
内容をまとめると
- 介護職の月収は20万前後が多く、実家暮らしなら月5万円の貯金も可能
- 資格取得や転職、副業で収入を上げる手段もある
- NISAやiDeCoなど将来に備える制度も活用すべき
- マネーキャリアの無料相談で、無理のない貯金方法と資産形成のアドバイスが受けられる

この記事の監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー、証券外務員を取得。メディア実績:<テレビ出演>テレビ東京-テレ東「WBS」・テレビ朝日「林修の今知りたいでしょ!」
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この記事の目次
介護職でも貯金できる?平均収入は?
介護職でも貯金は十分に可能です。
その理由は、収入が低いとされがちな介護職でも、実際には一定の安定収入があるからです。
厚生労働省の調査によると、介護職の方の平均収入は以下のとおり。
- 正社員介護職の平均月収:31万7,000円
- 非常勤でフルタイム勤務:月収17万円~20万円程度(平均時給1,120円)
- 大卒の初任給:月収約22万円
- 高卒の初任給:月収約17万円
介護職で毎月貯金できる金額は?
生活スタイルや家賃負担によって、手元に残せる金額は大きく異なります。
特に、一人暮らしか実家暮らしかでは出費に差が出やすく、貯金のペースに影響します。
- 一人暮らしなら毎月1~2万円が目安
- 実家暮らしなら月5万円以上も可能
それぞれのケースについて詳しく見ていきましょう。
一人暮らしなら毎月1~2万円
一人暮らしの方は、介護職でも毎月1~2万円の貯金が可能です。
あくまで一例ですが、1人暮らしの生活費の平均を約15万円と考えると、家賃や光熱費・食費などの支払いで手元に残る額は限られます。
実家暮らしなら毎月5万円以上も可能
実家暮らしなら、介護職でも毎月5万円程度の貯金が見込めます。
家賃や光熱費といった大きな支出を抑えられる分、貯金に回せる余裕が生まれるためです。
介護職の人が収入アップを目指すには

介護職でも収入アップを目指す方法は複数あります。
収入を増やすことで、貯金や将来設計がより現実的になっていきます。
特に以下の3つの手段は、実行しやすく効果的です。
- 待遇のよい職場へ転職する
- 資格を取得してスキルアップを図る
- 副業で収入源を増やす
それぞれの方法を順に解説しますので、自分に合った選択肢を探してみてください。
待遇のいい職場に転職する
待遇のよい職場に転職することは、収入アップを図るうえで非常に有効です。
介護業界は人材不足が深刻で、給与・手当を厚くしている施設も多く見られます。
夜勤手当や処遇改善加算の支給額が手厚い職場を選べば、月収に数万円の差が出ることもあるでしょう。
介護の資格を取得する
介護の資格を取得すれば、キャリアアップと収入増の両方が見込めます。
無資格でも働ける現場はありますが、有資格者は手当がついたり、責任ある役職に就けたりと待遇が向上しやすいのが実情です。
副業に挑戦する
収入アップの手段として、副業に挑戦するのもおすすめです。
介護職は勤務シフトが比較的柔軟な場合が多いため、空いた時間にできる副業を選べば無理なく続けられます。
介護職の人ができる現実的な貯金方法

収入に限りがある介護職でも、以下のような工夫次第で貯金は可能です。
- 給与から自動で貯める仕組みをつくる
- 生活コストを下げずに支出を見直す
- つみたてNISA・iDeCoで将来に備える
どれもすぐに始められることばかりですので、順に確認していきましょう。
給与から自動で貯める仕組みをつくる
貯金が苦手な方ほど先取り貯金を習慣にするべきです。
給料が振り込まれたら、使う前に自動で貯金口座に移すことで、自然とお金が貯まります。
勤務先に財形貯蓄制度がある場合は、ぜひ活用してください。
生活コストを下げずに支出を見直す
節約=我慢ではありません。
支出の内容を見直すだけで、生活の質を落とさずにお金を残すことは可能です。
たとえば、スマホ料金を格安SIMに変更したり、不要なサブスクを解約したりするだけで月1万円以上浮くこともあります。
NISA・iDeCoで将来に備える
将来の安心を得たいなら、NISAやiDeCoは非常に心強い制度です。
毎月少額からでも始められるうえに、長期運用と非課税の恩恵が得られるため、貯金より効率的にお金が増やせます。
特に、iDeCoは所得控除が受けられ、節税しながら老後資金を準備できます。
介護職で貯金できない方のよくある質問
介護職での収入のなか、どう貯金していけばいいか悩む方は多くいます。
ここでは、よく寄せられる3つの質問に対して、実践的な回答を紹介します。
- 毎月いくら貯金すれば安心?
- ボーナスがないとき、どう貯める?
- 将来が不安で何から始めたらいいかわからない
状況は人それぞれでも、考え方の基本は共通しているため参考にしてください。
毎月いくら貯金すれば安心?
理想は手取りの20%ですが、まずは5%からでも問題ありません。
手取り20万円なら、月1万円を貯めることがスタートラインになります。
そこから昇給や支出の見直しに合わせて、10%から15%と段階的に増やしていくと負担が少なく続けられるでしょう。
ボーナスがないとき、どう貯める?
ボーナスがない職場では、日常のやりくりだけが頼りです。
その場合、半年に1回の「固定費点検日」を設けることをおすすめします。
将来が不安で何から始めたらいいかわからない
最初の一歩は、家計の見える化です。
毎月の収支を家計簿アプリで記録するだけでも、お金の流れに気づき、安心感が生まれます。
次に、NISAなど少額からできる積立を始めると、貯めている実感が得られるはずです。