

この記事の監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー、証券外務員を取得。メディア実績:<テレビ出演>テレビ東京-テレ東「WBS」・テレビ朝日「林修の今知りたいでしょ!」
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この記事の目次
- 家族旅行はお金がないと無理?必要な予算の目安を紹介
- 一人あたりの旅行支出は6万円以上(2024年)
- 家族旅行の予算の目安をパターン別に紹介
- あなたの家庭にぴったりの旅行予算は?無料FP相談で家計の見直しをしよう
- お金がないけど家族旅行にいきたい!予算の立て方3ステップ
- 年に何回、どのような旅行がしたいかを決める
- 家計の状況をみていくら予算を確保できるか検討する
- 予算をもとに行き先を調整する
- プロと一緒に家計の見直しをして、旅行のお金を効率的に準備しよう!
- お金をかけずに家族旅行をするための節約ポイント4つ
- 「添い寝無料」を活用して宿泊費を抑える
- 早めに予約をする
- オフシーズンを狙う
- ふるさと納税や株主優待を活用する
- 【まとめ】家族旅行の計画には家計の見直しが効果的!無料FP相談も活用しよう
家族旅行はお金がないと無理?必要な予算の目安を紹介
家族旅行は絆を深めたり、子どもたちが視野を広げたり素晴らしい機会です。ですが、目的や行く場所によっては簡単に行けないのが実情。そのため「うちには無理」とあきらめてしまっている方も少なくないのではないでしょうか。
ここでは、気になる予算について解説します。いくらの予算が必要になるのか参考にしてみてください。
一人あたりの旅行支出は6万円以上(2024年)
旅行を計画する際に「予算ってどれくらいあればいいんだろう?」と疑問に思ったことはありませんか。
この表には、1人当たりの旅行単価をまとめました。
2024年 | 1-3月期 | 4-6月期 | 7-9月期 | 10-12月期 |
---|---|---|---|---|
国内旅行全体 | 43,339円 | 44,098円 | 47,907円 | 50,680円 |
宿泊旅行 | 62,690円 | 67,995円 | 70,760円 | 74,807円 |
日帰り旅行 | 19,958円 | 18,823円 | 19,299円 | 20,141円 |
(旅行単価には、参加費・交通費・宿泊費・飲食費・買物代・娯楽等サービス費等含む)
宿泊旅行の単価は6万円を超えており、日帰り旅行の約3倍となっています。旅行単価は毎年増加傾向にあり、2019年と比べると日帰り旅行は平均で約13%、宿泊旅行は平均で約25%も増えています。
今後、さらに増えることを考えて、早めに旅行資金の貯蓄計画を立てることも検討しましょう。
家族旅行の予算の目安をパターン別に紹介
ここでは、いくつかの家族構成を例に予算の目安を紹介します。下記には、小学生以下~大人の予算を「宿泊旅行」と「日帰り旅行」に分けてまとめました。
予算 | 小学生以下 | 中学生以上 | 大人 |
---|---|---|---|
宿泊旅行 | 3万円 | 6万円 | 6万円 |
日帰り旅行 | 1万円 | 2万円 | 2万円 |
【宿泊旅行に行く場合の予算】
- 両親と小学生2人:18万円
- 両親と中学生1人小学生1人:21万円
- 両親と祖父母と小学生2人:30万円
移動手段を新幹線とした場合の運賃は以下の通りです。
0歳~未就学児 | 小学生 | 中学生以上 | |
---|---|---|---|
運賃・料金 | 無料 | こども料金 (おとなの半額) | おとな料金 |
(無料、半額とならない場合もあります)
上記は平均値から計算した金額ですので、実際は行き先や宿泊日数、時期などによって大きく異なりますが、目安の参考にしてみてください。
あなたの家庭にぴったりの旅行予算は?無料FP相談で家計の見直しをしよう

旅行は家族の思い出を増やしたり、日々の疲れを癒したり、非日常的な体験ができる良い機会ですが、予算の問題を抱えている方も少なくありません。
旅行費用は目的地や旅行スタイルによって大きく異なりますが、一般的な目安を知っておくと計画が立てやすくなります。事前に予算を設定し、プランを練ることで、より充実した旅行を楽しめます。
今の状態で旅行費用の確保が難しい方も、FPと一緒に家計の見直しを行うことで、節約効果が期待できます。

