- 不労所得を得たい人
- 不労所得を駐車場経営で考えている人
- 不労所得がうまくいっていないひと
- 駐車場経営による不労所得の方法
- 駐車場経営で不労所得を得るデメリット
- 駐車場経営で不労所得を得るときの失敗例
内容をまとめると
- 駐車場経営で不労所得を得る方法は初期費用が少なくても始められる
- 駐車場経営で不労所得を得る方法は他の土地活用形の事業に比べると利回りが低い
- 駐車場経営で不労所得を得る方法は管理費によって赤字になる可能性もある
- 資産運用について悩んだらお金のプロであるFPに相談するべき
- FP相談サービスで迷ったらマネーキャリアがおすすめ
「駐車場収入で不労所得が得られるって聞いたけど本当?」このような疑問を持っている方は多いでしょう。そこで本記事では、駐車場収入で不労所得を得るメリット・デメリットから失敗例まで詳細にまとめました。ぜひ最後までご覧ください。
監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー、証券外務員を取得。
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この記事の目次
駐車場経営による不労所得とは
こんにちは、マネーキャリア編集部です。
先日40代の男性から、こんな相談がありました。
不労所得を得る方法としては、株式投資や不動産経営、アフィリエイトなどもありますが、何らかの理由で土地が手に入った場合や少ない資産から事業を始めようと思った場合は、駐車場経営も気になるかと思います。
駐車場経営は、他の土地利用系の事業の中でも、初期投資や管理費が比較的少ないので、初心者にも向いています。
初期投資が少なくて済むといっても、何も考えずにはじめては不労所得どころか、管理費用や税金を支払うだけで赤字になってしまいます。
今回の記事では
- 駐車場経営のメリット、デメリットについて
- パターン別駐車場経営の特徴
- 駐車場経営の失敗例
についてお伝えしてきます。
最後まで読むことで、駐車場経営についての基本的な知識が付きます。
駐車場経営のメリット
働かなくても収入を得ることができる不労所得、株式投資や不動産経営など、元手となるお金が沢山ないと難しいイメージですが、何らかの理由で土地が手に入った場合、駐車場経営はそこまでお金がなくても始めることができます。
駐車場経営以外にも、土地を活用して不労所得を得る方法としては、コインランドリーやトランクルームまたは、アパート経営などがあります。
それらに比べて、駐車場経営にはどのようなメリットがあるのでしょうか。
駐車場経営には以下のようなメリットがあります。
- 管理コストがあまりかからない
- 初期費用があまりかからない
- 老朽化の心配がいらない
それぞれについて詳しくお伝えして行きます。
管理コストがあまりかからない
初期費用があまりかからない
駐車場経営は初期費用が少なくて済みます。
アパート経営やマンション経営のように初期費用が数千万~数億円だと、金融機関からの借り入れが必要です。その場合、月々の収益から返済を行わなくてはいけないので、その分、不労所得は少なくなります。
初期費用を少なくすればするほど、早い段階から利益を見込むことができます。
その点、駐車場経営は、初期費用があまりかからないので、自己資金で始めて安定した不労所得を得ることも可能です。
初期費用は、月極駐車場にするかコインパーキングにするかによって変わります。
月極駐車場は、駐車場の初期整備のみで済むので、約100~250万円程度、コインパーキングは設備費用も必要なので約400~500万程度です。
それでも、他の土地活用系の事業であるコインランドリーの初期費用が2000万円~3000万円程度(20坪程度の店舗の場合)と比べると、安くて済みます。
老朽化の心配がいらない
駐車場経営のデメリット
駐車場経営のメリットについてお伝えしてきましたが、デメリットについてはどのようなものがあるのでしょうか。
利回りが低い
外部的要因の影響を受けやすい
パターン別駐車場経営の特徴
駐車場経営のメリット、デメリットについてお伝えしてきました。
ここからは実際に駐車場を経営するときに選ぶべき、駐車場のタイプ、経営していくときの方式について見ていきます。
安定した不労所得を得るためには、パターン別駐車場経営の特徴を理解して、自分に合った経営を選ぶことが大切です。
それぞれについてどのような特徴があるのか見ていきましょう。
2つの駐車場タイプ
駐車場には月極駐車場とコインパーキングの2つのタイプがあります。
月極駐車場が固定の顧客と結ぶ長期的な契約で使用料を得るのに対し、コインパーキングは料金精算機などを導入し、不特定多数の顧客による流動的な稼働を目指す点が特徴的です。
