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住宅ローンの借り換えを検討していると住宅ローンの借り換えによって返済額が増えてしまわないか不安な方がいると思います。そんな時は住宅ローンの借り換えシミュレーションがおすすめです。本記事では住宅ローンの借り換えシミュレーションについて詳しく解説します。

記事監修者「谷川 昌平」

この記事の監修者谷川 昌平
フィナンシャルプランナー

東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、「マネーキャリア」「ほけんROOM」を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。

この記事の目次

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住宅ローンの借り換えをすべきかわからない、、

こんにちは。マネーキャリア編集部です。


先日、40代の男性公務員の方から次のようなご相談を受けました。

住宅ローンの借り換えも考えているのですが、借り換えるとどのくらいの返済額になるのかシミュレーションしてみたいです。どうすればいいでしょうか。

住宅購入する場合、住宅ローンを組んでという人のほうが圧倒的に多いでしょう。


ただ、その返済負担は楽ではありません。 


途中でかなり重荷になることもあるでしょう。


そこで利用できる方法の一つに住宅ローンの借り換えがあります。 

借り換えをして、金利が低い住宅ローンを選べば、残りの返済額が低くなる場合もあります。

ただ、場合があるということは、そうならないケースもあるということ。


手数料などの諸費用が加わると、返済額が増えてしまう場合もあります。 


また、増えないまでも思ったほど返済額が下がらず期待はずれに終わることも。


そうなると、住宅ローンの借り換えをすべきかどうかわからなくなるでしょう。


そこで、今回は住宅ローンの借り換えについて、そのメリットとデメリット、シミュレーション方法などの点を詳しく解説していきます。


この記事が住宅ローンの借り換えを検討している人の判断のお手伝いになれば幸いです。

住宅ローンの借り換えをすべきか困った時はシミュレーションを活用

住宅ローンの借り換えで、返済額がどれくらい下がるのかわからなければ、利用の決断が付きません。


返済額が大きく下がればいいですが、少ししか下がらない、増えてしまうというのでは、借り換えを行う意味がありません。


そうなると、知りたいのが実際の返済額。


借り換えでどのくらいの返済額になるのか事前にわかれば、判断がつきやすくなります。


その方法が各金融機関で用意されています。


シミュレーションです。


各金融機関のサイトにあります。


したがって、住宅ローンの借り換えをすべきか困ったら、そのシミュレーションを利用してみましょう

シミュレーションで出てくる結果は概算です。そのため、正確な住宅ローンの借り換えによる返済額ではありませんが、おおよその目安はわかります。これでどうすべきかも決めやすくなるでしょう。

住宅ローンの借り換えシミュレーションは大きく分けて2つある


住宅ローンの借り換えシミュレーションを利用すれば、借り換え後のおおよそも返済額がつかめるようになりますが、その方法は大きく分けて2つあります。

  • ローンの残高からシミュレーション
  • 借入中の毎月の返済額からシミュレーション
金融機関のサイトによってはシミュレーション項目が変わる場合や方法が一つしか用意されていない場合もあり、この分類が全てではありません。

しかし、多くの場合はこの2項目で構成されているので、この2つからシミュレーションできます。

なお、ここではauじぶん銀行の場合のシミュレーション方法を取り上げてみましょう。

ローンの残高からシミュレーション

まずローンの残高から住宅ローンの借り換えシミュレーションを行う方法です。


現在のローン残高と金利を入力し、借り換え先金融機関の借り換え条件を入力します。


ただ、実際の入力項目はもっと詳細になります。


まず現在の借入状況として、次のような項目を入力してください。

  • 借入残高
  • 内ボーナス分残高(任意入力)
  • 借入期間
  • 返済方法
  • 金利
異なる金利をミックスしている場合の入力ページも用意されています。

次に借り換え条件を入力しましょう。次のような項目です。
  • 借入金額
  • 内ボーナス分(任意入力)
  • 借入期間
  • 返済方法
  • 金利
  • 将来金利
ここでも、異なる金利をミックスして借りる場合のページがあります。

以上の項目を入力して、「計算する」をクリックすると、シミュレーションが行われます。

借入中の毎月の返済額からシミュレーション

次は、借り入れ中の毎月の返済額からシミュレーションする方法です。


まず現在の借入状況として、次の項目を入力しましょう。

  • 毎月返済額
  • ボーナス分返済額(任意入力)
  • 借入期間
  • 返済方法
  • 金利
やはり異なる金利をミックスしている場合の入力ページもあり。

