
内容をまとめると
- 浪費癖の特徴やセルフチェックリストを押さえることで、自分の浪費傾向に客観的に気づき、改善への第一歩を踏み出しやすくなる。
- 浪費癖の主な原因を知ることで、自分の感情や行動パターンを整理し、対策の優先順位を明確にできる。
- 今日から実践できる5つのステップを取り入れることで、無理なく自然にお金の使い方を見直していける。
- ひとりで改善に取り組むのが難しい場合は、相談実績10万件以上のマネーキャリアを活用し、支出の整理や浪費対策をプロと一緒に進めることが効果的である。

この記事の監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー、証券外務員を取得。メディア実績:<テレビ出演>テレビ東京-テレ東「WBS」・テレビ朝日「林修の今知りたいでしょ!」
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この記事の目次
- 浪費癖の特徴とチェックリスト
- 特徴1:買うことが目的になっている
- 特徴2:無意識にお金を使っている
- 特徴3:見栄や誘惑に流されやすい
- 浪費癖のセルフチェックリスト
- 浪費癖の原因5選
- ストレスを解消したいから
- 孤独感や劣等感を埋めたいから
- セールや限定に弱いから
- 買い物が好きだから
- 貯金の目的がないから
- 浪費癖の治し方5ステップ
- ステップ1:家計と持ち物を整理する
- ステップ2:毎月の予算や目標貯金額を決める
- ステップ3:誘惑から距離を置く
- ステップ4:無駄遣いできない環境をつくる
- ステップ5:即決しない
- 浪費癖を治すとき意識したいこと
- 焦らず少しずつ取り組む
- 環境を変えることを検討する
- 専門家への相談を検討する
- 浪費癖の悩みはお金のプロ(FP)に無料相談がおすすめ
- 浪費癖の治し方に関するよくある質問
- 浪費癖の女性はどんな特徴がありますか?
- 浪費癖の男性はどんな特徴がありますか?
- 浪費癖は見直せる!今日からできることを一つずつ実行しよう【まとめ】
浪費癖の特徴とチェックリスト
- 特徴1:買うことが目的になっている
- 特徴2:無意識にお金を使っている
- 特徴3:見栄や誘惑に流されやすい
- 浪費癖のセルフチェックリスト
特徴1:買うことが目的になっている
買うこと自体が目的になっていることが、浪費癖の特徴としてあげられます。
購入行為そのものに価値を感じると、必要性を見極める意識が弱くなるからです。
例えば、買い物リストなしでショッピングをしてしまったり、購入後に「これ、何に使おう?」と迷ったりすることが挙げられます。
まずは、本当に必要かを立ち止まって考える習慣が、浪費癖を治す第一歩になります。
特徴2:無意識にお金を使っている
無意識にお金を使っていることが、浪費癖の特徴としてあげられます。
使った感覚がないままだと、自覚のないうちにお金が減ってしまうからです。
例えば、コンビニで毎日ちょこちょこ買いをしていたり、カフェ利用が習慣化していることが挙げられます。
また、クレジットカード決済に頼り、毎月の支出額を把握できなくなっているケースも見られるでしょう。
まずは1週間の支出をメモに書き出して、自分のお金の使い方に気付くきっかけをつくりましょう。
特徴3:見栄や誘惑に流されやすい
見栄や誘惑に流されやすいことが、浪費癖の特徴としてあげられます。
本当に必要かどうかに関係なく、見栄や目先の誘惑に流されて買い物をしてしまいやすくなるからです。
例えば、SNSで人気の商品を見てつい購入したり、友人の持ち物に影響されて高額なものを選んでしまうことが挙げられます。
また、セールや限定キャンペーンに弱く、冷静な判断を失うケースも見られるでしょう。
"本当に自分に必要か"を基準に選ぶ癖をつけることが、浪費癖を治す第一歩になります。
浪費癖のセルフチェックリスト
浪費癖のセルフチェックリストをまとめました。
ここまでに述べた"買うことが目的になっている"・"無意識にお金を使っている"・"見栄や誘惑に流されやすい"という3つの特徴に沿ったものです。
以下のリストに、あなたはいくつ当てはまりますか?
