「5人家族の生活費はいくらがいいの?」
「5人家族の生活費の理想のシミュレーションが知りたい…」
と考えている人は多いです。
結論、5人家族の生活費の理想は、家計の「黄金比」を活用して、自分の世帯収入に合った支出配分をシミュレーションすることによって知ることができます。
この記事では、黄金比を使って5人家族の理想の生活費についてシミュレーションします。
さらに、具体的な貯蓄方法や5人家族の平均生活費についても解説しますので、ぜひご覧ください!
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内容をまとめると
- 5人家族の生活費は、家計の「黄金比」を活用して理想的な配分を目指すことが大切
- 食費や光熱費などの固定費を削減し、無理のない節約で生活費を改善できる
- 手取り別のシミュレーションを行い、自分の家庭に合った支出計画を立てられる
- マネーキャリアの無料相談サービスで、具体的な家計改善のアドバイスを受けられる
監修者 井村 那奈 フィナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー。1989年生まれ。大学卒業後、金融機関にて資産形成の相談業務に従事。投資信託や債券・保険・相続・信託等幅広い販売経験を武器に、より多くのお客様の「お金のかかりつけ医を目指したい」との思いから2022年に株式会社Wizleapに参画。
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この記事の目次
- 5人家族の生活費の内訳ってどれくらいが理想的?
- 5人家族の生活費には理想的な「黄金比」がある
- ①5人家族の生活費の「黄金比」を項目別に解説!
- ②「黄金比」を使って生活費を計算シミュレーション!
- ③「黄金比」は家計に合わせて5%まで変動させるのもOK
- 5人家族の生活費を手取り別にシミュレーション!
- シミュレーションに使う計算を項目別に解説!
- ①手取りが35万円の場合の生活費
- ②手取りが38万円の場合の生活費
- ③手取りが45万円の場合の生活費
- 5人家族の生活費の平均は約33.6万円!
- 5人家族の生活費の節約・貯蓄方法について解説!
- ①5人家族の食費をまずはおさえよう!
- ②光熱費・通信費などをできる限り削っていく
- 【参考】手取り20万前後で5人家族の場合どうすればいい?
- 【まとめ】5人家族はお金がかかるのでシミュレーションが大切!
5人家族の生活費の内訳ってどれくらいが理想的?
結論、5人家族の生活費の理想的な内訳は以下のような比率になります。
- 住居費 :収入の25%以内
- 食費 :収入の15%以内
- その他 :収入の60%以内
参考値として5人家族の生活費の平均は約341,971円(※)ですが、実際には各家庭の収入や支出状況によって異なります。
そのため、上記の比率を基準に、自分の収入に合わせた生活費を把握することが大切です。
5人家族の生活費には理想的な「黄金比」がある
各家庭の収入に対して、理想的な支出額はおよそ決まっており、その比率を黄金比といいます。
この黄金比に各家庭の世帯収入を当てはめることで、各家庭の理想的な生活費を確認することが可能です。
ここからは次の項目に沿って黄金比について解説していきます。
- 5人家族の生活費の「黄金比」を項目別に解説!
- 「黄金比」を使って生活費を計算シミュレーション!
- 「黄金比」は家計に合わせて5%まで変動させるのもOK
①5人家族の生活費の「黄金比」を項目別に解説!
一般的に5人家族で理想とされる黄金比は次の通りです。
- 住居費 :25%
- 食費 :15%
- 水道光熱費:6%
- 通信費 :5%
- 小遣い :8%
- 預貯金 :18%
- 生命保険料:4%
- 日用品 :2%
- 医療費 :1%
- 教育費 :4%
- 交通費 :2%
- 被服費 :2%
- 交際費 :2%
- 娯楽費 :2%
- 嗜好品 :1%
②「黄金比」を使って生活費を計算シミュレーション!
次に黄金比を使用して理想の生活費をシミュレーションしていきます。
シミュレーションで使用する世帯収入額は30万円とします。
世帯収入が30万円であった場合の理想の生活費は次の通りです。
- 住居費 :75,000円
- 食費 :45,000円
- 水道光熱費:18,000円
- 通信費 :15,000円
- 小遣い :24,000円
- 預貯金 :54,000円
- 生命保険料:12,000円
- 日用品 :6,000円
- 医療費 :3,000円
- 教育費 :12,000円
- 交通費 :6,000円
- 被服費 :6,000円
- 交際費 :6,000円
- 娯楽費 :6,000円
- 嗜好品 :3,000円
③「黄金比」は家計に合わせて5%まで変動させるのもOK
黄金比で理想の生活費を見てしまうと「この数字にしなきゃ!!」と焦る方が多くいらっしゃいます。
ですが、そのような必要がありません。
黄金比で計算した理想の生活費はあくまでも「理想」の金額となりますので、この金額に囚われる必要はありません。
各家庭の生活費は個人・家族の価値観によって変動するものとなりますので、基本的に黄金比に5%程度の変動があっても問題ありません。
数値を出すことによって目標化が可能となりますが、黄金比に近づけることを目的化してしまっては本末転倒です。
5人家族の生活費を手取り別にシミュレーション!
