カードショップの盗難に備える保険とは?事例を用いて解説!のサムネイル画像

内容をまとめると

  • ポケモンカードなど最近では1枚数十万のカードが存在する 
  • それによって、被害額は数千万円に及ぶこともある 
  • 盗難は商品だけでなく、建物や備品にも被害が及ぶ
  • 盗難被害を補償する保険は主に3つある 
  • カードショップを経営する上で、盗難以外にも加入すべき保険がある
  •  保険加入前にはマネーキャリアに相談することでリスクの洗い出しができる

カードショップでは、ポケモンカードなどの価値が高騰していることもあり、盗難被害が増えています。そこでカードショップの運営者の方々は、店舗総合保険や動産総合保険、法人向け火災保険に加入することで、盗難による損害を補償することをおすすめします。

記事監修者「金子 賢司」

監修者金子 賢司
フィナンシャルプランナー

東証一部上場企業で10年間サラリーマンを務める中、業務中の交通事故をきっかけに企業の福利厚生に興味を持ち、社会保障の勉強を始める。<br>以降ファイナンシャルプランナーとして活動し、個人・法人のお金に関する相談、北海道のテレビ番組のコメンテーター、年間毎年約100件のセミナー講師なども務める。趣味はフィットネス。健康とお金、豊かなライフスタイルを実践・発信しています。 <保有資格>CFP

この記事の目次

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カードショップで実際にあった盗難事例


トレーディングカードには高額商品もあり、最近では盗難事件も他人事ではありません。


ここでは実際に起きた事例を紹介します。

  • 秋葉原にあるカードショップで起こった盗難事件
  • 東京都、町田でのカードショップでの事件
  • 静岡県のカードショップで起きた、盗難事件

事例1:秋葉原カードショップでの盗難事例

まず紹介するのが秋葉原で起きた、ポケモンカードの盗難事件です。


事件は午前5時半頃に出入り口のガラスが割られていることを警備会社からの通報で発覚したものです。


店内のショーケースが割られており、およそ1000枚、金額にして約100万円相当のカードの盗難被害にあいました。


その中には1枚20万円もするカードも含まれており、警察も窃盗事件として捜査をしています。


また、前年には千代田区内のカードショップにおいて約2,600万円相当のカードが盗難にあう被害があり、犯人が逮捕された事件があるなど、高額カードを狙った、盗難事件が相次いでいます。


参考:秋葉原のトレカ販売店でポケモンカード約1,000枚窃盗事件

事例2:東京・町田での盗難事例

次の事例として、2022年の12月に起きた東京都、町田での事件です。


こちらの店舗では、1例目と同じく、ショーケースを割られ中に展示されていたポケモンカードなどが盗難にあいました。


こちらの店舗での被害総額は約1,000万円相当となった上に、ショーケースなどの破損の片付けや、修理のために休業を余儀なくされた上に、修理費や休業中の店の固定費などの負担もかかるなど、盗難にあったカードの被害額以上の損害を受けました。



参考1:盗難被害1,000万円 東京・町田のカードショップ

参考2:カードショップはなぜ空き巣に狙われる?

事例3:滋賀県での盗難事例

3例目は、滋賀県にあるカードショップでの盗難事件です。


事件は2024年の1月におきました。深夜に侵入すると金庫やレジには目もくれず、ポケモンカードだけを狙って、犯行に及びました。


犯行時間はわずか2分ほどで、被害額は総額1,300万円にも及びます。中には100万円もするカードも盗まれており、犯人は事前に店の配置図を所持していたとのことです。

それによって、どこに高額カードがあるかをすべて把握していたことで、短時間での犯行が可能でした。


参考:高額品は金庫に保管もポケモンカード盗まれる…被害総額1,300万円

カードショップの盗難被害を補償する保険


ここではカードショップの盗難被害を補償する保険について解説します。


今回、取り上げるのは

  1. 店舗総合保険
  2. 動産総合保険
  3. 法人向けの火災保険
上記の3つについて解説します。

①店舗総合保険

まず解説するのは店舗総合保険です。


店舗総合保険では主に

  • 火災
  • 落雷
  • 破裂・爆発
  • 風災
  • 雹災
  • 雪災
  • 物体の衝突や飛来物
  • 給排水設備の事故などの水濡れ
  • 労働争議などによる暴行・破壊
  • 盗難
  • 水災
これの事故に対応しています。