- モノを買うこと自体に満足感を覚えやすい
- 使わないまま眠っている服や雑貨が家にたまっている
- "セール"・"限定"の言葉を見るとつい買いたくなる
- クレジットカードや電子マネーの支払い金額を把握していない
- コンビニに立ち寄る回数が多く、つい余計なものを買ってしまう
- サブスクの支払い総額を把握していない
- 外食やデリバリーに頼りがちで食費がかさみやすい
- ブランド品や高級アイテムに惹かれる傾向がある
- 周囲に良く見せたい気持ちで奢ったり高額商品を買ったりする
自分の浪費傾向を客観的に知ることで、改善への一歩を踏み出しやすくなります。
少しでも心当たりがあった方は、今日から少しずつ浪費対策に取り組んでみましょう。
浪費癖の原因5選
浪費癖の原因5選を5つ解説します。
紹介する理由は以下のとおりです。
- ストレスを解消したいから
- 孤独感や劣等感を埋めたいから
- セールや限定に弱いから
- 買い物が好きだから
- 貯金の目的がないから
原因を理解することで、自分の浪費パターンに気付き、改善への第一歩を踏み出しやすくなるので、ぜひ参考にしてください。
ストレスを解消したいから
ストレスを解消したいことが、浪費癖の原因のひとつと考えられます。
ストレスがたまったときにお金を使うと、一時的に快感が得られるからです。
例えば、仕事帰りにショッピングモールへ寄ったり、気分が落ち込んだ日にインターネット通販でまとめ買いしてしまうことが挙げられます。
また、イヤなことがあった夜にデリバリーやコンビニスイーツを爆買いしてしまう傾向も見られるでしょう。
ストレスの解消先を変えるだけでも、浪費癖を自然に改善していくことができます。
孤独感や劣等感を埋めたいから
孤独感や劣等感を埋めたいことが、浪費癖の原因のひとつと考えられます。
買い物をすると、一時的にモノで心の寂しさが満たされる効果があるためです。
例えば、他人のSNS投稿を見て焦ったり、自己肯定感を高めたくてブランド品を買い集めることが挙げられます。
さらに、人から羨ましがられたい気持ちで高額な出費をしてしまうケースもあるでしょう。
しかし、モノで心の寂しさを埋めようとしても、根本的な解決にはならず、むしろ空虚感が強まることもあります。
心の満たし方をモノ以外に見つけることで、自分らしいお金の使い方を取り戻していきましょう。
セールや限定に弱いから
セールや限定商品に弱いことが、浪費癖の原因のひとつと考えられます。
セールや限定商品に惹かれると、使わないものまで買ってしまいやすいからです。
例えば、セール会場で予定外のものを購入したり、"限定"や"タイムセール"という言葉につられて即決してしまうことが挙げられます。
さらに、割引率だけを見て、本当に必要かどうかを考えずに買ってしまう傾向もあるでしょう。
本当に自分に必要なものかを一度立ち止まって考えることで、衝動買いを防ぎ、浪費癖の改善につなげていきましょう。
買い物が好きだから
買い物が好きなことが、浪費癖の原因のひとつと考えられます。
買うこと自体に満足感を覚えると、必要ないものまで買ってしまうからです。
例えば、ウィンドウショッピングだけのつもりが、毎回なにかしら購入してしまうことが挙げられます。
さらに、予定がない日でも"とりあえずショッピングモールに行き、何かを買わないと気が済まない"という行動パターンも見られるでしょう。
買い物以外にも夢中になれる趣味を持つことで、自然と浪費する機会を減らしていくことができます。
貯金の目的がないから
貯金の目的がないことが、浪費癖の原因のひとつと考えられます。
目的意識がないと「今が楽しければいいや」となり、計画的なお金の使い方がむずかしくなるからです。
例えば、毎月の支出を把握しないままお金を使い切ってしまったり、予算を決めずにその場の気分で買い物をしてしまうことが挙げられます。
また、「足りなくなってもあとで何とかなる」と考えて、支出の見直しや節約を先延ばしにする傾向もあるでしょう。