続いて、借り換え条件の入力です。
  • 借入金額
  • 内ボーナス分(任意入力)
  • 借入期間
  • 返済方法
  • 金利
  • 将来金利(任意入力)
異なる金利をミックスして借りる場合の入力ページも当然あります。

これで、ローンの残高からと同じように「計算する」をクリックすれば、結果が表示されます。

住宅ローンの借り換えシミュレーションの流れを解説

前のコーナーでは、主にauじぶん銀行の場合の住宅ローンの借り換えのシミュレーション例を見てみましたが、他の金融機関でも大きくは変わりません。


ただ念のために、全体の金融機関に当てはまる住宅ローン借り換えシミュレーションの流れも確認しておきましょう。


といっても、それほど難しいことはなく、現在住宅ローンを借り入れている人なら誰でも利用できます。

シミュレーションはサイトで必要事項の記入をすればいいだけ!

住宅ローンの借り換えのシミュレーションの流れは至って簡単です。


サイトに示された項目に必要事項を記入するだけ


他にすることはありません。


こんな簡単な方法でシミュレーションできるのかというほどあっけなく終わります。


ただ、すでに説明したようにこれはコンピューターによる概算が示されるだけです。


正確な返済額は実際に利用する段階になって算出されます。

シミュレーションのために必要な情報を確認しよう

住宅ローンの借り換えシミュレーションで入力することになる借入情報。


借入金額返済額返済期間返済方法金利などの情報を用意しておかないと、シミュレーションができませんから、書類などをもとに確認した上で臨んでください。



住宅ローンの借り換えシミュレーションにはどんな金融機関がある?

住宅ローンの借り換えシミュレーションは金融機関のサイトに用意されているというお話をしましたが、具体的にはどのような金融機関のサイトにあるでしょうか。


その候補をいくつか示してみましょう。

  • イオン銀行で借り換えシミュレーション
  • au銀行で借り換えシミュレーション
  • りそな銀行で借り換えシミュレーション
  • 楽天銀行で借り換えシミュレーション
  • NEOBANK住信SBIネット銀行で借り換えシミュレーション
  • 三井住友銀行で借り換えシミュレーション
  • みずほ銀行で借り換えシミュレーション
他の金融機関もありますが、ここではこの7つの銀行の住宅ローン借り換えシミュレーションサイトの例を覗いてみましょう。

それぞれのやり方をチェックしてみます。

イオン銀行で借り換えシミュレーション

イオン銀行の借り換えシミュレーションページの開き方

イオン銀行のホームページを開くと、「住宅ローン」という欄があるので、まずここにマウスのポインターを置きます。


すると、「お借換」という欄があるので、そこをクリックしてください。


開いたページを下にスクロールしていくと、「商品概要説明書」のところに「住宅ローンシミュレーション」があるので、ここをクリックすると、新しいページで表示されます。

入力項目

イオン銀行の借り換えシミュレーションページの入力項目では、まず「現在ご利用中のローンはいくつございますか?」と聞かれますから、件数を入力します。

その上で、件数に応じて次のような項目を入力しましょう。
  • 月々の返済額
  • 増額(ボーナス)月の返済額(任意入力)
  • 現在の借入残高
  • 残りの借入期間
  • 現在の借入金利(任意入力)
これで「合計する」をクリックすると、「現在のお借入れまとめ」が表示されます。

続いて、「お借換希望」欄の入力です。

次のような項目を入力しましょう。
  • 借り入れ希望金額
  • 増額(ボーナス)分の返済をするかとその目安
  • 借入期間
  • 希望の借入金利タイプ
  • 指定金利
  • 当初金利適用期間終了後の想定される金利
  • 諸費用を住宅ローンに含むか
今度は「試算する」をクリックします。

そうすると、シミュレーション結果が表示され、「お借入れ希望条件」として詳しい数字が出てきます。

さらに、手数料定率型手数料定額型の2種類の試算表示もあるので、比較も可能です。

このシミュレーション結果に納得がいけば、「住宅ローン事前審査お申込み」か「まずは店舗でご相談 来店予約」のどちらかを選ぶことになります。

au銀行で借り換えシミュレーション

au銀行の借り換えシミュレーションページの開き方

auじぶん銀行借り換えシミュレーションページの開き方は、まずauじぶん銀行のホームページの「住宅ローン」をクリック。


次に「住宅ローンシミュレーション」を選択。


すると、「シミュレーターを選ぶ」というページが開くので、右側の「お借換えをご検討の方」から、「ローン残高からお借換えメリットを調べるor「借入中の毎月の返済額からお借換えメリットを調べるのどちらかをチョイスし、シミュレーションします。


