私立医学部の学費はどうしてる?準備方法や後悔しないための注意点のサムネイル画像

「私立医学部って、学費がものすごく高い?」

「私立医学部を検討しているけど、うちの家計で払っていけるのかな?」


そんな不安を抱えている方は少なくありません。


結論からお伝えすると、私立医学部の学費は確かに高額ですが、早期から計画的に準備を始めれば、奨学金や貸与制度も活用しながら無理なく進学が可能です。


この記事では、私立医学部の学費の目安・具体的な資金準備方法・学費負担を軽減するための工夫について解説します。


・「子どもを医学部に通わせたいけど、費用面が心配」

・「学費以外にどんな費用がかかるのか知りたい」


そんな方は、本記事を読むことで、必要な金額や準備の手順、利用できる制度が分かり、将来の見通しを立てやすくなります。

井村FP

高額な子どもの学費で後悔しないためには、費用の全体像を把握し、貯蓄・運用・奨学金など複数の方法を組み合わせた資金計画を立てることが重要です。


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内容をまとめると

  • 私立医学部は高額だが、計画的準備で進学は可能
  • 預貯金・運用・学資保険・奨学金など複数手段を組み合わせる
  • 学費以外にも生活費や追加費用がかかる
  • 早期準備と返済計画で負担軽減ができる
  • マネーキャリアでは教育資金計画の無料相談が可能         
この記事の監修者「井村 那奈」

この記事の監修者 井村 那奈 フィナンシャルプランナー

ファイナンシャルプランナー。1989年生まれ。大学卒業後、金融機関にて資産形成の相談業務に従事。投資信託や債券・保険・相続・信託等幅広い販売経験を武器に、より多くのお客様の「お金のかかりつけ医を目指したい」との思いから2022年に株式会社Wizleapに参画。
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この記事の目次

私立医学部の学費はどうしてる?資金の準備方法

私立医学部の学費を準備するには、複数の方法を組み合わせるのが現実的です。


特に、以下のような手段が活用されています。 


  • 預貯金で貯蓄 
  • 資産運用で効率よく増やす 
  • 学資保険で積み立て 
  • 奨学金や教育ローンを利用 
  • 修学資金貸与制度を活用
  • 学費が低めな私立医学部を選択 


これらの選択肢を知ることで、早期から計画的に資金を確保できるでしょう。


それぞれの方法について、順に解説していきます。  

預貯金で貯蓄

私立医学部の学費を預貯金で準備するのは、最も確実でリスクの少ない方法です。 


現金で貯金していれば元本割れの心配がなく、使いたい時にすぐに引き出せます。



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たとえば、子どもが3歳から18歳まで毎月5万円ずつ積み立てれば、入学時には900万円の資金を確保できます。 


そのため、将来の学費負担を軽減するためにも、早期からの積立習慣が有効といえます。

資産運用で効率よく増やす

資産運用を活用すれば、学費をより効率的に準備できます。 


なぜなら、預金よりも高い利回りを狙える可能性があるからです。


投資信託や株式・債券などを分散して運用すれば、リスクを抑えつつ資金を増やせるでしょう。 

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ただし、子どもが大学に入学するときに、必ず利益が出ているとは限りません


長期的な運用計画を立て、無理のない範囲で現金預金などの確実な方法と組み合わせることをおすすめします。

学資保険で積み立て

学資保険は、計画的に学費を積み立てるのに適した商品です。


貯蓄機能と保障が一体となっており、保護者に万が一のことがあっても学費が確保できます。


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契約者が亡くなった場合でも保険会社が保険料を負担し、満期時には予定通りの金額が受け取れる仕組みです。 


安全性と保障を重視するなら、学資保険も検討の価値があるでしょう。

奨学金や教育ローンを利用

奨学金や教育ローンは、まとまった資金を一度に用意できない場合に頼れる制度です。 


在学中の返済が不要なタイプも多く、学業に専念しやすいでしょう。 

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ただし、卒業後の返済計画は事前にしっかり立てる必要があります。 


