
▼この記事がおすすめな人
- これから住宅購入を検討している人
- 住宅選びで不安や迷いがある人
- 実際に住宅購入して後悔した口コミや体験談を知りたい人

監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー、証券外務員を取得。メディア実績:<テレビ出演>テレビ東京-テレ東「WBS」・テレビ朝日「林修の今知りたいでしょ!」
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この記事の目次
住宅購入のよくある失敗・後悔する5つのケース
まず初めに、住宅購入のよくある失敗・後悔する以下5つのケースを紹介していきます。
- 無計画な借入をしてローン返済が苦しくなる
- 立地や周辺環境・間取りの不備に住んでから気づく
- ライフイベントの変化を考慮できていなかった
- 維持費や修繕費を見落としていた
- 業者選びでトラブルに巻き込まれる
無計画な借入をしてローン返済が苦しくなる
住宅購入のよくある失敗・後悔するケースの一つ目に、無理な資金計画や借入で毎月の返済が家計を圧迫し、生活が苦しくなることが挙げられます。
たとえば、年収に対して過剰な借入をしてしまった結果、毎月の返済が家計を圧迫し、生活が苦しくなるケースです。
さらに、ボーナス払いに頼ったローンを組んでいた場合、支給停止で一気に資金繰りが悪化するリスクもあります。
住宅ローンは、年収の25~30%以内を目安に、将来の収入減や子どもの教育費など支出の増加も見据えて、余裕ある返済計画を立てることが重要です。
立地や周辺環境・間取りの不備に住んでから気づく
二つ目に、立地や周辺環境・間取りの不備に住んでから気づくケースです。
購入前に細かな生活環境の確認を怠ったことで、住んでから問題に気づき、すでに手遅れになっているというケースが多くあります。
たとえば、通勤・通学が不便、騒音がひどい、周辺にスーパーがなく買い物に困る、といった声が聞かれます。
また、間取りが使いにくい、採光が悪く昼でも暗い、老後にはバリアフリーでない点が不便になるといった後悔もあります。
物件選びでは、平日・休日・昼夜など時間帯を変えて現地を訪れ、周辺環境や住み心地を十分に確認しましょう。
ライフイベントの変化を考慮できていなかった
三つ目は、ライフイベントの変化を想定せずに住宅を購入してしまったケースです。
将来の家族構成や働き方が変化すると、必要な間取りや住宅ローンの返済計画も変わります。
たとえば、子どもが増えて部屋数が足りなくなったり、ペアローンを組んだものの一方が出産・育児で収入が減り返済が厳しくなったといった声があります。
こうした変化を見越していないと、せっかく購入した家が「合わない」と感じてしまうリスクがあります。
購入時には、将来の家族構成や働き方の変化を踏まえた設計と無理のないローン計画を立てることが大切です。
維持費や修繕費を見落としていた
四つ目は、住宅購入後の維持費や修繕費を見落としていたケースです。
住宅は購入して終わりではなく、住み続けるためには定期的な費用がかかります。
固定資産税やマンションの管理費・修繕積立金、一戸建ての場合でも外壁や屋根などのリフォーム費用が将来的に発生します。
これらを事前に把握していないと、思った以上に出費がかさみ、家計を圧迫する可能性があります。
購入前には、物件価格だけでなく維持にかかるコストも試算し、長期的に無理のない資金計画を立てましょう。
業者選びでトラブルに巻き込まれる
五つ目に、業者選びの失敗によってトラブルに巻き込まれるケースです。
たとえば、大手のハウスメーカーや不動産会社は品質管理が徹底されていることが多い反面、費用が高くなる傾向があります。
一方で、地域の工務店は柔軟な対応やコスト面でのメリットが期待できる場合もありますが、会社によって技術力やアフターサービスの質に差があるため、慎重な見極めが必要です。
実績や口コミ、担当者との相性などを総合的に判断し、納得できるパートナーを見つけましょう。
住宅購入で後悔しないために気をつけるべきポイント
ここでは、住宅購入で後悔しないために気をつけるべきポイントとして以下を解説していきます。
- 将来のライフプランを考慮した資産計画を立てる
- 購入予定の物件の情報収集をする
- 専門家に相談する
将来のライフプランを考慮した資産計画を立てる
一つ目は、将来のライフプランを考慮した資産計画を立てることです。
住宅ローンの返済は30年以上続くこともあり、その間に子どもの進学、転職、介護、老後など、さまざまなライフイベントが訪れます。
そのため、教育費や老後資金といった将来の出費も見込んだ上で、無理のない借入額や返済計画を立てることが重要です。
突発的な出費にも対応できるよう、余裕を持った資金計画を心がけましょう。
購入予定の物件の情報収集をする
二つ目は、購入予定の物件の情報収集をすることです。
入念な情報収集は、本来避けられたはずの失敗を防ぐために不可欠です。
情報収集の際には、以下のようなポイントをチェックしましょう。
- 立地
- 間取り
- 日当たりや風通し
- 構造や設備
- 周辺環境
専門家に相談する
三つ目は、住宅購入前に専門家へ相談することです。
たとえば「自分に合った借入額が分からない」「住宅ローン控除が活用できるか不安」などの疑問を放置すると、後悔につながる可能性があります。
専門家(FP)や不動産会社などに相談することで、客観的なアドバイスが得られ無理のない計画が立てられます。
自分に合った住宅選びのためにも、早い段階から専門家に相談しておきましょう。
実際に住宅購入で失敗した人の体験談
ここでは、実際に住宅購入で失敗した人の体験談を紹介します。
住宅購入で感じたリアルな声を知ることで、後悔しないための具体的な対策が見えてきます。
自分に当てはまるケースがないか、注意すべきポイントを整理するきっかけにしてみてください。

40代男性
想定外の追加料金が発生してしまったので、事前に確認しておくべきだった

30代女性
騒音や渋滞を見落としてたので、朝夜訪問しておくべきだった
築10年の中古物件を購入したのですが、比較的綺麗で家族3人で住むにはちょうどいい広さの家で駐車場もあって問題が無いと思っていました。しかし、住んでみると朝に出勤する時には家の前の道路が混んでいました。夜にはバイクの音や隣の家の騒音がうるさくてくつろげません。家を購入する前に昼間だけではなく、朝や夜も内見すればよかったと思いました。

40代女性
「10年後の暮らし」も見据えて購入を検討するべき
住宅ローンを組んで家を買うと、気軽に住み替えることが難しくなります。住環境に不満が出ても我慢せざるを得なかったり、予期せぬ転勤時には単身赴任や賃貸化など、負担の大きい選択を迫られることもあります。「今だけ」でなく、「10年後の暮らし」も見据えて購入を検討することが重要です。
住宅購入で失敗したくない人は無料FP相談を活用しよう【まとめ】
この記事では、住宅購入で後悔しないための注意点や実際の失敗談について紹介してきました。以下に本記事の内容をまとめます。
- 将来のライフプランを見据えた無理のない資金計画を立てることが重要
- 物件選びでは立地、間取り、日当たりや風通し、構造や設備、周辺環境を十分に調査することが大切
- 実際の体験談からも確認不足による後悔が多く見られる
- 購入前に第三者である専門家のアドバイスを受けると失敗が防ぎやすくなる
モデルハウスを購入しました。展覧会に足を運んで、不動産屋とも話をして、自分の土地に作ってもらったのですが、度重なる追加料金により、元々考えていたコストを大幅に上回ってしまい、返済が非常に厳しくなっていることです。事前に質問して確認しておけば良かったです。