先ほどは黄金比を基に各家庭の理想的な生活費の比率について解説していきました。
こちらでは実際の5人家族の生活費を手取り別にシミュレーションしていきます。
5人家族で次の手取り額であった場合のシミュレーションを行なっていきます。
- 手取りが35万円の場合の生活費(夫婦2人・乳幼児3人)
- 手取りが38万円の場合の生活費(夫婦2人・中学生1人・小学生2人)
- 手取りが45万円の場合の生活費(夫婦2人・高校生2人・中学生1人)
シミュレーションに使う計算を項目別に解説!
シミュレーションを行う際に実際の費用がどの項目に含まれる悩んでしまう・わからないといったケースがあります。
こちらではシミュレーションを行う前に計算に使用する各項目の具体例を解説していきます。
- 住居費 :賃貸家賃(管理費・修繕費を含む)・住宅ローン(金利を含む)
- 食費 :外食費・食材費
- 水道光熱費:水道・電気・ガス代
- 通信費 :携帯・固定電話・ネット代
- 小遣い :夫婦・子供のお小遣い
- 預貯金 :定期・積立・現金貯金
- 生命保険料:生命・養老・学資・収入補償保険
- 日用品 :トイレットペーパー・ティッシュ等
- 医療費 :通院・医薬品費用
- 教育費 :保育園・小中高大学校・習い事費用
- 交通費 :通勤費・自動車燃料費
- 被服費 :衣服等の費用
- 交際費 :友人との食事等の人間関係に伴う費用
- 娯楽費 :遊園地・外食等の娯楽費用
- 嗜好品 :アルコール・コーヒーなどの費用
①手取りが35万円の場合の生活費
まずは「手取り月収が35万円の場合の生活費」について解説していきます。
条件は次の通りです。
- 家族構成:5人家族(夫婦2人・乳幼児3人)
- 世帯月収:35万円
理想の生活費 | 実際の生活費 | |
---|---|---|
住居費 | 87,500円 | 85,000円 |
食費 | 52,500円 | 55,000円 |
水道光熱費 | 21,000円 | 20,000円 |
通信費 | 17,500円 | 25,000円 |
小遣い | 28,000円 | 30,000円 |
預貯金 | 63,000円 | 30,000円 |
生命保険料 | 14,000円 | 30,000円 |
日用品 | 7,000円 | 8,000円 |
医療費 | 3,500円 | 5,000円 |
教育費 | 14,000円 | 14,000円 |
交通費 | 7,000円 | 10,000円 |
被服費 | 7,000円 | 15,000円 |
交際費 | 7,000円 | 6,000円 |
娯楽費 | 7,000円 | 15,000円 |
嗜好品 | 3,500円 | 2,000円 |
②手取りが38万円の場合の生活費
次は「手取り月収が38万円の場合の生活費」について解説していきます。
条件は次の通りです。
- 家族構成:5人家族(夫婦2人・中学生1人・小学生2人)
- 世帯月収:38万円
理想の生活費 | 実際の生活費 | |
---|---|---|
住居費 | 95,000円 | 90,000円 |
食費 | 57,000円 | 77,000円 |
水道光熱費 | 22,800円 | 20,000円 |
通信費 | 19,000円 | 22,000円 |
小遣い | 30,400円 | 30,000円 |
預貯金 | 68,400円 | 20,000円 |
生命保険料 | 15,200円 | 36,000円 |
日用品 | 7,600円 | 9,000円 |
医療費 | 3,800円 | 5,000円 |
教育費 | 15,200円 | 28,000円 |
交通費 | 7,600円 | 15,000円 |
被服費 | 7,600円 | 10,000円 |
交際費 | 7,600円 | 6,000円 |
娯楽費 | 7,600円 | 10,000円 |
嗜好費 | 3,800円 | 2,000円 |
③手取りが45万円の場合の生活費
次は「手取り月収が45万円の場合の生活費」について解説していきます。
条件は次の通りです。
- 家族構成:5人家族(夫婦2人・高校生2人・中学生1人)
- 世帯月収:45万円
このケースで黄金比を使用した場合の理想の生活費と実際の生活費をシミュレーションした結果は次の通りです。
100円未満の数字はわかりやすいように四捨五入しております。
理想の生活費 | 実際の生活費 | |
---|---|---|
住居費 | 112,500円 | 108,000円 |
食費 | 67,500円 | 84,000円 |
水道光熱費 | 27,000円 | 24,000円 |
通信費 | 22,500円 | 24,000円 |
小遣い | 36,000円 | 30,000円 |
預貯金 | 81,000円 | 30,000円 |
生命保険料 | 18,000円 | 25,000円 |
日用品 | 9,000円 | 9,000円 |
医療費 | 4,500円 | 5,000円 |
教育費 | 18,000円 | 58,000円 |
交通費 | 9,000円 | 21,000円 |
被服費 | 9,000円 | 12,000円 |
交際費 | 9,000円 | 9,000円 |
娯楽費 | 9,000円 | 8,000円 |
嗜好品 | 4,500円 | 3,000円 |
5人家族の生活費の平均は約33.6万円!
