- これから住宅購入を考えている人
- 住宅購入を失敗したと思っていて、後悔している人。
▼この記事を読んでわかること
- 住宅購入の失敗例
- 住宅購入の失敗の原因
- 住宅購入に失敗しないための注意点
- 住宅購入に失敗したと思っている人の今後の対処法
- 住宅購入に失敗しないためにFPに相談すべき
内容をまとめると
- 住宅購入の失敗の原因について:お金の問題・立地の問題・種別の問題・建物の問題・業者の問題
- 住宅購入失敗の実際例
- 住宅購入の際、注意するポイント:情報収集・ライフプランのシミュレーション・実際に見に行く
- 住宅購入を失敗した人の今後の対処法
- 住宅を購入する際は、お金のプロであるFP(ファイナンシャルプランナー)に相談すべき
住宅購入での失敗例を紹介しています。住宅購入の失敗や後悔は、意外に多いものです。この記事では、失敗や後悔の原因を解説し、これから住宅購入を考えている方には、住宅の正しい選び方を、失敗したと思っている方には、今後の対処法を解説しています。
監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー、証券外務員を取得。
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この記事の目次
住宅購入のよくある失敗・後悔しがちなポイント
こんにちは。
マネーキャリア編集部です。
先日、ある男性の読者さまから、次のような質問を受けました。
「実は住宅ローンを組んで、家を買おうと思っているんです。一生に一度の買い物なので、失敗したり、後悔したくないんです。どんなところに注意したらいいんでしょう?」
そうですね、実は住宅を購入して、失敗や後悔している方は意外に多いのです。
今回は、住宅購入の失敗例を通して、どうすればリスク少なく家を購入できるか、特集しました。
「住宅購入で失敗しないためには、どうしたらよいのでしょう?」
この記事では、そんな疑問に詳しく解説していきます。
これから住宅購入を考えている人も、住宅購入で失敗してしまった人にも、役に立つ情報を載せているので、ぜひ最後までお読みください。
まずこの項では、住宅購入のよくある失敗・後悔しがちなポイントについて、以下の順で解説していきます。
- お金の問題:住宅ローンと購入価格
- 立地の問題:周辺環境や利便性、地盤の強さ
- 種別の問題:新築・中古・一戸建て・マンション
- 建物の問題:設計や間取り
- 業者の問題:ハウスメーカーや不動産会社
お金の問題:住宅ローンと購入価格
住宅購入のよくある失敗・後悔の例として、まずお金の問題(住宅ローンと購入価格)があげられます。
たとえば最初、住宅購入の予算を決めていたとします。しかし予算より高額な物件ばかり紹介されていると、金銭感覚がマヒしてしまい、つい予算をオーバーする物件を選んでしまったという例があります。
また用意できる予算の額が少なすぎて、結局住宅ローンの返済が難しくなってしまった例もあります。
さらには勤務先の事情で、ボーナスが支給されなくなり、ボーナス払いができなくなって困っているといった例もあります。
必ず計画した予算を上回らないように、無理な予算での住宅購入には注意しましょう。
立地の問題:周辺環境や利便性、地盤の強さ
住宅購入のよくある失敗・後悔の例として、立地の問題(周辺環境や利便性、地盤の強さ)があげられます。
購入した家が田舎にあり、周辺環境が悪かった、それも住んでみて分かったという例も少なくありません。また周辺環境の交通の便が悪い、近くにスーパーが少なかった、というケースもあります。
また子供の学校から遠い、職場までの距離が遠すぎて通勤時間がかかる、といった例もあります。
さらには実際に住んでみて、地盤の弱いことが発覚し、災害にあったときが心配、といった例もあります。
このような結果にならないためにも、候補の物件が決まったら、周辺を実際に歩いてみて、交通の便やスーパーなどの利便性を細かく調べて見ることをおすすめします。
種別の問題:新築・中古・一戸建て・マンション
