インデックス投資は危ない?やめたほうがいい?と言われる理由とは?のサムネイル画像
・インデックス投資は危ないからやめたほうがいいのか
・インデックス投資はリスクがあるのか

このように悩んでいませんか?

結論から言えば、インデックス投資が特別に危険な投資法ということはありません。決してギャンブルのようなハイリスク商品ではなく、むしろ長期の資産形成に適した安定した手法です。

この記事では、インデックス投資が危ないと言われる背景やその真偽や本当にやめるべきなのかについて解説します。さらに、初心者が注意すべきポイントや賢く付き合うコツも紹介します。

この記事を最後まで読めば、インデックス投資が「危ない」と言われる理由の真相が正しくわかり、不安や疑問を解消できるでしょう。
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この記事の監修者「谷川 昌平」

この記事の監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー

株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー証券外務員を取得。メディア実績:<テレビ出演>テレビ東京-テレ東「WBS」・テレビ朝日「林修の今知りたいでしょ!
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この記事の目次

インデックス投資は危ない?やめた方がいいと言われる理由3選

インデックス投資は、初心者にも人気が高い運用方法です。


しかし「インデックス投資は危ない」「やめた方がいい」といった声も聞かれます。なぜそのように言われるのでしょうか。その理由として大きく以下の3つが挙げられます。

  1. 元本割れのリスクがあること
  2. 短期間で大きな利益を期待しにくいこと
  3. 投資の勉強をする機会を失いやすいこと

ここでは、インデックス投資はやめた方がいいと言われている3つの理由を詳しく解説します。

元本割れのリスクがゼロではないから

インデックス投資はリスクが低いと思われがちです。しかし、インデックス投資も「投資」である以上、元本保証はありません。市場全体に連動するインデックスファンドは、市場が大きく下落すれば評価額も大きく下がります。


たとえば、2008年のリーマンショックや2020年のコロナショックでは、株価指数が短期間で急落しました。

時期下落率(日経平均)
2008年リーマンショック約60%
2020年コロナショック約30%

このように、大暴落が起きると、インデックス投資でも資産が一時的に半分以下になる可能性があります。

<注意すべきポイント>


暴落時に慌てて売却してしまうと、損失が確定して資産を大きく減らす結果になります。逆に、市場が回復するまで売らずに待てれば、含み損が解消される可能性もあります。


ただし、回復を待つには時間と余裕資金が必要です。実際、リーマンショック後に市場が元の水準を回復するまでには数年を要しました。コロナショック時は比較的早く回復しましたが、それでも大幅な下落局面では精神的な負担が大きいものです。

また、生活費などすぐ必要な資金を投資に回していると、大暴落後に長期間待つことが難しくなります。途中で解約せざるを得なくなるかもしれません。その結果、生活に支障が出る恐れもあります。


そうならないように、インデックス投資に限らず投資は必ず余裕資金で行うことが重要です。必ず余裕資金で投資を行い、生活費は決して投資に回さないようにしましょう。

短期間で大きな利益は期待しにくいから

インデックス投資は市場平均のリターンを目指す手法であり、短期間で資産を倍増させるような大きな利益は期待しにくいです。


インデックスファンドは、爆発的な値上がりよりも安定した成長を目標としています。そのため、1年や2年といった短期ではリターンが数%程度に落ち着くことが多く、まとまった利益を得るには時間がかかります。


年利5%で運用した場合、元本100万円がどの程度に増えるかを見てみましょう。

運用年数100万円の将来額(年利5%)
1年約105万円
10年約163万円
20年約265万円

1年間では利益は約5万円に留まり、資産を2倍に増やすには10年以上かかることがわかります。

<ワンポイントアドバイス>


短期間で大きく稼ぎたい人にとっては、インデックス投資は物足りなく感じられるかもしれません。近いうちに使う予定のあるお金をインデックス投資で増やそうとしても、期待通りのリターンが得られないかもしれません。短期で結果が必要な場合には不向きと言えるでしょう。


しかし、インデックス投資は派手な値動きが少ない分リスクも小さく、長期運用で真価を発揮する堅実な投資法です。毎月の積立投資や幅広い銘柄への分散投資によって、時間を味方に付けてコツコツ資産を増やすことが大切です。


長期間運用すると複利効果が働き、次第に資産増加のスピードが上がる点もインデックス投資のメリット。短期的な成果を求めず、10年・20年のスパンで成長を見守れる人に向いていると言えるでしょう。

