林業に損害保険は必要?労災保険以外の事業を守る保険も加入すべき!のサムネイル画像

内容をまとめると

  • 林業には様々なリスクが存在する 
  • リスクには大きく分けて自然災害・鳥獣被害・労災事故が存在する 
  • それぞれのリスクに対して、異なる保険が存在する 
  • 林業に関する保険は法人だけでなく、個人でも加入が可能 
  • リスクの洗い出しや、内容について知りたい場合にはマネーキャリアがおすすめ

林業には、森林が火災となるリスク、労災のリスクなどが考えられます。このようなリスクに対して、林業の方々は、林業者向け火災保険や、労災上乗せ保険などの損害保険に加入する必要があります。これらの保険は、個人事業主や一人親方の方でも加入することが可能です。

この記事の目次

林業を取り巻くリスク

林業を取り巻くリスク

林業を取り巻くリスク





今回のこちらの記事では、林業を経営する方を取り巻くリスクについてどのようなものがあるのかをみます。


また、林業を経営する際に、加入すべき損害保険についても紹介します。


林業となりますと、法人として経営している方よりも、個人事業主として経営している方も多いでしょう。その様な方でも加入ができる損害保険があるのかどうかについても開設をします。


まず、上記に掲載されているマップはリスクマップといいます。事業が抱えるリスクを可視化しているもので、リスクの発生頻度と影響を2つの軸からひと目で知ることができます。


この中から今回は下記について主に解説します。

  • 火災などの自然災害によるリスク
  • 鳥獣被害による森林被害のリスク
  • 労災事故など働く人の怪我のリスク

これらを今回は主に解説しますが事業規模や、環境などによって、同じ業種であっても全く異なるリスクを抱えているケースがあります。

そのため、ご自身の事業に必要なリスクについて詳しく知りたい場合には専門家に聞くことをおすすめします。

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①火災や落雷など自然災害のリスク

ここでは火災や落雷といった、自然災害のリスクについて解説します。


林業をおこなう上で、商品となる木々に起こり得る災害リスクとして

  1. 山火事による焼失リスク
  2. 台風など風災によって木々が倒れてしまうリスク
  3. 落雷によって商品の木々が破損
  4. 雪災による雪の重みによって、木々が倒木するリスク など
これらが主に考えられます。

山火事による焼失リスク

山林の管理は人の少なさから、放火の可能性もあります。また、冬場は乾燥からくる火災の可能性など対策が難しいリスクです。

台風など風災によって木々が倒れてしまうリスク

近年は毎年、台風被害が多く聞かれますが、木々が風災によって倒木や、倒れなくても商品にならなくなってしまう可能性が考えられます。また、倒れた木々の片付けなどの費用も考えられます。

落雷によって商品の木々が破損

落雷は高いところに落ちる可能性が高く、木々に直接、落ちる可能性があります。それにより、木々の破壊や二次災害として、火災事故の発生が考えられます。

雪災による雪の重みによって、木々が倒木するリスク

地域によりますが豪雪地帯などでは予想外の雪の重みにより、木々が倒木する危険性があります。その場合、倒れた木々の片付けなどに費用がかさむことも考えられます。

②動物による森林被害のリスク

林業におけるリスクとして多いのが鳥獣による被害です。


特に最近では増えすぎた鹿による被害が多く報告されています。


鹿を食料とするオオカミなどの絶滅により、天敵のいなくなった鹿が、商品として育てている木の葉や、木の皮を食べてしまうなどといった被害が出ています。


また、元々の生息地域の食料の減少から、植林地に足を伸ばしていることも主な被害の原因となっています。


その他にも鹿の大量発生によって、同じく生息地域を人里に広げてきているクマの被害も報告されています。


クマは主に爪とぎをおこなうために木々に傷をつけます。


これから、出荷予定の木々に「クマ剥ぎ」をされてしまうと、商品として価値はなくなり、大きな損失となります。


特に林業は育てるために何十年とかかることから、その損失の回収は計り知れないものです。

③労働災害のリスク

3つ目は、労働災害のリスクです。


林業は山の斜面など足場の悪い環境やでの作業や、チェーンソーなど取り扱いに注意が必要な機械を多く使います。


そのため、注意をしていても怪我のリスクは他の業種に比べ、非常に大きい職業です。


例として

  • 伐採中の木が自分の方へ倒れてきた
  • 斜面で作業中に足を滑らせ、転落した
  • 機械の操作ミスによって怪我を負った
というように常に怪我がつきまとう仕事です。

