく役立ちます。
さらに、受取時も税制優遇があり、公的年金等控除や退職所得控除が適用されるため節税効果が高いのが特徴です。
一方、NISAはいつでも引き出し自由で、非課税期間も無期限のため、使い勝手が良い制度です。
目的やライフプランに合わせて両制度を上手に使い分けましょう。
3年で400万貯めたい人は今後必要なライフイベント費用も把握しよう
人生の中でまとまったお金が必要になる主なライフイベントには、以下があります。
- 結婚費用
- 教育資金
- 住宅購入費用
3年で400万貯めることに関するよくある質問
お金を効率よく貯めるためには、目標に合わせて具体的な期間や必要な貯蓄額を理解することが大切です。
ここでは、10年で1000万円、3年で500万円を貯める場合に毎月どのくらい貯金すればよいかについて詳しく見ていきましょう。
10年で1000万貯めるには月いくら必要ですか?
10年で1000万円を貯めるためには、単純計算で毎月約8万3,000円の貯金が必要です。
ただし、ボーナスや資産運用を活用する場合は、この額を下げることも可能です。
例えば、ボーナスのから20万円を貯金に回すと、月々の貯蓄額は6万6,000円で済みます。
資産運用で得られる利回りが年1〜3%程度あれば、さらに少ない毎月の積立で目標達成に近づきます。
重要なのは、無理なく続けられる計画を立てることです。
計画的に貯蓄を継続すれば、10年後には1000万貯められます。
3年で500万貯めるには月いくら貯金すべきですか?
3年で500万円を貯めるには毎月13万9,000円が必要ですが、ボーナスを活用すれば月々の負担を減らせます。
例えば、ボーナスが年2回で合計80万円の場合、その全額または一部を貯蓄に回すと、毎月の積立額は約10万円以下に抑えられます。
具体的には、毎月10万円を貯金し、夏冬のボーナス各40万円を貯蓄に回すと目標を達成可能です。
ボーナスは使う目的を明確にし、使う分と貯める分を分けて管理することが成功の鍵です。