内容をまとめると
- 6年で1000万貯めるのは簡単なことではない
- 家計の見直しによる支出減や副業による収入増が大事
- FPやIFAに相談すれば最適なプランや進め方がわかる
- マネーキャリアは無料で相談でき10万件以上の相談実績がある
- 資金計画や準備方法、家計の見直しの相談はマネーキャリアがおすすめ
この記事の監修者 井村 那奈 フィナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー。1989年生まれ。大学卒業後、金融機関にて資産形成の相談業務に従事。投資信託や債券・保険・相続・信託等幅広い販売経験を武器に、より多くのお客様の「お金のかかりつけ医を目指したい」との思いから2022年に株式会社Wizleapに参画。
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この記事の目次
- 6年で1000万貯めるには毎月いくら必要?
- 6年で1000万貯めるために検討できる方法
- 毎月コツコツ貯める「積立貯金」
- 株式や投資信託で行う「積立投資」
- 6年で1000万貯める際に知っておきたいこと
- 年代別の平均貯金額・金融資産の実態
- 1000万円以上の金融資産を持つ人の割合
- 手取り収入に対して貯金に回す割合
- 6年で1000万貯めるために押さえたい8つのポイント
- 1.欲しいものはリスト化して衝動買いを避ける
- 2.1000万貯める目的をはっきりさせる
- 3.専用口座をつくり先取り貯金を行う
- 4.家計簿をつけて支出管理を行う
- 5.固定費と変動費を見直して無駄な支出を削減する
- 6.収入を増やし貯金や投資に回す金額を増やす
- 7.投資する際はNISAなどを活用する
- 8.専門家(FP・IFA)に相談してアドバイスを受ける
- 6年で1000万貯める際のよくある失敗例と回避策
- 無理な節約でストレスがたまる
- 衝動買いや浪費で貯金ペースが乱れる
- 6年で1000万貯めるには計画的に取り組むことが大切【まとめ】
6年で1000万貯めるには毎月いくら必要?
6年で1000万円を貯めるためには、年間約166万円、1ヶ月あたり約13.8万円が必要になります。
しかし、毎月13.8万円を継続して貯金するのは簡単ではありません。
収入に十分な余裕がある場合は可能ですが、多くの家庭では支出の見直しや家計管理などの工夫が重要になります。
迷いや不安がある場合は、専門家に相談してアドバイスを受けることも大切です。
6年で1000万貯めるために検討できる方法
6年で1000万円を貯める方法として、代表的なのは「積立貯金」と「積立投資」です。
それぞれの特徴を理解することで、自分に合った貯め方を選びやすくなります。
ここでは、積立貯金と積立投資の特徴について見ていきましょう。
毎月コツコツ貯める「積立貯金」
積立貯金は、毎月決まった金額をコツコツと貯めていくシンプルな方法です。
毎月決まった金額を積み立てれば、資金計画が立てやすい上に、目標に対する進捗状況も把握しやすいのが特徴です。
先取り貯金を組み合わせると、より着実にお金を貯めていくことができます。
計画的にお金を貯めたい人に向いています。
株式や投資信託で行う「積立投資」
積立投資は、株式や投資信託に毎月一定額を投資する方法です。
長期的に運用することで、複利の効果や値上がり益を期待でき、貯金よりも効率的に資産を増やせる可能性があるのが特徴です。
一方で、元本保証はなく、相場の変動で資産が減るリスクもある点には注意しましょう。
また、NISAを活用すれば運用益が非課税となり、より効率的に資産形成が可能です。
6年で1000万貯める際に知っておきたいこと
6年で1000万貯めることを目指す場合は、以下の内容を事前に把握しておきましょう。
- 年代別の平均貯金額・金融資産の実態
- 1000万円以上の金融資産を持つ人の割合
- 手取り収入に対して貯金に回す割合
年代別の平均貯金額・金融資産の実態
金融広報中央委員会の調査によれば、年代ごとの平均貯金額や金融資産額は以下のとおりです。
| 貯金額 | 金融資産保有額 | |
|---|---|---|
| 全体平均 | 758万円 | 1758万円 |
| 20代 | 170万円 | 403万円 |
| 30代 | 408万円 | 856万円 |
| 40代 | 501万円 | 1236万円 |
| 50代 | 663万円 | 1611万円 |
| 60代 | 1130万円 | 2588万円 |
| 70代 | 964万円 | 2188万円 |
