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敷金礼金とは毎月払うものなのでしょうか。この記事では、敷金礼金をいつ払うのか、そもそも敷金礼金とは何なのかを説明しています。賃貸物件の契約において、契約時にかかる初期費用と毎月かかる費用についても説明しているのでぜひお読みください。

監修者「谷川 昌平」

監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー

株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー証券外務員を取得。
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この記事の目次

敷金礼金とは毎月支払うもの?仲介手数料や管理費・保証金はいつ払う?

敷金礼金は、賃貸物件を探しているとよく聞く言葉ですが、実際どういったお金なのかご存じでしょうか?


物件を借りている方は、何のために払ったお金なのか、覚えているでしょうか?


今回は、敷金礼金を中心に

  • 敷金礼金は毎月払う?
  • 賃貸で毎月払う費用とは
  • 初期費用とは何を指す?
  • ゼロゼロ物件とは
  • 初期費用を抑える方法
以上について解説していきます。

賃貸物件を借りる時にかかるお金の基本について書かれているので、ぜひ最後までご覧ください。

敷金礼金とは毎月払うものではない!賃貸物件契約時に1度だけ払う!


敷金礼金は、家賃とは違って毎月支払うものではありません。


敷金礼金とは、初期費用に含まれており、入居時のみ払うものになります。


敷金とは、家賃未払いの担保や、退去時の修繕費のために払っておくお金です。


家賃を滞納しなかった場合や、修繕費に充てなかった場合は、物件の借主に返金されます。


礼金とは、文字面からも分かる通り、大家さんにお礼として払うお金です。


礼金に関しては返金されません。

賃貸物件に住んでいるとき毎月払う費用を紹介!

では、賃貸物件に毎月かかってくるお金には、どのようなものがあるのでしょうか?


内訳は主に以下になります。

  1. 家賃
  2. 管理費・共益費
  3. 保証会社の利用料
  4. 駐車場の利用料金
  5. 生活費
それぞれどのようなお金か、順番に解説していきます。

①家賃

家賃は説明するまでもなく、借りている物件に対して毎月支払うお金です。


家賃交渉が入る前提で、高めに設定している場合があるので、交渉してみる価値はあります。


交渉する際は、ただ漠然と「値下げしてほしい」と言うのではなく、条件が似ている近隣の物件や、相見積もりの資料を出してみましょう。


そのうえで「○○円になれば契約します」と伝えた方が、仲介業者や管理会社としても応じやすいでしょう。

②管理費・共益費


管理費・共益費とは、集合住宅に毎月かかってくる費用です。


自分の住んでいる部屋である占有部分ではなく、その建物に住んでいる人が皆使っている共有部分にかかってくるお金になります。


具体的には、建物の清掃費・エレベーターの点検代など、共有部分のメンテナンスに充てられる費用になります。

③保証会社の利用料

保証会社の利用料とは、家賃の未払いの担保として、保証会社を利用する場合にかかる料金のことです。


連帯保証人に近い役割があり、連帯保証人が立てられない人でも、物件を借りることができます。


連帯保証人が立てられる場合は保証会社の利用しなくて良かったり、連帯保証人が立てられるか否かに関わらず利用しなければならなかったり、ケースは様々です。


支払いのタイミングに関しても、毎月支払う場合・契約時のみ・契約時と1~2年ごとなど、物件や保証会社によって異なります。

④駐車場の利用料金


賃貸物件に駐車場がついていて、車を持っている場合は、駐車場の利用料金も毎月かかってきます。


物件の駐車場代が高い場合は、近隣の安い駐車場を探して、そちらを借りるというのも手ですね。


ただ、一般的には物件についている駐車場の方が利用料金が安いです。


駐車スペースに限りがあるため、賃貸ではなく分譲で住んでいる住民がいる場合は分譲で住んでいる住民との契約が優先される場合もあります。


毎月かかってしまう費用のため、首都圏や交通網が発達している地域では、思い切って車を手放すことを検討してみるといいかもしれません。


車を運転したい時は、レンタカーカーシェアリングを利用することもできますよ。

⑤生活費

賃貸物件に住んでいるか否かに関わらず、毎月かかってくるのが生活費です。


水道代・電気代・ガス代などがかかってきますが、地域や物件によって、かかってくる値段は大きく異なります。


気を付けて欲しいのが、ガス代です。


ガスには、都市ガスプロパンガスがあり、どちらを使っているかは物件によって違います。


プロパンガスの物件だと、冬場は一人暮らしでもガス代だけで毎月10,000円近くかかることがあります。


毎月の家賃が安くても、プロパンガスの物件では、結局余計にお金がかかってしまいます。


見落としがちな部分ではありますが、気を付けてチェックしてみてください。

毎月ではなく契約時に1度だけ払う初期費用はなに?


毎月ではなく契約時に払う初期費用にはどんなものが含まれているのでしょうか?