それ以降の方法については、「住宅ローンの借り換えシミュレーションは大きく分けて2つある」の欄で説明してあるので、その流れに従ってください。

借換えメリット無料診断について

auじぶん銀行の「シミュレーターを選ぶ」というページには、「借換えメリット無料診断」というコーナーもあります。

こちらは、住宅ローン借り換えのメリットがあるかどうかを診断するシミュレーションコーナーです。

その方法は以下のようになっています。
  1. 現在利用中の住宅ローン返済予定表と借換えメリット無料診断依頼票(ダウンロードできる)を手元に用意する
  2. マイページを登録する
  3. マイページ登録画面に表示される「続けて仮審査を申込む」をクリックする
  4. マイページメニューの中から「必要書類のご提出」「書類アップロード」を選ぶ
  5. 住宅ローン返済予定表と依頼表をアップロードする
すると、依頼後最短5営業日で「借換えメリット無料診断結果」が登録住所に送付されます。

なお、住宅ローン返済予定表に借入金額や金利などの記載がないと、シミュレーションできませんから、アップロード前にご確認ください。

りそな銀行で借り換えシミュレーション

りそな銀行の借り換えシミュレーションページの開き方

りそな銀行の借り換えシミュレーションの開き方は、まずりそな銀行のホームページで「個人のお客様」(サイトを開くと最初に表示される)を選び、少し下にスクロールして、「住宅ローンシミュレーション/借換」をクリックします。


すると、シミュレーションページが開かれます。

入力項目

りそな銀行の「住宅ローン シミュレーション(お借換え)」の入力項目を確認しましょう。

まず「現在ご契約中のお借入れ条件」からです。
  • 現在のローン残高
  • 毎月返済額
  • ボーナス月に追加返済している金額
  • 残りの借入期間
他の銀行と大きくは変わりません。

続いて、「お借換え希望条件」です。
  • 希望金利(変動金利か10年固定金利かを選ぶと、自動的に数値が入力される)
  • 希望借換期間
こちらの方は入力項目が少なめです。

両方の欄に入力が済むと、右側に、「総支払額」「毎月の返済額」「ボーナス月返済額」「年間返済額」が表示され、合わせてどれくらいお得なのかもわかるようになっています。

もう少し詳しい結果を知りたい場合は、「結果の詳細を見る」をクリックすると、現在の状況と借換後の状況が並んで示されます

楽天銀行で借り換えシミュレーション

楽天銀行の借り換えシミュレーションページの開き方

楽天銀行の借り換えシミュレーションページの開き方です。


まずホームページの「住宅ローン」から「借り換えのかた」を選び、下にスクロールして、左の方にある「住宅ローンシミュレーション」をクリック。


すると、住宅ローンシミュレーションページが開き、右側に「借り換えをご検討のかた」という欄があるので、そこから「現在のお借入金利から」or「月々の返済額から」のいずれかで借り換えメリットを調べます。

入力項目(借入金利から借り換えメリットを調べる場合)

まずは、「現在のお借入金利から借り換えのメリットを調べる」の方の入力項目を確認しておきましょう。「金利で計算する」という方です。

現在の借入状況からです。
  • 一本の住宅ローンを複数の借入先から借り入れている場合の本数
  • お借入額
  • ボーナス月(年2回)の追加額(任意入力)
  • 完済予定
  • 現在の金利
続いて、将来の金利予測。
  • 何年後(任意入力)何%か
  • ご返済方法
最後に、シミュレーション条件入力です。
  • お借入希望額
  • ボーナス月(年2回)の追加額(任意入力)
  • お借入期間
  • 金利タイプ
  • 金利予想
  • ご返済方法
入力が済んだら「試算する」をクリックすれば、結果が出てきます。

入力項目(月々の返済額から借り換えのメリットを調べる場合)

「借り換えをご検討のかた」には、「月々の返済額で試算する」という欄もあります。

こちらの入力項目については、上記のものと異なる点だけを挙げておきましょう。

まず現在の借入状況については、現在の金利という項目がなく、現在金利終了後の返済額として、次の項目を任意で入力します。
  • 金利変更年月
  • 毎月のご返済額
  • ボーナス月(年2回)の追加額
シミュレーション条件入力の方は、入力項目が「月々の返済額で試算する」と同じです。