投資の勉強をする機会を失うから

インデックス投資は仕組みがシンプルで手間がかからない分、投資について勉強する機会を失いやすいです。市場平均に連動するファンドに資金を預けて放置できるため、細かな経済動向や投資理論を知らなくても運用を続けられます。その結果、投資に関する知識や経験が深まらず、市場や経済への理解が浅いままになりがちです。


また、個別株やアクティブ運用では企業分析や市場調査を通して自然と知識が身につきます。インデックス投資では、そうした学びの機会が少ないとも言えます。知識が不足したままだと、判断を誤るリスクも高まるでしょう。複雑な金融商品や相場の変化に対応できず、適切な行動を取れない恐れがあります。


さらに、知識が乏しいと相場の変化に気づけず、資産配分の見直しなど適切な対応が遅れる可能性もあるでしょう。実際、十分な知識がない投資家はマーケットが急変した際にパニックに陥り、大きな損失を出してしまうケースもあります。

<注意すべきポイント>


インデックス投資をする際に知識不足だと、以下のようなリスクも考えられます。

  • 暴落時にパニック売りをして損失を確定させてしまう
  • 根拠なく話題の金融商品に飛びつき、逆に損をしてしまう
  • 高利回りをうたう詐欺的な投資話に引っかかってしまう
  • そもそもどのような商品を購入すればいいかわからない

このように、勉強を怠ったままだと誤った判断で資産を減らす危険があります。インデックス投資は、基本的にほったらかしで運用できます。


しかし、安易に放置しすぎず、市場の動向に関心を持って知識を身につけ続けることが大切です。まずは、自分が勉強しやすい分野から知識を習得していくようにしましょう。

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自分もインデックス投資をやめた方がいい?不安な人はFPに相談してみよう

インデックス投資はあくまで「投資」です。そのため、自分の資産を失う可能性も少なからずあります。


そこで、インデックス投資を続けるべきかやめるべきか迷ったら、FP(ファイナンシャルプランナー)に相談してみましょう。FPはお金の専門家として、中立的な立場からアドバイスを提供してくれます。


FPに相談すると、次のようなメリットがあります。

  • 資産状況や将来の目標に合わせて、最適な資産運用プランを提案してもらえる
  • 客観的な視点から助言を受けられるため、自分の判断に対する不安を解消できる
  • 自分では気づかなかったリスクや改善点について指摘してもらえる

FPは現在の資産構成や収支バランスを分析します。そのうえで、インデックス投資がその人の目的やリスク許容度に合っているかを評価してくれます。

必要に応じて、他の運用方法やポートフォリオの見直し案も提案してくれるでしょう。

<現役FPのコメント>


FP相談の結果「このままインデックス投資を続けても大丈夫」と確認できて安心する場合もあります。一方で「別の方法に切り替えた方が良い」という新たな方針が見つかることもあるでしょう。


一人で不安を抱え込まず、第三者の知見を活用することが大切です。


FPの中でもおすすめなのが「マネーキャリア」です。マネーキャリアでは、金融の専門家が約3,500名も在籍しています。さらに、何度相談してもお金はかからないので、まずは気軽に相談してみましょう。


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【実際どうだった?】インデックス投資はやめた方がよかった?実際の体験談を紹介

インデックス投資は「やめた方がいい」との声も聞かれます。


一方で、分散が効き手間もかからないインデックス投資は、初心者にも基本的におすすめできる手法です。


では、本当にやめるべきなのでしょうか?実際にインデックス投資を経験した人の後悔と成功の体験談を紹介し、その真相を探ってみましょう。

ケース1:株価暴落が怖く損切りしてしまった

知識不足で暴落時にパニック売りすると、損失を確定させてしまいます。30歳男性の例では、インデックス投資を始めたものの、市場の暴落に直面して恐怖に駆られ、持っていた商品をすべて損切りしました。


彼は「インデックス投資なら安全だろう」と楽観的で、暴落時の対処法を事前に考えておらず、リスク許容度(どれだけの損失に耐えられるか)も把握していなかったため、急落に冷静さを失ってしまったのです。


資産がみるみる目減りするのを見て「このままではお金がゼロになるのでは」と恐怖に陥りました。売却直後、株価は数ヶ月で回復し、2020年のコロナショック時も大規模な対策で市場は急反発しました。狼狽売りした彼は回復の恩恵を受け損ね「売らなければよかった」と激しく後悔する結果に。