金融資産保有額についても1000万円以上なのは40〜70代で、20〜30代では1000万円を超える資産形成は難しいことが読み取れます。
1000万円以上の金融資産を持つ人の割合
金融広報中央委員会の調査によれば、貯金を含む金融資産の保有額が1000万円以上の方の割合は、次のとおりです。
| 金融資産保有額が1000万円以上の割合 | |
|---|---|
| 20代 | 6.5% |
| 30代 | 21.1% |
| 40代 | 31.0% |
| 50代 | 40.9% |
| 60代 | 53.5% |
| 70代 | 54.3% |
※二人以上世帯の場合
※金融資産保有世帯の場合
上記のとおり、金融資産1000万円以上の保有率には年代差が大きく見られます。
60〜70代では約2世帯に1世帯が1000万円以上を保有している一方、30〜40代では約3〜5世帯に1世帯程度にとどまっています。
さらに20代では、約15世帯に1世帯と、かなり少ない割合です。
手取り収入に対して貯金に回す割合
金融広報中央委員会の調査によると、年間の手取り収入に対して貯金に回す割合は次のとおりです。
| 手取り収入に対して貯金に回す割合 | 構成割合 |
|---|---|
| 5%未満 | 6.5% |
| 5〜10%未満 | 13.5% |
| 10〜15%未満 | 19.2% |
| 15〜20%未満 | 3.5% |
| 20〜25%未満 | 9.4% |
| 25〜30%未満 | 1.4% |
| 30〜35%未満 | 5.1% |
| 35%以上 | 7.7% |
| 貯金しなかった | 33.8% |
※二人以上世帯の場合
※金融資産保有世帯の場合
臨時収入を含めた手取りに対して、どの程度の割合を貯金に回しているかを見ると、最も多いのは「10〜15%未満」で19.2%、次いで「5〜10%未満」が13.5%となっています。
また、全体の平均貯金割合は11%です。
6年で1000万貯めるために押さえたい8つのポイント
6年で1000万貯めるために押さえたい8つのポイントは、次のとおりです。
- 欲しいものはリスト化して衝動買いを避ける
- 1000万貯める目的をはっきりさせる
- 専用口座をつくり先取り貯金を行う
- 家計簿をつけて支出管理を行う
- 固定費と変動費を見直して無駄な支出を削減する
- 収入を増やし貯金や投資に回す金額を増やす
- 投資する際はNISAなどを活用する
- 専門家(FP・IFA)に相談してアドバイスを受ける
1.欲しいものはリスト化して衝動買いを避ける
「欲しい」と感じたものでも、数日経つと気持ちが落ち着き「実は必要なかった」と思うことはよくあります。
衝動買いは一度の金額は小さくても、積み重なると年間では大きな出費になるため注意が必要です。
欲しいものはすぐに買わず、リストに書き出して一旦「保留」する習慣をつけましょう。
数日〜1週間ほど寝かせて、それでも必要性を感じるものだけ選んで購入すれば、無駄な支出を減らすことができます。
このような工夫を続けることで、無駄な支出を抑えられ、その分を貯金や投資に回すことができます。
2.1000万貯める目的をはっきりさせる
6年で1000万円を貯めるためには「なぜその金額を貯めたいのか」という目的を明確にしておくことが大切です。
たとえば「マイホーム購入の頭金にしたい」「子どもの進学費用に充てたい」「生活資金にゆとりを持ちたい」など目的は人それぞれです。
目的がはっきりしていると、迷ったときの判断基準ができ、モチベーションを維持しながら貯金を続けることができます。
また「いつまでに・いくら必要か」を具体的な数字で設定することで、毎月の積立額が明確になり、日々の行動に落とし込みやすくなります。
3.専用口座をつくり先取り貯金を行う
6年で1000万円を貯めるためには「余った分を貯金する」のではなく「先に貯金して残ったお金で生活する」という先取り貯金の仕組みをつくることが大事です。
貯金専用の口座を一つ用意し、給料が入ったらまず一定額をその口座に移す習慣をつけましょう。
自動振替や積立設定をしておけば、意識せずとも毎月確実に貯まります。
また、普段使いの口座と分けておくことで、うっかり使ってしまうリスクを防ぐことができます。
このような仕組みをつくることが、長期的に貯金を継続するポイントです。
4.家計簿をつけて支出管理を行う
6年で1000万円を貯めるためには、日々の支出を正確に把握する必要があります。
そのため、家計簿を活用して収入と支出の流れを見える化しましょう。
