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5人家族の生活費ってどれくらいが理想?5人家族の生活費を家計の「黄金比」に合わせて実際にシミュレーション!5人家族の生活費の平均と内訳・手取り別の生活費のシミュレーションも紹介中!手取り20万前後だけど生活費をやりくりしたい…そんな方への節約・貯蓄術も公開中!

記事監修者「谷川 昌平」

この記事の監修者谷川 昌平
フィナンシャルプランナー

東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、「マネーキャリア」「ほけんROOM」を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。

この記事の目次

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5人家族の生活費の内訳ってどれくらいが理想的?

こんにちは、マネーキャリア編集部です。


内閣府の調査では日本の家庭の貯蓄率が年々低下していることがわかっています。

貯蓄率の推移

貯蓄率の推移

過去に貯金大国と呼ばれた面影はなくなりつつあります。


各家庭の貯蓄率が低下している要因としては「生活費の増加」「収入の減少」等の様々な要因があります。

貯蓄率が下がり、貯金額が減少していくことで大きな不安を抱く過程が多くなってきています。


そんな中、友人よりこのような相談・質問がありました。

各家庭の生活費ってどれぐらいが理想なの?
今の家族構成の理想的な生活費をシミュレーションして欲しい。

このように生活費に対して不安を抱いている家庭が多く存在します。


この記事では生活費に不安を抱いている方に向けて次の内容を解説していきます。

  • 5人家族の理想的な生活費・シミュレーション
  • 生活費の節約・貯金の方法
  • 家計改善を行う際のシミュレーション方法
こちらの記事では一般の方にもわかりやすいように易しく解説していきます。

少しでも皆さんのお手伝いになれば幸いです。

5人家族の生活費には理想的な「黄金比」がある

同じ5人家族の場合であっても各家庭によって消費・浪費の金額が異なるので、平均値を出すことがとても難しくなってしまいます。

ですが、各家庭の収入に対して理想的な支出額はおよそ決まっており、その比率を黄金比といいます。


この黄金比に各家庭の世帯収入を乗ずることで各家庭の理想的な生活費を確認することが可能となります。

こちらでは次の項目に沿って黄金比について解説していきます。

  1. 5人家族の生活費の「黄金比」を項目別に解説!
  2. 「黄金比」を使って生活費を計算シミュレーション!
  3. 「黄金比」は家計に合わせて5%まで変動させるのもOK
このように各事例に沿ってわかりやすく解説していきます。

①5人家族の生活費の「黄金比」を項目別に解説!

まずは「5人家族の生活費の黄金比を項目別に解説していきます。

一般的に5人家族で理想とされる黄金比は次の通りです。

  • 住居費  :25%
  • 食費   :15%
  • 水道光熱費:6%
  • 通信費  :5%
  • 小遣い  :8%
  • 預貯金  :18%
  • 生命保険料:4%
  • 日用品  :2%
  • 医療費  :1%
  • 教育費  :4%
  • 交通費  :2%
  • 被服費  :2%
  • 交際費  :2%
  • 娯楽費  :2%
  • 嗜好品  :1%
この各費用の比率に世帯収入を乗じて現状の生活費と比べることで理想的な金額と比較することが可能となります。

自身の家計を見直すためにも一度、現状の生活費と理想の生活費を比較してみましょう。

②「黄金比」を使って生活費を計算シミュレーション!

次に黄金比を使用して理想の生活費をシミュレーションしていきます。


シミュレーションで使用する世帯収入額は30万円とします。

世帯収入が30万円であった場合の理想の生活費は次の通りです。

  • 住居費  :75,000円
  • 食費   :45,000円
  • 水道光熱費:18,000円
  • 通信費  :15,000円
  • 小遣い  :24,000円
  • 預貯金  :54,000円
  • 生命保険料:12,000円
  • 日用品  :6,000円
  • 医療費  :3,000円
  • 教育費  :12,000円
  • 交通費  :6,000円
  • 被服費  :6,000円
  • 交際費  :6,000円
  • 娯楽費  :6,000円
  • 嗜好品  :3,000円
皆さんの家庭の生活費と比較されていかがでしょうか。
比率ではなく金額として出すことで実際の生活費と比較しやすくなります。
一度、自身の収入から理想的な各生活費を出し、比較することをオススメします。