<ワンポイントアドバイス>


結果的に安値で売って高値で買い直せない最悪のパターンとなり、損失だけが残りました。冷静になれば一時的な下落に過ぎない可能性が高いのですが、当時の彼には判断できませんでした。


暴落時こそ一呼吸おき、感情に左右されず投資を続ける重要性を痛感したとのことです。


インデックス投資では、市場全体に連動するため一時的な下落は避けられません。そのため、リスク許容度を事前に把握し、短期的な市場の変動に一喜一憂せず長期的な視点を持つことが大切です。


分散投資や長期運用の基本を理解し、事前の運用計画に従って冷静に判断することが長期成功のポイントです。

ケース2:生活資金が足りず取り崩すことに

無理な資金で投資を始めると、必要なときに取り崩す羽目になります。35歳女性の例では、日々の生活費に余裕がない中「みんなが増やしている」とSNSで見かけた情報に影響され、生活資金までインデックス投資に回してしまいました。


ところが急な出費や収入減に見舞われ、積立投資を続けられずに資金を取り崩すことになります。投資額を引き出す頃、市場は低迷しており、利益どころか元本割れの状態で現金化することに。


生活費が不足するたびに投資資金を崩していては効率的な運用は難しく、リスクも高まります。彼女は「最初から無理のない額で始めれば良かった」と痛感しました。

<注意すべきポイント>


将来のための投資のつもりが目先の生活に支障を来し、本末転倒な結果に終わっています。生活費不足への不安から、毎日の株価に一喜一憂するようになり精神的にも疲弊しました。SNS上には成功談ばかりが目立ち、失敗談は表に出にくい傾向です。


派手な「短期間で資産倍増」といった投稿を鵜呑みにすると、本質を見誤る危険があります。彼女も他人の成果に焦って無理をしたと振り返っています。重要なのは、自分の状況に合った冷静な判断です。


投資を始める前に生活防衛資金(生活費数ヶ月分の予備資金)を確保し、残った余裕資金で投資することが推奨されます。他人の情報に振り回されず、自分の目的・余裕に照らして投資判断を下すことが大切です。

ケース3:コツコツ積立てで資産が倍増

長期の積立投資により、資産を倍増させた成功例もあります。48歳男性のケースでは、10年以上前からインデックスファンドの積立投資を継続し、現在資産がほぼ2倍に成長しました。彼は長期・積立・分散の基本に忠実に、毎月決まった額を国内外のインデックスファンドに投資し続けています。


市場が暴落した際にも「いずれ景気は回復する」と信じて積立を止めなかったことが功を奏しました。たとえば、2008年のリーマンショックで元本が半減した局面でも積立を続け、その後資産を2,200万円から4,000万円以上に増やした投資家もいます。


この男性も短期的な利益ではなく5年後・10年後の資産形成を目標に掲げ、多少の値下がりは気にしない胆力で乗り越えています。

<ワンポイントアドバイス>


最初の数年は利益がほとんど出ず不安な時期もありましたが、積立を継続するうちに複利効果で資産が雪だるま式に増えていきました。暴落時にも積立額を減らさず、むしろチャンスと捉えて買い増すくらいの余裕があったことも成功の一因です。


彼は複数の資産に分散し、一つの資産クラスに偏らないようリスク管理も徹底しました。インデックス投資は派手さこそありませんが、長期でコツコツ続ければ複利効果で資産を形成できる手法です。


地道な積立と分散投資、暴落時でも慌てない冷静さが資産倍増という結果を生んだと言えるでしょう。

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これだと危険!インデックス投資でやってはいけないこと

インデックス投資でも、やり方次第では失敗します。


具体的には、以下のとおりです。

  • 自分のリスク許容度を把握しない
  • 投資の目的や目標額を定めない
  • ほったらかしで投資の勉強をしない

どれも初心者が陥りがちなミスなので、自分が当てはまっていないか確認してみてください。

リスク許容度を把握しない

自分のリスク許容度を知らずに投資すると、想定外の損失に耐えられず失敗につながります。リスク許容度とは、価格変動による損失をどの程度許容できるかの指標です。


精神的に一時的な値下がりで不安になるか、物理的に生活費など必要資金を確保できているか、この度合いは人それぞれ異なります。


許容量を超えるリスク資産に手を出すと、下落時にパニックに陥り合理的な判断ができなくなるのです。たとえば、数年以内に使う予定の資金であれば大きな損失は許容できずリスク許容度は低めです。