住宅購入のよくある失敗・後悔の例として、種別の問題(新築・中古・一戸建て・マンション)があります。
住宅購入する際、まず物件が新築か、中古かという問題があります。次には物件を一戸建てにするか、マンションにするか、選ばなければなりません。一戸建ての場合も、建売か注文住宅かによって予算が違ってきます。
身の丈に合わない注文住宅にして、ローンの返済が苦しくなった、その上住んでみたら間取りが気に入らなかった、という例もあります。
あるいは、マンションを購入したが、管理費や駐車場代が高くて、一戸建てにした方がよかった、などということも。
また中古住宅を購入したが、実際に住んでみると、修繕する箇所が多くて、割高になってしまったという例もあります。
くれぐれも住宅購入する際は、慎重にいくつもの条件を設定して、条件をクリアできた物件を購入するようにしましょう。
建物の問題:設計や間取り
住宅購入のよくある失敗・後悔の例として、建物の問題(設計や間取り)があります。
たとえば家を建てることを夫が一方的に主張し、一戸建てを建てました。妻の方が日中家にいる時間が多い、そうすると家の不備な点が気になってしようがないと言います。
まず内装が悪い、間取りが不便、採光が悪いと、不満ばかりが出てきます。昼間でも薄暗い部屋に一人でいると、どうしてあのとき家を建てることに反対しなかったのか、もっと勉強しなかったのか、後悔しているということです。
家を購入するときは、家の構造、たとえば間取り、断熱や遮音性など細かくチェックして購入することをおすすめします。
また間取りに関しては、歳をとって家族の構成人数が少なくなってしまい広すぎたという例や、体が不自由になって、バリアフリーでないことが不便、といった例もあります。
家の構造については、購入した後で手を入れるとなると、難しいところもありますし、費用も余計にかかってしまいます。
業者の問題:ハウスメーカーや不動産会社
住宅購入のよくある失敗・後悔の例として、業者の問題(ハウスメーカーや不動産会社)があります。
業者選びに失敗したということがあります。
たとえば大手のハウスメーカーや不動産会社に頼むと、家の品質は保証されますが、費用が高すぎたという例があります。
その反面、個人の工務店に頼むと、アフターサービスを十分にやってくれない、などの不満があったりします。
業者選びも下調べをして、この業者に頼めば安心できる、納得できるという業者に住宅購入を任せましょう。
何件もの業者に当たってみて、ここならという業者が見つかるまで探しましょう。
住宅購入の失敗例
住宅購入の失敗例を以下にあげます。
- ①「当初は3,000万くらいの戸建てを探していましたが、私が現在住んでいる地域は戸建て、マンションともに5,000万円代が多く、物件を見過ぎで5,000万円代の相場に慣れてしまったためか、つい安く見えてしまいました。物件も立地も気に入ったため、営業のゴリ押しもあり仮審査、契約まで済ませてしまいました。」
- ②田舎ですが、初めは子育ての環境もよいと聞き、主人の通勤もつらくないので決めてしまいました。いざその場所に住まなければいけないと思うと、とても嫌になってきました。私自身、都会から出てきて田舎に住めるだろうか心配です。小学校も小規模で通学路は坂だらけです。決める前に見て、その部分に関しては目をつぶっていました。あの時、なぜもっと考えなかったのかと悔やまれます。
- ③新築一戸建てを購入して3カ月になります。身の丈に合わず無理をして注文住宅にしたことを後悔しています。多額のローンも残り、2階がリビングなので将来的には住み替えを考えています。
まず①ですが、予算が3,000万円なら、なぜ5,000万円の物件ばかり見て回ったのでしょうか? もっと自分たちで設定した予算3,000万円をもっと固辞するべきでした。5,000万円の物件は、自分たちには身分不相応だという自覚が足りませんでした。
次に②は、購入を決める前に見て、不便なことも分かっていたのに、購入してしまったのとのこと。やはり疑問が一つでも湧いたら、立ち止まってよく考えるべきでした。家族みんなで話し合うことも必要ではなかったでしょうか。