NEOBANK住信SBIネット銀行で借り換えシミュレーション

NEOBANK住信SBIネット銀行の借り換えシミュレーションページの開き方

NEOBANK住信SBIネット銀行の借り換えシミュレーションページの開き方は、ホームページの上段の「商品・サービス」から「ローン」「住宅ローン」を選び、下の方にずっとスクロールして、「各シミュレーションのご案内」の下をクリックします。


すると、いくつかのシミュレーション項目が表示されるので、この中の「借換えを検討のかた」の「借換残高から試算する」をクリックすれば、新規ページでシミュレーションページが開きます。

入力項目

NEOBANK住信SBIネット銀行の借り換えシミュレーションには一つの方法だけが用意されています。

その入力項目を見てみましょう。まず現在の借入状況です。
  • 借入残高
  • ボーナス時増額返済分(任意入力)
  • ボーナス時増額返済月(任意入力)
  • 残り借入期間
  • 現在の金利(年利)
  • 返済方法
次に借換後の条件です。
  • 借入額
  • ボーナス時増額返済分(任意入力)
  • ボーナス時増額返済月(任意入力)
  • 借入期間
  • 金利(年利)
  • 以降の金利(年利)(任意入力)
  • 返済方法
  • 実行予定日
  • 毎月の返済日
他の銀行のシミュレーションと違うのは、借換後の条件に「実行予定日」と「毎月の返済日」が加わっている点でしょう。

三井住友銀行で借り換えシミュレーション

三井住友銀行の借り換えシミュレーションページの開き方

三井住友銀行の借り換えシミュレーショページの開き方を確認しておきましょう。

まずホームページの上段に「商品・サービス」とあるので、こちらを選択。

そこで4番目の「ローン」を選び、右側の一番左上の「住宅ローン」へと進みます。

こうして開いたページを下の方へスクロールすると、「住宅ローンのシミュレーション一覧へ」が出てくるので、こちらをクリック。

その結果出てきたページの真ん中を見てください。

「借り換えを検討中の方」という欄があり、その中に2つの項目が示されています。

ローン残高から」&「毎月の返済額から」の2つで、それぞれの借り換えメリットを調べられるようになっています。

いずれかを選びましょう。

入力項目

まずは「ローン残高から」の方の入力項目をチェック。現在の借入状況からです。

  • 現在のローン残高
  • 金利(年利)
  • 残り返済期間
  • 返済方法
  • うちボーナス分残高(任意入力)
次に借り換え後の条件入力の方も見ておきましょう。
  • 借入希望額
  • 金利(年利)
  • 返済期間
  • 返済方法
  • うちボーナス分借入金額(任意入力)
続いて、「毎月の返済額から」のシミュレーション方法で、こちらの方の入力項目も確認。

まず現在の借入状況については次のようになっています。
  • 毎月の返済額
  • ボーナス返済額(1回分)(任意入力)
  • 金利(年利)
  • 残り返済期間
  • 返済方法
借り換え後の条件の入力項目は「ローン残高から」と同じです。

みずほ銀行で借り換えシミュレーション

みずほ銀行の借り換えシミュレーションページの開き方

みずほ銀行の借り換えシミュレーションページの開き方は、ホームページの「商品・サービス」をクリックし、商品・サービス一覧を表示させます。


その中のやや下の左側に「ローン」という欄があるので、そこを選び、ローン商品一覧を表示させ、「住宅ローン」をクリック。


そして、開いたページの右側の「借換をお考えの方」をクリックし、その下の「ネット住宅ローン/住宅ローンシミュレーション」から「借換の方はこちら」へ進みます。


すると、ネットと店舗での2つの手続き方法が表示されるので、希望の欄を選んでください。

入力項目

みずほ銀行の借り換えシミュレーションの入力項目は、ネットでの手続きを選んだ場合も店舗での手続きを選んだ場合も同じです。


入力項目を見てみましょう。まず現在の条件から。

  • ローン残高はいくらですか?
  • あと何年残っていますか?
  • 毎月のご返済額はいくらですか?
  • ボーナス月のご返済額はいくらですか?
他の銀行と違うのは、ボーナス月の返済額が任意入力ではなく、必須項目になっていることでしょう。

続いて、お借換後の条件の入力項目です。
  • 借換諸費用はどうしますか?
  • ボーナス月は毎月の何倍の金額を返済しますか?
  • 金利方式はどうしますか?
やはりここでも、ボーナス月の返済額が必須入力となっています。