<注意すべきポイント>


資金をハイリスク商品に投入すれば、一度の暴落で資金計画が破綻しかねません。実際、自分のリスク許容度を超えた投資は失敗する人の典型例とも言われます。そうならないために、投資開始前に自分が許容できる損失額やリスクの範囲を把握し、それに応じた投資商品を選ぶことが重要です。


リスク許容度は年齢・収入・家族構成などで変化し、人生のステージに応じて見直す必要があります。

また、自分が不安なく夜眠れる範囲で投資することが鉄則です。インデックス投資は比較的安全と言われますが、それでも元本割れリスクがゼロではありません。  


自分のリスク耐性に見合った資産配分を心がけ、無理のない範囲で運用しましょう。

投資の目的や目標額を定めない

明確な目的や期間を決めずに、投資を始めるのは危険です。投資の目的と目標を明確にすることは基本であり、年齢やライフプランにより適切な方法も変わります。


目的がないままでは「何のためにいくら必要か」が定まっていないため、投資商品や方法を誤選択するリスクが高まります。


たとえば、本来5年後に使う予定の資金を明確にしないまま投資してしまい、直前に市場が下落して資金が目減りするといった事態も起こりえるのです。


目的や期限が定まっていないと、当てもなく歩いているような運用になり、マーケットや周囲の声に惑わされてブレやすくなるでしょう。

<注意すべきポイント>


目標が曖昧だと利確や損切りの判断基準も持てず、感覚任せの売買に陥る恐れもあります。計画なしではいつ投資をやめるべきか判断できず、必要なときに資金が用意できないという事態にもなりかねません。


だからこそ、投資を始める前に「何のために」「いつまでに」「いくら」増やしたいのかをはっきりさせましょう。目的と期間が定まれば、毎月いくら積み立てるべきか、どの程度リスクを取るべきかなど適した投資方法の選択もしやすくなります。


計画に沿って運用を続ければ、不要なタイミングでの解約や資金ショートに悩まされるリスクも減らせるのです。ゴールが明確だからこそ、ブレずに積立を続けられます。

ほったらかしで投資の勉強をしない

最低限の投資知識を身につけず、運用を放置するのは危険です。インデックス投資は手間がかからないとはいえ、商品内容や市場の動きへの無知は思わぬ損失を招きかねません。


投資を全く理解しないまま始めると、運用中の値動きに過度に怯えてしまい、ちょっとした下落で不安に陥って早期解約してしまうケースも見受けられます。知識不足に早期解約は、長期で見れば誤った行動であり、本来得られたはずの利益を逃す結果になりかねません。


また、勉強不足だとネット上の真偽不明な情報に影響されやすく、偏った情報に依存すると判断を誤って失敗する可能性があります。

<注意すべきポイント>


SNS上には誤情報も多いため、複数の情報源を活用して自分で判断する力を養うことが大切です。インデックス投資は「ほったらかしでOK」と言われますが、完全に無関心で良いわけではありません。


基本を学んでおけば、暴落も「長期では一時的な調整」と捉えられ、冷静に対処できるでしょう。また、主要な指数や経済ニュースに日頃から触れておくだけでも、市場の変動に戸惑わずに済みます。

運用を任せっぱなしにせず、時にはポートフォリオを点検し必要に応じてリバランスするなどの管理も重要です。手間が少ない投資法だからこそ、自分の資産を守る最低限の勉強は怠らないようにしましょう。


正しい知識を持つことで、インデックス投資のメリットを最大限に受けられるのです。

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インデックス投資を成功させる方法4選

ここでは、インデックス投資を成功させる方法について紹介します。


インデックス投資を成功させる方法は、以下の4つです。

  • ポートフォリオ全体の資産バランスを見直す
  • 短期的な値動きに左右されず継続する意志を強く持つ
  • 家計のキャッシュフローを最適化する
  • 投資についての学びを深める

ポートフォリオ全体の資産バランスを見直す

ポートフォリオ全体を定期的に見直し、資産配分の偏りを修正することが重要です。資産配分の偏りはリスク集中を招きます。S&P500など特定の指数に資産が集中しすぎていないか確認しましょう。


米国株式100%では、為替リスクやセクター偏重の影響を大きく受けるでしょう。国内株式や債券を組み入れることで値動きのブレを抑え、安定した運用につながります。実際、リーマンショック期に米国株だけ保有していた場合は評価額が半減しましたが、債券を半分含むポートフォリオなら損失を約17%軽減※できたとの試算があります。