月極駐車場
コインパーキングと比べて料金精算機を導入する必要がなく、舗装をしていない状態ですぐに始めることができます。
ただし、料金精算機がないため確実に料金を得ることが出来るとは限らず、場合によっては滞納リスクのリスクがあります。
コインパーキング
月極駐車場に比べて安定した不労所得は期待できませんが、立地条件によっては高収入が期待できます。
一方、駐車場を舗装したり、料金精算機を導入する必要があったりと、初期の設備費や維持管理費が高い傾向にあります。
また、定期的に周囲のコインパーキングの相場を調べて適切な料金設定になっているかの確認も必要です。
月極駐車場に比べるとコストはかかるけれど、高いリターンが望めるということです。
3つの駐車場経営方式
駐車場経営の失敗例
次に、駐車場経営の具体的な失敗例を見ていきましょう。
立地が悪く利用者が増えない
駐車場経営において、利用者がいないと経営が成り立ちません。
利用者の少ないコインパーキングや、契約者のいない月極駐車場は収益が上がらないだけでなく、管理費によって赤字になる可能性もあります。
そもそも駐車場の需要の少ない土地に作った場合だけでなく、駐車場に面する道路が狭く止めにくい、もしくは奥まった位置になるので駐車場があると気づかれない、など立地が悪いと利用者は増えません。
また、立地だけではなく、料金設定が相場とかけ離れているのも利用者が増えない原因になります。高すぎるのはもちろん、安すぎるのもよくありません。
住宅地は月極駐車場、駅や商業施設に近くはコインパーキングというように、その場所に合ったタイプの駐車場にすることも忘れてはいけません。
駐車場経営を始める前に、立地条件を吟味するのはもちろん、経営後も継続的に市場調査をすることが大切です。
税金面で困る
駐車場経営は、賃貸住宅経営など他の活用法に比べると税制上の優遇は少ないです。
利益をあげても、税金のほうが多くかかってしまうと赤字になります。
駐車場経営でかかる可能性能ある税金は以下です。
- 固定資産税
- 都市計画税
- 消費税
- 所得税、住民税
- 個人事業税
特に固定資産税は、土地の価値に対してかかる税金のことです。たとえ無料で土地を手に入れたとしても、毎年払う必要があります。
住宅利用(賃貸含む)の場合は、税制上の優遇処置があるのですが、駐車場の場合はありません。
また、土地だけでなく、舗装された地面やフェンス、機器など付帯設備も資産と見なされ、それぞれに固定資産税が課せられます。集客をするために、設備をそろえるとその分、払う固定資産税も多くなるということです。
さらに、市街地区と指定されたエリアでに駐車場がある場合は、都市計画税も払う必要があります。
駐車場経営は、どのくらいの税金を払う必要があるかをあらかじめ計算し、それを上回る利益が出るか、を考えてから始める事が大切です。
管理体制が整っていない
駐車場経営の管理体制が整っていない場合も、失敗例として多くあげられます。
管理会社ではなく、自分で管理しようとした結果、クレーム対応や各種雑用に追われてしまい時給換算にすると普通に働く場合よりも安くなるケース。
また、プロである管理会社に管理業務を委託したにもかかわらず、管理不足に頭を抱えるケースもあるようです。
清掃が行き届いていない駐車場は、利用者が不安になるので利用を避けられてしまいます。また支払期などの整備不良は、駐車場の利用ができなくなるので致命的です。
そのような事がないように、自分で管理する場合は、必要な知識をつける。管理会社に委託する場合は、実際にその会社が管理している駐車場を確認して信頼できるところなのかどうなのか精査してから依頼することが大切です。
賃料未払い
コインパーキングであれば支払機があるのですが、月極駐車場の場合、契約者の使用料延滞が問題になります。
賃料が支払われないと、収益が減るだけではなく、催促や交渉のための手間がかかるためぜひ避けたい事態です。
賃料の未払いは、契約時にルールが定められていなかったり、支払い方法がわかりにくかったりすることが原因です。
「月の賃料は翌月末に振り込む」「入金が連絡なく〇日間ない場合は保証人に連絡する」といったルールを設け、クレジットカード決済の導入や自動引き落とし機能を使うなど支払いやすい方法にすることで、賃料未払いは防ぐことができます。
まとめ:駐車場をうまく活用して不労所得を得よう
駐車場経営についてお伝えしてきましたが、いかがだったでしょうか。
今回の記事のポイントは
- 駐車場経営のメリット、デメリット
- 駐車場経営には、コインパーキングと月極駐車場があり、経営方針によって3つに分かれる
- 駐車場経営の失敗例から学ぶ改善方法