返済方法については、元利均等返済の採用です。

みずほ銀行の借り換えシミュレーションにはもう一点任意入力項目があります。
  • お誕生日は何年何月ですか?
  • お借入時期はいつにしますか?
  • ご家族の方のお誕生日は何年何月ですか?
これらの項目を入力すると、「残高推移表」で自分や家族が何歳のときにいくらローンが残るのかがわかるようになります。

住宅ローンの借り換えするメリット・デメリットについて確認しておこう


毎月の住宅ローン返済は大変です。


生活にも重くのしかかってくる部分です。


それだけに少しでも負担を軽くしたいと考える人も多いはず。


その方法の一つが住宅ローンの借り換えです。


しかし、借り換えには大きなメリットも期待できますが、逆にデメリットもないわけではありません。


これから住宅ローンの借り換えを考えている人は、そのメリットとデメリットの両方を冷静に比較した上で、どうするか決めなけれないけません


その判断のお役に立てるように、借り換えメリットとデメリットを詳しく解説します。以下のような内容です。

  • 住宅ローンの借り換えを利用するメリット
  • 住宅ローンの借り換えを利用するデメリット
  • 住宅ローンの借り換えを利用すべき人の3つの条件とは

住宅ローンの借り換えを利用するメリット

まず、住宅ローンの借り換えを利用するメリットから見てみましょう。

返済額を減らせる

住宅ローン借り換えの最大のメリットは、返済額を減らせることです。

条件にもよりますが、今利用している住宅ローンよりも金利が低い商品を選ぶことができれば、返済額が大きくダウンすることにも。

また、返済額を減らすという選択の代わりに、返済期間を短縮ボーナス返済をキャンセルするなどのパターンを選ぶことも可能です。

いずれにしろ、返済負担が楽になるという点は共通で、これで今後の生活も幾分しやすくなる可能性があります。

長期固定金利に切替可能

現在変動金利で住宅ローンの契約をしている人は、今後金利が上昇し、返済額がアップする可能性があります。

実際に金利が上がるかどうかはわかりませんが、そのリスクを考えると、固定金利に変えるメリットはあります。

住宅ローンの借り換え時にも、変動金利から固定金利への変更は可能。

固定金利の場合、金利が低いときは変動金利よりも毎月の返済額は増えますが、金利がアップすれば、変動金利よりも返済額がダウン。お得になります。

そういう意味では、住宅ローンの借り換え時に変動金利から固定金利に変えておくのも一つの選択肢でしょう。

団体信用生命保険の保障内容を充実させられる

多くの住宅ローンには、団体信用生命保険が付随しています。

これは、住宅ローンの債務者に万一のこと、例えば死亡や高度障害などの事態が発生したときに、残りの住宅ローン返済義務が解除されるという保険です。

ところが、最近の団体信用生命保険には、「がんと診断確定」「10種類の生活習慣病で180日以上継続して入院」などでも、住宅ローン残高が帳消しになるタイプもあります。

このようなタイプの方が保証が充実していて、メリットも大きいのですが、住宅ローンの返済中に保証内容を変えるのは不可。

したがって、通常は最初の保証内容が持続します。

しかし、ここにも住宅ローン借り換えのメリットがあって、団体信用生命保険の保証を変えて、充実させることもできます。

リフォームローンも借りられる

住宅ローンを組んで購入した住宅も住んでいるうちにリフォームしたくなることもあるでしょう。

その場合にはリフォームローンを利用することも多いでしょうが、そのリフォームローンの金利は2%以上とちょっと高め。

一方、リフォームローン単独ではなく、住宅ローンの借り換えに伴って組み込んで借り入れをすると、住宅ローン特有の低金利や長期借り入れも可能になり、返済負担を減らすこともできるでしょう。

利便性が向上する場合も

住宅ローンを組んでいる人の中には、住宅ローン返済用の口座が給与振込口座と違っていたり、土地・建物・太陽光発電設備で別々の借り入れになったりしている場合もあります。

これはちょっと不便です。

そこで借り換えをすると、利用口座が一本化される場合があります。

そうなれば、返済の仕方もずっと簡単になりますね。

住宅ローンの借り換えを利用するデメリット

続いて、住宅ローンの借り換えを利用するデメリットの方をチェックしてみましょう。

手数料などの諸費用がかかる

現在利用している住宅ローンから別の住宅ローンに借り換えをする場合に発生する費用があります。

以下にまとめてみましょう。

分類項目金額の目安
現在返済中の住宅ローンを完済するための費用全額繰上返済手数料数千円~3万円くらい
現在返済中の住宅ローンを完済するための費用抵当権抹消費用2万円くらい
借換先の住宅ローンの手続きに必要な費用保証料数十万円
借換先の住宅ローンの手続きに必要な費用事務手数料数万円
借換先の住宅ローンの手続きに必要な費用抵当権設定登記関係の費用
数万円
借換先の住宅ローンの手続きに必要な費用印紙税数万円

