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投資とギャンブルの違いは知っていますか?両者は損をする可能性があるのは同じですが、実は性質が異なります。今回は投資とギャンブルの違いや投資をした方が良い理由、投資を始める前に必要なことについて紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。

監修者「谷川 昌平」

監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー

株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー証券外務員を取得。
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この記事の目次

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投資はギャンブル?両者は何が違うの?

結局、投資はギャンブルと同じでしょ。
投資とギャンブルって何が違うの?



たしかに、投資とギャンブルはどちらも投じたお金が増えたり減ったりする可能性がある点で共通しています。つまり不確実性があって元本保証がないものです。


しかし、投資とギャンブルは性質が異なることを把握しておきましょう。


投資とギャンブルの性質の違いは、大まかに言うと損益を分け合うか奪い合うかの違いです。


  • 投資:運用結果を分け合うプラスサムゲーム(またはマイナスサムゲーム)
  • ギャンブル:取引参加者が投じた資金を奪い合うゼロサムゲーム(またはマイナスサムゲーム)
投資とギャンブルの違いについて理解を深めるために、それぞれの仕組み確認していきましょう。

投資の仕組み

投資は、運用によって生じると見込むキャッシュフローを期待して資金を供給し、その資産を取得する仕組みです。


例えば、株式投資なら株価の上昇(キャピタルゲイン)や配当金(インカムゲイン)などのキャッシュフローを期待して株式を購入します。


株価の上昇や配当金の増額はすべての投資家にとって嬉しいことですが、株価の下落や配当金がないことは、すべての投資家にとって嬉しいことではありません(信用取引などを除く)。


つまり投資は資金が運用されることが前提で、投資家の損益はその運用結果に基づきます。


仮に株価が上昇すれば、上昇前と比べると投資家全体の損益もプラスに動くため、これをプラスサムゲームと呼びます。

ギャンブルの仕組み


ギャンブルは参加時にお金を払って何らかの結果に賭け、勝った人に参加者全員から集めたお金の大半が払戻(ペイアウト)されるという仕組みです。


競馬を例にとると、勝ち馬を予想する際に馬券代を支払い、勝ち馬を当てた人は多くのペイアウトを受け取れる反面、予測が外れた人はお金を失ってしまいます。


つまり勝った人が受け取るお金は、負けた人が賭けたお金です。


なお、集めたお金の合計額から一定額はギャンブルの運営者(胴元)に入るため、参加者の損益を合計しても結果はマイナスになります。


このような仕組みをマイナスサムゲームと呼びます。

始めないともったいない!投資をした方がいい理由

投資とギャンブルはどちらも損することがあるため、損をしない預貯金のほうが優れていると考える人も当然いるでしょう。


しかし、次のような理由から投資を検討してみることもおすすめします。


  • 預貯金に適用される金利ではお金は増えない(低金利)
  • インフレや増税に備えられる
  • 老後資金など将来必要なお金を準備しやすい
例えば、預貯金の金利は年0.001%などとされているため、仮に100万円を1年間預けていても10円ほどしか利子が付きません。

一方、少子高齢化による社会保険料や税金の負担増加や物価の上昇(インフレ)などを背景として、生活費は増加すると予想されています。

出費は増えるのに預貯金ではお金は増えないとなると、やはり投資でお金を増やすことも検討すべきでしょう。

現在はiDeCoやNISAなど非課税で投資ができるお得な制度があるため、ぜひこのような制度を活用して投資を始めてみましょう。

政府も投資を勧めている?

岸田内閣は資産所得倍増プランを掲げ、国民の積極的な投資を勧めています。


今年5月にはiDeCoの制度改正、また2024年にはNISAの制度改正があり、初心者が投資を始めやすい環境を国が整えている状況です。


平均所得がなかなか上がらない中で、投資制度のみに重点が置かれている政策には賛否両論ある状況ですが、使える制度はフル活用してこの機会に投資を始めてみるのも良いでしょう。

投資での損失を最小限にするために必要なこと



投資は元本が保証されていないため、始めるまでのハードルが高いと感じている人も多いでしょう。


たしかに元本保証はありませんが、金融商品にはさまざまな特徴があり、安定性や収益性などの観点から整理することができます。


安定性が高いと収益性が低く、収益性が高いと安定性が低い、つまりリスクとリターンは比例関係です。






引用元:日本証券業協会「資産運用と証券投資スタートブック(2022年版)」


例えば、一般的な傾向としては、株式に投資するよりも投資信託に投資するほうが元本割れ(損失)の可能性を抑えられます。


他にも投資を始める前に押さえておきたいポイントがあるため、それぞれ確認していきましょう。

投資の勉強をする

株式や債券、投資信託などに関する知識がないまま投資を始めるのは避けるべきです。


大切なお金を投資するわけなので、売買の方法をはじめ、手数料の負担有無価格の変動要因などについてよく調べておきましょう。


ただ自分で投資の勉強をするのも難しい部分があります。そのようなときは、お金のプロであるFP相談を活用するのもおすすめです。


FPは投資の説明や紹介だけでなく、家計の状況に応じて相談に乗ってくれます。

生活費を見直し、いくら投資に回すか決める

投資をする前に、生活費を見直しておく必要があります。


仮に月の手取りが30万円で生活費が28万円の場合、投資に回せるお金は最大でも2万円です。


そのため投資をする前には家計簿をつけるなどして家計収支を整理し、投資に回せるお金(余剰資金)を把握しておきましょう。


もちろん、1年後に子どもが大学に進学するといった場合、大学進学費用は元本保証のない金融商品ではなく預貯金で備える方法がおすすめです。


その他、急に生じることのある医療費などのために、生活費の3~6ヶ月分の生活防衛資金を確保しておくのが理想的といわれています。




引用元:日本証券業協会「資産運用と証券投資スタートブック(2022年版)」


お金の整理が終わったら、投資の勉強をしながら、例えば月1万円以下の少額投資から始めてみても良いでしょう。