計画的に利用すれば、学費負担を分散できる有効な手段です。



修学資金貸与制度を活用

修学資金貸与制度は、特定地域や医療機関での勤務を条件に学費を支援してくれる制度です。 


医師不足に悩む自治体では、独自に高額な貸与金を提供していることがあります。 


たとえば産業医科大学では、在学中6年間貸与を受けた場合、卒業後9年間産業医等として勤務すれば全額が返還免除の対象です。


参考:産業医科大学 医学部修学資金貸与制度

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このように、勤務条件を満たせば大きな経済的負担軽減につながります。


就学資金貸与制度がある大学を確認し、子どもの意思も確認したうえで検討してみてはいかがでしょうか。

学費が低めな私立医学部を選択

学費が低めの私立医学部を選ぶことも、総費用を抑える有効な方法です。


同じ私立でも、年間の学費に数百万円の差がある場合があります。



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入学金や授業料が平均よりも低い大学を選べば、6年間で1,000万円近く節約できるケースもあるでしょう。 


そのため、志望校選びの段階から学費比較を行うことが重要です。


私立医学部の学費に備える方法をご紹介しましたが、自分たちに合う方法がわからないという方も多いでしょう。 


それなら、マネーキャリアにご相談ください。 


お金のプロ(FP)が家族の希望をヒアリングし、適切な対策を一緒に考えます。

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私立医学部でかかる学費

私立医学部の学費は、具体的にいくらかかるのか気になりますよね。


文部科学省の調査によると、私立医学部の学費の平均は6年間で約2,391万円です。


内訳は以下のとおり。


  • 入学金:135万円
  • 施設設備費:109万円
  • 授業料:267万円


参考:文部科学省 令和3年度 私立大学入学者に係る初年度学生納付金 平均額(定員1人当たり)の調査結果について 

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ただし、大学によっては6年間で3,000万円以上かかるケースも実際にあります。


貯金・資産運用などひとつの方法で準備できる金額ではないため、早期から複数の方法で計画的に貯蓄することが重要です。

私立医学部で学費以外にもかかる費用

私立医学部では、学費以外にもさまざまな支出が発生します。 


主な項目は以下のとおりです。 


  • 教材・実習費・施設費などの追加費用 
  • 仕送りや一人暮らしの生活費 
  • 留年・浪人による追加コストの可能性
  • 卒業後の国家試験対策や予備校費用 


こうした費用は意外と大きく、家計計画を左右するでしょう。 


それぞれの項目を詳しく確認しておくことで、後から慌てるリスクを減らせます。

教材・実習費・施設費などの追加費用

私立医学部では、教材・実習費・施設費といった追加費用が発生します。 


専門性の高い医療教育には、高価な教材や設備が必要だからです。 



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たとえば、解剖実習用の器具や白衣・教科書だけで年間数十万円かかることも珍しくありません。 


よって、学費だけでなくこれらの費用も事前に見積もっておくことが大切です。

仕送りや一人暮らしの生活費

仕送りや一人暮らしの生活費も、私立医学部進学の大きな負担となります。 


特に都市部での生活では、家賃・食費・光熱費を合わせて毎月10万円以上かかるケースが多いでしょう。

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仕送り額が年間100万円を超えることもあり、6年間で数百万円規模になることもあります。 


したがって、進学先の地域や住居の条件も含めた生活費計画が不可欠です。  

留年・浪人による追加コストの可能性

留年や浪人によって追加コストが発生する可能性も考慮すべきです。 


医学部は進級基準が厳しく、進学が1年延びるだけで数百万円の授業料と生活費が余計にかかります。

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また、入学前の受験期や浪人期間に、多額の予備校代が必要となることもあるでしょう。


そのため、学業面のサポートや予防策も資金計画に含めることが望ましいといえます。

卒業後の国家試験対策や予備校費用

卒業後には、国家試験対策や予備校費用も発生するかもしれません。 


合格率を高めるために、多くの学生が予備校の講座や模試を受講しています。 

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年間で数十万円以上かかる場合もあり、生活費と並行して負担が増えるでしょう。 