異なる値動きをする資産を組み合わせれば、大幅下落時のダメージを和らげる効果が期待できるでしょう。

資産クラス比率(例)特徴・役割
米国株(S&P500等)50%世界経済への投資による成長期待
国内株20%自国市場への投資、為替リスク低減
債券30%安定資産。価格変動を抑え下落時の損失を軽減


インデックスファンドは低コストが魅力ですが、信託報酬など手数料は低いほど有利です。ただし、手数料の安さだけで選ぶと失敗するリスクもあるため、注意してください。

<ワンポイントアドバイス>


アクティブファンドを組み入れているなら、運用成績やコストに注意して必要に応じて見直しましょう。


また、自身のリスク許容度やライフステージに応じた配分調整も不可欠です。若いほど株式比率を高めに、退職が近づくほど債券を増やすなど、状況に応じてバランスを最適化してください。


さらに、市場変動で配分比率が崩れた際は、定期的にリバランス(資産配分の再調整)を行い、目標バランスを維持しましょう。


※参照:債券をポートフォリオに組み入れて分散効果を高めよう|あかつき証券

短期的な値動きに左右されず継続する意志を強く持つ

市場の短期的な上下に惑わされず、投資を継続する強い意志を持つことがインデックス投資成功の鍵です。長期的な視点で構え、短期間で結果を求めすぎないようにしましょう。


短期的な下落局面で不安になるのは誰しも同じです。しかし、そこで投資をやめてしまうと、その後の回復や上昇による利益を逃す可能性があります。


【平均保有期間は数年と短い現状】

2024年末時点投資信託の平均保有期間は約2.7年、つみたてNISA対象ファンドでは約2.3年※1という短さです。


このように数年で解約していては、インデックス投資の本来の効果を十分に得ることはできません。

<ワンポイントアドバイス>


インデックス投資では「時間を味方につける」ことが重要です。相場の上下を完璧に予測し続けることは不可能でしょう。それよりも市場に居続ける方が、結果的に高いリターンにつながりやすいとされています。


世界経済は幾度もの危機を乗り越え、長期的に成長を続けてきました。インデックス投資では、その成長の果実を享受するためにも市場に居続けることが肝心です。20年以上の長期運用によって、複利効果で資産は雪だるま式に増えていきます。過去の分析では、20年保有すればマイナスになった期間は一度もなかった※2との結果もあります。

また、つみたてNISAの非課税期間も20年と長期に設定されており、この長期運用を前提に制度設計されているのです。短期的な含み損に動じずコツコツ積み立てを続ければ、時間と市場の成長がおのずと味方になってくれるでしょう。焦らず継続する姿勢こそが、インデックス投資成功に不可欠なのです。


※1 参照:投資信託の平均保有期間、新NISAが長期化促す|日本経済新聞

※2 参照:【マーケットを語らずVol.167】継続投資で成果は変わる/ピーター・リンチの言葉|フィデリティ投信

家計のキャッシュフローを最適化する

家計のキャッシュフローを最適化することは、インデックス投資を長期的に成功させるために欠かせません。どんなに優れた投資戦略も、日々の生活資金が不足していては継続できません。そこで、家計の収支バランスを見直し、無理なく投資を続けられる体制を整えることが大切です。


家計管理を徹底すると、投資に回せる余裕資金を明確にできます。積立投資は長期継続が前提となるため、毎月の投資額を無理のない範囲で設定しましょう。そのためには、収入と支出を把握することが出発点です。


家計の流れを整理する際に役立つポイントを、以下にまとめます。

  • 家計簿アプリやスプレッドシートを使い、毎月の収入と支出を記録する
  • 固定費(通信費、保険料、サブスクリプションなど)の見直しを行う
  • 無駄な支出を発見し、積極的にカットする


こうした取り組みを実践すると、毎月のキャッシュフローを安定させることができます。また、急な出費にも対応できるよう、生活防衛資金(数ヶ月分の生活費)を確保しておくことも忘れないようにしましょう。


これにより、予期せぬ支出や相場の下落局面でも、焦って投資資金を取り崩す事態を避けやすくなります。

<ワンポイントアドバイス>


積立投資額は「先取り貯蓄」として給与から自動的に引き落とす仕組みを活用するのがおすすめです。証券会社の自動積立サービスを利用すれば、意識しなくても毎月着実に投資を続けられます。


こうした仕組み化が、投資を習慣化しやすくするポイントです。家計のキャッシュフローを最適化すれば、精神的なゆとりも生まれます。余裕資金で投資を続けることで、相場の変動に一喜一憂せずに済み、インデックス投資の長所を十分に活かせます。


