
「確定拠出年金に国内株式はいらないのでは?」
「確定拠出年金に国内株式はいらないと聞いたけれど本当?」
とお悩みではないでしょうか。
結論、確定拠出年金に国内株式がいらないかどうかは、あなたの年齢やリスク許容度、運用期間によって異なります。
この記事では、国内株式が「いらない」と言われる理由から、実際の体験談、向いている人・向いていない人の特徴まで解説します。また、確定拠出年金における国内株式以外の選択肢や最適な資産配分についても紹介します。
この記事を読むことで、あなたに最適な確定拠出年金の運用方法が見えてくるので、ぜひご覧ください。


この記事の監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー、証券外務員を取得。メディア実績:<テレビ出演>テレビ東京-テレ東「WBS」・テレビ朝日「林修の今知りたいでしょ!」
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この記事の目次
- 確定拠出年金に国内株式が「いらない」と言われる3つの理由
- 日本経済の将来性が不安だから
- 過去のパフォーマンスに不満があるから
- 他にも魅力的な商品が揃っているから
- 確定拠出年金に国内株式は本当にいらない?あなたに最適な資産配分をFPがアドバイス
- 【実際どうだった?】確定拠出年金で国内株式を組み入れた人の体験談
- 確定拠出年金に国内株式を組み入れようと思ったきっかけは?
- 国内株式を組み入れて満足していますか?
- 他の資産への切り替えを検討していますか?
- あなたはどっち?確定拠出年金に国内株式が向いている人の特徴
- 運用期間が長く取れる若い世代
- リスク許容度が高く一定のリターンを期待する人
- 為替リスクをできるだけ避けたい人
- もしかして当てはまる?確定拠出年金に国内株式が向いていない人の特徴
- すでに日本株へ多く投資している人
- 高いリターンを求め海外市場へ投資したい人
- 元本割れのリスクを極力避けたい人
- あなたの確定拠出年金このままで大丈夫?マネーキャリアのFP無料相談で最適解を見つけよう
- 【まとめ】確定拠出年金に国内株式がいらないかは運用期間やリスク許容度次第!
確定拠出年金に国内株式が「いらない」と言われる3つの理由

- 日本経済の将来性が不安だから
- 過去のパフォーマンスに不満があるから
- 他にも魅力的な商品が揃っているから

それぞれの理由を理解することで、あなた自身の運用方針を決める際の参考になります。
※引用:確定拠出年金統計資料|厚生労働省
日本経済の将来性が不安だから
過去のパフォーマンスに不満があるから
他にも魅力的な商品が揃っているから
確定拠出年金に国内株式は本当にいらない?あなたに最適な資産配分をFPがアドバイス

確定拠出年金に国内株式はいらないかを判断する際は日本経済の将来性や過去のパフォーマンスだけで判断するのではなく、あなた自身の年齢、リスク許容度、他の金融資産との兼ね合いなど、総合的な視点からの判断が必要です。
このような複雑な判断を自分一人で行うのは難しい耐え、専門的な知識と経験を持つFPのアドバイスを受けるのがおすすめです。
FPは最新の市場動向や金融商品の知識を持ち、あなたの個別の状況に合わせた具体的なアドバイスを提供してくれます。
また、確定拠出年金だけでなく、NISA、一般口座など他の資産も含めた総合的な資産形成プランを提案してもらえるのも大きなメリットです。

【実際どうだった?】確定拠出年金で国内株式を組み入れた人の体験談
実際に確定拠出年金で国内株式の運用をしたことがある人の体験談を紹介します。
紹介する内容は以下のとおりです。
- 確定拠出年金に国内株式を組み入れようと思ったきっかけは?
- 国内株式を組み入れて満足していますか?
- 他の資産への切り替えを検討していますか?
確定拠出年金に国内株式を組み入れようと思ったきっかけは?

40代男性
分散投資と日本経済への期待から

30代女性
安定性と身近さが決め手
海外株式だけだと値動きが大きくて不安だったので、国内株式も取り入れることにしました。日本の企業はニュースなどで情報が入りやすく、値動きもある程度想定しやすいので安心感があります。長期で積み立てていくうえで、安定した運用ができそうだと思ったのがきっかけです。
国内株式を組み入れて満足していますか?


40代女性
長期投資で安定感を実感しています
はい、満足しています。確定拠出年金は長期で積み立てるものなので、短期的な値動きにはあまり一喜一憂せずにいられますし、国内株式は情報も得やすく、企業の状況も自分で調べやすいので安心感があります。ここ数年は株価も上昇傾向で、資産が少しずつ増えているのを実感できているので、今後もこのまま継続していこうと思っています。

50代男性
思ったほどリターンが得られず、やや不満です
正直なところ、国内株式を組み入れてあまり満足していません。アメリカ株などと比べて大きな伸びが感じられず、株価が下がるときはしっかり下がるので、リスクの割にリターンが少ない印象です。最近の相場では大きな利益も出ておらず、もう少しパフォーマンスが良くなってくれればと思っています。
他の資産への切り替えを検討していますか?