③「黄金比」は家計に合わせて5%まで変動させるのもOK

黄金比で理想の生活費を見てしまうと「この数字にしなきゃ!!」と焦る方が多くいらっしゃると思います。

ですが、そのような必要がありません。

黄金比で計算した理想の生活費はあくまでも「理想」の金額となりますので、この金額に囚われる必要はありません。


各家庭の生活費は個人・家族の価値観によって変動するものとなりますので、基本的に黄金比に5%程度の変動があっても問題ありません。

数値を出すことによって目標化が可能となりますが、黄金比に近づけることがことが目的化しないように注意が必要です。

5人家族の生活費を手取り別にシミュレーション!

先ほどは黄金比を基に各家庭の理想的な生活費の比率について解説していきました。

こちらでは実際の5人家族の生活費を手取り別にシミュレーションしていきます。


5人家族で次の手取り額であった場合のシミュレーションを行なっていきます。

  1. 手取りが35万円の場合の生活費(夫婦2人・乳幼児3人)
  2. 手取りが38万円の場合の生活費(夫婦2人・中学生1人・小学生2人)
  3. 手取りが45万円の場合の生活費(夫婦2人・高校生2人・中学生1人)
このように具体的な年齢・家族構成を想定して各家庭の生活費について解説していきます。

このシミュレーション内容を参考に自身の家計見直しにもチャレンジしていきましょう。

シミュレーションに使う計算を項目別に解説!

シミュレーションを行う際に実際の費用がどの項目に含まれる悩んでしまう・わからないといったケースがあります。

こちらではシミュレーションを行う前に計算に使用する各項目の具体例を解説していきます。


  • 住居費  :賃貸家賃(管理費・修繕費を含む)・住宅ローン(金利を含む)
  • 食費   :外食費・食材費
  • 水道光熱費:水道・電気・ガス代
  • 通信費  :携帯・固定電話・ネット代
  • 小遣い  :夫婦・子供のお小遣い
  • 預貯金  :定期・積立・現金貯金
  • 生命保険料:生命・養老・学資・収入補償保険
  • 日用品  :トイレットペーパー・ティッシュ等
  • 医療費  :通院・医薬品費用
  • 教育費  :保育園・小中高大学校・習い事費用
  • 交通費  :通勤費・自動車燃料費
  • 被服費  :衣服等の費用
  • 交際費  :友人との食事等の人間関係に伴う費用
  • 娯楽費  :遊園地・外食等の娯楽費用
  • 嗜好品  :アルコール・コーヒーなどの費用
このように各生活費についても様々な費用があります。
実際に支払っている費用で該当しないものがある場合は別の項目を作って整理することでわかりやすく分類することが可能です。

①手取りが35万円の場合の生活費

まずは「手取り月収が35万円の場合の生活費」について解説していきます。


条件は次の通りです。

  • 家族構成:5人家族(夫婦2人・乳幼児3人)
  • 世帯月収:35万円

このケースで黄金比を使用した場合の理想の生活費と実際の生活費をシミュレーションした結果は次の通りです。
100円未満の数字はわかりやすいように四捨五入しております。 

理想の生活費実際の生活費
住居費87,500円85,000円
食費52,500円55,000円
水道光熱費21,000円20,000円
通信費17,500円25,000円
小遣い28,000円
30,000円
預貯金63,000円30,000円
生命保険料14,000円30,000円
日用品7,000円8,000円
医療費3,500円5,000円
教育費14,000円14,000円
交通費7,000円10,000円
被服費7,000円15,000円
交際費7,000円6,000円
娯楽費7,000円15,000円
嗜好品3,500円2,000円

こちらのケースでは子供が乳幼児であることから食費・教育費については理想的な生活費に近くなりますが、学資保険・衣服費用等の生命保険・被覆費が多く掛かっていることがわかります。
このように生活費をシミュレーションことでどこに費用が掛かっているか確認することが可能となります。

