Webライターをやめた理由8選!過酷で搾取されているって本当?のサムネイル画像

Webライターは人気の副業ですが、やめたいと感じるライターの方も多いようです。この記事では、Webライターをやめた原因を8つ紹介しています。またWebライターをやめる原因に加え、Webライターとして収入を上げる方法も紹介しているので、ぜひお読み下さい。

記事監修者「谷川 昌平」

この記事の監修者谷川 昌平
フィナンシャルプランナー

東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、「マネーキャリア」「ほけんROOM」を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。

この記事の目次

目次を閉じる

Webライターをやめた原因はなに?なぜ辞めたいと思うのか?

こんにちは、マネーキャリア編集部です。


先日、40代男性から、こんな相談を受けました。


Webライターを始めたんだけど、思ったよりも稼げなくて、続けるべきか悩んでいます。どうしたらいいですか


政府からの外出自粛を受けて、通勤時間や飲み会の時間が無くなったため、その時間で副業に挑戦してみてみようという人がいるかもしれません。


副業のなかでもWebライターは、特別なスキルが無くても始められるので、始めやすいです。


ただ、安易な気持ちで始めてしまうと、失敗に陥ってしまいます。


そのことについて、

  • Webライターをやめた原因8選
  • Webライターの収入を上げるためにすること3選
以上のことについて、紹介します。

なお、関連記事としてWebライターにおすすめなパソコンの記事も用意しましたので、あわせてごらんください。

Webライターをやめた原因8選!



ここからはWebライターをやめた原因8選を紹介します。

  1. 文字単価が割に合わない
  2. 収入の天井が見えていて将来性を感じない
  3. 文章を書くのがめんどくさい
  4. 書いている記事のクオリティに後ろめたさを感じる
  5. プライベートや個人ブログにかける時間が減る
  6. Googleの検索結果の上位に表示される記事が書けない
  7. クラウドワークスなどでいちいち仕事を取るのがめんどくさい
  8. 受注先の会社の対応にいらいらする
先ほどの男性のように、Webライターを始めたはいいものの、辞めたいと思う方はいるかと思います。

これを読んで、自分がどの悩みに当てはまるのかを知ることができれば、客観的に見つめなおすことも可能です。 

ぜひ最後までお読みください。

①文字単価が割に合わない

これはWebライターを始めたばかりの初心者に多い理由の一つです。


というのも、Webライターを始めたばかりのころというのは、実績がないため、文字単価が低い仕事が回されるケースが多いためです。


文字単価が低いということは、いくら文字を書いてもほとんど稼げず、割に合わない仕事です。


それでもひどいことに、文字単価が低い仕事でも、実績を作るためには数をこなしていくしかないです。


このことを逆手にとって、クライアントも安い報酬で、初心者ライターを搾取しようとする構図ができてしまっています。


あまりに低すぎる文字単価は自粛するようになっていますが、安くても初心者ライターが受注してしまう以上、対策の仕様がないのが実情です。


あまりに割に合わない仕事を受け続けた結果、辞めたいと思うようになる初心者ライターが後を絶ちません。


そのため、仕事がないからといっても、安すぎる仕事を受注しないようにするなど、ライター側の意識も変革する必要があります。

②収入の天井が見えていて将来性を感じない

Webライターの場合、収入は文字数に依存します。

つまり、書けば書くだけ収入は増えるということです。

では、具体的にどれくらい収入があるのでしょうか。

下の表は、フリーランス全体における収入を表したものです。(フリーランス白書2020より)
収入(万)割合(%)
200未満
200~400
22.5
22.9
400~600
600~800
19.9
11.6
800~1000
1000~1200
10.0
4.43
1200~1500
1500~2000
2000~
1.8
1.9
0.2
この表からわかるように、年収200~400万円の人が約半数を占めています。

Webライターは供給過多でますます多くの人材が流入しているので、これくらいの低収入の層が増えています。

始めたばかりといのは、文字単価が低く、これくらいの収入になることが大半です。

とはいっても、Webライターは年功序列ではないため、長年やったからそれだけで収入が増加することはありません

その人のスキル知識によって、変動します。

例えば、10年以上ライターを続けている人に限定した表を見てみましょう。(上掲書より)
収入(万)割合(%)
200未満
200~400
11.8
16.5
400~600
600~800
29.4
16.5
800~1000
1000~1200 
9.4
4.7
1200~1500
1500~2000
2000~
2.4
0
5.9
注目したいのが、収入800~1200万円の層にいる人数の割合です。