30代男性
分散投資を続ける方針なので切り替えは考えていません
今のところ、他の資産への切り替えは特に検討していません。国内株式だけでなく、海外株式や債券などもバランスよく組み入れているので、リスク分散ができていると思っています。長期運用を前提にしているため、目先の相場変動に振り回されず、しばらくは今のポートフォリオを維持するつもりです。

40代女性
リスク分散のため他の資産への切り替えも考えています
最近は国内株式だけでなく、外国株式や債券など他の資産への切り替えも検討しています。やはり市場の変動リスクを抑えるためには、幅広く分散投資することが大切だと感じています。今後の経済状況や為替の動きを見ながら、徐々にバランスを調整していきたいと思っています。
あなたはどっち?確定拠出年金に国内株式が向いている人の特徴

確定拠出年金に国内株式が向いている人の特徴は以下のとおりです。
- 運用期間が長く取れる若い世代
- リスク許容度が高く一定のリターンを期待する人
- 為替リスクをできるだけ避けたい人
運用期間が長く取れる若い世代
運用期間が長く取れる若い世代は、確定拠出年金に国内株式を組み入れるのに向いています。
国内株式はリスクが比較的高い運用方法ですが、確定拠出年金のようにドルコスト平均法による長期運用が前提の場合は、リスクを抑えつつパフォーマンスも上げられる有効な選択肢でもあります。
受け取り開始までの期間が長い若い世代であれば、国内株式を選ぶメリットを十分に受けることができます。
短期的な市場変動に左右されにくく、長期的な成長の恩恵を受けやすいのでおすすめです。
リスク許容度が高く一定のリターンを期待する人
リスク許容度が高く一定のリターンを期待する人も、国内株式が向いています。
債券などの安定資産だけではなく、株式投資による売却益も狙いたい人は株式での運用が向いています。
特に国内経済に期待する人、身近な株式に投資することで少しでも日本経済に貢献したい人などは、国内株式を選ぶのがよいでしょう。
また、国内企業の業績や経済指標を日常的にチェックできる環境にある人は、国内株式の動向を把握しやすく、的確な運用判断ができる可能性があります。
為替リスクをできるだけ避けたい人
為替リスクをできるだけ避けたい人にも、国内株式は一つの選択肢となります。
リターンを狙った株式投資をしたいが、円安を経験したため海外株式は不安という人は国内株式への投資が選択肢の一つになります。
円安による資産価値の目減りを懸念している人は、円ベースでの資産価値の安定性を重視し国内株式を一定割合組み入れたいと考えるかもしれません。
特に近年の急激な円安進行を経験し、為替変動リスクに不安を感じる人にとっては、国内株式は為替リスクを回避できる投資先として魅力的です。
もしかして当てはまる?確定拠出年金に国内株式が向いていない人の特徴

確定拠出年金に国内株式が向いていない人の特徴は以下のとおりです。
- すでに日本株へ多く投資している人
- 高いリターンを求め海外市場へ投資したい人
- 元本割れのリスクを極力避けたい人
すでに日本株へ多く投資している人
すでに日本株をへ多く投資している人は、確定拠出年金に国内株式はいらない可能性が高いです。
確定拠出年金以外の資産で、すでに十分な額の国内株式を保有している場合、資産全体のバランスを考慮し、確定拠出年金では海外資産や他の資産クラスへの投資を優先するのもよいでしょう。
ポートフォリオ全体でのバランスを考えることが重要で、特定の資産に集中投資するリスクを避けるべきです。
例えば、NISAや一般口座ですでに日本株に投資している場合、確定拠出年金では別の資産タイプを選ぶことで、資産全体の分散効果を高めることができます。
高いリターンを求め海外市場へ投資したい人
高いリターンを求める人は国内株式よりも海外市場が向いています。
国内市場よりも海外市場の方が高い成長が期待でき、リターンも高い傾向にあります。
ただしリスクも高くなる傾向があります。
そんな為替リスクも許容した上で、積極的なリターンを追求したいと考えるなら国内株式でなく海外株式などへ資金を集中させるのも一つの選択肢です。
元本割れのリスクを極力避けたい人
元本割れのリスクを極力避けたい人は、国内株式よりも安全資産を選ぶべきです。
特に退職が近いなどで運用期間が短くなってきており、積極的なリスクを取るよりも資産保全を重視したい人は、国内株式ではなく預貯金や債券などリスクの運用方法を選ぶと安心です。
確定拠出年金には預貯金や保険など元本保証型の商品もあります。
そのためリスクを取れない人は国内株ではなくこちらを選択する方がおすすめです。
あなたの確定拠出年金このままで大丈夫?マネーキャリアのFP無料相談で最適解を見つけよう

確定拠出年金の資産配分によって、使える老後資金の額が大きく変化する場合があるため、自分の確定拠出年金はこのままで大丈夫なのか確認することが重要です。
しかし、自身にとって最適な資産の組み合わせは、年齢(運用期間)やリスク許容度、他の資産の状況などにより異なってきます。
「なんとなく国内株式を選んだけど、このままでいいかな?」と少しでも不安な人はマネーキャリアに相談することをおすすめします。
資産運用に詳しいFPが、他の資産も踏まえあなたに最適なポートフォリオをアドバイスしてくれます。

【まとめ】確定拠出年金に国内株式がいらないかは運用期間やリスク許容度次第!
ここまで、確定拠出年金に国内株式がいらないかについて解説してきました。
国内株式は一概に「いらない」とは言えず、若い世代や為替リスクを避けたい人には有効な選択肢となる一方、すでに日本株を持っている人や元本割れリスクを避けたい人にはいらない可能性があります。
しかし、最適な国内株式の必要性の判断や資産配分は年齢やリスク許容度、投資期間によって大きく異なるため、自分だけで判断するのは難しいです。
そこで専門家(FP)に相談して、あなたの状況に合った最適な資産配分を提案してもらうことで、後悔のない確定拠出年金の運用を実現しましょう。

もともと米国株中心で運用していましたが、リスク分散のために国内株式も組み入れることにしました。日本企業の成長性や回復力にも期待しており、長期的に見ればリターンも見込めると考えています。また、自分が住んでいる国の企業を応援したい気持ちもあり、国内株式を選びました。