お金がないけど家族旅行にいきたい!予算の立て方3ステップ

現状では旅行に行けるほどの余裕がないけど「やっぱり家族みんなで旅行に行きたい!」と思っている方は多いのではないでしょうか。
「どうすれば叶えられるのか」や「どれくらいの予算があればいいのか」を知りたい方のために、ここからは家族旅行に行くための予算の立て方を3ステップで紹介します。
- 年に何回、どのような旅行がしたいかを決める
- 家計の状況をみていくら予算を確保できるか検討する
- 予算をもとに行き先を調整する
年に何回、どのような旅行がしたいかを決める
旅行の予算を立てる際に、年に何回どのような旅行がしたいかを決めることは、計画の根幹となる重要なステップです。
「リフレッシュするために温泉旅行に行きたい」「年に一度は家族との思い出作りのために旅行がしたい」など、家庭によって旅行の目的はさまざまです。
目的によって行き先や予算が変わってくるので、家族で話し合いながら決めましょう。予算をしっかり確保することで、満足度の高い旅行が期待できます。
家計の状況をみていくら予算を確保できるか検討する
無理のない範囲で予算を組むと、旅行後の生活に影響を与えることなく、安心して旅行を楽しめます。そのためには、家計の中からいくらまでなら予算に充てられるか、しっかり検討する必要があります。
また、現状だけを考えるのではなく、子どもの学費や習い事にかかるお金についても考慮しましょう。
どれくらいの金額を想定すればいいかわからない方は、前述の「家族旅行の予算の目安をパターン別に紹介」の表から、家族構成に合わせた金額を計算してみてください。
予算をもとに行き先を調整する
旅行の行き先を決める際は、目的があったり行きたい場所があったりと、理由はさまざまです。その中でも予算をもとに決定する場合は、効率よく計画が立てられる上に、予算オーバーを防げるメリットがあります。
さらに、予算内で満足度の高い旅行にするために、宿泊施設の検討や交通手段などを吟味するようになり、結果的に費用対効果の高い旅行が期待できます。
予算をもとに行き先を調整することは、単に費用を抑えるだけでなく、より充実した旅行体験につながるでしょう。
プロと一緒に家計の見直しをして、旅行のお金を効率的に準備しよう!

ここまで、予算を立てる際に気を付けるポイントを紹介してきました。予算の立て方がわかれば、実際に家族構成に沿って予算を立ててみましょう。
立てた予算から今の貯蓄分が足りない場合は、家計の見直しが役に立ちます。さらに、お金のプロからのアドバイスを受けることで、自分が知らなかった効率的な方法が見つかるかもしれません。
お金をかけずに家族旅行をするための節約ポイント4つ

せっかく旅行に行くなら「○○行きたい」「あれしたい」「これがほしい」と叶えたい望みはたくさんあります。家族旅行となるとそれなりにお金がかかるけど、なるべくお金をかけずに旅行に行きたいのが本音ですよね。
ここからは、お金をかけずに家族旅行をするための節約ポイント4つ紹介します。
- 「添い寝無料」を活用して宿泊費を抑える
- 早めに予約をする
- オフシーズンを狙う
- ふるさと納税や株主優待を活用する
「添い寝無料」を活用して宿泊費を抑える
添い寝無料とは、ホテルのベッドを子供が大人と一緒に利用する場合、子供の宿泊料金が無料になるサービスです。大人だけの料金で利用できるので、宿泊費を大幅に節約できます。
例えば、大人2人と小学校低学年1人、未就学児1人がツインルームに宿泊する際、添い寝無料のサービスを利用した場合は、大人2人分の宿泊料金で家族4人が宿泊できます。
ただし、添い寝無料の対象年齢はホテルによって異なり、未就学児や小学生までなどさまざまですので、事前に確認しておきましょう。
早めに予約をする
多くのホテルや旅館では、早期予約割引プランを提供しています。数ヶ月前に予約することで、通常料金よりも大幅に割引される場合があります。
また、早めに予約すると選択肢が豊富なので、予算や家族構成に合った宿泊施設や部屋タイプを選びやすくなり、結果的に無駄な出費を抑えられます。
ただし、キャンセル料が発生する時期や金額を把握するために、キャンセルポリシーを忘れずに確認しておきましょう。
オフシーズンを狙う
多くのホテルや旅館では、シーズン中の料金と比べて、オフシーズンは半額近い差額になることもあります。
観光地によってオフシーズンは異なりますが、一般的なオフシーズンは、年末年始・ゴールデンウィーク・お盆などの大型連休を避けた時期です。
例えば、お盆休みにホテルに1泊2日で宿泊すると89,600円ですが、同じ部屋に6月の休日に宿泊すると、70,000円と約20,000円安くなります。
オフシーズンを活用すると、宿泊費だけでなく、交通費や観光費など、旅行全体の費用を大幅に節約できます。
ふるさと納税や株主優待を活用する
ふるさと納税や株主優待は、宿泊券や食事に使えるクーポンなどがもらえる場合があります。これらを利用を上手に活用することで、実質的に宿泊費を抑えられます。
- ふるさと納税:応援したい自治体に寄付をすることで、寄付額に応じた返礼品を受け取れる制度。返礼品の中に、宿泊券や旅行クーポンなどが含まれている。
- 株主優待:企業が株主に対して、自社製品やサービスなどを提供する制度です。
【まとめ】家族旅行の計画には家計の見直しが効果的!無料FP相談も活用しよう

この記事では、予算の立て方や、旅費の節約方法を紹介してきました。
家族旅行は、かけがえのない思い出を作る絶好の機会です。しかし、旅行費用は安いものではない上に、予算オーバーは避けたいもの。家族みんなが満足できる旅行にするためにも、しっかりとした予算計画が重要です。
プロのアドバイスを聞きながら家計管理を見直すことで、効率よく予算を確保できる方法が見つかります。
マネーキャリアは、ライフプランを基に家計の見直しができるので、旅行資金だけでなく、教育資金の貯蓄計画も可能です。家族との思い出をたくさん作りながら、将来の不安が解消できるきっかけになるはずです。