この層に限定すれば、全体の割合も、10年以上働いている人の割合も、あまり差はありません。

つまり、ライターの経験年数に関わらず、収入800~1200万円稼げる人は一定数いるということです。

言い換えれば、10年間続けても、経験の少ないワーカーにすぐに追いつかれる可能性があるということです。

それでは、何年やっても、結局スキルのあるワーカーには敵わないということになってしまいます。

この点から、収入の天井が見えていて、将来性を感じないという認識が生まれてしまうのです。

③文章を書くのがめんどくさい

これも始めたばかりのライターに多い悩みです。


始めたころは、興味のない仕事が割り振られる可能性があります。


極端な例だと、美容やダイエットに関する記事を書きたい人が、いきなり金融の記事を任されるといったケースが想定されます。


自分の興味のないジャンルを書くためには、新たに知識を身につけなければいけません。


そうすると、余計に時間がかかってしまって、記事の執筆が進まないということを引き起こしてしまいます。


ただでさえ文字単価が低いのに、興味のない仕事をしなけれなばならないという過酷な状況になると、ストレスが溜まってしまいます。


その結果、文章を書くことが億劫になり、めんどくさいという悩みを引き起こしてしまうのです。

④書いている記事のクオリティに後ろめたさを感じる

Webライターとして、一記事に対して何文字以上書くように求められます。


ライターはその文字数をクリアするようにして、書いていく流れになります。


ただ、文字数が決まっていて、利益も固定されているなら、できるだけぎりぎりの文字数で素早く書きあげたいと思うのが人の性です。


そのため、インターネット上から、誰かが書いたものを拾い集めて、自分の言葉に置き換えて、文字数を増やすというひどい作業に追い込まれることがあるでしょう。


その結果得たものは、何でしょう。


何の資産も得ることができず、ただ単に文章をまとめただけのゴミのような成果に疑念が生じる方もいるかと思います。


そこで自分の書いている記事のクオリティに後ろめたさを感じ、Webライターをやめてしまう人が生まれてしまうのです。

⑤プライベートや個人ブログにかける時間が減る

そもそもWebライターをしようと思う人は、文章を作るのが好きな人が大半でしょう。


そういう人は、ライター以外にも、個人ブログを運営しているケースが想定されます。


ライターブロガーという二足の草鞋を履くことで、収益をますます伸ばそうと意気込んでいるかもしれません。


しかし残念なことに、現実はそう甘くありません。


長い期間ライターをやっている人でない限り、稼ごうと思うのなら、個人ブログにかける時間はないものとして考えるのが実情です。


個人ブログ以外にも、プライベートの時間も削らなければならなくなってしまいます。


ここまでの代償を背負ってまでして、Webライターをしたい人しか残らない過酷な世界なのです。

⑥Googleの検索結果の上位に表示される記事が書けない

どんな文章も、誰かに見てもらわなければ意味がありません。


個人ブログなら、どんなにいい記事を書いても、誰かに見てもらわなければ利益は発生しません。


そのため、記事を書く際は、見たくなるような工夫が必要となります。


その工夫として欠かせないのが、ライティングやSEOの勉強です。


SEOについて補足すると、SEO=Search Engine Optimizationの略で、検索結果の表示順に関わる重要なことです。


サイトは供給過多のため、すべてが等しく表示されるわけではありません。


SEOについて学習しておくと、自分の記事がGoogleの検索結果の上位に表示され、誰かの目に入ることが増えます。


逆に言えば、この知識なしに誰かに見てもらうことは難しく、ゴミ同然の記事として扱われてしまうのです。


そのため、SEOを意識して書けなければ、クライアントからも苦言を呈されてしまいます。

⑦クラウドワークスなどでいちいち仕事を取るのがめんどくさい

クラウドワークスでライター登録をしたとしても、実績がないうちは企業の方からスカウトされることはありません


アンケートや簡単な仕事(安い仕事)をこなしていくことで、スカウトの確率が高まります。


スカウトの場合、文字単価が0.1円未満ということはほぼありませんので、できればスカウトが欲しいところです。


ただ、実績をこなしても、運悪くスカウトが来ないか、希望のジャンルのスカウトでない場合があります。


そうすると、自分で仕事を取らなければならず、その手間が増えてしまいます。


いちいち仕事をとるのがめんどくさいという思いから、ライターのモチベーションによくない影響を及ぼしてしまいます。

⑧受注先の会社の対応にいらいらする

大半の企業は問題ありませんが、対応が悪い企業にあたってしまうこともあるかと思います。


口調がなれなれしいとか、厳しすぎるといった対応にいらいらすることもあるかもしれません。


しかし、最も注意が必要なのが、音信不通であったり、報酬を払ってくれなかったりという対応です。


余計にこちらの神経をすり減らされてしまいます。


ライティング以外のところで、神経を使うのはかなり応えます。

Webライターの収入を上げるには何をする?