2020年の総務省で行われた調査で各家庭の生活費の平均は約33.6万円となっております。
この平均値は一般的な家庭の生活費となっており、必ずしも正しいものではありません。
例えば、住む地域・車の所有・子供の年齢によって生活費の金額・比率は大きく異なります。
また、この生活費を捻出するためには多くの年収・月収が必要となります。
2020年の総務省の調査では日本の平均給与は32万円となっており、1人の給与で捻出することが困難であり、共働き世帯が多くなってきていることもわかります。
自身の生活費を見直すためにも平均的な生活費を把握しておくことも大切です。
5人家族の生活費の節約・貯蓄方法について解説!
先ほども述べた通り、平均的な生活費で生活していくには多くの収入が必要となります。
給与を上げることが出来ずに生活が滞ってしまう場合に有効な手段は「節約」です。
こちらでは次の節約・貯蓄方法について解説していきます。
- 5人家族の食費をまずはおさえよう!
- 光熱費・通信費・衣料費などをできる限り削っていく
①5人家族の食費をまずはおさえよう!
食費を削減することは、生活費を下げるために効果的です。
食品の買い物は週1度にまとめることで、不要な食品の購入を防ぐことができ、また週間の献立を考えることで食品ロスも抑えられます。
さらに、キャッシュレス決済も活用すれば、家計簿アプリと連動して支出を自動管理でき、家計管理の負担を軽減し、無理なく節約できます。
また、食費は外食費やおやつ代と分けて管理するのがおすすめです。
このように、正確な支出を把握することで、節約すべきポイントを見つけやすくなるので、これらの方法を試して、食費を削減してみましょう。
②光熱費・通信費などをできる限り削っていく
次は「光熱費・通信費・衣料費などをできる限り削っていく」です。
日常生活を送っていく上で光熱費・通信費は毎月定額掛かってくることが多い費用となっており、減らすことが出来れば多くの生活費を削減することが可能となります。
こちらでは筆者がオススメする光熱費・通信費の節約方法を解説していきます。
- シャワーヘッドを節水仕様の製品に取り替える
- 固定電話を使用していなければ解約する
- 古くなっている家電は買い替え、消費電力を軽減する
- 大容量の通信を行う際はWi-Fi環境で行うように意識する
【参考】手取り20万前後で5人家族の場合どうすればいい?
5人家族の平均生活費を大きく下回る手取り20万円前後の世帯は数多くいらっしゃいます。
そんなケースでは住居費・食費・光熱費・通信費等の生活費の大部分を占める費用の見直しが必須となります。
毎月、赤字になっていることから目を逸らし、生活していくことは大変危険です。
必ず収入に対する理想の生活費・実際の生活費をシミュレーションし、比較することをオススメします。
また、子供がいる場合は教育費・食費が保育園〜大学校までに大きく変動しますので、不安であればFP等のお金の専門家への相談が必要となります。
マネーキャリアは、お金の専門家(FP)に無料で相談ができるサービスです。
あなたのご家庭に合わせてライフプランを立てることで、今後いつまでにいくら必要なのかを算出いたします。
また、それに合わせて効率よくお金を貯めていくための方法についてもサポート可能です。
オンラインで気軽に相談可能で、何度でも無料なので、雑談感覚で気軽にご相談ください。
【まとめ】5人家族はお金がかかるのでシミュレーションが大切!
5人家族の生活費シミュレーションについて解説していきましたがいかがでしたでしょうか。
今回の記事のポイントは
- 家計改善には理想の生活費・実際の生活費の比較が重要
- 家族の年齢・性別によってシミュレーションをすることが必要
- 節約・貯蓄には小さな行動が重要となってくる
でした。
収入が少なく、生活に苦しんでいる家庭が多くいらっしゃいます。
そんな場合には理想の生活費と自身の生活費を比較し、節約する意識を育てていくことが重要です。
将来にわたって不安な場合は事前に生活費のシミュレーションをすることをオススメします。
皆さんの家計が改善することが出来れば幸いです。