家計簿をつけることで、どこにお金が多く使われているのか、無駄な出費はないかを一目で確認できます。
また、支出の傾向を把握することで、貯金や投資に回せる余裕資金が明確になり、計画的に資産を増やすことが可能です。
スマホアプリの家計簿を活用すれば、手軽に日々の支出を管理できます。
5.固定費と変動費を見直して無駄な支出を削減する
6年で1000万円を貯めるためには、毎月の支出を見直して無駄を削減することが重要です。
支出は「固定費」と「変動費」に分けて管理することができます。
固定費は家賃や保険料、サブスク料金など毎月決まって出ていく費用で、見直すことで長期的な節約が可能です。
変動費は食費や日用品、交際費など、月ごとに変わる費用で、購入頻度や量を調整することで無駄を防げます。
固定費や変動費の見直しによって浮いたお金を貯金や投資に回すことで、6年で1000万円を実現しやすくなります。
6.収入を増やし貯金や投資に回す金額を増やす
6年で1000万円を実現するためには、支出を抑えるだけでなく、収入を増やすことも大事です。
クラウドソーシングやスキマバイトなどの副業、資格取得による手当、スキルアップによる昇給・昇格、転職による年収アップなど、収入を増やす方法はいくつもあります。
収入が増えれば、その分を貯金や投資に回すことができ、お金を増やすスピードをより早めることが可能です。
無理のない範囲で収入を増やすことで「6年で1000万円」という目標に近づけます。
7.投資する際はNISAなどを活用する
6年で1000万円を貯めるためには、貯金だけでなく投資を活用して資産を増やすことも検討しましょう。
その際、非課税制度であるNISAを活用するのがおすすめです。
株式や投資信託で得た利益には、通常20.315%(所得税、住民税、復興特別所得税)の税金がかかりますが、NISA口座を利用すれば非課税となり税負担分を資産形成に回せます。
また、積立投資にも対応しているため、少額からコツコツと長期で運用することも可能です。
※参照:NISAを知る|金融庁
8.専門家(FP・IFA)に相談してアドバイスを受ける
専門家(FP・IFA)に相談してアドバイスを受けることも、6年で1000万円を貯めるための大切なポイントです。
FP:資金管理や家計管理の専門家
IFA:資産運用の専門家
これらの専門家に相談することで、自分たちの収支状況やライフスタイルに合わせた具体的な貯金・投資プランを提案してもらえます。
オンライン対応の窓口であれば、自宅から手軽に相談でき、無料相談であれば何度でも費用を気にせず利用可能です。
専門家のアドバイスを取り入れることで、計画を効率的に進めることができます。
6年で1000万貯める際のよくある失敗例と回避策
6年で1000万貯める際のよくある失敗例と回避策は、次のとおりです。
- 無理な節約でストレスがたまる
- 衝動買いや浪費で貯金ペースが乱れる
- 投資リスクを考えず損失が出る
これらのポイントを事前に理解しておくことで、無駄な失敗を回避しやすくなり、より着実に目標に近づくことができます。
それぞれのポイントについて紹介します。
無理な節約でストレスがたまる
6年で1000万円を貯めようとすると、つい支出を極端に抑えすぎてしまうことがあります。
しかし、無理な節約は日常生活の楽しみを奪い、ストレスや挫折につながることもあるので注意が必要です。
そのため、自分の生活スタイルに合わせて無理のない貯金計画を立て、少しずつ着実に進めることが大切です。
衝動買いや浪費で貯金ペースが乱れる
6年で1000万円を貯める計画を立てても、衝動買いや無計画な浪費があると、貯金ペースが大きく乱れてしまうため注意が必要です。
たとえば、セールだからと必要のないものを購入したり、気分で外食や趣味に使いすぎたりすると、計画通りに貯めるのは難しくなります。
対策としては、毎日の支出を記録して「見える化」したり、購入前に本当に必要かを考える習慣をつけることが大切です。
6年で1000万貯めるには計画的に取り組むことが大切【まとめ】
6年で1000万円を貯めるためには、固定費や変動費の見直しによって支出を抑えることが大切です。
たとえば、「保険のプランを見直して毎月5,000円節約できた」など、小さな改善を積み重ねることで家計は大きく変わります。
さらに、貯める目的を明確にすることも大切です。
「教育資金として」「老後の生活資金の準備のため」など、目的がはっきりしていると、節約や積立を続けるモチベーションにつながります。
少しでも不安を感じる場合は、FPなどの専門家に相談し、アドバイスを受けながら課題を解消して進めていくことが大事です。