ここまでは、Webライターをやめる原因について紹介しました。

やめる原因にあるのは、モチベーションや時間の制約などがありましたが、なによりも報酬の面が大きいと思います。

そこでここからは、Webライターの収入を上げるための方法を3つ紹介します。

  1. 実績・取得資格・ライティングスキルなど自分だけの強みをつくる
  2. 記事執筆をしたいメディアと直接契約をする
  3. 期待値の120%の仕事をすることでクライアントの信頼を得る
これらの3つの方法を実践すれば、収入の増加につなげられるので、最後までご覧ください。

①実績・取得資格・ライティングスキルなど自分だけの強みをつくる

文字単価が高いジャンルによくある特徴はご存じでしょうか。


それは、専門的なスキルを求めるジャンルです。


例えば、金融医療が挙げられます。


金融なら、ファイナンシャルプランナーや簿記などの知識があれば、重宝されます。


医療なら、実用的な知識があれば、重宝されます。


このように、知識は収入に関わる重要な要素と言えるのです。


これらの資格を取得していれば、強みになりますが、それ以外でも文字単価が高い仕事を受注する方法もあります。


一つ目が、十分な実績を積んでいることです。


Webライターの実績が高ければ、高単価の仕事を受注できるようになります。


二つ目が、ライティングスキルを持っていることです。


実績がなくても、優れたライティングスキルを持っている人は一定数います。


契約の際に、それをアピールすることができれば、契約に結びつく可能性があります。


契約の際におそらく研修記事があるかと思うので、そこで存分に自分のスキルを発揮しましょう。


以上より、特別な資格・実績・ライティングスキルなど自分だけの強みを持っていれば、必然的に収入を上げることができます。

②記事執筆をしたいメディアと直接契約をする

これも収入を増やすために必要なことです。


クラウドワークスで仕事を受注する場合、報酬に手数料がとられてしまいます。


それに対して、直接契約の場合は、手数料を取られることなく、報酬がそのまま入ってきます。


では直接契約を結ぶためにはどのようなルートがあるのでしょうか。


ここからは

  • クラウドワークスで仕事を契約後、直接契約に移る
  • サイトを使って、自分からアピールする
以上二点に分けて紹介します。

クラウドワークスで仕事を契約後、直接契約に移る

だいたいがこのルートで、直接契約になると思います。

クラウドワークスは、仕事のマッチングサービスの会社なので、マッチング後も利用するメリットは薄いです。

ただここで注意したいのが、仕事の契約完了後、直接契約に移ることです。

一部の悪徳企業は、クラウドワークス外で契約を結ぼうとします。

これは、手数料を取られるのが嫌ということが一番です。

ほかにも、報酬を踏み倒した際に、窓口に相談されないようにすることもあります。

ある事例では、ライターが何記事も書いたのに、報酬が払われることなく、泣き寝入りするしかなかったということがありました。

以上から、クラウドワークスで契約が完了していないのに、ほかのコミュニケーションツール(特にchatwork)に誘導しようとする、悪徳企業には注意が必要です。

クラウドワークス内で仕事を契約完了後に、直接契約を結ぶようにすれば、この危険性はありません。

もしクラウドワークス外に誘導され、直接契約を結ばされそうになったら、必ず契約書を読むようにしましょう。

自分に身は自分で守るようにして、この問題を対処するほかありません。

サイトを使って、自分からアピールする

そのほかの手段として、自分からアピールする手段もあります。

例えば、求人サイトを使って、自分から企業にオファーすることができます。

その際、これまでの実績をまとめたポートフォリオを必要とします。

企業も何をしているかわからないい人物よりも、実績のある人物を雇いたいという思いから、ポートフォリオを重要視します。

これまでに書いた記事個人ブログをポートフォリオとして提示するとよいでしょう。

契約に移ることができれば、次は文字単価の設定です。

ライターの経験によって、自分から文字単価を提案しましょう。

自分の身の丈に合った適度な価格を設定しましょう。

あとは納期の設定やジャンルのすり合わせをして、契約完了です。

③期待値の120%の仕事をすることでクライアントの信頼を得る

文字単価があらかじめ設定されていても、後からつり上げてもらうことも可能です。


その時必要となるのが、クライアントとの信頼関係です。


クライアントが期待した仕事を上回る仕事を達成できれば、信頼は高まります。


そのためには、入念なリサーチやミスを減らす努力が必要となります。


それ以外に、納期を守ることでも信頼関係を築けます。


納期を守れない、もしくは急に辞退するようなことがあれば、クライアントとの信頼関係は失墜します。


どうしても納期を過ぎてしまうのなら、一報入れるといった対応をとるとよいでしょう。


もちろん、正規の納期内に完成させることが理想です。


以上のことを続ければ、交渉をしなくても報酬をあげてもらうことも可能となります。

まとめ:Webライターをやめた原因と自分を照らし合わせよう

ここまでWebライターをやめた原因と、収入をアップさせる方法について詳しく紹介しました。


この記事のポイントは

  • ライティングに全力を注げなければ、Webライターをやめることにつながる。
  • 自分の強み・実績を持って、当たり前のことをすれば、収入は上がる。
でした。

Webライターは誰でも始められる職業に思われています。

しかし、安易に始めてしまうと、様々な要因ですぐに挫折してしまいます。

それと防止するためには、まずは自分磨きが必要です。

この記事を見て、客観的に見つめなおすことで、読者の皆さんの意識を変えられることができれば幸いです。