個人事業主として仕事をしている場合は怪我によって休業している間の補償はもちろんです。

また、従業員を雇用している事業者の場合には、治療費や休業補償など企業としての責務を果たす義務が発生します。

もちろん、「政府労災保険」への加入がしているでしょうが、事故の内容によってはそれだけでは賄えないケースもあります。

林業で実際にあった事故の事例


ここからは林業で実際にあった事故の事例を2つほどあげます。


今回あげる事例は下記の2つです。

  1. 台風によって育てていた木々が流されてしまった
  2. 伐木作業中に作業ミスによってチェーンソーで大腿部を切断

どちらも林業においては絶対に起こらないと言い切れない事故です。特に、2番目のケースにおいては死亡事故となっています。

事例1:台風による森林被害の事例

こちらは台風に伴う豪雨によって、植林中の山の斜面が土砂崩れを起こしてしまい、森林が流されてしまいました。


林業では出荷可能になるまで10年以上、場合によっては50年以上かけて育てるケースもあり、それが一瞬にして、流されてしまったことにより、被害は甚大なものとなりました。


他の業種にも言えますが、特に林業は育て始めてから出荷までの時間が1世代ほどかかることもあり、一度被害にあってしまうと立て直すのにはご自身の世代では不可能となることもありえます。


このケースの場合ですと、約3haほどが被害にあったことから約640万円ほどの保険金が支払いされました。


参考:森林保険、保険金お支払い事例

事例2:伐木作業での労災事例

こちらは、チェーンソー伐倒者1名、プロセッサ運転者1名、ザウルスロボ運転者2名の合計4名での作業中でした。


被災者はチェーンソー伐木作業をおこなっていましたが、切り口を通常より深く切り込んだことにより、倒木が突然発生し、作業員が慌てて退避をおこなったことから転倒事故などを起こしてしまいました。


結果として、突然、チェーンソーの作業音などが途絶えたことから作業現場を同僚が確認したところ、被災者が伐倒した木の下方に倒れているのを発見しました。


その後、救急搬送されましたが、チェーンソーの刃が切断防止防護服の隙間を避けて、大腿部の動脈に接触しており、失血による死亡事故となりました。


参考:林業における災害事例

林業におすすめの損害保険


ここからは林業を経営する上で取り巻く、リスクを回避・軽減するための損害保険を紹介します。


今回紹介するのは

  1. 林業者向け火災保険
  2. 労災上乗せ保険
  3. 森林保険制度
上記3つになります。

これらは法人、個人事業主関係なく加入が可能な保険です。

ただ、ここまで記事を読んで、すでに保険に加入済みであったり、保険の必要性が分からないという方もいるでしょう。

特に個人事業主としておこなっている場合には自分のことだけという認識からその傾向は起きやすいと思います。

そんな方こそ、保険や事業リスクの専門家に相談が可能な「マネーキャリア」のサービスをおすすめします。

マネーキャリア」では事業における顕在化していないリスクの洗い出しをした上で、適切な保険提案をおこなってくれるサービスです。相談は無料でできますので、気軽にお申し込みください。
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①林業者向け火災保険

最初に林業者向け火災保険を紹介します。


こちらは企業財産包括保険に再造林等費用補償特約を付帯した保険となっています。大きな特徴として、従来の森林保険では対象外となっていた、再造林等に要する費用を補償するという点です。


こちらの保険の概要として

  • 地こしらえ、苗木、植付けまたは下刈りに関する費用
  • 鳥獣被害から、木々を守るための防護柵などの設置費用
  • 再造林に生じる作業の道などの整備費用
  • 保険対象の残存物を片付けるための費用
上記のような損害に対して保険金が支払われます。

②労災上乗せ保険

続いて紹介するのは労災上乗せ補償です。


通常、従業員が業務中に怪我などを負った場合には政府労災から、補償の給付を受け取ることができます。


しかし、事故の内容によっては労災だけではカバーしきれないケースもあります。


その際に

  • 死亡・後遺障害補償
  • 入院補償
  • 手術補償
  • 通院補償
  • 休業補償
などを労災に上乗せして支払うことで、万が一の際にも、従業員に安心して療養してもらえる保険となっています。

また、労災の上乗せ保険は、使用者賠償責任保険がベースの保険となっています

こちらは、使用者である経営者が安全配慮を怠ったということで、安全配慮義務違反として、従業員や遺族から訴えを起こされるケースがあります。

これに対して、裁判所がその訴えを認めた場合には使用者責任として、賠償金を支払う可能性が出てきます。

従業員を雇っている企業にとっては事故のリスクの多い、林業においては上乗せ保険と合わせて検討すべき保険ともいえます。

労災上乗せ保険について、詳しい内容を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
労災上乗せ保険のサムネイル画像

労災上乗せ保険(労働災害総合保険)とは?政府労災保険との違いは?