学生本人は勉強で忙しくアルバイトをする余裕もないことが考えられるため、卒業後まで見据えた資金準備が不可欠といえます。

私立医学部の学費で後悔しないためにできること

私立医学部の学費で後悔しないためには、事前の資金戦略が欠かせません。


特に以下の3つが重要です。 


  • 国公立大学も視野に入れる 
  • できる限り早い時期から準備を始める
  • 奨学金やローンの返済計画を立てる 


これらを押さえて行動すれば、金銭面での不安を大きく減らせます。


それぞれの方法を具体的に見ていきましょう。

国公立大学も視野に入れる

国公立大学も選択肢に含めることで、学費負担を大幅に軽減できます。


国公立大学なら、私立と比較して総額が数千万円安くなるからです。 

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たとえば、6年間で国公立なら数百万円、私立なら3,000万円以上かかるケースがあります。


 浪人しても国公立大学のほうが総額が安く済むケースがほとんどのため、志望校を選ぶ際は費用と教育内容のバランスを考えましょう。

できる限り早い時期から準備を始める

早期からの準備は、学費負担を分散するために不可欠です。 


なぜなら、時間を味方につければ、少額でも積み立てが大きな資金に育つからです。 

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また、情報収集の余裕ができるため、奨学金や制度の活用幅も広がります。 


したがって、子どもを私立医学部に入学させたい場合、小さいうちから動き始めることが賢明です。  

奨学金や教育ローンの返済計画を立てる

奨学金や教育ローンは、返済計画を立ててから利用してください。 


子どもの卒業後の収入や生活費と、返済額のバランスを取る必要があるからです。


親が返済する場合も、生活が苦しくならないように返済計画を立てておくべきでしょう。



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返済シミュレーションを行い、無理のない返済スケジュールを設定すれば負担は軽減されます。 


そのため、契約前に将来の生活設計まで見据えることが欠かせません。  

私立医学部の学費に関するよくある質問

最後に、私立医学部の学費に関するよくある質問をご紹介します。 


  • 奨学金や貸与制度はどうやって探せばいい? 
  • 祖父母から援助してもらうのは有効?
  • 卒業後に奨学金を返済するのは難しい? 


それぞれの内容を詳しく見ていきましょう。

奨学金や貸与制度はどうやって探せばいい?

奨学金や貸与制度を探すには、まず大学や自治体の公式サイトを確認するのが基本です。


公的な情報源が最も正確で、最新の条件や募集要項が得られます。 



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さらに、日本学生支援機構(JASSO)の奨学金や、医師不足地域向けの修学資金貸与制度などもチェックすると選択肢が広がるでしょう。 


進学を検討し始めた段階から、情報収集にアンテナを張ることが重要です。

祖父母から援助してもらうのは有効?

祖父母からの援助は、私立医学部の高額な学費負担を軽減する有効な手段です。 


贈与税の非課税制度を利用すれば、一定額まで税負担をかけずに資金を受け取れるからです。 



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「教育資金の一括贈与非課税制度」を活用すれば、最大1,500万円まで非課税で援助が可能です。


祖父母が協力的なら、税務上のルールを理解したうえで援助を受けることも検討しましょう。

卒業後に奨学金を返済するのは難しい?

卒業後に奨学金を返済するのは、計画次第で可能ですが負担は小さくありません。 


なぜなら、医師としての収入が高くても、勤務形態や生活費の増加で返済余力が減るケースがあるからです。

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加えて、勤務医の初期研修中は収入が限定的で、月々の返済が重く感じられることがあります。 


したがって、借入前に返済シミュレーションを行い、子どもに無理のない範囲で利用することが大切です。

私立医学部の学費でお悩みならお金のプロ「マネーキャリア」に相談

私立医学部の学費や、資金を準備するためのさまざまな方法を紹介しました。 


これから計画的に学費を準備したい方は、まずは必要総額を把握し、返済を含めた資金計画を立てることから始めましょう。 


とはいえ、「どの制度や準備方法が自分に合うかわからない」という方も多いはずです。 


 そんなときは、「マネーキャリア」の無料相談を活用してみてください。 


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