目的なく使い切ってしまうお金を、少しでも"未来の自分のために活かす"意識を持つだけでも変わりはじめます。
何のために貯めるかを考える習慣をつけ、浪費癖を自然と改善していきましょう。
浪費癖の治し方5ステップ
浪費癖の治し方5ステップを解説します。
紹介する方法は以下のとおりです。
- ステップ1:家計と持ち物を整理する
- ステップ2:毎月の予算や目標貯金額を決める
- ステップ3:誘惑から距離を置く
- ステップ4:無駄遣いできない環境をつくる
- ステップ5:即決しない
具体的なステップを知ることで、無理なく浪費癖を改善する見通しが立てやすくなるので、ぜひ参考にしてください。
ステップ1:家計と持ち物を整理する
家計と持ち物を整理することで、浪費癖を治しやすくなります。
無駄な出費やダブり買いを防ぐ意識が自然と芽生えるからです。
例えば、1ヵ月分の支出をすべて書き出したり、クローゼットや収納棚の中身を一度すべて出してチェックする方法があります。
"どこにお金やモノが流れているか"を見える化することで、無駄な支出を抑える感覚が育ち始めます。
ステップ2:毎月の予算や目標貯金額を決める
毎月の予算と目標貯金額を決めておくことで、浪費癖を治しやすくなります。
収入に合わせた予算設定や、具体的な貯金目標があると、お金の使い方にブレーキをかけやすくなるからです。
例えば、毎月の支出項目ごとに上限金額を設定したり、"半年後までに旅行資金として10万円を貯める"など、目的を明確にした貯金のゴール設定をしたりすることが効果的です。
貯金は我慢ではなく、"未来の自分を支える作戦"ととらえることで、お金との付き合い方が自然と整っていきます。
ステップ3:誘惑から距離を置く
誘惑から距離を置くことで、浪費癖を治しやすくなります。
目に入らなければ、欲しいという気持ち自体が芽生えにくくなるからです。
例えば、コンビニへの立ち寄りやショッピングモールでのウィンドウショッピングを控える方法があります。
また、SNSの広告表示をオフにしたり、お気に入り登録している通販サイトをリストから外すことも有効でしょう。
欲しくなる場面に近づかない工夫を取り入れることで、浪費癖の改善にも自然とつながっていきます。
ステップ4:無駄遣いできない環境をつくる
無駄遣いできない環境をつくることで、浪費癖を治しやすくなります。
自分の意志だけに頼るより、仕組みで防ぐほうが続けやすくなるからです。
例えば、財布に持ち歩く現金をあえて少なくしたり、クレジットカードの限度額を必要最小限に減らす方法があります。
また、スマートフォン決済アプリのチャージ金額を制限したり、家族に管理をサポートしてもらうのも効果的でしょう。
"買えない・使えない環境"を先に整えることで、無理なく浪費癖を改善していきましょう。
ステップ5:即決しない
即決をしないことで、浪費癖を治しやすくなります。
買うまでに時間を置くと「やっぱりいらなかった」と冷静に判断しやすくなるからです。
例えば、欲しいものがあったら一度その場を離れる、カートに入れたまま24時間寝かせるといった工夫が有効です。
さらに、購入前に"本当に必要?今じゃないとダメ?"と自問することも大きな効果をもたらすでしょう。
少し時間を置く習慣だけでも、自然と浪費癖の改善につながっていきます。
浪費癖を治すとき意識したいこと
浪費癖を治すとき意識したいことを、3つ解説します。
紹介する内容は以下のとおりです。
- 焦らず少しずつ取り組む
- 環境を変えることを検討する
- 専門家への相談を検討する
意識すべきポイントを押さえることで、浪費癖を根本から改善しやすくなるので、ぜひ参考にしてください。
焦らず少しずつ取り組む
焦らずに少しずつ取り組むことを、浪費癖を治すときに意識しましょう。
完璧を目指しすぎると、うまくいかなかったときに自己嫌悪に陥り、挫折しやすくなるからです。
例えば、「毎日コンビニに行かない」など小さな目標を立て、できた日はカレンダーに○をつけて自分をほめる方法があります。