③森林保険制度

最後に森林保険制度について解説します。


上記2つの保険と少し違う点がありますがそれについても解説します。


こちらは森林に火災などが起きた際に、経済的な損失を補填する保険です。それにより、林業の再生産が素早く行えるようにするとともに、林業経営の安定をはかるために森林保険法に基づいた公的保険制度となっています。


こちらの保険の対象となる災害は

  • 火災
  • 風災
  • 水災
  • 干害
  • 凍害
  • 潮害
  • 噴火災
上記8つの災害による森林の損害に対して、補填をおこないます。

特徴として、対象となる自然災害の範囲が広いことと、被保険者が森林所有者で有ることに対して、保険者は「国立研究開発法人森林研究・整備機構 森林保険センター」となる点です。

林業の方が損害保険に加入する方法


ここまでは林業の事故事例や、保険の種類について解説してきました。


ここでは林業の方が損害保険に加入する方法について解説します。


主に林業に関する保険に加入する方法として

  1. 保険会社に問い合わせる
  2. 取り扱い保険代理店に問い合わせる
  3. 林野庁や森林組合などの団体へ問い合わせる
というようなことで加入をすることができます。

しかし、実際に問い合わせるにしても、まず自分が入るべき保険や、すでに加入済みということも考えられます。

ただ、それを知ることは時間もかかりますし、経営者が業務の時間を削って、調べることは非常に困難です。

そんなときに利用して頂きたいのが「マネーキャリア」のサービスです。
マネーキャリア」は法人保険やあらゆる事業のリスクの専門家が無料で相談に乗ってくれるサービスです。

また、オンラインでの相談にも対応していますので、遠方で難しいという不安もありません。実際に利用した方の98.6%の方が満足したというサービスとなっています。

また、相談したからと言って無理に保険加入をすすめることもないので安心してください。
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一人親方や個人事業主でも加入できる?

法人保険としてここまで解説をしてきましたが、一人親方や個人事業主でも加入が可能なのか、という疑問をお持ちの方もおられるでしょう。


結論から言いますと、一人親方や個人事業主であっても加入は可能です。


林業に関する保険に関しては法人よりも個人事業主として仕事をされている方も問題なく加入ができます。


ただし、規模などが異なることから、全く同じ保険に入るということはおすすめしません。

あくまで、ご自身の事業規模にあった、保険に加入することをおすすめします。


そのため、「マネーキャリア」を利用することで、自身の企業にあった保険を漏れやダブりなく知ることができますので、ぜひ活用してください。

まとめ:林業を取り巻くリスクと損害保険


ここまで林業を取り巻くリスクや保険について解説しました。


今回は主に下記について紹介しました。

  • 林業には様々なリスクが存在する
  • リスクには大きく分けて自然災害・鳥獣被害・労災事故が存在する
  • それぞれのリスクに対して、異なる保険が存在する
  • 林業に関する保険は法人だけでなく、個人でも加入が可能
  • リスクの洗い出しや、内容について知りたい場合にはマネーキャリアがおすすめ
ここまで記事を読んで、林業を経営する上でのリスクや必要な保険について理解ができたと思います。

これから保険加入を検討する人も、すでに保険に加入をしている人も自社にとって必要な保険について、あらためて考える機会になったのではないでしょうか。

また、新たな疑問や今、加入している保険が果たして、自社のリスクをカバーできているのかどうかなど疑問をもった方はぜひ「マネーキャリア」に相談をしてみてください。

マネーキャリア」では保険や事業のリスクに関する専門家が無料で何度でも相談に乗ってくれるサービスとなっています。

新たに加入する人は必要な保険の相談。すでに加入済みの方も、保険を見直すことで、保険料を割安にすることができるかもしれません。

また、相談をおこなったからと言って無理に保険加入をすすめることは決してありませんので安心して気軽にご相談ください。
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