②手取りが38万円の場合の生活費

次は「手取り月収が38万円の場合の生活費」について解説していきます。


条件は次の通りです。

  • 家族構成:5人家族(夫婦2人・中学生1人・小学生2人)
  • 世帯月収:38万円

このケースで黄金比を使用した場合の理想の生活費と実際の生活費をシミュレーションした結果は次の通りです。
100円未満の数字はわかりやすいように四捨五入しております。 

理想の生活費実際の生活費
住居費95,000円90,000円
食費57,000円77,000円
水道光熱費22,800円20,000円
通信費19,000円22,000円
小遣い30,400円30,000円
預貯金68,400円20,000円
生命保険料15,200円36,000円
日用品7,600円9,000円
医療費3,800円5,000円
教育費15,200円28,000円
交通費7,600円15,000円
被服費7,600円 10,000円
交際費7,600円 6,000円
娯楽費7,600円 10,000円
嗜好費3,800円 2,000円
こちらのケースでは子供が小・中学生であることから住居・交際費については理想的な生活費に近くなりますが、塾・習い事等の教育費・食費費が多く掛かっていることがわかります。
このように家族の年齢が変わることによって掛かる生活費の性質がわかります。

③手取りが45万円の場合の生活費

次は「手取り月収が45万円の場合の生活費」について解説していきます。

条件は次の通りです。


  • 家族構成:5人家族(夫婦2人・高校生2人・中学生1人)
  • 世帯月収:45万円


このケースで黄金比を使用した場合の理想の生活費と実際の生活費をシミュレーションした結果は次の通りです。 100円未満の数字はわかりやすいように四捨五入しております。

理想の生活費実際の生活費
住居費112,500円108,000円
食費67,500円84,000円
水道光熱費27,000円24,000円
通信費22,500円24,000円
小遣い36,000円30,000円
預貯金81,000円30,000円
生命保険料18,000円25,000円
日用品9,000円9,000円
医療費4,500円5,000円
教育費18,000円58,000円
交通費9,000円21,000円
被服費9,000円12,000円
交際費9,000円9,000円
娯楽費9,000円8,000円
嗜好品4,500円3,000円
こちらのケースでは子供が中・高校生であることから住居・通信費については理想的な生活費に近くなりますが、学費・塾等の教育費・食費費が多く掛かっていることがわかります。 

このように各家庭の月収に対する理想の生活費と実際の生活費を比較することで何にお金を掛けすぎているのか、家族構成によってどのような金額になるかがわかります。
生活費の削減・管理をする際には一度、理想の生活費と実際の生活費のシミュレーション結果を比較することをオススメします。

5人家族の生活費の平均は約33.6万円!

2020年の総務省で行われた調査で各家庭の生活費の平均は33.6万円となっております。

この平均値は一般的な家庭の生活費となっており、必ずしも正しいものではありません。


例えば、住む地域・車の所有・子供の年齢によって生活費の金額・比率は大きく異なります。

また、この生活費を捻出するためには多くの年収・月収が必要となります。

2020年の総務省の調査では日本の平均給与は32万円となっており、1人の給与で捻出することが困難であり、共働き世帯が多くなってきていることもわかります。


自身の生活費を見直すためにも平均的な生活費を理解しておくことも大切です。

5人家族の生活費の節約・貯蓄方法について解説!

先ほども述べた通り、平均的な生活費で生活していくには多くの収入が必要となります。


給与を上げることが出来ずに生活が滞ってしまう場合に有効な手段は「節約」です。

こちらでは次の節約・貯蓄方法について解説していきます。

  1. 5人家族の食費をまずはおさえよう!
  2. 光熱費・通信費・衣料費などをできる限り削っていく
この方法を利用することで少しでも家計を改善することが可能です。
具体的な方法も解説していきますので、生活費が苦しい家庭は一度試しみましょう。

①5人家族の食費をまずはおさえよう!

