▼この記事を読んでほしい人
- お金が減ることに対して漠然とした恐怖や不安を感じており、なぜそんなに怖いのか理由がわからずに悩んでいる人
- 家計管理や節約方法を学びたいと思っているが、何から始めればよいかわからず一歩を踏み出せずにいる人
- 将来への経済的な不安を抱えている人
内容をまとめると
- お金が減ることへの恐怖は、将来への漠然とした不安やライフプランが明確でないこと、さらにお金を使うことへの心理的な抵抗感が主な原因となっている
- 安心してお金を使えるようになるには、現状の収支の把握や、ライフプランの作成、目的別に貯金をするなど対処法を実践する必要がある
- しかし、一人でこれらの対策を実行するのは難しいので、専門的な知識を持つファイナンシャルプランナーに相談するのがおすすめ
- マネーキャリアなら相談満足度98.6%、累計10万件以上の実績があり、FP資格を持つ専門家が家計見直しから将来設計まで何度でも無料で相談に乗ってくれる
この記事の監修者 井村 那奈 フィナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー。1989年生まれ。大学卒業後、金融機関にて資産形成の相談業務に従事。投資信託や債券・保険・相続・信託等幅広い販売経験を武器に、より多くのお客様の「お金のかかりつけ医を目指したい」との思いから2022年に株式会社Wizleapに参画。
>> 井村 那奈の詳細な経歴を見る
この記事の目次
- お金が減るのが怖い・使うのが怖い理由は?
- 将来への漠然とした不安がある
- ライフプラン・家計の見通しが立てられていない
- お金を使うことに対する心理的ブロックがある
- 安心してお金を使えるようになるための5つの対処法
- 現状の収支のバランスを把握する
- ライフプランを立てて将来必要なお金を把握する
- 期間・金額・目的を明確にして貯金をする
- お金の使い方に優先順位をつける
- 先取り貯金や投資など自分に合ったお金の管理方法を見つける
- お金を使うのが怖い人によくある共通点とは?FPに聞いてみた【座談会】
- 家計管理やお金の見える化ができていない
- 自分のお金のゴールが明確になっていない
- お金にまつわる様々な症候群を解説
- お金使えない症候群
- 金銭恐怖症
- 節約症候群
- 【年代別・状況別】お金の使い方への不安対策
- 20代・30代の将来不安への対処法
- 40代・50代の教育費・住宅ローン不安への対策
- 60代以降の老後資金不安への取り組み方
- お金の使用に関するよくある質問
- 自分のためにお金を使えない場合は?
- お金はあるけど使いたくない場合は?
- お金が減るのが怖いという悩みを解消するには?
- お金が減るのが怖いと感じる理由や対処法のまとめ
お金が減るのが怖い・使うのが怖い理由は?

お金を使うのが怖いと感じる背景には、主に次の3つがあります。
将来への漠然とした不安がある
支出への恐怖心は、将来に対する不安から生まれるケースが多くあります。
特に以下のようなライフイベントは、支出額が大きく、発生時期も読みづらいのが特徴です。
- 結婚資金
- 教育資金
- 住宅ローン
- カーローン
- 老後資金
金額の大きさや予期せぬ出費が不安を増幅させる要因になります。
不安を和らげるには、「なんとなくの心配」を具体的な数字に置き換えることが有効です。
ライフプランを立てて将来の支出を見える化すれば、漠然とした恐怖は次第に小さくなっていきます。
ライフプラン・家計の見通しが立てられていない
お金が減ること・お金を使うことが怖い理由として、ライフプランや・家計の見通しが立てられていない可能性があります。
毎月何にどのくらい使っているかを把握できていないと、改善の糸口も見えません。
まずは支出を整理し、無駄を減らすことが第一歩です。
その上で家族全員で目標を共有し、納得できるお金の使い方を決めることで、「使うこと=不安」という意識を和らげられます。
お金を使うことに対する心理的ブロックがある
お金を使うこと自体に抵抗がある場合、心理的なブロックが働いている可能性があります。
この背景には、幼少期の環境や家庭での金銭教育が影響しているケースも少なくありません。
たとえば「出費=悪」という考え方が染みついていると、必要な支出さえ我慢し、逆にストレスがたまりやすくなります。
大切なのは、本当に必要な支出とそうでない支出を見極めることです。
自分にとって価値のある使い方を知ることで、恐怖心は自然と薄れていきます。
安心してお金を使えるようになるための5つの対処法

安心してお金が使えるようになるためには以下の5つの方法があります。
これらの5つの方法を順番にこなしていくことで、徐々にお金を使うことに対する不安や恐怖心は軽減していきます。
今よりも心の余裕を持ち、生活を豊かにするためにも、安心してお金を使える力を身につけましょう。
現状の収支のバランスを把握する
まずは現状の収支のバランスを把握することが大切です。