最後に③は、注文住宅を建てるということが、頭の中でいっぱいになってしまって、根本的なことを忘れてしまったのではないかと思います。実際建てた家に住んでみて、夢から覚めたような気持ちだったのでしょう。家を建てるということに、浮足立たないで冷静に考える時間が必要だったのではないでしょうか。
住宅購入で後悔しないために気をつけるべきポイント
ここでは、住宅購入で後悔しないために気をつけるべきポイントについて、以下の順に解説していきます。
- 情報収集をする
- ライフプランをシミュレーションする
- 実際に見に行く
情報収集をする
住宅購入で後悔しないために、情報収集をしっかりとしましょう。
住宅購入で失敗した原因としては、以下のようなものがあります。
- 子どもが増えたりして、住宅ローンの返済が苦しくなった。
- 家を購入する前と後にかかる費用を計算に入れていなかった。
- 給料が減って、住宅ローンの返済が苦しくなった。
- 住宅ローン控除が適用されなかった。
- 家の間取りで失敗(収納スペースが少ない、空調がきかない等)。
- 家の立地・場所で失敗(利便施設や子どもの学校が遠い、周辺環境が悪い等)。
- 転勤になった。
- 業者選びに失敗。
- ネットや情報誌など複数の情報源から収集する
- 希望の家、暮らしを具体的にイメージして情報を集める
- 家だけでなく周辺環境の情報も集める
- 取り扱っている不動産業者やハウスメーカーの情報も見ておく
ライフプランをシミュレーションする
住宅購入に失敗しないために、ライフプランをしっかりシミュレーションしましょう。
住宅ローンの返済は、長い人で35年に渡る場合もあります。
その間に自分の家族にどのようなことが起きるか予測しましょう。
たとえば、子どもが生まれて養育費がかかる、子どもの進学費がかかる、また自分たちも老後になり、収入が減る…等。そのとき、順調に住宅ローンを支払っていけるでしょうか?
人生何が起きるか分からないので、起こり得ることを住宅購入の前に予測しておきましょう。どんなときにいくらかかるのか? これはFP(ファイナンシャルプランナー)に相談するとより確実な情報が得られます。
おすすめはマネーキャリアのお金相談(ライフプランの確認)に申し込むのが、おすすめです。
経験豊富なFPが、しかも無料で相談に乗ってくれます。
実際に見に行く
住宅を購入する際は、現地まで足を運び、さらに周辺の環境についても実際に自分たちの目で確認しましょう。
その際はメジャーを用意し、家の入口のスペース、家具は入るか、駐車場の広さは十分あるか等、実際に測ってみることをおすすめします。
注意するポイントは以下のとおりです。
- 日当たりは十分か。
- 隣地に建築予定などはないか(将来的な日当たり状況の確認)。
- 家具や家電、車などを置けるスペースはあるか。
- 気になる匂いや設備的な不備はないか。
- 遮音性や断熱性に問題はないか。
- 部屋が傾いていたり壁や柱にひび割れなどないか。
- 周辺の環境(騒音、ゴミ、アクセス、道路状況など)。
- 家購入に失敗した時の対処法。
住宅購入の失敗は早めに損切りすべき?失敗した時はどんな対処法がある?
住宅購入に失敗したとき、まず考えられるのは、その家を売却することです。
しかし、その際住宅ローンを完済している人は少ないので、2つのケースが考えられます。
- 家を売って、ローンの残債が残らない場合
- 家を売って、ローンの残債が残る場合
- 家はできるだけ早く売り始める
- 売る家は一括査定で相場を調べる
- 営業力があり信頼できる不動産業者と契約する
- ローンを完済できる価格設定をする
- 家はきれいな状態で内覧に臨む
- 住み替えローンの利用を検討する
- 家を売って損をしても確定申告で節税をする
まとめ:住宅購入で失敗したくない人はプロに相談することがおすすめ
いかがでしたでしょうか。
この記事では、
- 住宅購入の失敗や後悔についてのポイント
- 住宅購入の失敗例
- 住宅購入時に注意するポイント
- 住宅購入に失敗したときの対処法
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