主に以下が挙げられます。

  1. 敷金
  2. 礼金
  3. 保証金
  4. 仲介手数料
  5. 保証会社利用料
  6. 火災保険料
  7. 鍵交換費
  8. 前家賃
  9. 日割り家賃
それぞれどういった費用になるのか、説明していきます。

①敷金

冒頭でもお伝えしましたが、敷金とは家賃未払いの担保や、退去時の原状回復のための修繕費に充てられます。


そのため、礼金とは違って使われなかった分は返金されます。

②礼金


こちらも冒頭でお伝えしましたが、礼金とは大家さんにお礼として支払うお金です。
敷金と違って返ってくることはありません。

大家さんが礼金を請求していないにもかかわらず、仲介業者が勝手に礼金を上乗せして請求してくることがあるので、後述する相見積もりで比較してみましょう。

③保証金

耳慣れない方が多いかもしれない保証金。


保証金とは、敷金とほぼ同等の役割を果たすものです。


関西や九州の一部の地域では、敷金ではなく保証金を払う慣習があります。


しかし、最近では、インターネットを利用して物件を探す人が増え、全国に店舗を構える仲介業者もあります。


このような背景から、保証金の習慣がなくなってきたことが考えられます。


敷金より割高だったり、敷金とは異なる保証金独特のルールがあったりします。


初期費用に含まれている場合は仲介業者に確認してみましょう。

④仲介手数料


文字通り、仲介手数料とは、仲介業者に支払う手数料です。

原則、0.5か月と決まっており、最近では無料にしている業者もあります。

0.5か月より高い場合は、交渉の余地があります。

応じてもらえない場合は、正当な価格で契約してもらえる仲介業者を探しましょう。

⑤保証会社利用料

毎月払うお金としてもご紹介しましたが、保証会社を利用する時に支払うお金です。

保証会社や物件によって、毎月払うか契約時のみ払うかは変わってきます。

⑥火災保険料


火災保険にかかる費用です。

賃貸物件に入居する場合、火災保険に入る義務があります。

注意して欲しいのが、火災保険に加入する義務はあっても仲介業者が指定した火災保険会社に入らなければならない、という決まりはありません。

仲介業者が選んだ火災保険は、保証が薄く、価格が高い場合が多くあります。

仲介業者が火災保険会社を指定してきたら「自分で選んだ火災保険に入りたい」と伝えてみましょう。

ただし、火災保険の紹介料が仲介業者の利益になっているという事情があるため、断られる場合もあります。

火災保険を見直したことがない方は、ぜひ一度見直してみましょう。

その際には、契約書を見直してみてくださいね。

指定の火災保険に加入する旨の記載がなければ、仲介業者に断りを入れなくても問題ありません。

もし、管理会社の指定がある場合には、勝手に火災保険を乗り換えることはできないので、仲介業者に相談してみましょう。

ちなみに、保険を解約すると、残存期間によって返戻金があります。
火災保険の見直しは、早めに行うことをお勧めします。

⑦鍵交換費


物件についている鍵を交換するのにかかる費用です。

相場は10,000円ほどですが、これより高く設定されている場合があります。

必要ない場合は、不要と伝えましょう。

最近では、ディンプルキーを利用している物件も見受けられます。

ディンプルキーとは、防犯性が非常に高いことが特徴の鍵の種類の1つです。

その高い防犯性ゆえに、簡単に合鍵を作ることができません。

合鍵を作ろうとしても、メーカーに直接依頼しなければならないケースもあります。

期間としては3週間ほどかかり、費用も高額なので、前の住民でも合鍵を作ることは困難でしょう。

ディンプルキーの場合は特に、本当に鍵交換する必要があるのか、よく考えたうえで決断しましょう。

⑧前家賃

前家賃とは、あらかじめ払っておく翌月分の家賃のことを指します。


例えば、5月15日に入居する場合、5月15日~31日までの日割り家賃と、6月のひと月分の家賃を前もって支払います。

⑨日割り家賃

家賃は1か月単位で払うことがほとんどです。


日割り家賃とは、月の途中で入居する場合に、ひと月分の家賃を、入居日から月末までの日数で割って支払うお金です。

敷金礼金なしのゼロゼロ物件も存在する


ここまで初期費用について説明してきましたが、敷金礼金なしの、いわゆる「ゼロゼロ物件」をご存じでしょうか?

初期費用を抑える方法としては、この敷金礼金なしのゼロゼロ物件に入居するという選択肢もあるので検討してみるといいかもしれません。

「敷金礼金が発生しないのはなぜ?」「何か裏があるのでは?」と気になる方は、別の記事で解説しているので、ぜひご覧ください。

賃貸物件契約の初期費用を抑えるには減額交渉をしよう!


ここまでご紹介したように、初期費用には様々な名目でまとまったお金が必要になります。


なるべくなら安く済ませたい初期費用を抑える方法を、2つご紹介します。


1つ目は、複数の仲介業者に相見積もりを取ることです。


ほとんどの物件は、複数の業者で取り扱いがあります。


複数の業者で相見積もりを取れば、相場を知ることができますし、価格交渉する際の材料にもなります。


異様に費用が高い業者と契約してしまうことを防げるので、相見積もりを取らないと、知らないうちに損しているかもしれません。


2つ目は、相見積もりを参考にして、適切な料金で契約するよう交渉することです。


特に気を付けたいのは、先にも記載した通り、仲介手数料が家賃0.5か月分よりも高額の場合と、礼金が相場より高額の場合。


他にも余計な請求をされている場合があるので相見積もりの資料を見せて交渉しましょう。

まとめ:敷金礼金とは毎月払うものではない!

以上、敷金礼金をはじめとして毎月かからないお金と、毎月かかるお金について

  • 敷金礼金は毎月ではなく契約時に1度だけ払う
  • 賃貸物件に住んでいるとき毎月払う費用5つ
  • 初期費用9つ
  • 敷金礼金なしのゼロゼロ物件とは
  • 初期費用を抑えるには減額交渉
以上を中心に解説してきましたが、いかがだったでしょうか?

かなりの費用がかかってくる賃貸物件。
しかし、最後にご紹介したように、相場を知って対処すれば、仲介業者が提示してくる金額よりも数万円安くすることが十分可能です。

普段は聞き慣れない言葉も多かったと思います。
分からない言葉が出てきた際には、この記事や、マネーキャリアの他の記事も参考にして、後悔のない物件選びをしてください!