お金を使うことに不安を感じる人の多くは、支出の全体像を把握できていないケースが少なくありません。
収入は給与明細などで比較的わかりやすい一方、支出は細かく分散しているため、意識して管理しないと見落としがちです。
日々の支出を整理し、無駄を明確にすることで、漠然とした不安を解消し、安心してお金を使えるようになります。
これが恐怖心を和らげる大きな一歩となります。
ライフプランを立てて将来必要なお金を把握する
- 結婚資金
- 教育資金
- 住宅ローン
- 老後資金
期間・金額・目的を明確にして貯金をする
お金の使い方に優先順位をつける
先取り貯金や投資など自分に合ったお金の管理方法を見つける
お金を使うのが怖い人によくある共通点とは?FPに聞いてみた【座談会】
「お金を使うのが怖い」という悩みは、年代・年収を問わずFP相談でも非常によく聞かれます。
多くの場合、その背景には“感情”だけでなく、“お金の見えなさ”や“目的のあいまいさ”といった構造的な原因があります。
今回は、ファイナンシャルプランナー(FP)の加藤さん、奥山さんに実際の相談事例を交えながら、「お金を使うのが怖い人によくある共通点」について語ってもらいました。
家計管理やお金の見える化ができていない
——まずは「家計の収支の見える化」ができていないケースについて伺います。
加藤FP:実は「お金を使うのが怖い」と話される方の多くは、毎月の収支を正確に把握できていないんですよね。いくら入って、いくら出ているのか、自分でもはっきりしていない。
奥山FP:そうなんですよ。先日も40代の女性の方で、「何にいくら使っているか、実はあんまり分からない」という方がいました。だからこそ、ちょっとした支出でも「本当に大丈夫かな…」と不安が膨らんでしまうんです。
加藤FP:しかも、「いつ・いくら使う予定があるのか」も整理できていないケースが多い。見えないから、必要な支出も“危険なお金の減り方”に感じてしまうんです。
奥山FP:逆に言えば、収支を整理してライフプランに落とし込むと、「今はここまで使っていい」が数字で見えるようになる。さっきの方も見える化をした瞬間、不安がスッと和らいでいました。
加藤FP:お金の怖さって、実は“額”じゃなくて“曖昧さ”からくることが多いんですよね。数字で把握できると、安心感が全然違ってきます。
奥山FP:そうそう。FPとしても、見える化は怖さを安心に変える最初の一歩だと感じます。
自分のお金のゴールが明確になっていない
——では次に「お金のゴールが曖昧なケース」についてはどうでしょう?
加藤FP:これもありがちです。とにかく貯めることが目的になっていて、“何のために”という視点が抜けている方。だから今お金を使うと、「将来足りなくなるんじゃないか」と過剰に不安になるんです。
奥山FP:たとえば50代の男性の方で、「とにかく貯めてます」と言いながら、老後にいくら必要かもわからず、旅行にも外食にもお金を使えないという方がいました。でも実は、貯蓄額はすでに目標を超えていたんです。
加藤FP:その方、ライフプランを作ってみたら「今これくらい使っても問題ない」とわかって、「じゃあ老後まで我慢する必要はないんですね」と笑顔になっていましたよね。
奥山FP:貯めることがゴールになってしまうと、“今を楽しむ”という視点がなくなります。でも本来、お金は使うために貯めるもの。目的があるからこそ安心して使えるんです。
加藤FP:だからこそ、目的と使える額を見える化するのはとても重要です。
奥山FP:お金のゴールを明確にすると、怖さではなく“納得感”を持ってお金を使えるようになるんですよね。
お金にまつわる様々な症候群を解説
お金には、それにまつわる以下のような症候群があります。
- お金使えない症候群
- 金銭恐怖症
- 節約症候群
お金使えない症候群
お金使えない症候群は、お金を使うことに対して極端に不安を感じ、必要な場面でもお金が使えなくなる状態のことです。
例えば、生活必需品であっても、少しでも普段より金額が高いと無駄遣いと感じて買うことができなくなります。
その結果、必要なものが買えず、生活の質自体が下がってしまう可能性があります。
金銭恐怖症
金銭恐怖症は、お金に関すること全般に対して漠然とした恐怖や不安を感じている状態のことです。
お金を使うだけでなく、稼ぐこと、管理することに対しても不安が芽生え、そういったことを避けようとしてしまいます。
その結果、収支の管理ができなくなり、生活の質自体が大幅に低下する可能性があります。
節約症候群
節約症候群は、節約をしすぎるあまり生活全般に悪影響を及ぼしてしまう状態のことです。
節約のために生活必需品を買い渋ったり、食費を削りすぎて健康を害してしまう可能性があります。
節約症候群は、節約して支出が減ることで満足感が得られるので自分一人では症候群にかかっていることに気づきにくいのが特徴です。
【年代別・状況別】お金の使い方への不安対策
お金への不安は年代や生活状況によって大きく異なります。
20代・30代は将来への漠然とした不安、40代・50代は教育費や住宅ローンの負担、60代以降は老後資金への心配など、それぞれの年代特有の悩みを抱えています。