まずは「5人家族の食費をまずはおさえよう!」です。


家計の改善をする際には食費を削減することで生活費は確実に下がりますが、栄養バランス・生活満足度も確実に下がってしまうので注意が必要です。

こちらでは筆者がオススメする食費の削減方法を紹介していきます。

  • 食品の買い物を週1度にする
  • キャッシュレス決済等を利用して買い物をする
  • 食費は外食・おやつ代と分けて管理する
一つ一つ詳しく解説していきます。

食品の買い物を週1度にする

食品の買い物を毎日・2日に1回行う方もいらっしゃると思います。
毎日、特売品等を確認して買い物をして節約をしているつもりでも、買い物回数が増えることで不要な食品を購入してしまうリスクが高まります。
また、1週間分の買い物を行うことで週間の献立を考え、捨ててしまうような無駄な食品を購入することも防止できます。
毎日、買い物をしている方は節約のために週1度の買い物を試してみることをオススメします。

キャッシュレス決済等を利用して買い物をする

キャッシュレス決済を行うことでキャッシュレスポイントを得ることが出来ますが、最大のメリットは家計管理が同時にできることです。
家計簿をつけるとなるとレシートを確認し、帳簿・パソコンに打つといった作業が必要になり、挫折してしまう方多くいらっしゃると思います。
キャッシュレス決済を行い、家計簿アプリと連動することで自動で記入することが可能です。

家計を管理し、食費を削減するために家計管理は必須となりますので、負担を減らすためにもキャッシュレス決済を是非活用してみてください。

食費は外食・おやつ代と分けて管理する

食費に外食・おやつ代を含めている家庭があります。
このような娯楽・交際費を含めてしまうと正しい食費がわからなくなってしまいます。
食費等の生活費を削減する際には正しい支出を管理することが重要となります。
家計簿の項目は細分化し、少しでも無駄な費用を見つけることができるようにしましょう。

②光熱費・通信費などをできる限り削っていく

次は「光熱費・通信費・衣料費などをできる限り削っていく」です。


日常生活を送っていく上で光熱費・通信費は毎月定額掛かってくることが多い費用となっており、減らすことが出来れば多くの生活費を削減することが可能となります。

こちらでは筆者がオススメする光熱費・通信費の節約方法を解説していきます。

  • シャワーヘッドを節水仕様の製品に取り替える
  • 固定電話を使用していなければ解約する
  • 古くなっている家電は買い替え、消費電力を軽減する
  • 大容量の通信を行う際はWi-Fi環境で行うように意識する
このような小さな節約を意識し、行動することで積み重ねると大きな生活費を削減することが可能です。
シャワーヘッドや消費電力など事前にシミュレーションが可能な製品もありますので、一度検討してみることをオススメします。

【参考】手取り20万前後で5人家族の場合どうすればいい?

5人家族の平均生活費を大きく下回る手取り20万円前後の世帯は数多くいらっしゃいます。

そんなケースでは住居費・食費・光熱費・通信費等の生活費の大部分を占める費用の見直しが必須となります。


毎月、赤字になっていることから目を逸らし、生活していくことは大変危険です。

必ず収入に対する理想の生活費・実際の生活費をシミュレーションし、比較することをオススメします。

また、子供がいる場合は教育費・食費が保育園〜大学校までに大きく変動しますので、不安であればFP等のお金の専門家への相談が必要となります。


自身の収入から生活水準を決め、快適な生活を送っていきましょう。

【まとめ】5人家族はお金がかかるのでシミュレーションが大切!

5人家族の生活費シミュレーションについて解説していきましたがいかがでしたでしょうか。


今回の記事のポイントは

  • 家計改善には理想の生活費・実際の生活費の比較が重要
  • 家族の年齢・性別によってシミュレーションをすることが必要
  • 節約・貯蓄には小さな行動が重要となってくる

でした。


収入が少なく、生活に苦しんでいる家庭が多くいらっしゃいます。

そんな場合には理想の生活費と自身の生活費を比較し、節約する意識を育てていくことが重要です。

将来にわたって不安な場合は事前に生活費のシミュレーションをすることをオススメします。

この記事で皆さんの家計が改善することが出来れば幸いです。


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