また、失敗しても責めずに"次はどうするか"だけを考えることも大切です。
浪費癖を治すのは、短距離走ではなくマラソンだと思って、少しずつでも着実にゴールに近づいていきましょう。
環境を変えることを検討する
環境自体を変えることも、浪費癖を治すときに意識しましょう。
環境を整えるだけで、無理せず自然にお金の使い方を見直せるようになるからです。
例えば、無駄遣いが多い友人との付き合い方を見直したり、物欲を刺激するSNSの利用時間を減らす方法があります。
自宅周辺にショッピングスポットが少ないエリアに、引越しを検討するのも有効です。
さらに、ストレス源となる仕事であれば、異動を申し出たり、転職を考えるのも一つの方法でしょう。
ストレスや誘惑を遠ざけることで、"浪費しにくい環境"に身を置くことができ、浪費癖をグッと改善しやすくなります。
専門家への相談を検討する
専門家への相談を検討することも、浪費癖を治すときに意識しましょう。
プロに相談することで、自分では気付きにくい課題を整理しやすくなるからです。
例えば、自治体の家計相談窓口を活用したり、心理カウンセラーに感情的な買い物グセについて相談する方法があります。
さらに、ファイナンシャルプランナーに家計管理や貯金計画について相談するのも効果的です。
自分を変えるために相談することは、決して恥ずかしいことではありません。
むしろ、無理のない暮らしと浪費癖の改善に向かう賢い一歩になります。
浪費癖の悩みはお金のプロ(FP)に無料相談がおすすめ
浪費癖の治し方に関するよくある質問
浪費癖の治し方に関する、よくある質問を2つ解説します。
紹介する質問は以下のとおりです。
- 浪費癖の女性はどんな特徴がありますか?
- 浪費癖の男性はどんな特徴がありますか?
自分の性別をふまえた特徴を理解することで、浪費の傾向に納得感を持ちながら、改善に向けた対策を立てやすくなるので、ぜひ参考にしてください。
浪費癖の女性はどんな特徴がありますか?
浪費癖の女性には、気分転換やストレス発散のために買い物をする傾向がみられます。
その背景には、感情の起伏が大きさや、周囲と自分を比較して不安や焦りを感じやすい心理状態が影響していることもあります。
そのような不安を埋めるために欲しいものを買い、一時的に自己肯定感を回復しようとする行動がみられます。
例えば、SNSで他人の投稿を見て焦りを感じたときに、外食や美容グッズにお金を使って気分を上げようとするケースが代表的です。
また、自分をよく見せたい気持ちから、必要以上にファッションやコスメに出費してしまうこともあるでしょう。
こうした自分の感情に気付くことが、浪費改善への第一歩になります。
浪費癖の男性はどんな特徴がありますか?
浪費癖の男性には、趣味やステータスを重視した高額な買い物をする傾向がみられます。
また、日常の小さな出費への意識が薄く、気付かないうちに支出が積み重なるケースもあります。
例えば、趣味に多額を投じたり、飲み会で奢ることで見栄を張ろうとする行動が挙げられます。
一方で、コンビニ利用・外食・不要なサブスクを継続したままなど、細かい支出を気にせず積み重ねた結果、気付かないうちに出費がかさんでしまうケースも少なくありません。
まずは"誰のために使っているのか"や"本当に必要な支出か"を冷静に見直すことが、浪費改善の大きなヒントになります。
浪費癖は見直せる!今日からできることを一つずつ実行しよう【まとめ】
浪費癖は、意識と行動を変えれば、無理なく改善を目指せます。
具体的には、浪費癖の特徴や原因を理解し、家計整理や予算設定、誘惑を避ける工夫などを取り入れましょう。
さらに、焦らず少しずつ取り組む姿勢や、環境を変える選択、専門家への相談も、継続的な改善を後押しします。
とはいえ、一人で自分の浪費傾向を把握し、適切な改善策を選ぶのは簡単ではありません。
浪費癖の対策に不安を感じる方や、どの方法から実践すべきか迷っている方は、専門家(FP)への相談をおすすめします。