大切なのは、自分の年代や状況に合った適切な対策を講じることです。
ここでは年代別の特徴的な不安とその解決策について詳しく解説します。
20代・30代の将来不安への対処法
20代・30代は収入が不安定でキャリア形成期のため、将来への漠然とした不安を抱えがちです。
この年代の特徴は「今後収入が上がるかわからない」「結婚や出産などライフイベントが控えている」という不確実性の高さにあります。
対策としては、早めのうちに資産形成や資産運用を検討していきましょう。
まずは緊急資金として月収の3〜6か月分を普通預金に確保し、その後は少額からでもつみたてNISAを活用した投資を始めるのがおすすめです
月1万円からでも20年続ければ複利効果で大きな資産になります。
また、自己投資として資格取得や スキルアップにお金を使えば、将来の収入アップにつながります。
不安定な時期だからこそ、計画的な資産形成と自己投資のバランスが重要です。
40代・50代の教育費・住宅ローン不安への対策
40代・50代は教育費と住宅ローンの支払いが重なり、最も家計が厳しくなる時期です。
子どもの大学費用は私立で約800万円、国立でも約500万円が必要となり、同時に住宅ローンの返済も続いています。
この時期の対策は優先順位を明確にすることです。
教育費は学資保険や教育ローンを活用し、住宅ローンは繰り上げ返済してしまうよりも老後資金の確保を優先しましょう。
また、50代からでも遅くないため、確定拠出年金やつみたてNISAを活用した老後資金準備を始めてみましょう。
家計の見直しを行い、固定費の削減と収入の最大化を図れば、厳しい時期であっても乗り切れます。
60代以降の老後資金不安への取り組み方
60代以降は老後資金への不安が現実的な問題となります。
一般的に夫婦で約2000万円の老後資金が必要とされていますが、実際には個人の生活スタイルによって大きく異なります。
まず現在の資産状況と年金受給額を正確に把握し、月々の生活費との差額を計算しましょう。
不足分がある場合は、働ける間は継続して収入を得る、生活費を見直す、資産の一部を運用するなどの対策が必要です。
また、医療費や介護費用も考慮に入れつつ、保険の見直しも検討してみましょう。
もう60代過ぎたからといって諦めるのではなく、現実的な計画を立てて実行すれば、安心して老後生活を送れます。
お金の使用に関するよくある質問
お金の使用に関しては多くの質問がありますが、以下の内容がよく聞かれます。
- 自分のためにお金を使えない場合は?
- お金はあるけど使いたくない場合は?
自分のためにお金を使えない場合は?
自分のためにお金が使えない場合は、以下の要因が考えられます。
- 自分以外の人に使うのを優先しすぎている
- 収支のバランスが取れていない
お金はあるけど使いたくない場合は?
お金があるけど使いたくない場合は、お金を失うのが怖いという気持ちが強い可能性が考えられます。
お金が減るのが怖いという悩みを解消するには?
お金が減るのが怖いという人は意外と多いですが、実は金銭恐怖症や節約症候群という心理的な症状というケースは珍しくありません。
漠然とした不安や、お金に対する怖さを感じる場合は、まずは安心できる余裕を作ってみるのがおすすめです。
とくに、家計管理のプロであるファイナンシャルプランナーに相談すれば、十分な余裕をもった家計を維持しやすくなり、漠然とした不安を解消できる場合もあります。
どこでファイナンシャルプランナーに相談すればいいか悩んでいる人は、相談満足度98.6%で10万件以上の相談実績があるマネーキャリアのような無料相談窓口に相談してみるのがおすすめです。
中立的な立場から、あなたの状況にあった適切なアドバイスをしてくれるだけでなく、土日祝日も対応してくれるので平日は忙しいという人にも最適な相談サービスです。

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- 家計や貯蓄のアドバイスがもらえるので、お金が減ってしまうことに対する漠然とした不安を解消できる
- 将来のための資産形成に関する相談も含め、お金の悩み全般を何度でも無料で相談できる
- 一人ひとりの状況にあわせた適切なアドバイスがもらえる
お金が減るのが怖いと感じる理由や対処法のまとめ
本記事ではお金が減るのが怖いと感じてしまう理由や、その対処方法について詳しく解説しました。
ポイントをまとめると以下のようになります。
- お金が減るのをとにかく怖いと感じてしまうのは、将来への見通しが立たないのが主な原因
- 心理的な原因があるケースも多いので、まずはお金の流れを正確に把握するのが重要
- 自分でも病的にお金を使ったり減ったりするのを怖がっていると感じる場合は、お金の基礎知識をつけ、使用する目的をはっきりさせると解消できる場合もある
- 適正な家計と貯蓄や運用のバランスを考えるのが難しいと感じる場合は、家計のプロであるファイナンシャルプランナーに相談するのがおすすめ