無理のない家計管理と積立習慣が、資産形成の確かな土台となるでしょう。

投資についての学びを深める

投資についての学びを深めることは、インデックス投資を長期的に成功させるために重要です。


多くの人が「インデックス投資は簡単」「知識がなくてもできる」と思いがちですが、基本的な知識や情報を身につけているかどうかで、長期の資産運用成果には大きな差が生まれます。知識がないまま始めてしまうと、市場の変動や経済ニュースに振り回され、冷静な判断ができなくなる場合もあります。


リスクを減らすためにも、積極的に投資について学び続けることが大切です。投資の学びを深めるために、日常的に意識したい取り組みをまとめました。

  • 経済ニュースや金融情報に日々目を通し、市場動向を把握する
  • 投資や資産運用に関する書籍や専門家の記事で基礎知識を習得する
  • 投資信託やNISA、iDeCoなど税制優遇制度の最新情報をチェックする


これらの取り組みを続けていくことで、金融商品の選び方やリスクの捉え方が洗練され、安易な判断を避けやすくなります。


また、SNSには誤った情報や根拠のない投資話も多く存在します。複数の情報源をもとに真偽を見極める力も、投資リテラシーには欠かせません。

<ワンポイントアドバイス>


最近では、オンラインセミナーや無料の勉強会も豊富に開催されています。こうした機会を活用して知識をアップデートし続けることで、自分に合った投資戦略を立てやすくなります。


また、税制や制度の変更があった際には、その都度情報をキャッチアップし、運用方針を見直すことも大切です。投資についての学びを深めることで、不安や迷いを減らし、長期的な視点で冷静に資産運用ができるようになります。インデックス投資のメリットを最大限に活かすためにも、知識のアップデートを習慣化しましょう。


とはいえ、何から勉強を始めたらいいかわからない人もいるでしょう。そこで、おすすめなのが、マネーキャリアの無料相談です。マネーキャリアでは、金融のプロが多く在籍しており、資産運用について相談できます。相談は何度でも無料なので、ぜひ活用してください。

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インデックス投資の活用方法をマネーキャリアがアドバイス!

結論から言えば、リスクを正しく理解し対策すれば、インデックス投資は資産形成に有効な方法です。注意したいのは、元本保証がないため市場環境によって元本割れのリスクがある点です。


しかし、主要な株価指数は小さな変動を繰り返しつつ長期的には上昇傾向にあるため、長期運用を前提にすれば心配いりません。


また、インデックス投資では短期で大きな利益を得ることは難しいため「一度の取引で数十万円儲けたい」という人には不向きです。急激な資産倍増は期待できませんが、長期積立でコツコツ利益を積み上げやすい点が魅力です。

<現役FPのコメン>


知識や準備不足のまま始めると、市場変動に戸惑って感情的な売買に走ってしまう恐れもあります。そこで、開始前に自分のリスク許容度を確認し、余裕資金で長期の積立を行うなど計画しておくことが大切です。


分散投資が容易にできる点もインデックス投資の強みなので、国内外の株価指数ファンドを組み合わせてリスク分散を心がけましょう。インデックス投資を賢く活用するには、自身の目的や状況に合った運用戦略を立てることが重要です。

マネーキャリアのFP相談では、専門のFPが個々の状況に合わせた最適な資産運用プランを提案し、インデックス投資の活用法についてアドバイスしています。自分に合った投資方法に迷ったときは、プロに相談してみましょう。


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【まとめ】インデックス投資がやめた方がいいか投資目的を見直してみよう

インデックス投資はやめた方がいい」と言われるのは、元本割れのリスクや短期で大きな利益が得にくい点、知識不足で失敗しやすい可能性が指摘されているからです。元本保証がないため損失リスクはゼロではなく、短期の一攫千金も狙えません。


知識がないまま始めると値動きに翻弄され、長期のメリットを活かせない恐れもあります。インデックス投資自体は、分散投資でリスクを抑えられる有効な資産運用手段です。重要なのは「やめるかどうか」より、自分の投資目的を見直すこと。長期の資産形成が目的ならインデックス投資は強力な味方になり、短期の利益追求や元本割れを絶対避けたいなら他の方法を検討しましょう。


マネーキャリアは、無料FP相談サービスです。FPが投資や保険などお金の悩みにオンラインで対応し、一人ひとりに合ったアドバイスで資産形成をサポートします。無料で専門家に相談できるマネーキャリアを活用し、将来の資産形成に一歩踏み出しましょう。

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