それぞれ、どういった場面で利用が可能か解説します。

火災

カードショップを営んでいると店舗を構えます。その時、自社の建物の場合もありますし、賃貸物件の場合もあります。

賃貸物件の場合、火災事故は物件オーナーの加入している火災保険での対応となります。
しかし、いずれのケースも中の商品などは、自社の持ち物になります。

特に、カードは高額商品となります。また、そのカードをしまうショーケースなど、設備が焼失するリスクが存在します。

風災

台風や自然災害などで、店舗の窓ガラスや、扉が破損してしまうケースがあります。
また、破損した場所から入ってきた雨風により、中の商品や備品が破損や汚損してしまい、買い替えなどが必要となることが考えられます。

物体の衝突や飛来物

ショップ経営をしていると、自働車などが店舗に衝突してくるケースがあります。

勿論、相手の自働車保険での対応となりますが、中には無保険車や盗難車など自社の保険で対応が必要なケースがあります。

給排水設備の事故などの水濡れ

建物の給排水設備が破損し、水ぬれ事故が発生すると、商品や備品の破損によって、店舗経営に大きな影響を及ぼします。

修理費用などを賄うためにも必要な補償といえます。

ただし、注意点として、給排水設備自体の破損は補償対象外である点には気をつけましょう。

盗難

カードショップ経営において、最もリスクが高いといえるのが盗難被害です。

商品の盗難も勿論ですが、侵入時に扉や窓ガラスを破壊されたり、保管庫の破壊に対しても対応する保険です。

その他にも費用保険として
  • 臨時費用保険金
  • 残存物片付け費用
  • 応急処置費用保険金 など
が支払いされます。

店舗総合保険について、詳しい内容を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
店舗総合保険についてのサムネイル画像

店舗総合保険とは?個人事業主で開業予定・運営している方におすすめ

②動産総合保険

続いて紹介するのは動産総合保険についてです。


動産総合保険は商品や製品、在庫品を保険対象として、運送中や保管中を問わず、下記のようなケースに対応します。


  • 火災
  • 盗難
  • 配送中の落下による破損
  • 漏水による水濡れ など

支払い対象は商品等であることから、店舗総合保険と違い、建物に対しての補償は対象外となる点に注意が必要です。

一方で、配送中など、移動中の事故を対象とする点で、商品を移動させる機会が多い場合には動産総合保険での対応となります。

動産総合保険については、以下の記事で詳しく解説しているので、そちらの記事をご覧ください。
動産総合保険についてのサムネイル画像

動産総合保険とは?補償内容や保険料の相場等をわかりやすく解説!

③法人向け火災保険

上記の2つと同じく、建物や商品、備品を守る保険として、法人向け火災保険があります。


火災保険には個人向けのものと法人向けがあります。


大きな違いとして、法人向け火災保険は、建物や家財だけでなく、備品や商品を補償する点です。


補償の対象として

  • 火災・落雷・破裂・爆発
  • 風災・雹災・雪災
  • 給排水設備の水濡れ
  • 労働争議などの破損
  • 物体の衝突
  • 盗難
  • 水災
  • 電気的・機械的事故
  • その他の偶然な事故

加入する補償の内容にもよりますが、主な補償は1つ目の店舗総合保険と同様に、火災や風災事故などに対して、建物、商品、備品などの損害に対して保険金を支払います。

また、保険会社によって、オプションで電気的・機械的事故に対して不測の事態によるショートなど電気的な事故に対しての損害を補償することもできます。

ただし、補償を手厚くするほど、安心は広くなりますが、保険料はその分高くなってしまいます。

自社の事業リスクと保険料とのバランスを考えて加入することが重要となります。
そういったときには「マネーキャリア」を利用するとよいでしょう。

マネーキャリア」では法人向け保険や事業リスクの専門家に無料で何度でも相談できるサービスとなっており、経営者だけでは分からない疑問について、わかりやすくアドバイスをしてくれます。

そのため、実際に利用した方の98.6%が満足したと回答しています。

法人向けの火災保険の詳しい内容については、以下の記事をご覧くさい。
法人向け火災保険についてのサムネイル画像

法人向けの火災保険とは?個人との違いや補償内容等を徹底解説!

