内容をまとめると
- ポケモンカードなど最近では1枚数十万のカードが存在する
- それによって、被害額は数千万円に及ぶこともある
- 盗難は商品だけでなく、建物や備品にも被害が及ぶ
- 盗難被害を補償する保険は主に3つある
- カードショップを経営する上で、盗難以外にも加入すべき保険がある
- 保険加入前にはマネーキャリアに相談することでリスクの洗い出しができる
カードショップでは、ポケモンカードなどの価値が高騰していることもあり、盗難被害が増えています。そこでカードショップの運営者の方々は、店舗総合保険や動産総合保険、法人向け火災保険に加入することで、盗難による損害を補償することをおすすめします。
この記事の監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー、証券外務員を取得。
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この記事の目次
カードショップで実際にあった盗難事例
トレーディングカードには高額商品もあり、最近では盗難事件も他人事ではありません。
ここでは実際に起きた事例を紹介します。
- 秋葉原にあるカードショップで起こった盗難事件
- 東京都、町田でのカードショップでの事件
- 静岡県のカードショップで起きた、盗難事件
事例1:秋葉原カードショップでの盗難事例
まず紹介するのが秋葉原で起きた、ポケモンカードの盗難事件です。
事件は午前5時半頃に出入り口のガラスが割られていることを警備会社からの通報で発覚したものです。
店内のショーケースが割られており、およそ1000枚、金額にして約100万円相当のカードの盗難被害にあいました。
その中には1枚20万円もするカードも含まれており、警察も窃盗事件として捜査をしています。
また、前年には千代田区内のカードショップにおいて約2,600万円相当のカードが盗難にあう被害があり、犯人が逮捕された事件があるなど、高額カードを狙った、盗難事件が相次いでいます。
事例2:東京・町田での盗難事例
次の事例として、2022年の12月に起きた東京都、町田での事件です。
こちらの店舗では、1例目と同じく、ショーケースを割られ中に展示されていたポケモンカードなどが盗難にあいました。
こちらの店舗での被害総額は約1,000万円相当となった上に、ショーケースなどの破損の片付けや、修理のために休業を余儀なくされた上に、修理費や休業中の店の固定費などの負担もかかるなど、盗難にあったカードの被害額以上の損害を受けました。
事例3:滋賀県での盗難事例
3例目は、滋賀県にあるカードショップでの盗難事件です。
事件は2024年の1月におきました。深夜に侵入すると金庫やレジには目もくれず、ポケモンカードだけを狙って、犯行に及びました。
犯行時間はわずか2分ほどで、被害額は総額1,300万円にも及びます。中には100万円もするカードも盗まれており、犯人は事前に店の配置図を所持していたとのことです。
それによって、どこに高額カードがあるかをすべて把握していたことで、短時間での犯行が可能でした。
カードショップの盗難被害を補償する保険
ここではカードショップの盗難被害を補償する保険について解説します。
今回、取り上げるのは
- 店舗総合保険
- 動産総合保険
- 法人向けの火災保険
①店舗総合保険
まず解説するのは店舗総合保険です。
店舗総合保険では主に
- 火災
- 落雷
- 破裂・爆発
- 風災
- 雹災
- 雪災
- 物体の衝突や飛来物
- 給排水設備の事故などの水濡れ
- 労働争議などによる暴行・破壊
- 盗難
- 水災
- 臨時費用保険金
- 残存物片付け費用
- 応急処置費用保険金 など
②動産総合保険
続いて紹介するのは動産総合保険についてです。
動産総合保険は商品や製品、在庫品を保険対象として、運送中や保管中を問わず、下記のようなケースに対応します。
- 火災
- 盗難
- 配送中の落下による破損
- 漏水による水濡れ など
③法人向け火災保険
上記の2つと同じく、建物や商品、備品を守る保険として、法人向け火災保険があります。
火災保険には個人向けのものと法人向けがあります。
大きな違いとして、法人向け火災保険は、建物や家財だけでなく、備品や商品を補償する点です。
補償の対象として
- 火災・落雷・破裂・爆発
- 風災・雹災・雪災
- 給排水設備の水濡れ
- 労働争議などの破損
- 物体の衝突
- 盗難
- 水災
- 電気的・機械的事故
- その他の偶然な事故
盗難以外の経営リスクを補償する保険
ここでは上記の盗難や火災に関する経営リスク以外に関しての補償を解説します。
主にあげられるのは
- 施設賠償責任保険
- 店舗休業保険
- サイバー保険
カードショップが保険に加入する方法
ここからはカードショップが保険に加入する方法を解説します。
カードショップが保険に加入をするには保険会社か、保険取り扱い代理店に連絡をすることで加入が可能です。
しかし、上記で述べたように、必要な保険は様々あり、直接、保険会社に問い合わせをしても、すでに加入していたり、補償のモレが出てしまうかもしれません。
それを避けるためにも、まずは法人向け保険や事業リスクのプロに無料で何度でも相談できるサービスである「マネーキャリア」を利用することをおすすめします。
「マネーキャリア」は対面は勿論、オンラインにより、全国どこからでも相談が可能です。また、相談相手は信頼できる専門家ばかりですので、加入予定の保険以外の経営に関する相談もすることができます。
まとめ:カードショップの盗難を補償する保険
ここまで、カードショップの盗難を補償する保険について解説しました。
解説をおこなった内容は以下です。
- ポケモンカードなど最近では1枚数十万のカードが存在する
- それによって、被害額は数千万円に及ぶこともある
- 盗難は商品だけでなく、建物や備品にも被害が及ぶ
- 盗難被害を補償する保険は主に3つある
- カードショップを経営する上で、盗難以外にも加入すべき保険がある
- 保険加入前にはマネーキャリアに相談することでリスクの洗い出しができる