これらの合計金額がいくらになるかは、住宅ローン借入状況によっても異なりますが、30~80万円くらいなるケースが多いようです。


したがって、借り換えをしようという場合は別途準備しなければいけないケースもあります。


ただ、借り換え先の住宅ローンに諸費用を含めてしまえる場合もあるので、そのケースでは別途準備の必要はありませんが、その分返済負担は少し増えるでしょう。


いずれにしろ、借り換えに伴う諸費用を勘案しても、借り換えしたほうがお得だという場合にのみ、やってもる価値があります。


そうでなければ、デメリットのほうが大きくなりますね。

様々な手続きをしなければならない

住宅ローンの借り換えに二の足を踏む人の中には、面倒な手続きがあるのではと思っている人もいるようです。

それがハードルにもなっているようですが、確かに様々な手続きが待っています。

まず審査書類の準備や契約手続きをしなければいけません。

借り換えであっても、新たな住宅ローンを組むことに違いはありませんから、住民票所得証明書を取得したり、自宅の物件資料を探したりなどの書類準備も欠かせません。

これは審査のための準備ですが、審査に通ったら通ったで、契約手続きもあります。

それも大変といえば大変です。

それから、借り換え後は、これまでとは別の銀行口座から返済額が引き落としになるケースが多いですから、給与振込口座もそれに合わせて変更したほうがいいでしょう。

そうなると、他の引き落とし項目(公共料金やクレジットカードなど)の口座の変更の必要も生じ、ちょっと面倒くさいですね。

住宅ローンの借り換えを利用すべき人の3つの条件とは

住宅ローンの借り換えには色々なメリットもあるのですが、そのメリットを十分に享受できるかどうかは状況によって変わってきます。


よく言われるのは次の3つの条件を満たしたときにメリットが大きくなるそうです。

  • 借り換え前と借り換え後の金利差が年1%以上
  • 住宅ローン残高が1,000万円以上
  • 返済期間が10年以上に及ぶ
まず金利差についてですが、借り換え前と借り換え後で多少の違いがあるくらいでは、大してお得になりません。

諸費用の額との兼ね合いによっては、損をするケースもあります。

住宅ローン残高が少ない場合や返済期間が短い場合は、金利軽減の効果を十分に活かせない場合も多いです。

それから、借換え後の住宅ローンの借入期間が10年未満の場合は、住宅借入金等特別控除(住宅ローン減税/住宅ローン控除)の適用がありません。

住宅ローンはお金のプロに相談すべき理由

まとめ:住宅ローンの借り換えシミュレーションを利用しよう

この記事では、住宅ローンの借り換えをしたほうがいいのかわからないという方のために、借り換えシミュレーションについてお伝えしてきました。


住宅ローンの借り換えを検討している人もいるでしょうが、借り換え後の返済額がいくらになるのかがわからなければ、踏み出しようがありません。


返済が減るのか、減るとしてどのくらいかなどが把握できて、初めて借り換えを決めることができるでしょう。


そこで重要になってくるのが借り換えシミュレーション。


いくつかの項目に入力することで、すぐに借り換え後の返済額の概算が表示されます。


この結果をもとに、住宅ローンの借り換えをすべきかどうかを判断することもできます。


今回はそんな住宅ローンシミュレーションについての内容を中心に以下のようなポイントをお送りしました。

  • 住宅ローンシミュレーションの2つの種類
  • 住宅ローンシミュレーションを利用する場合の流れ
  • 各金融機関の住宅ローンシミュレーションについて
  • 住宅ローンの借り換えにはどんなメリット・デメリットがある?
住宅ローンは家計においても大きな部分を占めます。

それだけに少しでも負担を軽減させたいところでしょうが、その効果的な方法の一つが借り換え。

ただ、借り換えを実行するにあたって、どれくらいお得なのかを知っておく必要がありますが、その際に役立つのが借り換えシミュレーションです。

使い方は簡単なので、ぜひご利用ください。

マネーキャリアでは、この他にも住宅ローンについての記事を色々とご用意しています。

住宅ローンでお悩みの方、住宅ローンの利用を検討している方などはぜひそちらの記事もご参照ください。

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