盗難以外の経営リスクを補償する保険


ここでは上記の盗難や火災に関する経営リスク以外に関しての補償を解説します。


主にあげられるのは

  1. 施設賠償責任保険
  2. 店舗休業保険
  3. サイバー保険

施設賠償責任保険
施設賠償責任保険はお店を経営する上でも重要な保険の一つです。

こちらの保険は主に、営業中に店舗内で、お客様などの第三者が転倒したり、店の不備によって、第三者に対して、怪我や持ち物を破損してしまった時にその損害賠償金を負担する保険です。

カードショップでは店舗を構えていることが多いことから、店内の清掃が行き届いておらず、濡れた床でお客様が転倒して怪我をしてしまった場合、その怪我の治療に対する賠償をしなければなりません。

また、怪我の程度によっては高額となることから、お店の信用問題や経営継続の問題にも直面します。

店舗休業保険
こちらは、火災や盗難によって、お店を休業しなければならなくなったときの費用を保険金として支払いする保険です。

盗難などによって、店が破壊されたり、商品が盗まれてしまうと事業を再開するためには修理や商品の調達の機関中、お店は休業をky技なくされます。

しかし、その間も、賃料や従業員の給料、水道光熱費などは発生し続けます。
それをカバーするのが店舗休業保険です。

事業を継続させるためにもその休業期間中の運転資金の一部を支える保険として、重要な保険の一つに数えられます。

サイバー保険
最近ではカードショップでも、オンラインストアを同時に運営したり、ショップカードなどで顧客情報を管理することも多いです。

しかし、そんなときに心配なのが、顧客情報の漏洩による賠償問題です。

サイバー保険ではサイバー攻撃によって、顧客に損害を与えた場合の賠償責任や、事故の発生原因の調査費用、裁判費用などを保険金として負担します。

顧客情報の流失は信頼を一瞬で失いかねない問題です。

そのことから、事故後の対応が運営継続への重要となります。その補償を保険でカバーすることで、スピード感を持って対応することに務めることができ、事故後の信頼回復に繋がります。

これらのように、盗難以外にもカードショップ運営には必要な保険は複数存在します。

今回紹介した保険以外にも必要な保険は存在します。また、紹介した保険に関しても、事業規模などによって必要な補償金額や範囲は大きくことなります。

それぞれの保険について、「マネーキャリア」では詳しく解説しているので、気になる保険がある方は以下の記事からご覧ください。
施設賠償責任保険についてのサムネイル画像

施設賠償責任保険とは?支払い事例や保険料の相場などを徹底解説!

店舗休業保険についてのサムネイル画像

店舗休業保険とは?災害や盗難による休業損失の備えは必要?

サイバー保険についてのサムネイル画像

サイバー保険は必要?選び方や比較方法、費用について徹底解説

カードショップが保険に加入する方法


ここからはカードショップが保険に加入する方法を解説します。


カードショップが保険に加入をするには保険会社か、保険取り扱い代理店に連絡をすることで加入が可能です。


しかし、上記で述べたように、必要な保険は様々あり、直接、保険会社に問い合わせをしても、すでに加入していたり、補償のモレが出てしまうかもしれません。


それを避けるためにも、まずは法人向け保険や事業リスクのプロに無料で何度でも相談できるサービスである「マネーキャリア」を利用することをおすすめします。


マネーキャリア」は対面は勿論、オンラインにより、全国どこからでも相談が可能です。また、相談相手は信頼できる専門家ばかりですので、加入予定の保険以外の経営に関する相談もすることができます。

自社のリスク対策を相談する

まとめ:カードショップの盗難を補償する保険


ここまで、カードショップの盗難を補償する保険について解説しました。


解説をおこなった内容は以下です。

  • ポケモンカードなど最近では1枚数十万のカードが存在する
  • それによって、被害額は数千万円に及ぶこともある
  • 盗難は商品だけでなく、建物や備品にも被害が及ぶ
  • 盗難被害を補償する保険は主に3つある
  • カードショップを経営する上で、盗難以外にも加入すべき保険がある
  • 保険加入前にはマネーキャリアに相談することでリスクの洗い出しができる
上記のようにカードショップを運営するには様々なリスクが存在します。その一つ一つを経営者が1人ですべてを確認することは非常に困難です。

また、すでに保険に加入していてもその保険が果たして、事業のリスクを守れているのか、不安になることもあるでしょう。

そんなときこそ「マネーキャリア」のサービスをぜひ利用してください。

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また、保険料や補償内容についての確認もしていますので、見直しや不安を感じている人にもおすすめのサービスです。
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